2015年03月27日
矢口美羽「スマイルなパフォーマンスショーを」
―――控室
Ｐ「入るぞー」ｺﾝｺﾝ
美羽「はーいっ」
Ｐ「ん？ なんだこれから昼飯か？」
美羽「はい、加奈ちゃんと２人で。ハンバーグ弁当とシャケ弁当で迷っちゃって……」
加奈「そうしたら美羽ちゃんが気付いたんですよ！両方１つずつ選んで分け合えばどっちも食べられるって！」
Ｐ「なるほどね、良いひらめきだ」
美羽「もし良かったらプロデューサーさんも一緒に食べませんか？ 皆でシェアしたらもっと美味しくなりますよ」
Ｐ「俺はもうさっき済ませたからいいよ。２人で食べな」
Ｐ「それにシェアってのはさすがにマズい」
美羽「そうですか……残念ですけど、仕方ないですね。しっかり食べてお仕事頑張ります！」
加奈「それでプロデューサー、何かあったんですか？」
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Ｐ「特に何かあった訳じゃないよ。ただ本番に向けて調子はどうかなって」
美羽「調子はバッチリです！ 応援する側ですけど、しっかり場を盛り上げていきますよ！」
加奈「わたしもメモしっかり取ってきましたから！ 心配要りません！」
Ｐ「元気でよろしい。２人の応援、楽しみにしてるからな」
加奈「美羽ちゃんとしっかり打ち合わせしました。お揃いのメモでしっかり練習してきたんですよ！」
美羽「わたしと加奈ちゃん、息が合いますからね！ ２人でしっかりチアガールの役を果たします！」
Ｐ「こりゃ心配は余計か……ところで日菜子と朋は？」
加奈「ちょっと出る、って行っちゃってそれっきりですね」
Ｐ「うーん……本番までまだ時間あるけど一応声掛けとくか。じゃあ２人とも、また後でな」
加奈「はいっ」
美羽「わたし達も、お弁当食べ終わったら連絡とってみますね」
Ｐ「そうしてくれ」
―――
ﾄﾞﾝｯ
Ｐ「す、すみませ……日菜子……すまない、気が逸れていた」
日菜子「あ……」
朋「あーあーもう何やってんの２人とも。日菜子ちゃん立てる？」
日菜子「……」
朋「？ おーい日菜子ちゃん？」
日菜子「……はい、日菜子は大丈夫ですよ〜」
日菜子「……むふ」
―――収録現場
加奈「……いよいよ始まるね、美羽ちゃん。一緒に頑張ろうねっ！」
美羽「やろう加奈ちゃん！ わたし達の力で皆に元気を届けよう！」
美羽「あっ、ほら見て加奈ちゃん、向かいのゲート！ 朋さん達が手を振ってくれてる！」ﾌﾘﾌﾘ
加奈「ライバルって事になるけど……でも一緒にみんなを笑顔にする仲間だよね」ﾌﾘﾌﾘ
美羽「いくよっ」
加奈「せーのっ」
美羽加奈「かなみうファイファイ、おーっ！」
司会「プロダクション対抗トークバトルショー、開幕です！」
司会「それでは今回の応援アイドルを務める４人に登場して頂きましょう！ どうぞ！」
日菜子「むふふ……喜多日菜子ですよ〜。皆を日菜子ワールドにご案内します〜」
朋「日菜子ちゃんと一緒に応援する藤居朋よ！ 今回のあたしの武器はこの特別製タロットカード！ 勝利に導くわ！」
司会「はい、こちらは日菜子＆朋チーム！ 対するは……！」
加奈「今井加奈ですっ！ 皆の応援引き受けましたっ☆ 一緒に頑張りましょう、おーっ！」
美羽「加奈ちゃんとコンビを組みます、トークが得意……じゃなかった！」
美羽「トークがトーク意、矢口美羽です！ よろしくお願いしまーす！」
美羽（い、いきなり言い間違えちゃった！ どうしよう……！）
加奈「大丈夫だよ、美羽ちゃん。皆笑ってくれてる」ﾎﾞｿｯ
美羽（加奈ちゃん……！）
司会「対するは加奈＆美羽チーム！ さぁいきなり言い直した理由が謎な矢口美羽ちゃん！」
美羽「……これはギャグと言い直しによる二段攻撃です！ どうです！？」
ｲｲｿﾞｰ ﾐｳｻｷﾞｰ
美羽「やった！ ありがとー！」
日菜子「むふふ、美羽ちゃんの切り込み隊長スキルはさすがですね〜」
朋「感心してる場合じゃないでしょ！ あたしも早速一発目の占い行くよ！ せいっ！」ﾋﾟｼｯ
死神
朋「はぁっ！？ よりによってこれ！？」
ﾜﾊﾊﾊﾊ…
司会「という流れで加奈＆美羽チームに軍配！ それではトークバトルに移りましょう！」
美羽「トークショーを始めまショー！ 皆で楽しんでいこうねー！」
―――控室
美羽「皆さんお疲れ様でした！」
朋「お疲れ！ 楽しい番組だったね」
加奈「お客さんも喜んでくれたみたいで良かったです！」
日菜子「ファンの皆はすっかり日菜子ワールドの虜……むふふ」
美羽「日菜子ちゃん、すごかったです！」
日菜子「美羽ちゃんもギャグのキレがすごかったですねぇ〜。怒涛の勢いで……むふ」
美羽「ほ、本当ですか！？ 良かったぁ……トークをずっと磨いてきて、それを発揮する絶好の場でしたから……」
加奈「美羽ちゃんと一緒に仕事するのは久しぶりだけど、すっごくテンポが良くってトーク楽しかったよ！」
美羽「ありがとう加奈ちゃん！ 加奈ちゃんも元気一杯で楽しそうで、まさにチアガールって感じだったよ！」
美羽「それに朋さんもすごかったです！」
朋「あ、あたし？」
美羽「最初に死神を引き当てて皆を笑わせていました！ それにその後も死神なんて関係無いくらいにタロットでしっかり皆を応援していましたから！」
朋「あはは、なかなかだったでしょ？ 占い頼りじゃない、自分の実力での勝負もしっかりしたかったからね」
加奈「とにかくお仕事が無事に終わって良かったですね！ お疲れ様でした！」
美羽「このあとどうしましょうか？」
日菜子「でしたら朋さんに占ってもらうのはどうでしょう〜？」
朋「だからそういう具体的な事を占えるものじゃないんだけど……番組の為に用意してもらった特別なタロットカードの最後の仕事ね……それっ」ﾋﾟｼｯ
朋「……なるほど、ね」
美羽「そのタロット……『世界』ですよね？」
朋「今回のお仕事めでたくハッピーエンド。得た物は貴女達の力となり、これからのアイドル活動を成功へ導いてくれるだろう……って感じかな」
加奈「わぁっ、すごいです！」
日菜子「むふふ……確かに今回はいつもよりさらに妄想が弾みましたね〜」
朋「良い結果も出たことだし、とりあえず帰ろっか。後の事はそれから考えればいいでしょ」
Ｐ「入っていいかー？」ｺﾝｺﾝ
美羽「はーいっ」
Ｐ「皆、お疲れ様。スタッフさん達の評価も上々、よくやった」
Ｐ「という訳で帰りに飯でも食っていくか？」
日菜子「……なるほど、そういう事ですか〜」
Ｐ「何がだ？」
加奈「やっぱり朋さんの占いは本物です！」
朋「確かにこれはハッピーエンドね！」
美羽「皆でご飯のシェアが出来るんですね？」
Ｐ「え？ え？」
日菜子「むふふ……さぁＰさん、行きましょう〜」
おわり
08:30│矢口美羽
