2015年02月12日

アナスタシア「シンパチーチナ、です」 モバP「え?」


P「アーニャちゃん、何だって?」



アーニャ「シンパチーチナ、と言ってほしいです」





P「シンパ……?」



アーニャ「ロシアの挨拶です」



P「プリヴェートとかズドラーストヴィチェって言うんじゃなかったっけ」



アーニャ「ダー。より親しい人には、シンパチーチナと言うんです。本当です」



P「本当か」



アーニャ「本当です」



P「それで、何て言うんだっけ。シンパ?」



アーニャ「シンパチーチナ、です」



P「えーと、シンパ……チー……チナ、っと」



アーニャ「……! し、調べたら、ダメです!」



P「お、これかな。ロシア語の基本表現その2」



アーニャ「だめ、ダメですっ!」



P「ふむ……なるほど……」



アーニャ「…………」



P「アーニャちゃん、シンパチーチナ」



アーニャ「……っ! ……っ!」



P「はっはっは、全然痛くないぞー。シンパチーチナ、シンパチーチナ」



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P「あー、寒いなぁ。雪まで降ってるし」



アーニャ「寒い、ですか?」



P「アーニャちゃんは大丈夫かい?」



アーニャ「ダー。へいきです」



P「流石ロシアのハーフさん、日本の寒さもへっちゃらかな」



アーニャ「そうでもありません。ロシアの人も、寒さを紛らわせようとします」



P「あぁ、ウォッカをよく飲むんだっけ」



アーニャ「はい。ロシアに住んでいた頃は、お酒が飲めないのでビールをよく飲んでいました」



P「…………ん?」



アーニャ「どうかしましたか?」



P「アーニャちゃん、お酒を飲んだ事は無いんだよね」



アーニャ「ダー。私はまだ15、ですから」



P「それで、何をよく飲んでたって?」



アーニャ「ビールです。身体がぽかぽかします」



P「アーニャちゃん」



アーニャ「はい」



P「日本ではね、ビールはお酒なんだ」



アーニャ「なるほど」



P「アーニャちゃん、お酒を飲んだ事はあるかな」



アーニャ「ニェート、もちろんありません」



P「うん、良い子だ」



アーニャ「アイドル、ですから……ンン、もう少し強く撫でてください」



猫「ナー」



アーニャ「にゃあ」



猫「ニャー」



アーニャ「フフッ」





蘭子「…………」





アーニャ「にゃー」





猫B「ナー」



猫C「ニャッ」



猫D「ニャ」



猫E「ナォ」



猫F「ニャー」



猫G「フミッ」





アーニャ「フフ……にゃー」



蘭子「……魔獣の主か?」

  (……猫使いさん?)



アーニャ「蘭子も、こっちへ」



猫「ニャー」



蘭子「にゃあっ!」

  (かわいい!)



P「最近ロシア語を勉強していてね」



アーニャ「ロシア語ですか?」



P「うん。アーニャちゃんはまだちょっと日本語苦手みたいだし、俺の方から近付こうと思ってさ」



アーニャ「嬉しい、です。アー、嬉しいは、ヤー シャースリフ とか、オーチン ラド とか言います」



P「なるほど。ちょっと練習に付き合ってくれるかな」



アーニャ「ダー」



P「まずは挨拶を……ズドラーストヴィチェ」



アーニャ「Здравствуйте」



P「お、本場の発音だね……ドープラィエウートラ」



アーニャ「Доброе утро!」



P「シンパチーチナ」



アーニャ「……!」



P「シンパチーチナ、アーニャ」



アーニャ「そ、それはあいさつじゃないです!」



P「でもアーニャちゃん、前に親しい挨拶だって言ってたじゃないか」



アーニャ「それは……! アー……」





蘭子「氷雪の姫よ! しんぱちーちな!」

  (アーニャちゃん、おはよー!)





P「そうそう、蘭子ちゃんも一緒に勉強しててね」



アーニャ「……蘭子なんて、きらいです」



蘭子「えっ」



アーニャ「〜♪」



通行人A「なぁ、あれアーニャちゃんじゃないか」



通行人B「ホントだ。アーニャちゃん、こんにちはー」



アーニャ「……♪」



通行人A「手振ってくれた」



通行人B「かわいい」



アーニャ「応援よろしく、ね?」



ファンA「 」



ファンB「 」





アーニャ「〜♪」





ファンA「笑ってたな」



ファンB「ああ」



ファンA「かわいい」



ファンB「かわいい」



ファンA「かわいい」



アーニャ「…………」



P「どうした、アーニャちゃん。悩み事かい?」



アーニャ「……ダー。蘭子と、ケンカしてしまいました」



P「そうか……相部屋だもんな、色々と難しいか」



アーニャ「仲直り、したいです……」



P「俺も協力するよ。レッスンの事かな、それとも他の問題かな?」



アーニャ「食べちゃったんです……蘭子の、プリンを」



P「プリンか……プリン?」



アーニャ「はい。蘭子が取っておいたのを忘れて、つい……」



P「そうかぁ……美味しかったか?」



アーニャ「ダー。ミルクの風味が生きていて、でもしっかりと卵の香りもにして、とても美味しかったです……」



P「そうかー……」



アーニャ「どうしたら、許してもらえるでしょうか」



P「うーん、同じのを買ってくるっていうのはどうかな」



アーニャ「蘭子、許してくれるでしょうか……?」



P「うん……たぶん一発で」



蘭子「北方の皇女よ!」

  (アーニャちゃんっ!)



P「おはよう蘭子ちゃん」



アーニャ「! あ、あの。蘭子……」



蘭子「取り戻せぬ過ち!」

  (ごめんねっ!)



アーニャ「えっ?」



蘭子「彼の刻は我が身を餓鬼に蝕まれ……正気を失っていた」

  (さっきはおなかが空いてて……ちょっと怒りっぽくなってたの)



アーニャ「私の方こそ、ごめんなさいです。蘭子がとっても楽しみにしていたのに」



P「…………」



蘭子「ううん! 気にしないで! また買ってくるから、今度は一緒に食べよ?」



アーニャ「蘭子……スパシーバ。ありがとう、です」



P「……アーニャちゃん、蘭子ちゃん。仕事終わったらスイパラ、行くかい?」



蘭子「甘味の楽園!」

  (行きます!)



アーニャ「ダー。行きたいです」



楓「お酒もありますか」



P「どっから出て来たんです楓さん」



アーニャ「蘭子」



蘭子「む? あーん……」



アーニャ「はい」



蘭子「もぐ……むむ、甘美なる響き」

  (おいしいね!)



P「…………」



楓「蘭子ちゃん、あーん」



蘭子「あーん……ふむ、甲乙付け難き幸福」

  (こっちもあまーい♪)



楓「ふふっ……」



P「…………」



アーニャ「プロデューサー」



P「うん?」



楓「次はプロデューサーさんの番ですよ」



P「えっ」



蘭子「あーん」



P「…………えい」



蘭子「むぐ……ふむ、此もまた美味」

  (どれもおいしいなー)



楓「どうでしたか?」



P「正直めっちゃ楽しいです」



アーニャ「プロデューサー」



P「ん」



アーニャ「あーん」



P「えっ」



蘭子「わくわく」



楓「わくわく」



P「えーと、はい」



アーニャ「ン……美味しい、です」



P「そうか……良かったなぁ」



アーニャ「はい」



楓「プロデューサーさん」



P「何でしょう」



楓「…………」



P「どうしたんです、自分を指差して」



楓「……! ……!」



P「ああ。泣きぼくろ、色っぽくて素敵だと思いますよ」



楓「くすん」



アーニャ「ネコ、ですか」



P「うん、猫だ」



アーニャ「ネコ」



P「今、猫をモチーフにしたユニットを検討しててね」



アーニャ「それに、私が?」



P「そうそう。猫、好きだろう?」



アーニャ「どんな感じになるんでしょうか」



P「ああ、具体的には」



蘭子「闇に飲まれにゃあ!」

  (こんにちにゃっ!)



P「こんな感じになる」



アーニャ「なるほど」



P「とりあえずこのネコミミを着けてみてくれるかな」



アーニャ「はい」



蘭子「わくわく」



P「…………」



蘭子「…………」



アーニャ「…………」







アーニャ「…………にゃあ」







P「決定」



蘭子「プロデューサー! 私は!?」



P「高峯さん佐城さん前川さんと戦ってもらう」



蘭子「えっ」



アーニャ「オリオンが、はっきりと見えますね」



P「ああ。やっぱり星を見るなら冬だね」



アーニャ「…………」



P「…………」



アーニャ「……プロデューサー」



P「うん?」







アーニャ「月が、綺麗ですね?」







P「…………いや、今日は新月だけど」



アーニャ「ニェート。プロデューサー、その答えは違います」



P「そうなのか?」



アーニャ「『月も君には敵わないよ』と、そう返すものだと教わりました」



P「誰にだい」



アーニャ「シューコに。日本で有名な親愛のあいさつだと」



P「また塩見さんは適当な事を……」



アーニャ「違う、ですか?」



P「まぁなー」



アーニャ「そうですか……ごめんなさい、です」



P「そう落ち込まないでくれ。アーニャちゃんは笑ってる方が綺麗だぞ?」



アーニャ「……フフッ。スパシーバ、プロデューサー」



P「ああ、ここはこう言うべきだったかな」



アーニャ「?」







P「――シンパチーチナ、アーニャ」



おわり



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