2015年02月26日

P「おお、寒い寒い。なんとか終電には間に合いそうだな。」

夜、駅のホームにて



P「おお、寒い寒い。なんとか終電には間に合いそうだな。むっ」



貴音「」フラー





P「おいっ、あんた、大丈夫か」



貴音「・・うっ」





※元ネタアリ



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423749821



P「顔が真っ青じゃないか。ちょっと待ってろよ。人を呼んでくる」



貴音「・・大丈夫です。」



P「とても大丈夫そうには見え



(グオオオオオオン



貴音「少々お腹が減って・・」



P「(今の腹の音か)そ、そうか。ここらへんなら食べる所いくらでもあるだろうに」



貴音「今、ありあわせがなく・・」



P「はぁ・・仕方ない。ついてこい」





P「どうだい」



貴音「これは、なんでしょう」



P「なんだ、あんたラーメンも知らないのかい」



貴音「なんと面妖な・・・しかしこの臭いはそそられるものが」フンス



P「まぁ、いいから食べてみろって、味は保証するよ。量はちと女性には多いかもしれんが」



貴音「はぁ・・ズッ・・んっ!これは!・・ズゾゾゾ!」



P「ははは、おいしいか」



貴音「ズゾゾゾゾ!ズゾゾゾゾ!!」



P「おいおい、そんな慌てて食べなくてもラーメンは逃げないよ」



貴音「おかわり」



P「えっ」

貴音「本日はありがとうございました。命を助けていただきました。」ツヤツヤ



P「大げさだな。き、気にするな。」サイフスカスカー



貴音「えぇ、まことに助かりました。」



P「しかし、なんだってあんな所いたんだ」



貴音「わたくしは古都から飛び出して来たものの、路銀はすぐに底をつき」



P「食費だろ」



貴音「お恥ずかしい話ですが・・(///)」



P「そこであんな所にうずくまっていたのか」



貴音「えぇ」



P「ふむ。あんたみたいな子はアイドルにいたっておかしくないが。」



貴音「あいどる・・?」



P「そう、アイドル。もしあんたが良ければ」プルルルルル



P「もしもし、どうしました音無さん、えぇ。はい。」



P「えっ!春香がずっこけて、スタジオを爆破!?・・わかりました。すぐ向かいます。」



P「すまんな、すぐに行かなくてならなくなった」



貴音「えぇ、わたくしは大丈夫です。本日の御恩は決してわすれません。」



P「そんなたいそうなものじゃないさ。じゃあ俺はここで」スタコラサッサ



貴音「はい。ありがとうございました。」



貴音「・・・あいどる」









P「しまった、名刺を渡しておけばよかった。」

それからわたくしは、あいどる事務所について調べ、961プロなるものに所属いたしました。



961プロに所属してからは瞬く間にデビュー。あっという間に売れっ子アイドルとしての人気が出ました。



それから。。



夜、駅のホームにて





P「おお、寒い寒い。なんとか終電には間に合いそうだな。むっ」



貴音「お待ちしておりました。」



P「おぉ、あんたはあの時の」



貴音「その節は大変ありがとうございました。」



P「なに、気にするな。ところで、こんな所で何してるんだい。売れっ子アイドルの四条貴音さん」

貴音「ここで待っていれば貴方様に会えるかと思いまして。」



P「・・・」



貴音「あの時のお礼をいたしたくて。」



P「いいさお礼なんて。そんな大それたことしていない」



貴音「いいえ!それではわたくしの気持ちが納まりません!」



P「それじゃあ、あそこのラーメン屋で一杯おごってくれるだけでいいよ」



貴音「貴方様はわたくしを馬鹿にしてるんですか!今やわたくしは人気あいどるです!」



貴音「お金だってたくさん持ってます!もっと高価なものを頼んだって!」



P「それはあんたの力じゃない。961プロによるものだ」



貴音「まぁ!わたくしをどこまで愚弄する気ですか!」



P「あんたがかわいいから、961プロがゴリ推しして売れてるだけだ」



貴音「もういいです!わたくしはとんだ思い違いをしていました!」スタスタ



P「やれやれ」









数ヶ後、、961プロが不祥事で事務所存続の危機に危ぶまれました。



なんでも多額の脱税をしていたとのことです。



そこでわたくしは事務所移籍を考えておりましたが、どこも良い返事は受けられませんでした。



この時初めてわたくしが売れていたのは、事務所の力によるものだと知ったのでした。



あっという間にわたくしは契約を来られ、また路頭に迷うことになるのでした。



それから。。夜、駅のホームにて





P「おお、寒い寒い。なんとか終電には間に合いそうだな。むっ」



貴音「・・・お待ちしておりました。」



P「おや。あんたは」



貴音「また、無一文になりました」



P「・・・」



貴音「961プロがなくなってわたくしは初めて気づきました。売れていたのは私の力ではなかったと。」



P「・・・」



貴音「ただ、わたくしにとってあいどる活動はまこと充実したものでした。」



貴音「いまは細々とですがまたあいどる活動をはじめております。」



P「・・・」



貴音「歌唱力、ダンス、ヴィジュアルレッスンどれも厳しいですが、非情に充実した日々を送っております」



P「そうですか。」



貴音「あの時の貴方様の言っていたことは正しかったのです。」



P「いえいえ、あの時は失礼なこといってしまって申し訳なかった。」



貴音「いえ!貴方様は気づかせてくれました。やはり、あの時のぜひお礼がいたしたくて」



貴音「ラーメン一杯程度しかごちそうできませんが。(///)」



P「いいですね!行きましょう!やすいラーメン屋知ってますよ!」



P「あぁ、それとあのとき言いそびれました。私、こういうものです。ぜひ四条さんがよければ・・・」





おしり



08:30│四条貴音 
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