2015年05月01日

モバP「二人でつくるもの」

モバマスSSです



書き溜めあります



過去いくつか書いてますが、関連は全くありません





よろしくお願いします



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422442875



藤原肇「Pさん!」



モバP「お、肇! まだ時間に早くないか?」



肇「Pさんならきっと約束の時間より早く来ると思って…」



モバP「約束の時間は守らないとな」グゥー



肇「あ、おなかの音」



モバP「…早めに来て肇が来るまでに軽く飯でもって思ってたんだ」



肇「ふふっ なら早く来ておいてよかったです。



今日は長丁場ですから、朝からしっかり食べましょう」

モバP「肇の実家にお邪魔するもの久しぶりだな」



肇「そうですね。私も実家には滅多に帰りませんし」



モバP「なかなか休ませてやれなくてごめんな」



肇「いえっ、そういう意味じゃ…アイドルは輝けるときが勝負です。



今がそういう時だってわかってます」



モバP「そういってもらえるとありがたい」



肇「ふふっ でもなんだかんだ定期的にお休みくださいますよね、Pさんは」



モバP「休みも含めてプロデュースするのがお仕事です」



肇「いつも頼りにしてます」



モバP「おう」

肇「今朝は何時ごろに出られたんですか」



モバP「東京駅を6時ちょい過ぎかな」



肇「それは…ずいぶん早起きをさせてしまいましたね。すみません」



モバP「おかげで富士山見逃したよ」



肇「ふふっ 寝過ごさなくて何よりです」



モバP「寝れるときに寝る。そしてすぐ起きる。プロデューサーの職業病」



肇「それ、うらやましいかもしれません。私、穏やかなお昼にとっても弱くて。夢見るまで寝てしまいます」



モバP「変な寝言は勘弁してくれよ」



肇「あー…それは思い出させないでください///」

肇「ただいまー」



モバP「お邪魔します」



肇「と、言っても今は誰もいないんです」



モバP「おじいさんも?」



肇「はい。両親は仕事、祖父は今朝は朝早くから外出してます」



モバP「そっか…ごあいさつしたかったな」



肇「焼き上がりの時間にもよりますが、多分どこかで会えると思いますよ」



モバP「お、そっか」



肇「さて、朝食にしましょう。私は食べてしまいましたが。苦手な食べ物はありますか?」



モバP「何か悪いな。うーん、梅干しは苦手」



肇「ふふっ」



モバP「今、子どもっぽいって思っただろ」



肇「あ、自覚はあったんですね」



モバP「好き嫌いの1つや2つくらい、誰だってあるだろ」



肇「はい。だから、私は気にしませんよ。ふふっ」



モバP「なんか負けた気持ち」

肇「できましたよ〜 って、どうしたんですか? 何かついてますか?」



モバP「いや、ずいぶん大人っぽくなったなぁって思って」



肇「そうですか?」



モバP「もともと大人っぽくはあったけどな。



エプロン姿とか、食事作ってるとことか、出会ったころにはなかった大人っぽさがある」



肇「ふふっ ありがとうございます。Pさん」



モバP「ん?」



肇「私も今年で二十歳になるんですよ」



モバP「そっかぁ…そりゃ大人にもなるよな」



肇「そういうことです。さ、どうぞ。昨日釣ってきたヤマメと卵焼き、お漬物に味噌汁です」



モバP「うまそう! いただきます」

肇「いかがでしたか」



モバP「むちゃくちゃうまかった」



肇「それは、よかったです」



モバP「片付けは俺がやるよ」



肇「いえ、大丈夫ですよ。ついでにお茶も入れてきますね」



モバP「何から何まで悪いな」



肇「お気になさらないでください。 褒められて、ごきげんなんです♪」

ズズズ



モバP「はぁーうまい」



肇「リンゴ、向きますね」



モバP「いたせりつくせりだな、本当」



肇「ふふっ 大事なお客様ですから」スルスル



モバP「…肇の指って細くてキレーだな」



肇「もう、いきなり何言ってるんですか」



モバP「いや、あんまり意識したことなかったからさ」



肇「陶芸やってるからでしょうか。手先は結構器用なんですよ」



モバP「なるほどなあ…納得。それで思い出した。今日は何で呼び出されたんだ、俺」



肇「そういえば、ちょっと実家にいらしていただけませんか、であっさりお越しいただいちゃいましたね」



モバP「誘い主が肇だからな」



肇「それ、喜ぶところですか、照れるところですか」



モバP「好きに」



肇「ちょっと、照れます」



モバP「かわいいやつめ。さっきから気になってたんだけどさ、長丁場とか、焼き上がりとか」



肇「はい。今日、Pさんには私と一緒に窯焚きをやっていただこうと思いまして」

モバP「これは…すごいな」



肇「登り窯って言うんです。3つの部屋があって、同時にたくさんの器を焼けます」



モバP「へぇぇ」



肇「毎年、翌年への思いを込めて作品を作って、年末に窯に入れて、新年に焼くんです」



モバP「藤原家の恒例行事ってことか」



肇「はい。普段は私と祖父で。でも今年は特別です」



モバP「それは、なぜ?」



肇「私が、今年二十歳になるからです」



モバP「! なるほど、な。そういう節目だよな」



肇「はい。Pさんにはどうしてもいらしてほしくて…すみません、お付き合いいただいてしまって」



モバP「いや、むしろありがとう。そんな大事な節目に一緒にいさせてくれて」



肇「っ/// ズルいです、目を見てそんなこと言うなんて」



モバP「顔真っ赤」



肇「も、もうっ/// 説明! 説明しますよ!」



モバP「はい」



肇「これから手前の扉から薪をくべていきます。そして、じっくり火を強めていきます」



モバP「ふむ」



肇「上がるスピードにもよりますが、今から始めますと、たぶん夜中の3時ぐらいに終わると思います」



モバP「3時な。えっ」



肇「目標は1250度です。長丁場ですけど、大丈夫です。お弁当も持ってきました」



モバP「わお」



肇「さ、動揺してないで、始めますよ」



――――――――――――――――――――



モバP「これ、きついなんてもんじゃないな」



肇「ええ、本当に」



モバP「3部屋あるみたいだけど、今回は何部屋焼いてるんだ?」



肇「今回は私と祖父と、祖父の陶芸教室の生徒さんのものだけですので、1部屋だけです」



モバP「なんだか、もったいないな。これだけたくさん薪を使うと」



肇「そうなんです。本当は3部屋すべてに作品をつめて、何日も燃やすものなんです。



でも、最近はなかなかそうもいかないみたいで」



モバP「それはなぜ?」



肇「昔は祖父の陶芸仲間が各地から集まってきて、作品持ち寄って一緒に焚いたんです。



でも、そんな方々もお歳を召されたり、引退されたりして、年々減っていってしまって」



モバP「そっか…」



肇「ちょっと、しんみりしてしまいましたね。1部屋だけでも、たくさん作品は入ってるんですよ。



がんばって燃やしましょう!」



モバP「そうだな!」





――――――――――――――――――――



肇「祖父は、この窯焚きで祖母にプロポーズしたそうですね」



モバP「マジかよ」



肇「びっくりしちゃいますよね」



モバP「こんなきついとこに呼び出されて、結婚しよう?」



肇「この人、私じゃなきゃ面倒見きれない。祖母はそう思ったそうです」



モバP「偉大なおばあさまだ…肇はどっち似かな?」



肇「ふふっ 祖父かもしれません。こんなことに何も言わずにPさんを連れ込んでしまいました」



モバP「俺も俺で、俺じゃなきゃ務まらないなって思ってたとこ」



肇「ふふっ」



モバP「さ、あと200度がんばろう」



肇「はい」













モバP「1250度!」



肇「やっと、到達ですね」



モバP「疲れた……」



肇「お疲れ様でした。あとは部屋を仕切って遮断するだけです。これは私にお任せください」



モバP「頼んだ…」



肇「本当、ありがとうございました。近くに秘密の温泉があります。煙と、汗を流しましょう」



モバP「それ、最高だな」



肇「ふふっ 今、ご案内しますね」

















モバP「こんなところに温泉があるなんてな」



肇「山の中にひっそりあるので、儲けでやってるってところじゃないみたいです。



地元の名士の方が持っていて、仲間が使いたいときにお願いして支度してあけておいてもらうようなところです」



モバP「なんかすごい話だな」



肇「その方、祖父の作品のファンなんです。話が早いでしょ」



モバP「なるほど…」



肇「お願いと、支度で朝から祖父は出かけてたんだと思います」



モバP「それはお礼言わなきゃな」



肇「はい、そうですね」スルスル



モバP「え、肇?」



肇「ほら、Pさんも早く脱いでください。私だけだと恥ずかしいじゃないですか」



モバP「いやいやいや」



肇「こういう場所なんで、混浴です。今日は、裸のお付き合いですよ、Pさん」



モバP「お、おう」



肇「これも毎年恒例です」



モバP「と、言われてもな」



肇「煮え切らないのはいけません。はい、すぐ脱ぐ!」



モバP「はっ、はい」



モバP「湯気すごいし、夜中だし、まるで見えん」



肇「そうでなければ恥ずかしくて私だって…///」



モバP「恥ずかしいなら無理しなければいいのに…」



肇「それはそうですが、でも、お互いに窯焚きの疲れを流すのにはこれが一番なんです」



モバP「それは間違いない……極楽極楽」



肇「ね、Pさん」



モバP「背中は流さなくて大丈夫だぞ」



肇「むっ」



モバP「そんなことされたら、大変なことになる」



肇「大変な…って///」



モバP「湯気の先からでも赤いのがわかるぞ」



肇「もう! そういうのはダメです!」









モバP「あったまってきたら、眠くなってきたな」



肇「そろそろ上がりましょうか」



モバP「そうだな」



肇「では上がる前に」ソロソロ



モバP「肇、と、となりに来て、ど、どうした」



肇「Pさん。私はあの日のこと、忘れていませんよ」



チャポン



肇「じゃあ、私は先に上がりますね」



モバP「お、おう」





モバP「……ちゃんと覚えててくれたのか」







―――――――――――――――





モバP「起きろ、肇」



肇「むにゃ…だめ、法子ちゃん、もう食べられない」



モバP「はーじーめー」ユサユサ



肇「…はっ! Pさん!? え、今何時ですか!?」



モバP「3時。15時の方の」



肇「見事に寝すぎてしまいましたね…私たち」



モバP「そういうこと。ご両親やおじいさん、おばあさんにご挨拶しそこねちゃったな」



肇「それは、また、いずれですね。急いで支度します」



モバP「そうしよう。そうすれば、今日のうちに東京に帰れる」



肇「はい。お互い明日からまた慌ただしい日々に戻るんですね」



モバP「それを考えるとブルーになるな。あ、作品はどうするんだ?」



肇「しばらく窯の中です。今度祖父に送ってもらう予定です」



モバP「じゃあ、安心だ」



肇「はい」



――――――――――――――――――――





モバP「ここに来るのも久しぶりだな」



肇「防犯性の話にはガッカリしましたけど」



モバP「あー…あれは忘れてくれ」



肇「あなたが私に見せてくれた夜景。それを忘れたことは一度もありません」



モバP「なんか、照れるな」



肇「そして、あなたが私に言ってくれたことも」



モバP『今は肇と俺はアイドルとプロデューサーって関係だ



でも、俺はその関係を超えたいと思ってしまった』



肇『プロデューサー』



モバP『肇が大人になったとき、その時に答えを聞かせてほしい。俺は肇が好きだ』



肇『今、答えちゃダメなんですか』



モバP『今はまだ』



肇『……わかりました』

モバP「フェスの後だったな」



肇「私は今年、二十歳になります。大人になりました」



モバP「……」



肇「先日、焼いた作品が届きました。これが、私の答えです」



モバP「開けても?」



肇「はい」





モバP「これ…夫婦茶碗。湯呑も、ぐい飲みも」



肇「あなたと、ずっと一緒にいたい。あなたと二人で未来を作りたい。



そう思って、これをあなたにも一緒に作ってもらいました。とても良い出来上がりです」



モバP「肇、それじゃあ」



肇「あのころから、結局ずっと気持ちが変わることはありませんでしたよ。



Pさん、これからも、ずっとずっとよろしくお願いします」



モバP「こちらこそ、末永くよろしく、肇」



肇「はい!」









終わり



20:30│藤原肇 
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