2015年04月08日

P「僕と瞳子さんが?」 服部瞳子「結婚を前提に付き合ってると?」

――事務所





瞳子「お疲れ様」





P「今日もお疲れ様でした。送って行きます」



瞳子「あら……ありがとう」



ちひろ「お疲れ様でした。二人とも気をつけて」



P「ええ、お先に失礼します」



瞳子「あら、Pさん……忘れ物よ」ヒョイ



P「あっ、すみません、どうも」



瞳子「もう……仕事が終わったからって気を抜いてちゃダメ」クス



P「あはは、わかってますよ」



瞳子「わかってないから忘れ物をするんでしょう」



P「うう、面目ない」



瞳子「ふふっ、次から気をつけてね……」



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ちひろ「あのー、つかぬことをお聞きしますが」



P「はいはい」



瞳子「なにかしら?」



ちひろ「……お二人はお付き合いをされているので?」



P「えー、付き合ってませんよ?」



瞳子「どうして……そんな風に思ったの?」



ちひろ「いえ、ただこう……お二人の雰囲気が」



P「雰囲気ですか。まあ、他のアイドルよりか仲は良い方でしょうね」



ちひろ「お二人、歳が近いですしね」



P「でも、付き合ってるように見えるんですかねぇ」



瞳子「お付き合いね……私は、Pさんとならいいけど?」



P「またそういうこと言う」



瞳子「あら、割と本気で言ってるわよ」



P「割と、ですか」



瞳子「ふふっ、割とね」

ちひろ「お熱いこって……」



P「いやそんな。……じゃ、帰ります。すみません、戸締まりお願いしますね」



ちひろ「わかってます。二人とも、お疲れ様でした」



瞳子「お疲れ様」



P「お疲れ様でした。また明日」





ガチャ バタム



ブロロン…





P「あ、すみません。助手席に地図置きっぱなしでした」



瞳子「片付けるから平気……この中へ入れておけばいい?」カチャ



P「はい。……どうも」



瞳子「もう、助手席はちゃんと片付けておいて?」



P「わかってます」



瞳子「わかってないから、地図を置いたままにするんでしょう」



P「次からはちゃんと片付けます」



瞳子「ふふっ、わかればいいのよ」

P「……なんだか、服部さんと結婚したら尻に敷かれそうですね」



瞳子「あら……私、結構尽くすタイプだと思うんだけど」



P「それはまあ、なんとなく……そうだとは思います」



瞳子「……結婚、か」



P「そろそろ、考える歳ですか?」



瞳子「貴方だって同じでしょう」



P「ですねぇ。両親から連絡が来る度、結婚の話を訊かれるんですよ」



瞳子「今のところ、ご予定は?」



P「知ってて訊いてます?」



瞳子「ふふっ、ごめんなさい。意地悪を言ってしまったかしら」



P「まあ……結婚は当分いいんですけど」



瞳子「そんなこと言ってるうち、すぐオジサンになっちゃうわよ」



P「もうオジサンですよ」



瞳子「それは、遠回しに私をもうオバサンって言ってるの?」



P「あ……いや、そういうつもりじゃ」



瞳子「わかってるわ。でも、お互いに考える時期よね」

P「ちなみに、服部さんはご予定は」



瞳子「知ってて訊いてる?」



P「あはは、すみません」



瞳子「もう……」



P「あ、この道、混んでますね……」



瞳子「あら、本当」





ブロロロ…



瞳子(結婚、か……)チラッ



瞳子(Pさんの収入ってどれくらいかしら。まあ、二人でなら生活に困ることもないか……)



瞳子(まだアイドルを辞めるつもりはないし)



瞳子(仕事ぶりを見る限りでは……Pさんは誠実そうだけど)



瞳子(私生活ではだらしない人だったりして)

瞳子「うーん……」



P「どうしました?」



瞳子「……Pさんは家の片付けとか、しっかりできているのかしら」



P「綺麗にしてるつもりですよ」



瞳子「つもり、ね……」



P「足の踏み場はあります」



瞳子「なんだか、心配になってきたわ」



P「心配、ってなにがです?」



瞳子「今度、貴方の家にお邪魔してもいいかしら」



P「はあ、それは構いませんが」



瞳子「……そう言えば、貴方とプライベートで会うことってあんまりないわね」



P「そうですね」



瞳子「せっかくだから……どこかへ出かけてみましょうか」



P「それなら、水族館でも行きませんか?」



瞳子「水族館……?」



P「ええ、熱帯魚とはまた違うでしょうけど……」



瞳子「あ……覚えていてくれたのね。熱帯魚が好きだって」



P「そりゃあ、まあ」



瞳子「……スケジュールの方は、任せて大丈夫よね?」



P「はい、もちろん」



瞳子「ふふっ、楽しみにしてるからね」



――休日



瞳子「……あら、おはよう」



P「あ、おはようございます」



瞳子「約束の時刻の十五分前だけど……」



P「お互い、早く着いちゃいましたね」



瞳子「貴方は何時にきたの?」



P「実は約束の三十分前に」



瞳子「私の負けね」クスッ



P「むしろ勝ちじゃないですかね」



瞳子「ふふっ……さ、行きましょう」



P「はい。せっかくの休みですし、今日は楽しみましょうね」



瞳子「エスコートは……よろしくね」



P「そんな大げさな」

瞳子「……それにしても」



P「なんです?」



瞳子「いえ、私服姿のPさんって……思った以上に新鮮に映るわ」



P「僕も服部さんの私服は新鮮ですね。仕事によってはカジュアルな格好してるのをよく見ますけど」



瞳子「どうかしら……感想は?」



P「あはは、感想って……そうですね、綺麗ですよ」



瞳子「月並みな言葉ね」



P「そうですねぇ」



瞳子「まあ……その、嬉しいけれど」



P「本当に綺麗ですよ。いつも思ってますけど」



瞳子「よく恥ずかしげもなく、そんなこと言えるわね?」



P「恥ずかしいですよ?」



瞳子「……そう、なら……いいけど」



P「いいんですか?」



瞳子「ふふっ、いいのよ」

――水族館





P「服部さん、飲み物買ってきましたよー」



瞳子「ありがとう、Pさん」



P「あっちにクラゲの水槽があるみたいで……行きませんか」



瞳子「ええ、いいわよ。……意外ね、クラゲが好きだなんて」



P「かわいいじゃないですか。ふわふわしてて」



瞳子「まあ、分からなくはないけど」



P「服部さんはクラゲはどうです?」



瞳子「そうね……言われてみれば、好きかもしれない……」



P「かわいいですよね」



瞳子「そうね。……ところで、Pさん」



P「なんでしょう」

瞳子「良ければ……名前で呼んでくれないかしら」



P「あー、服部さん、ではなく」



瞳子「ええ、下の名前で」



P「瞳子、さん。で、いいですかね」



瞳子「まあ、いいわ」クスッ



P「歳が近いのに、なんだかんだ堅い言葉使っちゃいますね」



瞳子「ついでに敬語もやめたら?」



P「急には無理ですよ」



瞳子「そうね……仕事での付き合いしかなかったし」



P「服部……えー、瞳子さんがその方がいいなら、努力しますけど」



瞳子「じゃ、お願いするわ」



P「む、分かりました。じゃないや、分かった」



瞳子「ふふっ、私もなんだかむず痒いわ」



P「あはは、やっぱり急には無理ですよ」



瞳子「ええ、急がなくていいわ」



P「ありがたい」

――Pの自宅





ガチャ





P「ただいま、っと。どうぞ、一人暮らしですから遠慮せず」



瞳子「お邪魔します。……ふーん」ジロジロ



P「あ、あんまり見られると、緊張するんですが」



瞳子「あら、ごめんなさい。でも、思っていたより片付いているわ」



P「は、それはどうも」



瞳子「それにしても……」クンクン



P「……なんです?」



瞳子「Pさんの匂いがするわ」



P「まあ、僕の部屋ですし。……さて、夕飯の用意しますか」



瞳子「ええ、待っててね」ガサガサ



P「え、僕、待ってるんですか?」

瞳子「今日のお礼に夕飯は私が作るから」



P「お礼と言っても……」



瞳子「ああ、言いっこなしよ。とにかく、私が作るから……キッチン借りるわよ」



P「……はーい」



瞳子「Pさんは、味付けは濃い方が好みかしら?」



P「どうでしょう。気にせず、作ってください」



瞳子「そうね……わかったわ」



トントントン…





P「瞳子さーん、なにか手伝うことないですか」



瞳子「いいえ、平気よ。テレビでも観てて」



P「はーい……」



瞳子「ふふっ、楽しみに待っていてね……」



瞳子(……もしも、Pさんと一緒に暮らすようになったらこんな感じかしら)



瞳子(いつもは仕事で……休日はこうしてゆっくり……)



瞳子「……うん、悪くないわね」



P「あれ、もうできましたか?」



瞳子「あ……ただのひとり言。気にしないで」

――――



P「ふう、ごちそうさまでした。片付けはあと、やっておきますから」



瞳子「お粗末さまでした」



P「瞳子さんは料理が上手ですね」



瞳子「ふふっ、お口に合ったみたいで良かった……」



P「いつも、自炊しているんですか?」



瞳子「そうね、忙しいとできないこともあるんだけど……」



P「僕は料理下手なので、羨ましいです」



瞳子「って、言っても……私だってありあわせのもので、ありきたりなもの作るだけよ」



P「でもおいしかったです」



瞳子「もう……褒めてもなんにも出ないんだからね」



P「良かったら、また食べさせてもらえませんか」



瞳子「あら、それが目的? ふふっ、いいわ……作ったげる」



P「楽しみにしますね」

――――





瞳子「あら、もうこんな時間。そろそろ帰るわ」



P「ああ、送って行きます」



瞳子「ありがとう」



P「今日はありがとうございました。楽しかったです」



瞳子「それは私のセリフよ……」



P「また、オフのときは一緒に出かけましょうか、なんて……」



瞳子「ふふっ、じゃあ……今度は私の家に招待させてね」



P「いいんですか?」



瞳子「貴方の家を見せて貰ったのに……なんだかズルいじゃない?」



P「はあ、では遠慮なく」



瞳子「ええ、次のオフはどこへ行きましょう?」



P「まあ、ゆっくり考えましょう」



瞳子「そうね、それも楽しみの一つよね……」

――次のオフ





P「あー、おまたせしました」



瞳子「今は……待ち合わせの時刻の、十五分前ね」



P「負けましたねぇ」



瞳子「むしろ勝ちじゃない?」クスッ



P「瞳子さんは何時から居ましたか」



瞳子「約束の時刻の三十分前に」



P「お待たせしてすみません」



瞳子「私が勝手に早く来ただけだから……さ、行きましょう」ギュッ



P「この腕はなんです?」



瞳子「今日は人出が多いじゃない……私を迷わせないで?」



P「はいはい……じゃ、行きましょう」



――



――――



――――――

――瞳子の自宅







ガチャ



瞳子「ただいま」



P「お邪魔しまーす」



瞳子「私の家……どう、かしら」



P「あはは。どう、って言われても」



瞳子「そ、そうよね……ごめんなさい」



P「……すごく綺麗に片付いてますし、さすがですね」



瞳子「実は……出てくる前にすごく丁寧に掃除したのよね」クスッ



P「いつもはだらしないんですか?」



瞳子「いえ、そういうわけではないんだけど……」



P「僕も、前に瞳子さんが来たときは、いつもよりちゃんと片付けました」



瞳子「お互いにあてにならないわね……私生活を見るつもりだったのに」



P「あはは。ですねぇ」



瞳子「いっそ開き直って、いつもより気合の入った料理作るからね……!」



P「それは楽しみです。手伝うことは?」



瞳子「テレビでも観てて」



P「はい、了解でーす」

――――



P「ごちそうさまでした」



瞳子「お粗末さまでした。今日はどうだった?」



P「すごく、おいしかったです」



瞳子「いつもはこんなに手間かけないんだけど……良かったわ」



P「瞳子さんの料理はなんでもおいしいですよ」



瞳子「あら、まだ二回しか食べさせてないのに……口がうまいわね」



P「まだ、判断するには早いですか?」



瞳子「そうね……あと四、五回は食べてもらわないと」



P「あはは、それならお金払わなくっちゃ」



瞳子「別に気にしなくていいわ。二人で食べるのは楽しいし……」



P「ああ、一人暮らしに慣れたせいか、すごく楽しいんですよね」

瞳子「……これから、オフとか関係なく夕飯は一緒に食べましょうか?」



P「瞳子さんが作るんです?」



瞳子「たまには貴方が作ってくれてもいいけど……」



P「あはは、構いませんよ」



瞳子「じゃ、決まりね」



P「ホントにいいんですか?」



瞳子「お互いの冷蔵庫事情は知っておかないと大変そうだけど……楽しくていいじゃない」



P「まあ、そうですねぇ……じゃ、そういうことで」



――



――――



――――――



――そんなこんなでかれこれ一ヶ月後





ガチャ





瞳子「お疲れ様でした」



ちひろ「あ、お疲れ様でしたー」



P「お疲れ様。さて、僕もそろそろ上がりますね」



ちひろ「はぁい、お疲れ様でした」



P「今日はどうします?」



瞳子「Pさんのとこ、野菜がほとんどなかったから……買って帰る?」



P「そうですね、じゃあ、スーパーにでも寄ってからにしましょう」



瞳子「私はまだ余裕があったと思うし……今日はPさんの家で食べましょう」

P「作るのは?」



瞳子「貴方、作りたい?」



P「じゃんけんしますか」



瞳子「いいわよ、私……作るから」



P「ありがとう。いや、瞳子さんの料理、本当においしいから……」



瞳子「ふふっ、それはどうも。そうだ、スーパーに寄るなら消耗品も買ってかないと」



P「消耗品か……」



瞳子「Pさん家のね。確か、色々なくなりそうだったから」



P「あ、そりゃどうも。ホント、よく気が付く……」

ちひろ「……あのー、つかぬことをお聞きしますが」



P「はいはい」



瞳子「なにかしら?」



ちひろ「……お二人はお付き合いをされているので?」



P「えー、付き合ってませんよ?」



瞳子「どうして……そんな風に思ったの?」



ちひろ「いや……なんかもう、結婚を前提に付き合ってるもんだと……」



P「結婚、ですか……」チラッ



瞳子「結婚、ね……」チラッ



ちひろ「いや、ホント冗談じゃなく」

瞳子「私、Pさんとならいいけど?」



P「またそういうこと言う」



瞳子「あら、本気で言ってるわよ」



P「本気ですか?」



瞳子「……Pさん」



P「瞳子さん……」



ちひろ「な、なんだか、すごいお花空間が……ぐああああ!!!」





終わり



21:30│服部瞳子 
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