2015年04月23日

杏「だらだらガボゴボ落花生」

―事務所―



杏「ふー…新年モードもとりあえずひと段落かな…」



幸子「そうですね、ようやく通常営業といった感じでしょうか」





杏「今年はのんびりできてよかったよー」



幸子「杏さん、去年は大忙しでしたもんね」



杏「ホントだよー。着物着て、ライブやって、初詣行って…」



幸子「今年はこのボクが主役でしたからね!フフーン♪」



杏「だねー」



幸子「新年からボクのカワイイ着物姿を見れるなんて、皆さんは本当に幸せ者ですよねぇ」



幸子「ボクの存在自体が大吉だと言っても過言ではありませんね!」



杏「そーだねー」



幸子「むっ、またそんな適当な返事を!」



杏「いやー、こたつに入ってるからさー」



幸子「本当ですか?」



杏「ホントホントー」



幸子「むぅ、それならいいですけど…」

幸子「去年は杏さん、今年はボクと、同じ新春の大きなお仕事をした者同士、何かこう…ですね!」



杏「んぁー?」



幸子「ほら、あるじゃないですか!」



杏「あるって…何が?」



幸子「ほら!ほら!ねっ!」



杏「……あー、何?ユニット組みたいって事?」



杏(そういえば小梅と輝子もそんな事言ってたなぁ)



幸子「え?杏さん、ボクとユニットが組みたいんですか?」



杏「えっ」



幸子「もう、しょうがないですねぇ!カワイイボクとユニットを組みたい気持ちはよく分かりますけど!」



杏「いや…えっ」



幸子「杏さんがそこまで言うなら、ボクもユニットを組んであげてもいいですよ!フフーン♪」



杏(えぇー……)



杏「杏と幸子2人のユニットなの?」



幸子「うーん…3人いた方がいいですかね?」



杏「人数が多ければその分杏の負担が減るし…」



幸子「そういう事ですか…」



???「ふっふっふ、話は聞かせて貰いましたよ♪」



杏・幸子「?」

菜々「ウーサミン♪」



杏「お、菜々さん」



幸子「お疲れ様です、菜々さん」



菜々「お疲れ様です、杏ちゃん、幸子ちゃん♪」



杏「話は聞かせて貰ったって、どういうこと?」



菜々「実はですね、ナナ、前々から杏ちゃんと幸子ちゃんとユニットを組んでみたいと思ってまして!」



杏「え、そうなの?」



幸子「そうなんですか?」



菜々「はい♪きっとナナ達って良いユニットになると思うんですよ!」



杏「まぁ、確かに普段からよく一緒にいるしね」



菜々「それに、ナナも去年は新春の大きなお仕事をやりましたから♪」



杏「あ、そういえばそうだったね。確か、甘酒と偽って本物のお酒を…」



菜々「飲んでません!!!」



幸子「確かに、菜々さんもいれば安心かもしれませんねぇ」



杏「まとめ役の年長者だもんね」



菜々「はいっ♪ナナにお任せを…って、ちょっとー!!」



杏「いいノリツッコミだ」



菜々「畳み掛けるように弄ってくるのやめてくださーい!」



杏「ははは」

杏「ただ、ユニット組むって言っても、そういうのって決めるのはプロデューサーとかじゃん?」



幸子「確かに、そうですねぇ」



菜々「ですから、プロデューサーさんにアピールするんです!」



幸子「プロデューサーさんに、ボク達でユニットを組みたいと思わせるんですね!」



菜々「そういう事です♪」



杏「な、なるほど…」



菜々「ライブは勿論ですけど、3人で色んなお仕事をやってみたいですね!」



幸子「そうですね!ボクのカワイイ姿を色んな人に…あ、勿論お二人も!」



杏「今、明らかに杏と菜々さんついでだったでしょ…」



菜々「リーダーは誰がいいでしょうか?」



杏「ん、菜々さんじゃないの?」



菜々「いえいえ、こういうのはもっとちゃんと話し合っt」



幸子「リーダーと言えば、やっぱりこのカワイイボクがですね!」



杏「じゃあ、それでいいや」



幸子「当然ですね!」



菜々(あれぇー…!?)

幸子「リーダーが決まった所であとはユニット名ですかね」



菜々「あ、ホントに幸子ちゃんで決まりなんですね…」



杏「菜々さん、何か考えてないの?」



菜々「ユニット名は3人で一緒に考えたいと思ってたので♪」



杏「そういうことかー」



幸子「ボクのカワイイ要素が前面に出たユニット名がいいですね!」



菜々「ウサミン要素も外せません!」



杏「うーん…なんかだらだら出来そうなのがいいかな…」



幸子「カワイくて…」



菜々「ウサミンで…」



杏「だらだら」



幸子「む、難しいですね」



菜々「うーん…そうですねぇ」



杏「じゃあ、こんなのはどうだろう」



菜々「何ですか何ですか?」



幸子「聞かせてください!」



杏「名づけて…」



幸子・菜々「名づけて…」

杏「だらだらガボゴボ落花生」



幸子・菜々「」



杏「うん、いいんじゃないかな」



幸子・菜々「ちょっと!!!」



杏「え?」



幸子「ガボゴボってもしかしてボクの事ですか!?」



菜々「落花生ってどういうことですか!?」



杏「いや、幸子がガボゴボしてたの面白…可愛かったし」



杏「落花生も菜々さんらしいかなーと思って」



幸子「今、面白いって言いかけましたよね!?」



幸子「大体、アレは好きでやったことじゃないんですからね!?」



菜々「他にウサミンらしい要素いくらでもあるじゃないですかぁ!」



菜々「何でよりによって落花生なんですか!」



杏「えー…」



幸子「もっとボクのカワイさを出して下さい!」



菜々「ウサミンらしさもお願いします!」



杏「わがままだなぁ2人とも」



幸子・菜々「」

杏「まぁ、ユニット名は置いといてさ」



菜々「置かれてしまいました…」



杏「ユニット組みたいのは分かったけど、いきなりプロデューサーに直談判しに行くの?」



菜々「いえ、その前に、親睦会を開こうかと思いまして♪」



杏・幸子「親睦会?」



菜々「はい!3人で一緒に何かして、もっと仲良くなりましょうっていう会です♪」



杏「ほー」



幸子「もっと仲良く…フ、フフーン、悪くないですねぇ」



杏(幸子がニヤけそうになるの我慢してる…)



菜々「お二人とも、この後何か予定とかありますか?」



杏「いやー、杏は今日はもう何もなーい」



幸子「ボクも、先程レッスンが終わって、この後は特には」



菜々「では、一緒に鍋パーティなんてどうでしょうか!」



杏「おー、お鍋」



幸子「いいですね!今日は凄く寒いですし、温まります」



杏「美味しい物が食べられるなら参加せざるを得ない」



菜々「では、決まりですね♪」

菜々「さぁ、早速材料を買いに行きましょう!」



幸子「では、ちょっと準備を…」



杏「ついでになんか飴玉買ってきてー…」



菜々「何言ってるんですか♪杏ちゃんも一緒にお買い物ですよっ」



杏「げっ…」



菜々「折角ユニットを組もうって話になったんですから、一緒に行動しないとですよね♪」



幸子「フフーン♪その通りですね!」



杏「ぐぐぐ…!」



菜々「ほらほら、飴玉買ってあげますから!」



杏「うー…仕方ないな…。はぁ、外絶対寒いじゃん…」



杏(…というか、なんとなく話に混ざってたけど)



杏(本当にユニットを組むなんて話になったら確実にお仕事増えるよね…)



杏(まぁ、リーダーは幸子だし、年長者の菜々さんもいるから)



杏(杏は一番楽なポジション…のはずだけど…)



杏(うーん…どうなるんだ一体…)

―1時間後―



菜々「はいっ、ナナ特製ウサミン鍋の完成でーす!」



幸子「美味しそうですね…!」



杏「ウサミン鍋って、ウサギ肉が入ってそうだね」



菜々「は、入ってません!ナナが作ったからウサミン鍋なんですー!」



杏「分かってる分かってるー」



杏「一緒に買い物に行ったんだから何が入ってるか知ってるんだし」



菜々「そ…そうですよね!あはは…!」



幸子「そもそも、ウサギって食べられるんですか?」



杏「シチューとかソテーとか聞いた事はあるけど…どんな味なんだろうね」



菜々「智絵里ちゃんが聞いたら泣いちゃいますねこの話…」



杏「確かに」



幸子「そ、そうですね、これ以上は止めておきましょう…」

菜々「では、そろそろ食べましょうか!」



杏「おー、食べよ食べよ」



菜々「幸子ちゃん、食べる前に乾杯の挨拶を♪」



幸子「フフン、リーダーのボクの役目というわけですね!いいでしょう!」



幸子「それでは、グラスを持ってください!」



菜々「はーい♪」



杏「おー」



幸子「えーと…乾杯の挨拶…」



杏「だらだらガボゴボ落花生の結成を願って…とか」



幸子「そのユニット名はダメですって!」



幸子「コホン、ボクたち3人のユニットの結成を願って!乾杯!」



菜々「かんぱーい♪」



杏「卍解〜」



菜々「卍解!?」



幸子「何ですかそれは…」

杏「はふっ…熱っ…うまうま…」



菜々「美味しいですね♪」



幸子「ふぅ…ふぅ…!」



杏「幸子、豆腐をおでこに当ててアツアツアツ!とかやってもいいんだよ?」



幸子「しませんから!」



杏「えー、じゃあ菜々さん…」



菜々「やりません!!」



杏「残念」



幸子「もう、隙あらばボクと菜々さんを弄ろうとするんですから!」



杏「だって面白いんだもーん」



幸子「むー!」



菜々「…ふふっ♪」



杏「どしたの、菜々さん?」



菜々「いえ、やっぱりいいユニットになりそうだな、と思って♪」



杏「そーう?」



菜々「はい♪」



幸子「フフン、これからが楽しみですねぇ」



菜々「そうですね♪」

―次の日―



杏「というわけで、なんか流れでだらだらガボゴボ落花生を結成しようっていう話に」



輝子・小梅「」



幸子「ちょっと杏さん!?」



菜々「そのユニット名はイヤですって言ったじゃないですかー!」



杏「そうだっけ」



輝子「だ…だらだら…」



小梅「ガボゴボ…落花生…?」



杏「名前で杏達3人のユニットだって一発で分かるでしょ」



輝子「フヒ…た、確かに…分かるけど…」



小梅「す、凄い名前…」



幸子「分かりやすければ良いと言う訳ではないですよ!?」



小梅「ひゃ、142'sも…ホラーガボゴボキノコに…ユニット名を変える…?」



幸子「ちょっと小梅さん!?」



輝子「わ…私は…キノコが入ってるから…それでもいいぞ…フヒ」



幸子「輝子さんまで!?」



菜々「あぁぁ、なんだか収拾がつかなくなってきましたよ…!?」



杏「いやー、実に面白いね」



幸子「もう!杏さん!!」



菜々「もー!杏ちゃん!!」



杏「はっはっは」





おしり



17:30│双葉杏 
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