2014年01月13日

モバP「帰ろうか、茜色に染まる道を」

――夕方 河川敷にて


茜「うーん……今日も一日よく働きました!」

茜「それにしても、ここから見る夕陽はいつ見てもきれいですね……まるで燃え上がる炎のように真っ赤です!!」

茜「一日の終わりにここへ来ると明日への活力が湧いてきます! よしっ、明日も頑張るぞーー!!」



茜「日野茜、ボンバーーーッッ!!!」





「茜、こんな所で会うなんて奇遇だね」

茜「はい?」


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凛「こんばんは、茜」

ハナコ「ワンワン!」

http://i.imgur.com/x5efRry.jpg

茜「凛ちゃん! それにハナコちゃんも!」

凛「まさか茜に会うなんて思わなかったかな。ね、ハナコ」

ハナコ「ワンッ!」

茜「私もびっくりしました! 凛ちゃんもこの河川敷にはよく来るんですか?」

凛「うん。私、ここから見える夕陽が好きなんだ。それにこの時間はあまり人もいないからハナコをのびのびと散歩させてあげられるしね」

茜「そうだったんですか! ハナコちゃん、やさしい飼い主さんでよかったですね♪」ナデナデ

ハナコ「ワンワンッ♪」


凛「ところで、茜は今から事務所に戻るの?」

茜「はいっ!!」

凛「それじゃあ私も一緒に行こうかな」

茜「それなら凛ちゃん、私もハナコちゃんをお散歩させてもらってもいいですか?」

凛「……どうせなら一緒にリードでも持つ?」

茜「あ、それいいですね! それじゃあ失礼します!!」


ギュッ


凛「……茜の手、暖かいね」

茜「凛ちゃんの手だってとっても暖かいです! やっぱりって感じですね!」

凛「やっぱり? 茜、それってどういう意味?」


茜「だって凛ちゃんはクールな見た目と同時に、燃えるような熱い心も持っていますから!」

茜「だから凛ちゃんの手はやっぱり暖かいんです!!」

凛「な、なんだか目の前でそうまじまじと言われると照れるかな……でも、ありがと」

茜「それにしても、お友だちと帰る夕陽の道って……なんだか青春の香りがしますね!!」

凛「ふふっ……そうだね」




ハナコ「ワンワンッ!」

凛「ハナコが催促してるし、そろそろ行こうか」

茜「そうですね! それじゃあ帰りましょう、温かい事務所に帰りましょーう!!」


―――
――




・・・・・


茜「フンフンフフーン、日野茜ー♪」

茜「今日も今日とて来てしまいました!」

茜「やっぱり良い景色は何度見ても飽きませんね!」




「あ、茜ちゃんこんばんわーん」

茜「むむむっ?」


周子「やっ」

http://i.imgur.com/op4jnSf.jpg

茜「周子さんでしたか!」

周子「今コンビニでキャンディ買ってきた所なんだけどねー。茜ちゃんもひとつ食べる?」

茜「いいんですか?」

周子「どぞどぞ。はい、あーん♪」

茜「それじゃあ頂きます!」

茜「あむっ……」ペロペロ

周子「おっ、いい食べっぷりだね茜ちゃん」

茜「……んー!! 甘くて美味しいです!」


周子「あとさ、ついでに八ツ橋もあるんだけどよかったらこっちも食べはるーん?」ゴソッ

茜「キャンディだけじゃなく八ツ橋まで……ありがとうございます!!」ドゴォッ

周子「ぐふっ…!」

周子「……ま、まぁ美味しそうに頬張る茜ちゃん見てるとあたしも癒やされるからさ。むしろどんどん与えさせてって感じ」

茜「ふぁい!」モグモグ

周子「あははっ、茜ちゃんほっぺがハムスターみたいになってる」



周子「……って、そういえばもう夕方だし晩御飯あるんだった」

周子「ごめん、二つも食べさせちゃったのはちょっとまずかったかな」


茜「んぐっ……それなら、事務所まで走って帰りましょう! ちょうどいい運動になると思います!!」

周子「オッケー。じゃ、あたしが責任を持って茜ちゃんを引っ張っちゃうよ」

茜「周子さんがですか? よくわかりませんがよろしくお願いします!!」

周子「それじゃ茜ちゃん。あたしの手握ってー」

茜「こうですか?」ギュッ




周子「――よーい、どーん♪」ダッ

茜「わわわっ!? 急ですよ周子さん!!」


―――
――




・・・・・


茜「今日は走りこみトレーニングですよー!!」ダダダッ

茜「全・力・前・しっ……きゃあっ!!」


ズザァァァ


茜「ううぅ……張り切りすぎて転んでしまいました」

茜「……っ! 膝、擦り剥いてる……」





「大丈夫茜ちゃん!?」

茜「ふぇっ?」


清良「動かないでね。いま手当するから」

http://i.imgur.com/ueG0vi1.jpg

茜「清良さん……うぅっ、すみません」

清良「こういう時に備えて応急セットを常備していてよかったわ。消毒液、ちょっとしみるけど我慢してね」

茜「……んっ!!」ビクッ

清良「ガーゼを張って……はい、一旦おしまい」




清良「茜ちゃん、よく我慢したね」

茜「げ、元気があれば……なんでもできますから!」

清良「うん、えらいえらい」ナデナデ



・・・

茜「――ご迷惑をかけてすみません!」

清良「皆の看護をすることも私の役目だから気にしないで」

清良「あ、背中にはしっかり掴まっていてね?」

茜「わかりました!」ギュッ

清良「さぁ、それじゃあちゃんとした手当もしないといけないし帰りましょうか」



茜「……清良さん!」

清良「はーい?」

茜「清良さんの背中、とっても暖かくて……なんだかお母さんに包まれている気分です!」



清良「お母さんみたい、か。私まだ23だからその言葉はちょっと複雑だなぁ」

茜「ふ、複雑でしたか!? それはすみませんでした!!」

清良「うふふっ、冗談よ。そっかそっか、私がお母さんか」





清良「……ふふっ。本当にお母さんになる時が来たら、茜ちゃんみたいな元気な子が産まれてくると嬉しいかな♪」


―――
――




・・・・・


茜「歩こう歩こう私は元気ー!!」

茜「おっと……昨日は怪我をしてしまったから、今日こそ気を付けないといけませんね!」

茜「今日はもっとゆっくりと行きましょう!」

茜「ゆっくり……ゆっくり……」




「あの……茜さん」

茜「んん?」


裕美「その、すり足でそろそろと歩いていますけどいったい何が……」

http://i.imgur.com/0gd2t5M.jpg

茜「裕美ちゃん……実はこれにはある深い事情があるんです!!」

裕美「ふ、深い事情!?」

裕美(何だろう、もしかして聞いちゃいけないことだったのかな……?)



茜「そう、あれは昨日の夕方のことでした!」

裕美(い、意外と最近……)



・・・

茜「――と言うわけで、私は全力でゆっくり歩いていたんです!」

裕美「なるほど……でも、見る限りだともう怪我は大丈夫そうですね」

茜「動かすのは大丈夫ですけど、清良さんにせっかく手当をしてもらいましたから同じことを繰り返さないように全力で気をつけますよ!!」

裕美「そうですね。怪我は治りかけが肝心と言うから……」



裕美「……それじゃあ、今日は私と一緒にゆっくりと帰りませんか?」

裕美「茜さんがいつも見ている景色も、ゆっくりゆっくりと歩いたら、また違う発見があるかもしれませんよ……♪」

茜「新しい発見……それは楽しみですね!」



・・・


裕美「茜さん、何か新しい発見はありましたか?」

茜「うぅーん……今の所は」

茜「あ! でも、改めて再発見できたことは一つあります!」

裕美「再発見……どんなことですか?」

茜「それは、裕美ちゃんがとても優しくてとても笑顔が素敵だということです!」



裕美「――えっ!?」



茜「だって裕美ちゃん、もし何かあったら支えられるようにずっと寄り添って歩いてくれましたよね?」

裕美「あ、あの」


茜「それに、ゆっくりと歩きながら周りの景色を眺めている時の横顔はとても素敵でした!」

茜「夕陽に照らされて顔が赤らんでいたのがまた良い味を出していましたよ!!」

裕美「あの、ひゃっ、は、恥ずかしいですからもう言わないで!」

茜「それから、ひ」

裕美「ご、ごめんなさい先に行きますっ///」タタタッ



茜「あっ、裕美ちゃんっ!」

茜「……ゆっくりはどうなったんですかー!?」


―――
――




・・・・・


茜「今日は風もなくぽかぽかしていますねー」

茜「こういう日はのんびりと休憩していくにかぎります!」

茜「さてさて、どこかにいいところは……」




「……」

茜「おや、あそこに居るのは……おーい!」


晶葉「ん……誰かと思えば茜か」

http://i.imgur.com/K9JX6CR.jpg

茜「こんばんは晶葉ちゃん! 今日はどうしたんですか?」

晶葉「なに、ずっと室内にいたら気も滅入ってしまうからな。気分転換に外の景色でも眺めに来たんだ」

茜「そうなんですか! 実は私も少し休憩しようと思っていたところなんです!」

茜「隣、座りますね!」

晶葉「ふふっ、私が茜と一緒に休憩か。なんだか不思議な感じもするな」



・・・


茜「今日は綺麗な夕陽ですねぇ……」

晶葉「あぁ、わざわざ足を運んできてよかったよ」

茜「晶葉ちゃんはロボットは作っていますけど、こういう景色を生み出すような装置は作れないんでしょうか?」

晶葉「そうだな。私に不可能はないから作れないことはないだろう」

晶葉「……が、おそらく私は作ることもないだろうな」

茜「それはどうしてですか?」

晶葉「答えは簡単。こういう物は自分で足を運び、自分の目で本物を捉えるからこそ、最も美しく最も心を穿つ景色になるんだ」




晶葉「だから私は作らない。もしまた見たくなった時には、一緒に来てくれる友人も隣にいることだから――な」


茜「……!」



晶葉「だがまぁ、それはそれとして一度作ってみるのは悪くはな」

茜「あ、晶葉ちゃーーーーんっっ!!!」

晶葉「むぐっ!? い、いきなりどうしたんだ茜っ!」

茜「ううぅ〜……私、なんだかとても感動してしまいました!!」ギュウウウ

晶葉「き、気持ちは受け取るが苦しいからすこし離れっ……!」



・・・


茜「さて、そろそろ帰りましょうか!」

晶葉「……」

茜「晶葉ちゃん?」

晶葉「……んっ」コテンッ


茜「おっと、眠っちゃったんですね」

茜「……アイドルのお仕事だけじゃなくて、いつも皆のために色々な物を作ったりして大変ですからね」

茜「起こすのはもうしばらく後にして、しばらく肩を貸しましょう!」






茜「……いつもお疲れ様です、晶葉ちゃん!」



―――
――




・・・・・


茜「最近は毎日のように誰かに会います!」

茜「今日も誰かに会うことができるんでしょうか……楽しみです!」

茜「……」ウズウズ




「茜お姉ちゃーん!」

茜「ややっ?」


みりあ「こんばんはっ♪」

http://i.imgur.com/aTkb79m.jpg

茜「今日はみりあちゃんでしたか!」

みりあ「今日はって、どういう意味?」

茜「こちらの話です!」

みりあ「あははっ、変なのー♪」

茜「みりあちゃんはこんな時間にどこかにお出かけですか?」

みりあ「お出かけじゃなくて、今からお家に帰るところなの!」

茜「それでは私がお家まで送りますよ! 遅くに子どもが一人じゃ危険ですから!」

みりあ「むー……みりあ、もう子どもじゃないよ? だってお姉ちゃんになったんだもん!」

茜「だったら私はみりあちゃんよりお姉ちゃんです! お姉ちゃんの言うことは聞かないといけません!」

みりあ「……はぁーい」



・・・

茜「みりあちゃん。妹が産まれてしばらく経ちましたけど、気分はどうですか?」

みりあ「あのねあのね! 私が指をちょこんって出すと、あの子ちっちゃな手でそれをギュッって握ってくれるんだー!」

みりあ「それを見てなんだか……私が守ってあげなきゃって気持ちで胸がいっぱいになるの!」

茜「ふふっ、みりあちゃんはもうしっかりとお姉さんですね!」ナデナデ

みりあ「もうっ、そんなこと言いながら子ども扱いしてるー!」

茜「それはそれ、これはこれです! みりあちゃんだってまだまだ甘えたい年頃なんですから!」




茜「だから私でよければどれだけでも甘えてください! さぁ、さぁさぁ!」



みりあ「……」

茜「……」チラッチラッ





みりあ「……えへへっ。それじゃあちょっとだけ甘えちゃうねっ!」


ギュッ


みりあ「お姉ちゃん、だーい好き♪」



―――
――




・・・・・


茜「昨日みりあちゃんのお家でご馳走になったご飯はおいしかったです!」

茜「……」グゥー


茜「思い出したらなんだかお腹が減っちゃいました……」





「あ! 茜っちぢゃーん♪」

茜「おろ?」


里奈「こんな所で会うとは思わなかったしー☆」

千鶴「茜さん、こんばんは」

http://i.imgur.com/62e60bD.jpg

茜「里奈さんに千鶴ちゃん! お二人でお出かけとはなんだか意外ですね!」

里奈「あ、茜っちもやっぱそう思う? いやーついこの前ちづちんと仲良くなったんだけどねー」

里奈「とりまもっと仲良くなろってことで、デートに行ってた系!」

千鶴「なっ!? 里奈さん、誤解を招くような言い方をしないでください!」

里奈「えー?」

千鶴「えー、じゃありません……」


千鶴「茜さん。私達は買い物に行っていただけです、それだけですから」

茜「お買い物ですか? 一体何を?」

千鶴「食材です。晶葉さんやライラさんや他の皆と鍋をする約束をしているので」

里奈「で、一人だけじゃ危ないしアタシも一緒に来たってわけ」

茜「お鍋……!」グゥー

里奈「あれ、茜っちもしかしてお腹ぺこちゃそ?」

茜「実は色々と運動をした後なんです……」

千鶴「だったら、茜さんも一緒に食べましょう」

茜「私もいいんですか!?」

里奈「いいもなにも、元々誘えるだけ誘おうってカンジで沢山買い込んだしねー。ただでさえアタシらんとこ人多いし!」

千鶴「それに大勢の方がきっと楽しいですから」




千鶴「……だから、私は茜さんとも一緒に食べたいです」



茜「あ、あ、あ……ありがとうございまーーっす!!!」ガバァッ

千鶴「きゃっ!? あ、茜さん。大げさ、大げさです……!」

茜「大げさだとしても嬉しいんです! だから感謝の気持ちです!!」

千鶴「わ、分かりましたから……恥ずかしいから放してください///」

里奈「キャハハハ! マヂうける☆」

千鶴「う、ウケてないで助けてください里奈さん!」


里奈「はいはーい」

里奈「さ、感謝はその辺その辺。はやく帰って食べるぽよー♪」

茜「そうですね! それでは急いで帰りましょう!」

里奈「お、茜っち元気アゲアゲ系? んじゃアタシも負けてられないし!」

茜「最速の座は譲りませんよ里奈さん! トラーーーーイッ!!!」ドドドドッ

里奈「茜っちはやっ!?」


里奈「……急ぐよちづちん! アタシらも走って帰ろー☆」タタタッ






千鶴「あぁ、もう……私は荷物を抱えてるのに二人とも……」



千鶴「……ふふっ」



―――
――




・・・・・


茜「二日連続で美味しい晩御飯を食べて元気満タン幸せいっぱいです!」

茜「今ならなんでもできそうな気がします!!」



「クックック……」
「フッフッフ……」



茜「にょわ?」


麗奈「アンタが持ってたこの『上手な下僕の躾け方』……興味深いわ」ペラッ

時子「一目見てわかったわ。貴女もこういうの、好きでしょう?」

http://i.imgur.com/FkTx6vZ.jpg

麗奈「アタシは別に躾をしたいわけじゃないけど、色々と参考になる点がある……流石このレイナサマが目を付けただけのことはあるわねッ!」ペラッ

時子「貴女こそ、その歳でその本の良さが分かるとは驚き。脳に栄養がいっているということね」

麗奈「……アンタみたいな分かる女が入るなんてこれから楽しくなりそうだわ!」バタムッ



麗奈「まだ名前を言ってなかったわね。アタシは麗奈、小関麗奈よッ!」

時子「――そう、小関麗奈ね。わかったわ、忘れるけど」

麗奈「なんで今名乗ったばかりで忘れんのよっ!?」

時子「貴女の名前は忘れるけど、私の事は財前時子様と呼ぶことを特別に許してあげるわ」

麗奈「自分は忘れといて人には覚えさせてんじゃないわッ!!」


麗奈「ゼェー……ハァー……」

茜「あ、あのー」

時子「あら、貴女は……?」

麗奈「……誰かと思えば茜じゃない」

茜「麗奈ちゃん、こちらの女性は?」

麗奈「ほら、今つい先日入ってきた新人の一人。アタシもさっき会ったばかりなんだけど」

茜「あなたがそうだったんですか!! はじめまして、日野茜ですっ!!」

時子「財前時子よ。これからよろしく、日野茜さん」



茜「よろしくお願いします! また新しい仲間が増えて嬉しいですっ!!」



時子「仲間、ね」

時子「……ふふっ。私には似合いそうもないけど、存外悪くはない響きだわ」

麗奈「まぁ、茜はこの通りの性格だから紹介するまでもないわね」

時子「ところでおでこの貴女……名前はなんだったかしら?」

麗奈「もういいわよその天丼! アンタさっき知り合ったばかりの相手をどれだけ弄るのよッ!!」

時子「――嗚呼、楽し♪」クククッ

麗奈「アタシはこれっぽっちも楽しくないわッ!!」



・・・


時子「さて、時間も時間だしそろそろ行きましょうか」

茜「そうですね! 色々とお話出来て楽しかったです!!」

時子「えぇ。また時間がある時は、貴女のパワフルさの秘訣でも聞かせてくれるかしら」

麗奈(まさかお仕置きのためのパワー増量を目論む気じゃ……)

麗奈「茜! アタシは(世界征服実現に向けての)トレーニングをするから、今度付き合いなさいッ!」

茜「わかりました! 二人ともやる気満々ですね!!」




時子「……」

麗奈「……」




時子「――麗奈、貴女はとても興味深いわ。これからも仲良くしましょう?」

麗奈「――アンタみたいな尖ったヤツが入ることでアタシのワルも更に磨きがかかりそうだわ……仲良くしてやろうじゃない!」




時子「クックック……」

麗奈「フッフッフ……」




「「アーッハッハッハッ!!」」    「ゲホゴホッ!」





茜(おぉっ、なんだか二人とも仲が良さそうですね! 良いことです!!)


―――
――




・・・・・


茜「昨日は時子さんも麗奈ちゃんも楽しそうでした! 楽しいことは素晴らしいことです!」

茜「さぁ、今日はどんな楽しいことが待っているんでしょうかっ!!」




「だ、大丈夫しっかりー!?」

茜「これは……何やらピンチの予感です!」


茜「今助けにきましたよ! 大丈夫ですかー!!」

瑛梨華「あっ、茜ちゃん! クラリスさんが……クラリスさんが……!」

クラリス「わ、私なら大丈夫です……だから瑛梨華さん、もう一度……」ゼェゼェ

http://i.imgur.com/uuuFotW.jpg

瑛梨華「えぇー!? もう何度目ぇ……」

クラリス「どうか、最後にもう一度だけお願いします……」

瑛梨華「うっ、シスターにそこまでお願いされちゃ……えぇい! それじゃあ瑛梨華ちん、最後にもう一回だけ!」



茜(い、一体何が始まるんでしょうか……!!)



瑛梨華「左右の三つ編みをつかんでー」



茜「……」ドキドキ



瑛梨華「そのままクルクルって回してー」



茜「……」ワクワク






瑛梨華「――PU・RO・PE・RA☆」





クラリス「……っ!」プルプル

茜(ク、クラリスさんものすごく肩を震わせながら笑ってるー!?)



クラリス「プ、プロペラ……三つ編でお空を……うふふふっ」プルプル



瑛梨華「……どう思う茜ちゃん?」

茜「ギャグの感想以前に、クラリスさんの姿が衝撃的で……」

瑛梨華「そう、そこ! まさかクラリスさんがあんなに笑うとは驚きだよ。それも数十秒で考えたような一発ギャグで……」

茜「そもそもどうしてこういう状況になったんですか!?」

瑛梨華「実は茜ちゃんが来る前に偶然ここで会ったんだけどね」

瑛梨華「せっかくだから瑛梨華ちんのギャグ100連発を披露して評価してもらおうと思ってさ」


瑛梨華「……他はややウケくらいだったのに、何故かプロペラだけもうドッカンドッカンでねー」

茜「せっかくだから、これを機会に最強の持ちギャグとして鍛えてみてはどうでしょうか!」

瑛梨華「なるほど! よーし、アタシはプロペラでお笑いアイドル界を飛び回る!」



瑛梨華「……って、さすがに完全なる一発屋コースだよ! 瑛梨華ちんおもわずノリツッコミ!」



・・・


クラリス「……ふぅ。遅くなりましたがこんばんは、茜さん」

茜「こんばんは! クラリスさん、意外とお笑いが好きだったんですね!!」

クラリス「えぇ。誰かを笑顔にするというのはとても素晴らしいことですわ」

クラリス「だから、私は瑛梨華さんの活動を尊敬します。さながら、笑顔の送り主さんですわね♪」

瑛梨華「な、なんだかそう言われると照れるー! SE・KI・ME・N///」

クラリス「そう照れずとも、誇るべきことですよ」

茜「私もそう思います!! 瑛梨華ちゃんのお笑いは世界を救うんですよ!!」

瑛梨華「うわー瑛梨華ちんすっごい評価されてるー☆ なんかはずーい☆」




瑛梨華「……NI・GE・RU☆」タタタッ




クラリス「ふふっ…照れて逃げられてしまいましたね」

茜「クラリスさん! 瑛梨華ちゃんを追いかけますよー!!」


―――
――




・・・・・


茜「いやー昨日帰ってから開かれた赤西お笑いライブin事務所は大盛況でした!」

茜「飛び入りでプロデューサーと笑恵ちゃんが漫才を始めた時はびっくりしましたね!!」


茜「クラリスさんが言っていた通り、笑顔って本当に素晴らしいですね……今日もまた、誰かと笑顔になれるでしょうか!」




「おーい! 茜さーん!」タッタッタ

茜「うぇーい?」


光「こんな所で逢うなんてきぐ……うわぁっ!?」バタンッ

茜「光ちゃん!?」

千秋「急に走ったら危ないでしょう……怪我は大丈夫?」

http://i.imgur.com/hWZkWGU.jpg

光「てて……大丈夫だよ千秋さん! だってヒーローは何度倒れても起き上がるから!」

千秋「その前に、何度も転ばないように足元をちゃんと見なさい」コツンッ

光「そ、それもそうだ」

千秋「こんばんは茜。そして悪いけど、光が走りださないように反対の手を繋いでてもらえるかしら?」

茜「お安いご用ですよ! さぁ光ちゃん、私とも手を繋ぎましょう!!」

光「わかった! 後楽園ゆうえんちで茜さんと握手!」ギュッ



・・・


茜「ところで千秋さんと光ちゃんはどこへ行っていたんですか?」

光「アタシたち、ヒーロー映画を見に行っていたんだ!」

千秋「先日、光がショーイベント出演のお礼にチケットを貰ったの。その時に偶然会った私が誘われて今日一緒に見に行ったという訳」

茜「ヒーロー映画ですか! 私も小さい頃には何度か見ていましたよ!!」

千秋「私なんて生まれて始めてよ……でも、せっかくのお誘いを無碍に断るのも悪いから見に行ってきたわ」

光「えっと、千秋さん。もしかして誘っちゃって迷惑だったかな……?」

千秋「……」




千秋「――いいえ、悪くはなかったわ。荘厳なクラシック楽曲の様に、胸に来る熱いものも感じられたもの」


光「……本当っ!?」

千秋「私は嘘なんてつかないわ。光が夢中になる理由も少し理解できたわよ」ナデナデ

光「……うんっ♪」

茜「熱いもの……いいですね! なんだか私も見に行きたくなりましたよ!!」

光「それじゃあ今度は茜さんも一緒に見に行こう!」

茜「それは楽しみです! 千秋さん、ぜひ今度行きましょう!!」




千秋「……」

千秋(ふふっ、まるで元気盛りの妹達に連れ添う姉と言った所かしら……なんて)



千秋「……えぇ。その時を楽しみにしているわ」




―――
――




・・・・・


茜「さぁ! 急いで準備を始めましょう!!」

かな子「茜ちゃん。そんなに急がなくてもまだ朝だから、もう少しゆっくりで大丈夫ですよー」

藍子「そうですよ。もう少しのんびりしてから、準備の段取りをお話しましょう?」

http://i.imgur.com/SsxruNH.jpg

茜「すみません! なんだか早く早くという気持ちが抑えられなくて!」

藍子「でも、それもわかります。だってとてもおめでたいことですからね」

かな子「私も、お祝いの為のケーキを腕によりをかけて作っちゃいますよ!」



かな子「……だから、喜んでくれると嬉しいなぁ」


茜「大丈夫ですよ! かな子ちゃんの作るケーキはとても美味しいですから!」

藍子「きっと喜んでくれると思いますよ♪」

かな子「……えへへ♪ そんなに言われたら、もう今から頑張りますよ!」

茜「かな子ちゃん、やる気満々ですね! だったら私も今から準備に取りかかっちゃいますよー!!」

藍子「それじゃあ私は、素敵な一枚を撮れるように椿さんと練習をしてきます!」

かな子「他の人達が来た時に、あっと驚くくらい準備を進めちゃいましょう♪」




茜「それじゃあ最高の日をプレゼントできるように頑張りましょう!!」


「「おおーっ!」」



―――
――




・・・・・


茜「……さて、そろそろ来る頃ですね!」

茜「少し緊張してきましたけど、頑張らないと!」


茜「よしっ! 日野茜、ボンバーーーッッ!!」





「あらぁ、茜ちゃん?」

茜「……!」


早耶「茜ちゃん、こんばんはぁ♪」

http://i.imgur.com/lBahQF4.jpg
http://i.imgur.com/F21r3dV.jpg

茜「こんばんは早耶さん!」

茜「そして、突然ですが受け取って欲しいものがあるんです!」

早耶「茜ちゃんが、早耶にぃ?」

茜「はい!」




茜「早耶さん……これをどうぞっ!!」



バサッ


早耶「あ……お花」

茜「誕生日おめでとうございます早耶さん! これ、凛ちゃんのお家で用意したお花です!!」



早耶「……茜ちゃん、これだけのためにわざわざ外で待っててくれたのぉ?」

茜「もちろんですよ! これだけ、なんかじゃなくとても大切なことですからね!!」





早耶「……」

早耶「………う」



早耶「んぐっ……はぁ……うえぇ……!」グスッ



茜「わわわっ!? 大丈夫ですか早耶さん!!?」

早耶「茜ちゃんありがとぉ……早耶、嬉しい……!」

茜「な、泣かないでください! 泣かれちゃったら私まで……!」

早耶「茜ちゃあぁぁぁん……!」ギュッ





茜「……う」

茜「……うわぁぁん! 早耶さぁぁぁん!!」グシュッ


・・・


茜「――いやー二人してわんわんと泣いてしまいましたね!」

早耶「でも、本当に嬉しかったぁ……」

早耶「茜ちゃん、ありがとぉ!」

茜「礼なんて言わないでください!」

茜「だって、私は事務所の皆さんが大好きなんです!」

茜「だから、大好きな皆さんは家族のようなものですから……家族の誕生日をお祝いするのは当然です!」

早耶「家族、かぁ……うふぅ♪」

茜「それに、まだ終わりじゃありませんよ!!」

早耶「えっ?」




茜「さぁ、私の手に掴まってください! 急いでお家に帰りますよー!!」タタタッ

早耶「きゃっ……茜ちゃぁん!」



―――
――





・・・・・


P「うぅーん……今日も一日頑張った」

P「……ここは変わらずきれいな夕陽だ。一日の疲れなんて吹き飛んでしまうな!」



P「よしっ! 明日もまた頑張るぞー!」





「プロデューサー!」

P「うん?」


茜「こんばんは!」

P「おう茜、こんばんは。昨日は楽しかったな!」

茜「はいっ! 皆で盛り上がってとても楽しかったです!」

P「しかし早耶が感極まって抱きついてきた時は、俺も目から鼻からもうボロボロだったよ」

茜「プロデューサーって、結構涙もろかったんですね!」

P「仕方ないだろー。一緒に頑張ってきたアイドルに感謝の言葉なんて言われたらそりゃ我慢できないって」



茜「……ふふふっ」

P「どうした茜? なんだか嬉しそうだな」

茜「いえ! なんでもありません♪」



・・・


茜「プロデューサー!」

P「なんだ?」

茜「プロデューサーはいま、プロデューサーをしていて幸せですか?」

P「そうだな。理屈で理由を語ることはできないけど、幸せだって胸を張って言えるよ」

茜「プロデューサー……」

P「実はな、最近みんなを愛おしく思えば思うほど、父さんや母さんにありがとうって言いたくなるんだ」

茜「プロデューサーのお父さんやお母さんに……それはどうしてですか?」

P「茜や皆がいる、こんなにも素敵な世界に俺を産んでくれて本当にありがとう」

P「……って、そんな感じ」

茜「……///」

P「ははは。こういう言葉を臆面もなく言えるようになってからが本番だ!」



・・・


P「じゃあ茜、そろそろ」

茜「……プロデューサー! 手を繋ぎましょう!」ギュッ

P「おぉっと」

P「……」

P「茜の手、あったかいな」

茜「そうですか? もしそうだとしたら、それはきっと私が皆からもらった気持ちの暖かさだと思います!!」

P「皆の気持ち、か。この暖かさがあれば冬の寒さなんて簡単に乗り越えられそうだよ」

茜「それでもまだ寒い時は言ってください! 私がぎゅって抱きしめて暖めてあげますよー!!」

P「ははは。茜は優しいなぁ、ありがとう!」ワシャワシャ

茜「……えへへ♪」

P「……さて、日も暮れてくるから本当に行かないとな」




P「それじゃあ帰ろうか、茜」






茜「――――はいっ!!」

http://i.imgur.com/Wd3LZeF.jpg






短いですがおわり
ヤマもオチもないけどただただ茜ちゃんが好きなので書いた
そして誕生日おめでとうさややさんかわいいよさややさん間に合ってよかったよ

http://i.imgur.com/IBXKAPK.jpg


スレタイ等の部分は好きな曲のフレーズから拝借
http://www.youtube.com/watch?v=IBkNKMB2phY


それでは拙いSSでしたがありがとうございました

11:30│日野茜 
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