2015年03月10日

モバP「ウサコ会議」亜里沙「ウサ!」

P「まずこの数字をご覧頂きたい」



亜里沙「は、はあ」



ちひろ「11/14……ですか」





P「何の数字だかわかりますね」



亜里沙「えっ?」



ちひろ「美世ちゃんの誕生日ですか?」



P「亜里沙さんのお仕事でウサコが登場した回数です」



ちひろ「はあ」



亜里沙「わぁ〜、いっぱい出てるんですね〜」



P「違います!」



亜里沙「えっ!?」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425207594



P「実は11回の中でも右手に装着していない写真が3回含まれます」



亜里沙「は、はあ」



ちひろ「つまり、8回だと」



P「そうです! ウサコを右手に装着して登場した回数は、14回中8回!」



P「6割にも満たないってことなんですよ!」



亜里沙「そ、そうね」



P「思えば先日発売されていたシンデレラガールズ劇場……」※KADOKAWAより好評発売中



P「初登場の亜里沙さんも右手に嵌めておらず、セリフもなし……」グググ



亜里沙「あっ、美羽ちゃんと一緒に出たやつね!」



ちひろ「セリフなしの役の方が難しいんですよ」



P「そうではなくて」

P「特に、重要なのは! 大仕事の[うたのおねえさん]でウサコなしということですよ!」



亜里沙「でも、うたのおねえさんで付けっ放しは大変なのよ??」



P「特訓前こそありますが、せっかくの新作ウサコだったのをオルガンに並べたのに文字に被ってしまって!」



ちひろ「そんなにウサコは重要ですか」



P「そこですよ!」



ちひろ「はい」



P「上層部の方針では、脱ウサコを進めているのではないか……そういう懸念があるんですっ!」



ちひろ「それはなにか不都合が……?」



P「キャラ付けが成り立たないじゃないですか!」



亜里沙「そ、そうかしら?」

P「じゃあ、自分のキャラクターをアピールしてください」



亜里沙「えっ、うーん、そうね」



亜里沙「……はぁい、亜里沙先生ですよぉ。みんな楽しくおうたを歌いましょうね♪」



亜里沙「ほら、ウサコちゃんも一緒に……(ウサー!)」



P「はい、1ウサコ」



ちひろ「なんですか、1ウサコって」



P「ウサコが登場することで溜まっていくポイントです」



ちひろ「まあ、とにかく落ち着いてください」



ちひろ「確かに、ウサコちゃんは亜里沙さんの個性ですが、すべてではないと思います」



P「まったくその通りです」

P「しかし、重要なことは、ここのところの脱ウサコ路線が何を意味しているのか、ということなのです」



ちひろ「言うほど脱路線を取ってないと思いますけど」



亜里沙「トラコちゃんじゃダメだったかしら……」



P「こほん! え、あー、とにかくですね」



P「亜里沙と言えばウサコ、ウサコちゃんが出てきたら亜里沙というイメージを崩す必要があるんでしょうか?」



P「これは、ウサコだけでは扱いづらくなってきた、ということではないでしょうか!?」



ちひろ「つまり?」



P「ウサコじゃ人気が出ないってことですよ!」



亜里沙「!!」



P「あと、ウサコを嵌めたままだと描きにくい……もとい写真が撮りにくいとか」

亜里沙「え、ええと、Pくん?」



P「これは、その、危機の一つだと私は認識しています」



亜里沙「あのぉ」



P「アイデンティティ・クライシスですよ! ウサギキャラが年々増えていく中で」



亜里沙「えいっ、ウサコパンチ」ぼぐぅ



P「ぴぎゃるっ」



亜里沙「先生、思うんだけど」



P「……はい」



亜里沙「いつでも一緒にいるだけが、人気の秘訣じゃないと思うわ?」



ちひろ「そうですね」

亜里沙「ウサコちゃんは大好きだし、その衣装を作るのも好きよ」



亜里沙「でも、好きなものだから、いつでも一緒に手元にいるだけじゃなくって、大事に使いたいの」



亜里沙「いろんな先生を見せることで、ウサコちゃんの大切さも分かるんじゃないかしら」



P「……」



ちひろ「確かに。そういう意味では[甲斐のウサトラ]は新境地でした」



亜里沙「うふふ、トラコちゃんにしたり、腰に括りつけて、バッチリ撮られちゃってたわね」



ちひろ「脱ウサコではなく、新しいウサコ像、それを提示していくことが大事じゃないですか?」



ちひろ「もちろん、プロデューサーさんが頑張るなら、私もお手伝いしますよ!」



P(そういうことを言おうと思っていたのに)



P「……ふっ。ふふっ」



P「しかし、そう言ってくれるならありがたい」



亜里沙「ん?」

P「これが! 新時代のウサコ案です!」ババーン



亜里沙「おおー」パチパチパチ



ちひろ「まさか仕事サボってこればかり……」



P「き、企画案を立てるのなんかまさにプロデュースでしょ!?」



P「ええと、じゃあ、一発目!」





P「『ダブルウサコ』」



亜里沙「(右手もウサコ、左手もウサコ。ふたりあわせてウサウサコウサー!)」



ちひろ「余計出しづらいでしょ」



P「何故に!? こうすることによって、右ウサコと左ウサコの漫才が」



ちひろ「はい却下」

P「結構イケると思ってたのになぁ……」ブツブツ



ちひろ(もしかしてこれが肝いりの企画だったとか……)



P「はぁ。それじゃ二発目です」



P「『きせかえウサコちゃんシリーズ』!」



亜里沙「トラコちゃんですよー♪ ネココちゃんですよー♪」



亜里沙「サメコちゃんもいますよー♪」



ちひろ「あっ、なんか良さそうですね」



P「トラコちゃんのように、着ぐるみを着せて、あえてウサコちゃんを意識させる企画です」



P「もともと、ウサコちゃんは亜里沙さんと衣装を合わせたりしていたもの」



P「ハロウィンクイーンの特訓前ではカボチャウサコなどもあり、元々着ぐるみ系は想定されていました」



ちひろ「なるほど、亜里沙さんも着ぐるみを着たりとか」



P「え?」



ちひろ「え?」

ちひろ「いや、ウサコちゃんに着ぐるみを着せるなら、亜里沙さんが着てもいいでしょう?」



ちひろ「衣装をあわせる的な意味で」



P「いや、その、そういうのはうたのおねえさんの隣にいる人でしょ」



P「そんな、おねえさんが、ねぇ?」



亜里沙「あら、楽しそうですよぉ?」



亜里沙「それに、鈴帆ちゃんや仁奈ちゃんとも一緒にお仕事できるわ♪」



P「し、しかし、亜里沙さんはこう、お姉さん的なね?」



ちひろ「あら? 新しい魅力をっていうのに、自分から芽を潰していくんですか?」



P「くっ……! いいでしょう! ただしカワイイやつでお願いします!」



亜里沙「おねえさん、ファラオがいいな♪」



P「ネタしかねぇ!」



ちひろ「やれやれ」

P「……」



ちひろ「犠牲なくしては新しいことなんて出来ないんですよ」



ちひろ「腹くくって下積み的仕事もですね」



P「……俺が着ぐるみ入ろうかなぁ」



ちひろ「……」



ちひろ「ログボ増やしておきますから、この程度で落ち込まないでください」



ちひろ「それにアイドルが楽しんでいるのが一番ですよ」



P「りょーうてでうさぴょ〜ん……」



ちひろ「楽しそうですね。やっぱりログボ増はやめましょう」



亜里沙「着ぐるみーズとかいいかもですよ♪」

P「では、とりあえず気を取り直しましょう」



ちひろ「まだあるんですか?」



P「ええ! ウサコ企画の第三弾! 『ジャンボウサコ』!」



亜里沙「(ジャンボウサコだウサー! どズゥん!)」



ちひろ「……」



P「あっ、亜里沙さん、片手で持ち上げちゃダメです」



亜里沙「そうなの?」



P「そうそう、抱きかかえるようにしてね? あっ、ひょいって感じじゃなくって、うんしょって感じで」



ちひろ「ただのぬいぐるみじゃないですか!」



P「そうだよ!」



ちひろ「開き直った!?」

P「いいですか、手に装着するのが難しければ、そこに囚われない!」



P「あえて真ん中でぎゅっと抱きかかえて、可愛らしさアピールを強化するんです!」



ちひろ「大人の魅力が欲しかったんじゃないんですか……?」



P「そういうのはクイーンとか武将とかでやったんで」



ちひろ「……」



P「あっ、もちろん機会があればやりますよ。やっぱり天帝、ゲフン!」



P「カッコイイ亜里沙さんは大事ですからね」



ちひろ「なぜ過剰にロリ化を求めるのか」



P「ロリ化じゃないですー、カワイイ化ですー」

亜里沙「おっきなウサコちゃんか〜」



P「どうですか? いいでしょう!」



亜里沙「でも、あの空気を入れてボヨンボヨン跳ねるやつ」



亜里沙「大きくて、中に入れるやつがあるじゃない?」



ちひろ「バルーンドームですかね」



亜里沙「ええ。そのくらい大きい方がみんな楽しめるんじゃないかしら?」



P「いやあの、これは亜里沙さんのアピールでね」



亜里沙「でも、みんなが楽しめた方が良くないかしら?」



ちひろ「バルーンドームだと歌をうたうわけにはいきませんね」



P「そうそれ」



亜里沙「あっ、そうね。ちょっと残念」

ちひろ「しかし……自分で右手に嵌めていないのはカウントしないと言っておきながら」



ちひろ「結局、右手から外しちゃうんですか」



P「うっ!!」



ちひろ「それだと益々普通にただウサギのぬいぐるみが好きなおねえさんに……」



P「そ、それはそれでカワイイじゃないですか!」



亜里沙「うふふ、そうかしら?」



P「それにその、他にもいろいろ考えたんですが……今ひとつ嵌めて動くのには……」



ちひろ「どんなの考えたんです?」



P「『ドリルウサコ』」



ちひろ「パクリですね、それは」



P「ボツ案ですから」

P「『ウサコ膳』」



ちひろ「おままごとセット付きですか」



ちひろ「ごちゃごちゃして見にくいですね」



P「ですよね」



亜里沙「あら? でも、これでみんなでお食事のマナーを教えたりできるわ」



ちひろ「それはアイドルの仕事なんでしょうか?」



P「いや、交通安全週間のイメージキャラクターに使われたりしますし!」



ちひろ「ううーん、アイドルとお料理・お食事系はどうしてもバラエティイメージが……」



P「自分もそのイメージが強すぎて」



P「まあ、でも、どうですかね……?」



亜里沙「お料理得意ですよ! キッチン、やってみたいな」



ちひろ「確かに、大人が一人いると安心ですしね」



P「いや、まあ、それだとウサコ関係ないかおしれませんが」

P「ぷち衣装『ウサコちゃん』」



ちひろ「これは?」



P「ええ、ウサコちゃんを他のアイドル達に配る作戦です!」



ちひろ「亜里沙さんの押し出しにはならないんじゃ」



P「それが懸念でして」



亜里沙「そうかしら? みんなつけたら、先生のこと思い出してくれるかも」



ちひろ「ううん、まあ、フライドチキンを装備しているくらいですしねぇ……」



P「つまり、着脱可能をあえて逆手に取るのも大事かなと」



ちひろ「そういえば、今はウサコちゃんじゃなくって、ウサちゃんスリッパの衣装しかありませんね」



ちひろ「ふむ。量産が可能なら、この方向でも」



亜里沙「私も作るわ♪」

P「あとは、こんなのもの考えてました。『抱きつきウサコ』!」



ちひろ「もう開き直ってますね。嵌めなくていいんですか」



P「実際、嵌めてなくても画面の隅に追いやられていないのはウサトラくらいなものなんです」



P「これはライブ・パフォーマンス的に、ウサコ状態だと動きが制約されてしまうからというのがあるでしょう」



P「そこで、身近に、かつ、すぐに装着して目立つようにするためには!」



亜里沙「ウサコちゃん付きの衣装ですかぁ〜」



ちひろ「まあ、確かに、ウサコちゃんが見えないと不安という意見もありましたが……」



P「亜里沙さんはあくまでウサコちゃんであって、バニー衣装というものがないんですよ」



亜里沙「言われてみれば……」



P「だから、ウサギイメージよりも、ウサコちゃんイメージというものを大事にすべきだと」



ちひろ「そんなものですかね」



P「あっ、バニー亜里沙さんもいいですけどね! それはそれで」



ちひろ「おい」

……――



P「ふう〜、結局まとまらなかったな」



亜里沙「Pく〜ん」



P「あっ、亜里沙さん」



亜里沙「今日はありがとう」



P「え、いやその」



亜里沙「先生のために、いろいろ考えてくれたんでしょう?」



P「アイドルを輝かせるのはプロデューサーの仕事ですから」



亜里沙「先生も、少し、考えたわ」



亜里沙「ウサコちゃんとのこと」



亜里沙「それから、これからの、こと」



P「はい」

亜里沙「女王様になるのも、うたのおねえさんになるのも、全部好きよ」



亜里沙「水着のお仕事も出来たし、戦国武将にもなれたし」



P「そうですね」



亜里沙「でも、これから、もっとウサコちゃんと一緒に、みんなと楽しめたらなって」



亜里沙「もう一度、思えたわ」



P「……はい」



亜里沙「私が初めて、大きな舞台に立ったのは、[ウサコちゃんと]だったから」



P「俺も、そうです。その時の、ずっと走り続けてた亜里沙さんが好きだから」



亜里沙「うふ、うれしいな」



P「頑張りましょう、ウサコちゃんと」



亜里沙「ええ、これからもよろしくね」



P「はい!」

――後日。



P「……」



ちひろ「というわけでですね」



P「……」



亜里沙「わあ〜、ウサギさんの着ぐるみ!」



ちひろ「プロデューサーさんが着て、教育番組のアシスタントを」



P「おかしいでしょ!」



ちひろ「どうしてですか?」



P「プロデューサーですよ、俺は!」



亜里沙「先生、うたのおにいさんがほしいなって」



P「着ぐるみ着たら歌えませんよ!?」



ちひろ「亜里沙さんに着せるのは嫌がっていたようでしたので」



P「そういう問題じゃねぇ!!」



おしまい。



20:30│持田亜里沙 
相互RSS
Twitter
更新情報をつぶやきます。
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: