2015年01月27日

モバP 「杏との約束」

P「…あー」



P「(……しんどい)」



P「(流石に連日徹夜でまた仕事ってなると、身体も悲鳴あげるな…)」





P「(まぁ、忙しいってのは今が充実してるって証拠だ…)」



P「……」



P「(…コーヒーでも淹れるか)」スクッ…



P「……お?」フラッ…



P「(やべ…めまい…が……)」



ドサッ…





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P「-------」



P「……うぅ」



P「……」



P「(あれ…?俺、コーヒー淹れようとして…)」



P「今、何時だ…?」



杏「…目を覚ました第一声がそれ?」



P「…へ?」



杏「なに?倒れてたわけじゃなくて、倒れたように寝てただけなの?」



杏「だったらせめてソファーとかで寝てよね。床の上じゃ、珠ちゃんも漏らすぐらいのホラーだよ」



P「杏…?」



杏「天使にでも見える?」



P「そうか…お迎えが来たのか…」



杏「思った以上に元気そうだね」



P「ていうか杏、俺どうなってたの?」



杏「それは杏が聞きたいんだけどなー」



杏「私が珍しく自主出勤して、最初に目に飛び込んだのが横たわるプロデューサー」



杏「酷いトラウマを植えつけられたよ」



P「…そうか」



P「俺、倒れてたのか…」



杏「やっと自分の状況、理解した?」



P「…なんとなく」



杏「そう?じゃあ、そろそろ起きる?」



P「…なぁ、杏?」



杏「なーに?」

P「ずっと膝枕しててくれたのか?」



杏「…今日は足がしびれてるからレッスン休むよー」



P「……」



P「…なんで泣いてるんだ?」



杏「……」



杏「安心したからって言ったら、どう思う?」



P「…心配かけてごめん」



杏「…やだ」



P「許してくれないのか?」



杏「やだ」



P「…困ったな」

杏「ばか」



P「…うん」



杏「杏、いつも言ってるよね?プロデューサーは頑張り過ぎだよって」



P「うん…」



杏「もうちょっと起きるの遅かったら救急車か清良さん呼んでた」



P「…そっか」



杏「死んじゃったかと思ったんだよ?」



P「……」



杏「…ばかぁっ」



P「ごめん…ごめんな」

杏「ひっぐ…う、うぅっ…」



P「…杏、泣かないでくれ」



杏「誰のせいだと思ってんのさぁ…」



P「うん…そうだよな…」



杏「…プロデューサー?」



P「うん?」



杏「ホントに死んじゃったりしないよね?」



P「…平気、だと思う」



P「連日徹夜で、その疲れが今どっと来たもんだと思うからさ…」



杏「じゃあ、疲れをとるために杏と一緒におやすみしよう?」



P「いや、やりかけの仕事あるし…杏もレッスン…」



杏「…っ」



P「わかった。休む。一緒に休もう」



P「だからくちびる噛み締めて涙を流すのはもうやめるんだ」



杏「…じゃあ杏、社長に直談判するよ?」



P「あ、杏がか?」



杏「うん」



P「(まぁ、こればかりは杏に納得してもらうためにもしょうがないか…)」



つかさ「-----お前、働き過ぎ。マジちょっと休め」



P「……」



つかさ「あぁ、これ?社長命令な」



杏「やったね」



P「…やったのか?」



杏「だって社長だよ?」



P「確かに…」



杏「…ねぇ、プロデューサー?」



P「ん?」



杏「次にもしプロデューサーが倒れたら…」



杏「私、すっごく泣く。飴くれても泣き止まないよ」



杏「だから…」



杏「これからはちゃんと杏と一緒にだらだらする時間をつくること」



杏「杏との約束だよ」



おわり



08:30│双葉杏 
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