2015年04月29日

モバP「wish upon a star」


遅くなりましたがのあさん総選挙ランクインおめでとうSSです。

短いですがよろしくお願いします。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430060135







P「やっぱり、ここでしたね」



のあ「…………P」











――――思えば、彼女に対して何もしてやれなかった一年だった。色々なユニットでの出演は複数あった。

しかし、ガンスリンガージャーニー以来彼女をメインに据えた仕事を持ってこれていない。

自責の念は日に日に大きくなり、今にも押し潰されそうになっていた。

そんな中迎えた第4回総選挙。ネガティブな感情ばかりが胸をよぎる。自責の念と不安に縛られながら俺は必死に選挙期間を戦っていた。





のあ「…揺らいでいるようね。惑うのは、不変を信じているから?」



P「……のあさんには敵わないですね」



のあ「貴方は私に、私は貴方の内なる心に希望の星を観た。そうでしょう?」



P「…その通りです。」



のあ「…通常とは…貴方と積み重ねた日々の片鱗、それらが形作る形なきもの…。それゆえに、誰もにとって尊いもの

…」



P「力不足で…悔しい時間を過ごさせてしまいました」



のあ「私は何も変わらないわ。…でも、良い眼をしていた貴方の眼は今…曇ってしまっている。」



P「…………」





のあ「貴方の言葉が…貴方の願いが私を変える…鍵」



のあ「貴方は道標。私を星々の輝きへと導きたいと願うのなら、想いはイコールへと繋がるわ」



P「のあさん…」



のあ「世界は常に流動する。私が私でありながら未来は不確かなもの。ただ、貴方が導く未来…。私は共にこの目で確かめたい」



P「のあさんには…支えて貰ってばかりですね。本当に、いつも感謝しています」



のあ「…凡庸な話だったわね…忘れなさい。ただ…私に意味を与えるのは他でもない貴方よ」



P「はい!…もう俺は大丈夫です!のあさん、一緒に楽しみましょう!!」



のあ「やはり貴方は…良い眼をしているわ」



この時、心に溜まった腐敗した感情は全て流れ落ちた。貴女に輝きを見せたい。その一心で彼女の期待に応えようと全力を尽くした。







P(やっぱ分かってたことだけど選挙期間中は尋常じゃなく忙しいな) 



のあ「P、お茶よ」コトッ



P「ありがとうございます!」



のあ「貴方が倒れてしまっては誰が私を導くというの?少し休みなさい」



P「のあさん…」ジーン



P「本当に泣けるなぁ…頂きます!」グイー



P「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」















のあ「…」ニヤリ



P(のあさん…この人エナドリでお茶淹れやがった!!)



のあ「ふふ…」ニヤニヤ





P(すっごくサディスティックな表情をしていらっしゃるー!!!!そんなのあさんも素敵!!!!)



P(ここで吹き出してはPの名折れよ!!!)ゴクゴクゴクー



のあ「!」



P「ごちそうさまでした!」



のあ「…それでこそ、私を導くのに相応しい存在よ」



P「のあさん…!!」



みく「ただいま〜…ま〜たコントやってるにゃ。コンビで芸人になるといいにゃ」



P「のあさんおんなじやつ前川にも淹れてやって下さい」



みく「Pチャン!?」



のあ「分かったわ」



みく「逃げるが勝ちにゃ!」



シュバッ!

ハヤッ!!ニンゲンノウゴキジャナイニャ!!

ミク、ココロヲコメテイレタノヨ

ノーサンキューニャー!!…ニ゙ャア゙ア゙ア゙!



P「のあさんほどほどにしておいてくださいよー」

















のあさんとたわいもなく、それでいて尊い日々を積み重ねながら、いよいよ迎えた総選挙の結果発表日。



二人並んで、発表を待った。





P「流石に緊張します」



のあ「願う心こそが…力。貴方に願いはある?」



P「はい!俺がのあさんから見つけた希望の星をもっともっとたくさんの人たちに見てもらいたいです!」



のあ「…そう、それが私たちの…相互に繋がった…関係」

















のあ「想いは、イコールで繋がるわ」















―――大変お待たせいたしました!!それでは結果を発表します!!





あの瞬間はよく覚えていない。覚えていることといったら、涙が溢れてきたことぐらいだ。



P「やりました…!ランクインですよ…!!のあさん!!」



のあ「…お疲れ様。いい働きだったわ」



P「のあさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああん!!!!!」



壇上から降りてきたのあさんは俺が落ち着くまで傍にいてくれていた。



滲んだ視界でもはっきり分かるように微笑みながら。



のあ「……少し…熱を感じる」



そう言って喧騒の中、彼女は不意に姿を消した。行先は一つだろう。





P「やっぱり、ここでしたね」



のあ「…………P」



思った通り、星の見えるテラスに彼女は居た。星空の下、綺麗な銀髪が夜風になびいている。



P「のあさん…本当におめでとうございます。貴女の輝きは、みんなにしっかりと届いていました。」



のあ「……貴方のおかげで、また一つ何かを得た気がする」



P「のあさん…」



のあ「…今…貴方の考えていたことを…私に伝える気はないの。…私は、貴方から言葉を引き出す義務がある。違うかしら」



彼女は微笑んだ。そして、彼女は俺に背を向けてはるか遠くにある星を見つめている。彼女の眼はもう先を向いている。



P「のあさん!俺はもっともっと最高の未来へ貴女を導きます!!」



のあ「貴方がみせる輝きに、彼方へと届く光をみるわ。…それが進むべき未来…貴方こそ、一つの鍵」



のあ「以前も言ったように、貴方が導く未来…。私は共にこの目で確かめたい」



















のあ「wish upon a star……なんて」





おわり



19:30│高峯のあ 
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