2014年01月14日

モバP「きらり、さくらゆきのまう」

夜 事務所


きらり「PちゃんPちゃん」

http://i.imgur.com/VoI6fMY.jpg

P「うん? どうしたんだきらり」

きらり「お外、雪がふってきてるにぃ」

P「おっ……本当だ。これは明日冷え込むんじゃないか」

きらり「でもでも、きらり達はおこたに入ってるから寒くないなーいだよねー?」

P「あぁ。寒くないなーいだな」

きらり「おこた、ぬくぬくだねぇ」

P「ぬくぬくだなぁ」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387201558


きらり「PちゃんPちゃん」

P「うん? どうしたんだきらり」

きらり「みかんの皮、きらりが剥いてあげゆ☆」

P「それじゃあお言葉に甘えて……はい」スッ

きらり「ぺりぺり、ぺりぺりっ☆」

P「おぉ、きれいに均等に……匠の技術だ」

きらり「完成ぇ☆ はいPちゃん!」

P「どうもありがとう。お礼に一欠片プレゼントしよう」

P「はい、あーん」

きらり「あーん……ぱくぱくっ☆」

P「あっコラ、指までいってるじゃないか! ペッ、しなさい!」

きらり「うぇええ……にぎゃーい……」

P「当たり前だろう……」


きらり「PちゃんPちゃん」

P「はいはい。どうしたんだきらり」

きらり「……なんでもないなーい☆ 呼んでみただーけ!」

P「なんだそりゃ。まったくきらりはいたずらっ子だなぁ」



きらり「PちゃんPちゃん」

P「……(同じ手は二度くらわないぞ)」

きらり「むぇー……」

P(ふっふっふ)


きらり「……」

きらり「…………!」




きらり「……つんつん☆」

P「……っ!」

きらり「まっしゅまーろほっぺー指先でぷにぷにー☆」ツンツン

P「……くっ、降参だ! こそばゆい!」

きらり「えっへへー! きらりの勝ちだよー☆」

P「きらりには敵わないな」


prrr

P「電話だ……ちょっとごめんな」

P「もしもし。はい……えぇ、今は事務所にいます」

P「はい、わかりました。今から向かいます」ピッ



きらり「ねぇねぇどうしたのー?」

P「仕事の件で急な用が入ったんだ。そんなに長くはならないけどちょっと今から行ってくる」

きらり「Pちゃん行っちゃうのー……でも、お仕事のことなら仕方ないにぃ」

P「ごめんなきらり。帰りにお土産買ってくるから!」



バタンッ


きらり「……」

きらり「おーこーたーはあったかいにぃ。ぬくぬくでハッピハピー」


きらり「にょわにょわ」


シーン


きらり「……みかん、まだ残ってりゅ?」ガサゴソ

きらり「……」モグモグ

きらり「みーかーんーはおいしいにぃ。やわやわでハッピハピー」


きらり「……もきゅもきゅ」


ピッ

TV < オーネガイシンデレラーユメハユーメデオーワレナイ



きらり「うっきゃー! 皆かわゆーい☆」

きらり「杏ちゃんも、凛ちゃんも、卯月ちゃんも、未央ちゃんも……事務所の皆みんなみーんな!」

きらり「あとあと! Pちゃんとちひろさんとトレーナーさん達も他の皆も忘れちゃメッ、だよね! みんなみんなでハピハピッ☆」

きらり「菜々ちゃんも言ってたけど、アイドルってたのすぃ☆」



きらり「しゃわせぇ……きらり、ずっとずっとしゃわせぇ……」


きらり「うぅっ」ブルルッ

きらり「足だけじゃちょっと寒くなってくるよねぇー……」

きらり「きらり三等兵、おこた地帯に肩まで進軍であります☆」


ズボッ


きらり「にょにょにょ……足飛び出しちゃった」

きらり「よいしょっ、よいしょっ」

きらり「……うぅー、足をおりおりしてもうまく入らなーい!」




きらり「……こうなったら!」


バンッ

バンッ

バンッ

バンッ

  


 ξ*'ω')ξ   <おこた星人きらりん、参上っ☆
  ─板─
  / \    デデーン






きらり「うぅっ」ブルッ

きらり「よ、余計に寒くなっちゃったにぃ……」モドシモドシ


きらり「ふぇー……なんとか入ったにぃ」

きらり「それにしても、Pちゃんまだ帰ってこないのかなー?」

きらり「ふわぁ……お仕事だから仕方ないなーいだけど、きらり眠くなっちゃった」


きらり「羊がいーっぴき、羊がにーひき、羊がさーんひき」

きらり「……仁奈ちゃんがひーとり、仁奈ちゃんがふーたり、仁奈ちゃんがさーんにん」

きらり「…………仁奈ちゃんをおっかける美優さんがひーとり、美優ひゃんがふた……みゆしゃんがさん……」



きらり「……にょわ」コテン


――



ガチャッ


P「ただいまー」

シーン

P「……あれ、どこいったんだきらり?」

きらり「zzz」

P「おっと、寝ちゃったのか」

きらり「うゅー」

P「しかしまぁ、幸せそうな顔して寝てるなぁ」

きらり「……うぇへへ☆」

P「……起こすのはもうちょっと後にしとこうか」



ピッ

TV <カガーヤクーセカイノマホウー



P「……へへへっ」

P「おっといかんいかん……未だに顔が緩んでしまう」

P「くそっ、なんで皆こんなにも素敵なんだ。凄いなぁ、嬉しいなぁ」グスッ

P「あ゛ぁー……最近涙腺緩くなってきた気がする。鼻かもう……」ズビー


P「……」

P「もっと、もっと沢山の皆をきらめくステージに立たせてあげたいな」

P「うん、頑張ろう」


きらり「zzz」

P「みかん、みかんっと……」

P「……」

P「えーっと、ペン、ペンっと」ガサゴソ

キュッキュ

P「……あんまり似てないけど、こんなもんでいいか」




P「大きいみかんにきらり、小さいみかんにちひろさんの顔」

P「下手くそながらに頑張って描けたな」

P「そして、きらりの上にちひろさんを乗せて完成!」


P「……」

P「………!」


キュッキュ


P「更に小さなみかんをその上に乗せる……名づけて雪美かん!」

P「……」

P「あっはっはっは! 似てねぇー!!」


――


P「きらりそろそろ起きろー。アイスあるぞ」

きらり「……zzz」

P「うーん、これじゃ反応しないか」

P「……」

P「きらりそろそろ起きろー。杏が来てるぞ」




きらり「杏ちゃん! 杏ちゃんどこどこー!?」ガバッ


シーン

きらり「……あれあれー? 杏ちゃん、かくれんぼしてるのかなぁ?」

P「騙して悪かったきらり。杏は自宅でこたつむりなんだ」

きらり「杏ちゃんいないんだー……あんずちゃん……」



P(杏ちゃん……あんずちゃん……あんちゃん)

P「……小雪ぃ」ボソッ

きらり「うゆ? Pちゃん、どしたのー?」

P「すまん、なんでもない」


――



きらり「うっきゃー☆ アイスちべたーい!」モグモグ

P「しかしコタツに入りながら食べるアイスは最高だ」モグモグ

きらり「PちゃんPちゃん! きらりとアイス半分こすうぅ☆」

P「ありがたやー。せっかくなら色々な味を楽しみたいからな」

きらり「……」モグモグ

P「……」モグモグ

きらり「おいしーねぇ☆」

P「おいしいなぁ」


きらり「ぷふぇー! ごちゃーしゃーしたー☆」

P「ごちそうさんでした。さて、しばらくはこのままのんびりするか」

きらり「そーだにぃー……」グデーン

P「ふぁ……」ダラーン

きらり「……」



きらり「えいっ☆」ケリッ

P「うぉっ!? ……きらり?」

きらり「きらり、なーんにも知らないよ?」ピュイーピュイー

P「まだ何も言ってないんだけど……というか素知らぬ演技へったくそだなー」

きらり「な、なんのことだかちちんぷいぷい!」

P「それを言うならちんぷんかんぷんだろ。まぁでも、知らないんだったら仕方ないな」

きらり(どやぁ☆)

P「……」


P「せいっ!」ペシッ

きらり「にょわっ!? ……Pちゃーん?」

P「なんのことだか」ブフゥー

きらり「Pちゃん、それ口笛じゃなくて息ぶふぅーってしてるだけだにぃ……」


きらり「……」

P「……」


きらり「にょわにょわにょわにょわー!!」ケリケリッ

P「ていていていていっ!!」ケリケリッ


数分後


P「あ、熱っつ……」

きらり「おこたに入ってること忘れてたにぃ……」

P「この無益な戦いはやめにしよう」グデーン

きらり「りょーかーい」ダラーン
 
 
 
P「……」
 
P「――雪、さっきよりも降ってるなぁ」

P「よいしょっと……」

P「うぉっ、もう外にかなり雪が積もってるな」

きらり「Pちゃん、ほんと?」

P「あぁ、きらりも窓の方来て見てみたらどうだ」

きらり「おそと、おそとっ」トテトテ


きらり「うっっきゃー☆ おそとまっしろー! ヤバーい!!」

P「改めて、もうそんな時期なんだなって実感するよ」

きらり「PちゃんPちゃん! きらり、雪だるまつくりたーい☆」

P「この時間からか?」

きらり「……だめぇ?」

P「上目……いや、この場合は下目づかいか? それはかわいいけど、うーん」

きらり「じゃあじゃあ!」

P「うん? どうしたんだ急にしゃがみこんで」

きらり「にゃははっ☆ こうすればPちゃんに上目づかいができるからぁー、きらりんおねだりっ☆」



P「……」

P「………ふふっ」ワシャワシャ

きらり「んにゅっ……Pちゃんどうしたのー?」

P「いや、なんでもないよ。外、行くか!」


P「ゆーきやこんこ、あられやこんこ」

きらり「降っても降ってもまだ降りやーまぬ!」

P「アッキーは喜び庭駆け回り」

きらり「みくちゃんコタツで丸くなりゅー☆」


きらり「とーーってもたのすぃーね☆ Pちゃん!」

P「あぁ。でも、あんまりはしゃぎ過ぎたら危ないから気をつけろよ?」

きらり「だいじょーぶいっ☆」ドタドタ

P「本当に気をつけろよー」

きらり「にょわーっ!!?」バターンッ

P「言ったそばから……大丈夫かきらり!」


きらり「にょわにょわ……」

P「次からは気をつけよう。さ、一旦戻るから背中に乗って」

きらり「んしょっ」ガシッ

P「おっとっと……」

きらり「ご、ごめんにぃPちゃん……きらりおっきいから運びにくぃよねぇ?」

P「だ、大丈夫大丈夫」

きらり「それに、ちょっと転んじゃっただけできらりは平気だにぃ」

P「だとしても念には念だ。ウチの大事なアイドルなんだから」


P「それにな、不謹慎だけどこういうのが少し嬉しいんだよ」

きらり「Pちゃん、嬉しいの?」

P「あぁ。皆いい子達だから最近は俺が居なくても立派に仕事をこなしているだろ?」

P「でも、男ってのはどうしても格好つけたがりなんだ。だから、こんな時くらい頼りにしてくれ……というか無理やり頼りにさせる!」

きらり「……」

P「だからだな、もちろんきらりが重たいって意味じゃないけどこう思うんだ」

P「もしこの背中に感じる重みがあるとしたら、それはきっと幸せの重みなんだって」

きらり「Pちゃん……」

P「なんて、これはさすがに臭すぎたかな! よし、すぐに戻るぞ!」

きらり「……」





きらり「………うぇへへ」ピトッ

http://i.imgur.com/veUTW2h.jpg

――



きらり「PちゃんPちゃん! どっちが大きな雪だるま作れるか勝負すうぅ☆」

P「望むところだ! でもさっきのこともあるから、くれぐれも気をつけてな?」

きらり「にゃっほーい!」ゴロゴロ

P「はやっ! こっちも負けていられるか!」ゴロゴロ




数十分後


P「よし、一つ完成だ……」

P「さて、きらりの方はどうなっているか見てみるか」


P「おーいきらり! 調子はどう」

P「――って、ええぇえ!?」



きらり「Pちゃんおかえりー☆」

P「で、でかいのやらちいさいのやら、様々サイズの雪だるまがいくつも……この数十分でどうやってこんなに作ったんだ……」

きらり「PちゃんPちゃん! このおっきぃーのはねぇ、きらり雪だるま!」

P「きらりの身長以上のこれか……よく一人で作れたな」

きらり「でねでね! このちっちゃーくてかわゆーいのは、薫ちゃんにー、こずえちゃんにー、舞ちゃん雪だるま!」

P「お、こじんまりとした雪だるまでかわいいな」

P「それじゃあ、こっちの耳が生えてるのは菜々雪だるまか?」

きらり「うっきゃー☆ Pちゃんすごーい!! だいせいかーい♪」


P「しかし、よくもまぁこんなに……」

きらり「きらりは皆のことがだいだいだーい好きだから、ずぅー……っと一緒にいられますよーにっておねがいの魔法を込めて作るの!」

きらり「ちちんぷいぷいでやったるにぃ☆」


P「……そっか」

P「よし、じゃあ俺も作るの手伝うぞ。俺だって皆のことが大好きだからな」

きらり「むむむーっ? きらりの大好きはPちゃんにも負けないおっきさよー?」

P「それを言うなら俺の大好きの大きさはきらりの身長の2倍くらいあるぞ」

きらり「じゃあじゃあ! きらりのだいだいだぁーいすきはその倍!」

P「じゃあ俺はその倍の倍だ!」



きらり「……」

P「……」

きらり「……んふふ☆」

P「ふっふっふ」

きらり「にゃはは! きらりもPちゃんも、ヘンなのー☆」

P「いやまったくだ。好きとかもっと大好きとか最初に言い出したのは誰なのかしらって感じだよ」


きらり「PちゃんPちゃん」クイクイッ

P「どうしたきらり?」

きらり「皆の雪だるま、一緒につくろ☆」

P「よしきた。こうなったらとことんまでつきあってやるからな」

きらり「きらりは体の方を作るから、Pちゃんは頭の方をおにゃーしゃー!」

P「よし、俺の左右の手で別々に転がし同時に練り上げる秘技が火を噴くぜ!」
 
きらり「ごろごろー☆」

P「ごろごろー」


きらり「PちゃんPちゃん」

P「ふぅ……きらり、どうした?」

きらり「雪だるま、いつまで残るかにぃ?」

P「そうだな。今日明日くらいは大丈夫だろうけど、残念ながらその後はとけちゃうかもしれないな」

きらり「むぇー……やっぱりそうだよねぇ……」ショボン

P「……」




P「なぁ、きらり」

きらり「にょわ?」

P「形としてはとけてしまうだろうけど、この雪だるま達は雪だけじゃなくてきらりの気持ちでもできているからさ……だから」

P「いくつ時間が経っても……大丈夫、この魔法はとけないよ」



きらり「PちゃんPちゃん!」ダキッ

P「なんだ、寒くなっちゃったか?」

きらり「……んーん! きらり、とぉーってもぽっかぽか☆」

P「そっか。じゃあ、少し休憩したら雪だるま製作の続きを頑張るぞ!」

きらり「おぉー!」


―――
――




翌日

P「おはようございます」

ちひろ「プロデューサーさん! ちょっと聞きたいことがあるんですけど」

P「どうしましたか?」

ちひろ「これなんですけど」スッ

P「……あ、昨日描いたみかんだ」

ちひろ「このみかん、どうして私の顔が描いてあるんでしょう?」

P「いえ、昨日ちょっと手持ち無沙汰だった時になんとなーく」

ちひろ「ま、まさかプロデューサーさん……このみかんを私だと思いながら皮を剥き……」

ちひろ「『グヘヘ……今からお前を丸裸にしてやるぜ!』みたいなふしだらな遊びをしていたんじゃ……!!」

P「しませんよそんなこと!」

ちひろ「ほんとですかぁ?」ジトー

P「嘘ついてどうするんですかこんなこと……」


P「まったく、とんだ変態の烙印を押されるところだった」


ガチャッ


きらり「みんなー!! おはようだにぃ☆」

P「おう、おはようきらり」

きらり「あ、PちゃんPちゃん! 昨日はありがとーねぇ☆」

P「こっちこそありがとうな。俺もすごく楽しかったよ」

きらり「きらり、ハピハピをいーっぱいチャージできたから、今日はハピハピパワー全開でお仕事がんばるよー☆ やったるにぃ!」

P「うんうん、今日も元気いっぱいだ」



P「それでこそ、きらりだな!」



諸星おわり


ヤマもオチもないおわり
ただただ大好きなきらりを書きたかっただけです

http://i.imgur.com/YJu1dRQ.jpg
http://i.imgur.com/kcJS84t.jpg


あとSSの内容自体とはあまり関係ないけど、スレタイはレスで察された通りDC�主題歌のワンフレーズから
これもただただ曲が好きなので使いたかっただけです

http://www.youtube.com/watch?v=gtbmHgyC_ws


次回

小関麗奈「ホントのところは内気なヒーロー」
南条光「心に剣、かがやく勇気」

に続かない
けど思い浮かべば続きたい

それでは拙いSSでしたが読んでくれた人ありがとうございました

>>49
繋がりがある前作とかではないけど

モバP「千里の道も一歩から」
モバP「なかばのひつじ」
モバP「ニャニがニャンだーにゃん・にゃん・にゃんだーかめん!」
安部菜々「菜々色変化」
及川雫「ぎゅうー♪」
川島瑞樹「突撃プロデューサー君に晩御飯よ!」

ってのを書いてました
というわけでおやすみなさい

23:30│諸星きらり 
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