2015年04月30日

P「小梅が黒髪になっていた」

ガチャ



小梅「お、おはよう…ございます…」トコトコ



P「ああ、おはよう小梅…!?」





小梅「…? どうしたの…?」



P「いや…えっと、小梅…だよな?」



小梅「? 私…だけど…?」



P「…なんで髪を黒く染めてるんだ?」







小梅「…えっ?」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1429429279



〜事務所にあった鏡で確認中〜



小梅「ほ…ホントだ…髪が…黒くなってる…」



P「イメチェンした訳じゃなかったのか? …何か呪われるような事でも…いや小梅に限って…」



小梅「あ…戻った…」



P「!?」





P(小梅はその日はオフで、涼とホラー映画を見に行く約束をしていたようだ。

体には特に異変もないらしいので、何かあったらすぐ連絡するようにだけ伝え、小梅はそのまま事務所を出ていった。

この日に起こった異変はそれだけで、他には特に何も無かったのだが…)





P(この日を境に、346プロは奇妙な出来事に巻き込まれる事になる)

〜翌日〜



バタン



幸子「カワイイボクが帰りましたよ!」フフーン!



P「お、お帰り幸子。お疲れ様。今日はケーキを買ってきてあるから、幸子も食べていいぞー」カタカタ



幸子「分かってますねプロデューサーさん! まあ、プロデューサーさんの選んだケーキでボクを満足させられるとは思ってませんが、仕方ないから食べてあげます!」ガチャ



小梅「ただいま…戻りました…」



幸子「お帰りなさい小梅さん! …おおっ、ショートケーキですか! プロデューサーさんにしてはいいチョイスですね!」



P「お帰り小梅。今幸子が出したケーキ、小梅の分もあるから食べていいぞ」



小梅「ただいま幸子ちゃん、プロデューサー…」



P「」

P「…小梅、また髪が黒くなってるな?」



幸子「ん? ホントですね? でも小梅さん、黒髪もなかなか似合っててカワイイですよ?

まあ、ボクはもっとカワイイですけどね!」フフーン



P「これ、何かの怪奇現象らしいんだけどな」



幸子「ヘッ!? な、何言ってるんですかプロデューサーさんは! かかか怪奇現象なんてあるわけないじゃないですか!

まあ怖くなんてありませんけど!?」ガタガタ



P「悲しいけどこれ、事実なのよね。今のところ害はないが」

幸子「…ま、まあ、小梅さんの髪のことは置いておいて! 折角ですし小梅さんも一緒にケーキを…」クルッ



幸子「!?」



小梅「幸子ちゃん…どうしたの…?」トコトコ



幸子「だ…誰ですか…」



幸子「今手に取ったばかりのショートケーキに…チョコレートペンみたいな物で…」





『このケーキを食べた人 イン ザ スカイ』





幸子「って書いたのは!」

P小梅「「!?」」



P「ば…バカな…俺が買って冷蔵庫に入れたときにはそんな文字無かったぞ…!?」



幸子「それどころかたった今までこんな落書きありませんでしたよ!? ボクが小梅さんの方を見た一瞬の間にこんな文字が!」



小梅「ぽ…ポルターガイスト…?」



幸子「ヒイイッ!? 怖いこと言わないで下さいよ小梅さん!」

P「…にしても、内容も内容だな。このケーキを食べた人インザスカイて。完全に幸子狙いだよなコレ」



小梅「ケーキを食べたら…スカイダイビングさせられる呪いが…?」



幸子「なんですかそれ!? なんて地味な嫌がらせを!?」



P「まあ、死ぬ呪いよりかはマシか…」



幸子「全く悪趣味ですね! まあ、呪いなんてあるわけないでしょうけど!」パクッ



P小梅「「あっ」」



幸子「…なんだ、普通に美味しいじゃないですか。誰がこんな落書き…」



Prrrr



P「…? もしもし、こちら346プロ…」ガチャ



ーーーーーーーーーー



P「幸子、お前にスカイダイビングのオファーが入ったぞ」



幸子「!?」

P(最初は麗奈がやったのかと思ったが…その日の麗奈は仕事でかなり遠くまで行っていた。

それに幸子が一瞬目を離した隙にやられた落書きだ。あれは人間に出来る技ではないだろう)



P(結局落書きの犯人は見つからず…異変も、それだけでは終わらなかった)

〜翌日〜



乃々「お…おはようございます」



P「おお、おはよう乃n」



キュキュッ



P「…!」



P「い、今の一瞬で…乃々のおでこに…!」



乃々「? な、なんですか…」



『ドリルを引っ張るとキノコが生えます』



輝子「な…なんだと…?」クイクイ



小梅「キノコ…どこから生えるんだろう…」クイクイ



乃々「は、生えませんけど…2人して引っ張るなんていぢめですか…いや、痛くはないですけど…」

乃々「…あの、キノコさん」



輝子「フヒ…なんだいボノノさん」クイクイ



乃々「今の一瞬で、キノコさんのおでこにも何か書かれてますけど…」



『髪の毛は菌糸で出来ている』



乃々「そこから調達してたんですか…」クイクイ



輝子「な…なんの事だろう…フヒ」クイクイ

ーーーーーーーーーー



P(それから、奇妙な落書きは毎日続く)



美玲「はよーっす」ガチャ



ヒュババッ



『お腹を撫でると喜びます』



P「やれ」パチンッ



小梅輝子乃々「「「わ、わー…」」」トコトコ



美玲「え、ちょ、2人とも何すんだよ!? めくるなやめっ…んっ…!」ビクッ



〜〜〜

〜〜〜



杏「んが…」zzz



キュキュッ



『クリームを塗りたくれば働く』



幸子「起きてくださーい」ベチャベチャ



小梅「れ…レッスンの時間だよ…」ペタペタ



きらり「杏ちゃーん! クリームが欲しいならいーっぱいあげるにぃ☆」ヌッチャヌッチャ



杏「ちょっ…なにこの状きょウブッ…待って息が出来なオブッ…」



〜〜〜

〜〜〜



クラリス「皆さん、おはようございます」ガチャ



キュキュッ



『常時赫眼』



P(クラリスは喰種だったのか…)



杏(…鱗赫かな?)



クラリス「皆さん…どうして私を見て固まっているのでしょうか…?」



ーーーーーーーーーー

P(小梅が黒髪になる現象から始まった、一瞬でのマジックによる落書き現象。

全部水性だったし実害は無かったことから、不思議に思われながらももはや誰も犯人を突き止めようとはしていなかった)



P(その正体はある日、あっけなく白日の下にさらされる事となる)

ーーーーーーーーーー



菜々「ムニャ…ど、ドンキーコングからキャラが独立するなんて…マリオって名前だったんですね…」zzz



菜々「…はっ」パチッ



「!? わ、わー…」トコトコトコパタン



菜々「…はれ、今誰かいましたね…」ボー



菜々「…何か…ペンが落ちて…『小梅』…?

これ、小梅ちゃんの水性ペン…?」



菜々「…まさか私も何か書かれて…」チラ



『ウナミン星人 37才』



菜々「ヒエッ!?」



杏「ウナミン…全身から謎のぬめりが分泌されてるのかな」



菜々「ヒエエッ!?」ババッ

ーーーーーーーーーー



P「…小梅が?」



菜々「そ、そうです! 私が聞いた声も、多分小梅ちゃんのものかと…!」



P「んー…確かに、今までの現象には全て小梅が立ち会ってましたか。

…ちょっと確かめてみますね」







P「ところで、菜々さんは何て書かれたんですか?」



菜々「ウゲッ!? え、えっと、ウナミンと『だけ』! 書かれてました!」



P「ウナミン…蒲焼きにしたら美味しいですかね?」



菜々「私は美味しくないですよ!?」



杏「37年かけて育ったから、いいダシが出るんじゃないかな」



菜々「ギャア!?」

ーーーーーーーーーー



P「…と言うわけでだ。少し協力してくれないか?」



芳乃「そなたの頼みならばー」



ーーーーーーーーーー



ガチャ



芳乃「只今帰ったのでしてー」



小梅「!」ヒュバッ



パシッ



芳乃「…ふふー、わたくしに何をするつもりだったのでー?」ドヤア



小梅「…!」ギシッ



P(おおっ! さすが芳乃! 俺達にはまるで見えなかった小梅の動きを見切って止めた!)



P(…まあ)



『アニメ未登場』



P(落書きされた後ではあるがな)

P「それにしても…本当に小梅だったのか」



芳乃「…いえー、それは違うかとー」



P「?」



芳乃「この方の身体よりー、なにやら異質な気を感じますゆえー、おそらくは何かが取り憑いているものかとー」ググッ





芳乃「そなたはー…誰ですかー?」ジッ

小梅?「…」



小梅?「…ふふ…ばれちゃったね…」クスッ



小梅?「そう…この身体は小梅ちゃんのものだけど…私は白坂小梅じゃない…」



小梅?「私は…ふふ、名前は教えてあげない…」



小梅?「いつも小梅ちゃんの側にいるってことだけ…教えてあげる…」



小梅?「…また何か落書きしにくるね…」スウッ



小梅「…」カクッ



P(…小梅に取り憑いていた何かは、それだけ言うと小梅に体を返したようだった。

その瞬間に小梅の髪が白く戻ったことより、髪が黒くなっていたときはアレが憑いていたのだろうと推測できた)



P(…次は誰に何を書いてくれるのだろうか)

ーーーーーーーーーー



『バトルものなら存在自体が死亡フラグ』



莉嘉「お姉ちゃん死んじゃやだぁー!」ビエーン



美嘉「え、何言ってんの!?」



ーーーーーーーーーー



P「あー…じゃあやっぱり、小梅に憑いていたのは『あの子』か」



小梅「うん…あの子が皆と遊びたいって言うから、『迷惑をかけない範囲なら』って約束で体を貸してた…

…迷惑…だった…?」



P「いや…本気でビビってたのは最初の幸子くらいで、何だかんだで皆楽しんでたと思うぞ?

今みたいな悪戯なら…まあ仕事に影響の出ない範囲なら、自由にやってもらっていいんじゃないか?」



小梅「そっか…あ…あの子が、『ありがとう、またよろしくね』って…」



P「おー」



P(なんか意味深な消え方したけど、ただの悪戯っ子だったか)

P(…しかし、黒髪の小梅もなかなか良かったな。

…一瞬で髪色が変わる、リバーシブル系二重人格アイドル…これは…)







ちひろ(売れる!!!)



キュキュッ



『おっぱいにはお金が詰まっている』







P(…揺らしたらチャリンチャリン鳴るんだろうか…)





おしまい

〜おまけ〜



菜々「…落書きは全部、『あの子』がやったって言っていましたけど…」



小梅「う、うん…」



菜々「それだと私のとき、なんであんなに遅い足で逃げたのか分からないんですよねー…」



小梅「…」タラー



菜々「髪の色が黒かったか、確認なんて出来ませんでしたし…」ジー









小梅「わ、わー…」トコトコトコ



菜々「ーーーやっぱり小梅ちゃんが書いたんですかあああっ!?」



ほんとにおしまい



20:30│白坂小梅 
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