2015年04月21日

ヘレン「フッつまり世界レベルと言うことね!」モバP「あっ、すいませんちがいます」


ヘレン「…」



ヘレン「……」







タタッ





ヘレン「ん」



P「はー…」



P「す、すいませんヘレンさん。前の予定が長引いて…」



ヘレン「かまわないわ」



ヘレン「少し冷えたくらいよ。事務所に戻ったらケンプ摩擦しましょう」



P「ケンプ摩擦」



ヘレン「ケンプ摩擦」





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P「あ」



P「そうだ。冷えたなら、帰りがけコーヒーでも買いましょうか。待たせたおわびにおごります」



ヘレン「……」



ヘレン「必要ないわ。急いで来てくれただけで十分よ」ポン



P(格好いいなこの人)アイカワラズ



P「…いや、でもほら、…。冷た」ソッ



ヘレン「きゃっ」



P「へ」



ヘレン「あ、いや…いえ」コホン



ヘレン「気のせいよ」



P「気のせい」



ヘレン「気のせい」



ヘレン「世界レベルよ」



P「世界レベル」



ヘレン「世界レベル」コク





P「いやいやいや」ニギ



P「冷たいですって。なんで手袋もしてないんですか…い、いや、待たせたおれが言うのもなんですけど…」



P「はい。おれので悪いですけど、とりあえず、どうぞ」



ヘレン「……」ブカブカ



ヘレン「…悪いわね」



P「いえ」



P「じゃあ行きましょう」



ヘレン「ええ」



ヘレン「……」



ヘレン「フッ。あなたも段々、そうね、心遣いの面では……そう!つまり世界レベルということね!」



P「あっ、すいませんちがいます」



ヘレン「えっ」



P「えっ」





ヘレン「いえ!世界レベルの私が言うのだから間違いないわ!」



P「ど、どういう理屈ですか」





比奈「?」ぽてぽて



比奈(あっプロデューサー…と、あれは…ヘレンさん?)





\世界レベル!/

   \ナイス世界!/

  \セーカーイ!セーカーイ!/



<イ、イヤダカラソウイウコトジャナクテ…



ザワザワ

    <ママー世界レベルッテナニー?

   <シッモウイクワヨ





比奈「……」



比奈(こ、声かけるのはよしとくっスかね)ススス…







・・・・・





とことこ





ヘレン「……」



P「ついでに肉まんでも買いましょうか」



ヘレン「……」ニギニギ



P「…ヘレンさん?」



ヘレン「ヘーイ?」



P(返事にヘーイって嘘だろおい)





P「なんだかぼうっとしてますけど」



P「風邪、引いたりしてませんよね?」



ヘレン「心配ないわ。体調管理には気を使っている」



P(…いろいろ説得力ないな)



ヘレン「なにかしら?あなたも世界レベルの体調管理に興味があるの?」



P「いえ、大丈夫です」



ヘレン「この時期はケンプ摩擦が――」



P「大丈夫です」





ヘレン「フッ」



ヘレン「そうね。あなたにはまだ早いかもしれない…」



P(そうなのか)



ヘレン「だから私のそばにいて学びなさい。いつだって、大切なのは、自分の目で確かめることよ」



P「……」



P「なるほど」



P「分かりました。そうします」



ヘレン「いい返事ね」



ヘレン「♪」ニギニギ



P(手袋がポイントなのかな?)フム







・・・・・





P「はい。どうぞ」



ヘレン「サンクス」



ペリペリ



ヘレン「?」



P「…」パク



ヘレン「…」



ヘレン「らしくないわね、P。食べ歩きは関心しないわ」



P「へ?」モグ



P「あ、ああ。すいません。つい」





P「学生のころから…肉まんはこうやって食べるものだったので。部活の帰りとか」モグモグ



P「……なつかしいな」



ヘレン「ふぅん」



P「……」モグモグ…



P「…海の向こうにそういう習慣はないんですか?」



ヘレン「…。さあ。どうだったかしら」



P「…?」



ヘレン「…フッ」





ヘレン「そう。私としたことが――」



ヘレン「それが肉まんの正しい食べ方なのね。分かった」ガサ



P「っと」



ヘレン「はむ――っ、あつ…!」



P「わ、大丈夫ですか?中は熱くなってるから気をつけて」



ヘレン「……しょにょにょうね」ヒリヒリ



P(可愛いな)





ヘレン「……」モグモグ



ヘレン「うん…、そうね」



P「どうですか?」



ヘレン「なつかしい味がするわ」



P「適当なこと言ってるでしょ」



ヘレン「そんなことないわ」モグモグ



P「…」クス



P「そうですか」



ヘレン「ええ」モキュモキュ







・・・・・





ガチャ





P「ただいまー」



柚「Pサンだ!」ぴょんっ



P「ぐへ」



柚「肉まんだーっ」ガサー



P「興味を一瞬でシフトするの悲しいからやめてください」



柚「てへ?」



仁奈「ヘレンおねーさんおかえりなせー。おこたがあったかいですよ」モフモフ



ヘレン「グッイヴニン仁奈。私のことは世界レベルのおねーさんと呼びなさいと言っているでしょう?」モフモフ



P「仁奈にヘンなこと覚えさせないでもらえますかヘレンさん」



柚「仁奈チャンっあんまん食べ放題だよっ」



P「一人一個だぞー全部お前たちのじゃないぞー」



柚「あんまんに合うココアを入れよう!ぽっかぽか!」タタッ



仁奈「わーい!入れやがりますよー!」モフパタパタ



P「聞けよ。いやあんまんにココアは合わないだろ」



ヘレン「…」コタツコタツ





P「あ、」



P「ヘレンさん。こたつに入るまえに、手洗いうがい、ちゃんとしておいてくださいね。冷たいけど。それから、冷えた体をちゃんと暖かくしましょう」



ヘレン「…」モゾ…



ヘレン「そうね。分かったわ」



ヘレン「…やっぱり…あなたの心遣いは世界レベルよ!」



P「いやいや」







ぽん





ヘレン「?」



P「おれが遣える気なんて、ただのおせっかいレベルくらいのもんです」



ヘレン「、…」



ヘレン「……。」



ヘレン「…フッ。ふふふ、ふふ」



ヘレン「そう。だけれど、世界レベルの私にかけるなら、ただのおせっかいも覚悟がいるわよ。付いて来れる?」



P「それはもちろ」



ヘレン「いえあなたなら心配ないわね。大丈夫よ」



P「いや言わせてくださいよ」



ヘレン「ふふふ」







ぽすん





P「…ん」



ヘレン「ありがとう、P」



ヘレン「甘えるわ。世界レベルで」



P「……」



P「いえ。こちらこそ」



P「…世界レベルはちょっと怖いですけど」



ヘレン「覚悟はあるんでしょう?」



P「い、一応」



ヘレン「あなたらしいわ」ニコ







ばたばたっ





柚「あっヘレンさんPサンとくっついてる!いいなー柚もー」



P「こら、どたばたすると埃が舞うから…柚はさっきもくっついただろ」



柚「まあまあ♪ぴょんっ」ガシ



仁奈「ヘレンおねーさんとPは仲良しでやがりますね!」



ヘレン「世界レベルのおねーさんよ」



ヘレン「フッ、その通り。あなたたちも私にならいなさい。世界レベルにならうのよ。これが世界レベルの甘え方」スリスリ



P「ちょ、ヘレンさん」



柚「すりすりー♪」



仁奈「もふもふでやがります」



P「わーわー」



ヘレン「ふふ」





ヘレン「そして、そう」チラ



P「?」



ヘレン「…」ニコ



ヘレン「この甘え方はPから学んだの」



P「……」



P「…」ハァ



P「じゃあしょうがないですね」



ヘレン「ええ。しょうがないわ」



ヘレン「ふふふ」スリスリ



柚「えへー♪」



仁奈「あったかいです」



P「そうだな。あったかいから、…まあ、いいか……」









・・・・おしまい





17:30│ヘレン 
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