2015年04月10日

喜多見柚「がしーん」モバP(女P)「がしーん」







女Pです







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パタン





P「……さて」



P「?」





ぷらぷら





柚「…」



P「…」



P「おーい、喜多見?」



柚「?あっ」パァ



P(まぶしい)



柚「Pサンだっ。へへっ。お仕事お疲れさま!」ペカー



P(明るい)



柚「待ってたよーっ。一緒にかえろ?」



P「いいけど」



P「まだ寒いのに、外で待ってちゃだめだろ」



柚「てへ?」ニパー



P(まぶしい…)



柚「??」ニコニコー

P「んー」



柚「おつかれだね?」



P「はー。うん。ずーっとパソコンしてると肩凝る」



柚「おじサンみたいなこと言ってる」



P「おじさん違う」



柚「運動不足じゃないカナ!それなら柚とっ」



P「や、勘弁してください」



柚「まだなにも言ってないよー!」



P「二言目にバドミントンしようが口癖だからな。慣れた」



柚「あ、ん、Pサンバドミントンしよーっ」



P「やだなにいきなり喘ぎ出したのこの子」



柚「ち、ちがうよ!さん言目にしてみたんだよー」ニパー



P「なにその力業」

柚「えー。いいじゃんほらっオアツラエムキにこんなところに公園が!」



P「お誂え向きって日常会話で初めて聞いた…」



柚「わー!今日ラケットもシャトルももってないかもー!」ウワーン



P「喜んだり悲しんだり忙しいなあ…」



柚「Pサンのばかー!」



P「私なにもしてない」



柚「あっバカとか言っちゃだめだ!ごめんなさい!」



P「柚はえらいなあ」



柚「えっへへ♪まあねまあねー」



P(愛くるしいな…)

P「どちらにせよバドミントンは勘弁してください。いまやったら腰が」



柚「Pサンからだボロボロだね?」



P「うるさいやい」



柚「じゃーせめてのびーってしようよ。気持ちいいよ?」



P「のびー」



柚「のびー♪」



P(伸びてるだけなのに楽しそうだなー)

P「…あー」



P「ちょっと肩、楽になった気がする」



柚「ふふ。でしょー。Pサン猫背だしねー」



P「うつむきがちでね」



柚「なにかお悩みがあるなら柚が聞くよ!」



P「猫背は昔からです」



柚「にゃー♪」



P「にゃ、にゃあ?」

P「柚は猫背とは無縁そうだね」



柚「フードをとった柚は前だけ向く柚だよ!」



P「後方確認もしようね」



柚「柚は後ろを振り向かないよ!」



P「かっこいいけども」



柚「へへーん」



P「それはあんましかっこよくないかな…」



柚「あれっ」

P「私、なにか食べて帰るけど」



柚「柚もっ」



P「柚はちゃんとお家に帰りなさい」



柚「えー」



P「女の子はもうお家に帰る時間です」



柚「Pサンも女の子だよ」



P「や、私、もう女の子とかって歳じゃないし」



柚「女の子ー女の子ー」



P「どんな駄々のこね方だよ」



柚「しゃべり方が女の子らしくないのかな?」



P「うるさいやい」



柚「やいはカワイイかもー」



P「う、うるさいやい」



柚「やいやい♪」



P(なるほど可愛い)

P「こほん」



P「言い直す。アイドルはもう帰る時間、です」



柚「わっ」



柚「えへへ。うんっ柚アイドルだよっ。へへーそんなふうに言われると照れちゃうナー」



P「思ってた反応ちがう」

P「ほら、駅まで送るから」



柚「はーい」



P「お、素直だ」



柚「あんまりPサンを困らせたりできないからねっ」



P「大人だ。さっきまで駄々こねてたのに」



柚「柚は過去も振り返らないよ!」



P「うーん台詞はかっこいいのになあ」

柚「はい」



P「? 手?」



柚「うん」



柚「柚もPサンのこと、駅まで送ってあげるね。エスコート!」



P「……」



P「ん。ありがと」



柚「ン。へへ」



P「いまのはちょっとかっこよかった」



柚「柚はナイト様にもなっちゃったからねー」



P「そうだったねー」

P「……」



P「そう考えると…いろいろあったなあ」



柚「お、過去を振り返るPサンだ」



P「茶化さないでください」



P「…お雛様にもなったし、柚はどっちもできるね」



柚「ふふふ。一人二役だって柚にお任せだよ!」



P「頼りになるね」



柚「なるよーっがしーん」



P「その音は?」



柚「たよりになるおと!」ニパー



P「なるほど」

柚「がしーんがしーん」



P(何度も言うんだ…)



P「…。」



P「……」ポフ



柚「? Pサン?」



P「がしーん」



柚「!?Pサンがこわれた!」



P「おい。自分はやっておいて人のに、おい」

P「違うっての」ワシャワシャ



柚「わぷ、わぷぷ」



P「がしーんだよ」



P「私も頼りになるから、頼るんだよ。ちょっとくらいはね。柚はいつだって自分の力で頑張るんだから、たまにはがしーんだよ」



柚「……」



柚「…や、やっぱりPサン、おしごとのしすぎでこわれ」



P「て、ない」ペチ



柚「わぷぷ」

柚「ぷわっ」



柚「へへっ冗談だよー」



P「もう」



柚「ン、ホントに冗談!てれ隠し!」



P「うん?」



柚「…うん。アリガト、でも大丈夫。」



柚「Pサンはアタシを選んでくれたんだもんね。それからずっと、柚は嬉しくて、だから大丈夫♪」



P「……」



P「そういうところが不安なんだけどなー」ぼそ…



柚「??」



P「や、なんでも」

柚「へへー」ニヘ



柚「でも、だからPサンのためにも、柚は頑張らなきゃだもんねっ」



柚「これからはもうちょっとだけ、前だけ向いて、トップ目指してみるのも悪くないかなー?なーんて」



P「…」



柚「だから、柚が転びそうになったら、Pサン、がしーん!ってしてね?」



P「…」



P「そっか。ああ。うん。まかせて」



柚「がしーん」



P「がしーん」



柚「うん!えへへっ」

P「じゃ、気をつけて」



柚「うん。Pサンもね」



P「あい」



柚「明日はラケット、持ってくるから、バドミントンしよーねー!」



P「や、明日もきっと腰の調子は」



柚「またあしたー!」ブンブン



P「…………」



P「はいはい」



P「また明日」



柚「また明日っ」



おわり



22:30│喜多見柚 
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