2015年03月16日

晶葉「お姉ちゃんになってくれ。」泰葉「」

書きだめあり。さくさくいきます。



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晶葉「もう一度言う。お姉ちゃんになってくれ。」





泰葉「あ、あ、晶葉ちゃん。それってどういう意味?」



晶葉「今度の仕事で四姉妹の役をやるのだが、あいにく私は一人っ子でな。姉妹というものがわからないのだよ。」



泰葉「それならもっと適役がいるんじゃないかな?頼子さんとか?」



晶葉「頼子に頼もうとしたのだが出張で今はいないんだ。」



泰葉「菜々さんとかは?」



晶葉「菜々はお姉ちゃんというよりお母「いけない。」



泰葉「晶葉ちゃん、それ以上はいけない。」



晶葉「お、おう。とりあえず頼めるのが泰葉しかいないんだ。ダメか?ダメなのか?」



泰葉「」キュン



泰葉(軽く涙目で上目遣い。これに逆らえるはずがあるだろうか。いや、ない。)



晶葉「泰葉。どうした泰葉。」



泰葉「いやいやいや、なんでもないです。やります。私がお姉ちゃんになります。」



晶葉「泰葉なんだか怖いぞ。やっぱり他の人に頼むか。」



泰葉「晶葉ちゃん。私がお姉ちゃんよ。わかった?」フンス



晶葉「わかったわかった。だからそんな鼻息荒くしてつめよらないでくれ。」



泰葉「まず私がお姉ちゃんになるにあたっていくつか条件があります。」



晶葉「なんだ?」



泰葉「まずひとつ、私のことを泰葉お姉ちゃんと呼びなさい。」



晶葉「泰葉…お姉ちゃん。恥ずかしいから泰葉のままでいいだろ。」



泰葉「いいや。ダメです。そしてもうひとつ。お姉ちゃんの命令は絶対です。」



晶葉「そんな横暴な。」



泰葉「お姉ちゃんとして当たり前です。」



晶葉「なあ、泰葉。呼称はどうにかならないか?」



泰葉「お姉ちゃん。」



晶葉「泰葉「お姉ちゃん。」



晶葉「や「お姉ちゃん。」



晶葉「泰葉お姉ちゃん。」



泰葉「どうしましたか?」



晶葉「泰葉をお姉ちゃんにするのは失敗だったかもな。」ボソッ



泰葉「どうしましたか?」



晶葉「なんでもないよ、泰葉お姉ちゃん。それで姉妹というのはなにをすればいいのか?」



泰葉「それが私も一人っ子なのでよくわからないです。」



晶葉「やっぱり今からでも遅くないからお姉ちゃんにする人を変えよう。」



泰葉「いーやーでーすー。」



晶葉「はいはい、駄々をこねるな。どっちが姉かわからなくなるぞ。」



泰葉「そうですね。明日晶葉ちゃんは暇ですか?」



晶葉「明日はレッスンだけだぞ。」



泰葉「せっかくの姉妹ですし、寮ですけど私の部屋に泊まりにきませんか?」



晶葉「おお、いいのか?」



泰葉「かわいい妹のためです。レッスン終わったら来てください。」



晶葉「ありがとうな。泰葉お姉ちゃん。」



泰葉「」キュン



晶葉「泰葉?どうした。」



泰葉「姉妹っていいですね。」



晶葉「泰葉お姉ちゃんどうした?どこを見ているのだ?おーい、泰葉お姉ちゃん?」



翌日



晶葉「おじゃまします。」



泰葉「よく来たね、晶葉ちゃん。ただ私たちは姉妹なのよ。おじゃましますじゃなくて、ただいまでしょ?」



晶葉「お、おう。た…ただいま。」



泰葉「はい。おかえりなさい。夕食まだ食べてないよね?」



晶葉「ああ、まだ食べてないぞ。泰葉お姉ちゃんが食べないでって昨日言ったんじゃないか。」



泰葉「ふふ、そうでしたね。じゃあ一緒に夕食を作りましょう。」



晶葉「げっ。」



泰葉「晶葉ちゃん。女の子たるもの料理ぐらいできないとダメよ。」



晶葉「わ、私は天才だからな。料理くらい簡単にできる。」



泰葉「じゃあ一緒につくろうね。」



晶葉「天才に不可能はなぁい!…多分。」



=あまりにもひどい映像のためダイジェストでお送りします=



泰葉「具材を切るときは猫の手だよ。」



晶葉「猫の手?ああ、みくにゃんの手か。」



晶葉「ああ、鍋がふきだしている。」



晶葉「味噌汁って出汁が必要なのか?」





泰葉「色々あったけど。完成。」



晶葉「ふう、ふう。料理から学ぶことも多いな。」



泰葉「さあ。さめないうちに食べましょ。」



二人「「いただきます。」」



晶葉「ふむ。一時はどうなるかと思ったけどなかなかうまくできてるな。」



泰葉「天才にもできないことがあったね。」



晶葉「まだまだ練習中なだけだ。ふん。泰葉お姉ちゃんなんて嫌いだ。」



泰葉「そんなこと言わないでよ。食後にデザートかってあるからさ。」







晶葉「そんなので私は揺るがないぞ。」



泰葉「それがゴージャスセレブプリンでも?」



晶葉「なに?それは本当か?!」



泰葉「はいはい。ちゃんと食べた人にしかありませんよ。」



晶葉「うむ。今は夕食を食べることに集中しよう。」





お風呂後



晶葉「ふむ。二人ではいる風呂なんて狭いだけかと思っていたけどなかなかいいもんだな。」



泰葉「あらいっこできるもんね。それにしても晶葉ちゃんの髪。長くて綺麗で憧れちゃうな。」



晶葉「普段は実験の邪魔だから二つに結んでるけどな。なかなか自分の髪型にはこだわりがあるのだ。」



泰葉「そういえばいつもツインテールだもんね。おろしてる晶葉ちゃんは珍しいね。」



晶葉「家族以外では見た人はほとんどいないと思うぞ。」



泰葉「じゃあやっぱり私も晶葉ちゃんの家族になれたのかな?」



晶葉「ああ。感謝してるぞ泰葉お姉ちゃん。なかなか姉妹というのは素晴らしいものだな。」



泰葉「じゃあこのあとは「枕投げだな。」



泰葉「えっ?」



晶葉「お泊り会といったら枕投げと聞いたことがあるぞ。」ワクワク



泰葉「二人ではちょっとやらないかな…。枕にも限りがあるし。」



晶葉「そうなのか…。」ショボン



泰葉「えっと。今度みんなで泊まったときにやろうね。」



晶葉「うん。…約束だよ。」



泰葉「」キュン



晶葉「泰葉お姉ちゃん?おーい。またなのか?」





翌日 事務所にて



晶葉「おはよう。P。」



泰葉「Pさん、おはようございます。」



P「おう。おはよう。二人一緒にか。珍しいな。」



晶葉「ちょっとあってだな。」



泰葉「ちょっとありましてね。」



P「なにがあったんだ?」



晶葉「秘密だ。」



泰葉「乙女の秘密です。」



P「まあいいや。」





晶葉「泰葉。P。今日も一日がんばろう。」



泰葉「そうですね。」ショボン



P「どうした泰葉。元気ないな。」



晶葉「二人っきりのときならまたお姉ちゃんって呼んでもいいか?」ボソッ



泰葉「はい。」パァァァ



P「明るくなった。それにして今日の二人はなんだか姉妹みたいだな。」



二人「「おう。(はい。)」」



おわり



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