2015年02月26日

黒井「ウィ」貴音「面妖な」

前作 黒井「ウィ」やよい「うっうー!」

都内某所 ○Kストア



黒井「ふむ、今日はセレブに酸辣湯にでもするか…」





???「塩らぁめんと味噌らぁめん、一体どちらにすれば…」 



黒井「む?あれは高木のところの…」









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黒井「奇遇だな。高木の所の三流アイドルよ」



貴音「なんと。961プロの黒井社長ではありませんか」



黒井「ウィ。一体ここで何をしている?」



貴音「いえ、こちらのらぁめん、どちらにしたらいいか迷っておりまして…」







黒井「なら両方買えば良いではないか」



貴音「生憎手持ちが心もとなく…」



黒井(ここで恩を売って765プロに妨害工作するのも手か…)



黒井「フン。それくらいならセレブな私が買ってやろう」



貴音「真ですか!」







黒井「スーパーセレブの私には造作のない事だよ。高木の所の三流アイドルよ」



貴音「大変感謝致します!」



黒井「では会計を済ませてくる。外で待っていたまえ」







黒井「ではまた逢おう。へっぽこプロのアイドルよ」



貴音「なんとお礼を申し上げればよいのか」



黒井「そのくらい気にするな。アデュー」



貴音「はい。このお礼はいつか」







─────

───





都内某所 繁華街



黒井「む、あれは四条貴音ではないか」



貴音「これは黒井殿。ご無沙汰しております」



黒井「ウィ。ここで何をしている?」



貴音「本日はお休みを頂戴しておりますゆえ、散策をと」







黒井「ほう」



貴音「黒井殿は?」



黒井「セレブな私は観光がてら人間観察だ」



貴音「なるほど」



黒井「後はセレブな私が贔屓にする店へ食事に行こうかと思ってな」







貴音「なんと!」



黒井(ついでに四条貴音も連れて行ってもいいが、パパラッチされても困るな…)



黒井「……」



黒井「と思ったが急用を思い出したのでこれで失礼するよ」



貴音「そうですか…是非ご一緒にと思ったのですが…」



黒井「それはまたの機会にしておこう。アデュー!」







─────

───





赤坂 ブーブーエス



春香「それでは続いてはこちらのコーナーでしゅ!」



千早「!」



美希「貴音ー!」







らぁめん、それは最早ただの食に非ず。



日々探究、精進して行く道であり、人そのもの。



らぁめんは文化、らぁめんは進化、らぁめんは可能性。



今日もまた新しい出会いを探して…







『四条貴音のらぁめん探訪』











貴音「雪とけて村いっぱいの子どもかな…」



貴音「季節も少しずつ暖かさを取り戻してきて参りました。皆さんいかがお過ごしでしょうか?」



貴音「四条貴音です」



貴音「さて本日はすぺしゃるげすとの方に来て頂きました」







黒井「ウィ。ご紹介に預かりました961プロの黒井崇男と申します。以後お見知りおきを」







赤坂 ブーブーエス



P「!!??」



律子「どういう事ですか!?」



P「いや!俺も聞いてないぞ!」











貴音「さて、本日は黒井殿のお勧めのお店という事ですが」



黒井「ウィ。よく私が伺う店をご紹介しましょう」



貴音「それがこちらの揚○商人さんです」









貴音「わたくし初めて伺いましたが、大変趣のある佇まいですね」



貴音「なんとお冷が茉莉花茶とは!」



黒井「勿論無料サービスだ」



黒井「ここは他のメニューも美味しいがやはりコレが一番であろう」







黒井「レディ、酸辣湯麺を2つ貰おうか」



店員「柳麺と刀切麺はどうしましょうか?」



黒井「柳麺は細麺の事だな。細麺を固めで頼む」



黒井「あと搾菜と食後に杏仁豆腐を貰おう」



貴音「手馴れておりますね」



黒井「私は酸辣湯麺が流行る前からずっと食べているからな」







店員「お待たせしました〜」



黒井「ではいただくとしよう」



貴音「はい。いただきます」



貴音「!これは…!!」



黒井「どうかね?」







貴音「このようならぁめんは初めて食したのですが…」



貴音「真、美味でございます!!」



黒井「はーっははは!そうだろう!……おっと失礼」



貴音「はい!わたくしは真に感動しております!」



─────

───













貴音「四条貴音のラーメン探訪、今週も素晴らしい出会いがありました。」



貴音「黒井殿も本日はありがとうございました。」



黒井「ウィ」



貴音「では来週もまた、次の出会いを求めて」







─────

───





765プロ



P「おはようございま〜す!いやぁ、昨日は大変でしたね」







???「なにが大変だったのかね?貧乏暇なしプロデューサー君」









P「ぐっ、昨日も聞いたがこの嫌味ったらしい声は…黒井社長!」



黒井「ウィ。少し顔色が優れないようだが、ちゃんと食事は取っているかね?」



P「あなたのせいですよ…っと本日は一体どのような件で?」



黒井「なに、貴音ちゃんがどうしても昨日の味が忘れられないと言ってな」







黒井「ここで私が直々にに作っているのだよ!」



P「どうしてここで!?」



黒井「ノン、ノーッン!やはり君はわかっていない様だね、五流プロデューサー」



黒井「貴音ちゃんは少し前にエルダーレコードの社長と会った事を忘れたのかね?」



黒井「誤解とはいえ騒ぎになったであろう」















黒井「だから私がこうして出向いたわけだ」



P「な、なるほど…」





貴音「あなた様!黒井殿に作っていただいたこのらぁめん、真に美味でございます!」



小鳥「わたしもいただいてます〜!」







黒井「ではわたしはこれで失礼するとしよう!」



貴音「黒井殿!またお願いしてもよろしいでしょうか!?」



黒井「ウィ。勿論だとも。ではさらばだ!アデュー!」



小鳥「お気をつけて!」







P「……」



貴音「あなた様もいかがですか?あなた様?」



貴音「面妖な」







おわり











22:30│四条貴音 
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