2014年01月31日

デブオタP「裸になっちゃおうかな」ニタァ

早苗「逮捕」

モバP「え?」

早苗「逮捕」


モバP「ええ!?」

杏「逮捕」

モバP「ちょっ!」

ありす「起訴」

モバP「ふぇぇ……!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386561957

モバP「俺の名はモバP」

モバP「CGプロに所属するプロデューサーだ」

モバP「私生活でもアイドルのおっかけをやっていることと、」

モバP「平均を大きく上回る体重のせいで、」

モバP「デブオタPという不名誉なあだ名で呼ばれることもある」

モバP「だが、まあ、幸いにして、アイドルたちとの関係は良好だ」

モバP「デブでドルオタなことをからかわれることはあるけれど、」

モバP「嫌悪感から避けられるようなことは今までなかった」

モバP「それもこれも、仕事に関しては真摯に取り組んできたからだろう」

モバP「所属アイドルに邪まな目を向けることもしなかった」

モバP「これは決して、嘘偽りのないことだ」

モバP「そのことを、みんなも分かってくれているはずだ」

モバP「デブでオタでも、仕事だけはちゃんとするヤツだって」

モバP「ことアイドルのことに関しては、本気なんだって」

モバP「みんな、ちゃんと分かってくれているだろうさ」ウンウン

―CGプロ事務所―

美嘉「デブオタが担当プロデューサーとか、あり得ない……!」

ありす「ですね。正直、暑苦しいです」

未央「えー? そうかな? そんなに気になる?」

美嘉「なるって! なるなる! あれはやばいって!」

未央「そう?」

美嘉「デブオタってだけでもやばいのに、外見もそんなによくないし……」

凛「私はちょっといいと思ったけど」

まゆ「ですねぇ。パンダみたいにころころしてて、可愛いですよ」

茄子「ふくよかな方ですよね。愛らしいです」

美嘉「美的センスがおかしい!」

ありす「ですね」

凛「いや、でもさ。プロデューサー、女の子にモテるじゃん」

美嘉「は?」

凛「ほら」ユビサシ



モバP「ただいまー」

桃華「あっ、Pちゃま!」

千枝「おかえりなさい」ニコッ

仁奈「おかえりですよ!」モフッ

モバP「ははは、みんなただいまー」

薫「せんせぇ、ほら、見て! 今日、学校で描いたの!」

モバP「おー、うまいじゃないか。なかなかよく描けて……」



凛「ね?」

美嘉「いや、あれ……マスコットキャラ的な扱いじゃない?」

凛「可愛いってことじゃない」

ありす「デブオタでロリコンだなんて、救いようがないですね。やはり起訴するしか……」

未央「とか言いながら、自分も名前で呼ぶことを許しているありすちゃんでした」

ありす「なっ……!? あ、あれは、その」

まゆ「ツンデレですねぇ」

茄子「ええ、微笑ましいほどに」

比奈「でも、オタは見た目は二の次ッスからね。拒否感覚えるのも仕方ないといえば仕方ないッス」

晴「オレもそう思う。Pの奴、運動するとすぐ汗だくになるしな」

巴「肥満はいけん。ちったあ痩せんと、どうしようもないわ」

美嘉「でしょ!? やっぱり、見た目って大事よね」

美嘉「あいつ、仕事はできるんだから、外見にも気を配ればいいのに」

瑞樹「そうね。わかるわ」

茜「プロデューサー! さあ、仕事に行きましょう!」グイグイ

光「ヒーローたるもの、時間厳守だ!」グイグイ

きらり「今日もみんなではぴはぴすぅ☆」

モバP「ははは。分かった分かった。じゃあ、みんな、行ってくるな」

薫「行ってらっしゃーい!」

桃華「頑張ってきてくださいませ」

雪美「早く……帰ってくる……」

モバP「おう、努力するよ」ナデナデ

モバP「じゃあ、行ってきまーす!」ドスドスドスドス……





美嘉「……はぁ」

―城ヶ崎家―

美嘉「アタシはただ、プロデューサーにもう少し痩せて欲しいだけなのにな」

美嘉「そうしたら、誰にでも、胸を張って紹介できるのに」

美嘉「これがアタシのプロデューサーだ、って」

美嘉「ただそれだけのことなのにな」

美嘉「どうして、みんなの前だとあんなこと言っちゃうんだろう」

美嘉「はあ……」

莉嘉「お姉ちゃん、入るよー」

美嘉「莉嘉?」


美嘉「どうしたの? また髪型変えるの手伝って欲しいの?」

莉嘉「ううん、そうじゃないよ」

莉嘉「ただ、お姉ちゃん、Pくんのことで色々悩んでるみたいだからさ」

莉嘉「出張お悩み相談室! でもやろうかなーって」

美嘉「莉嘉……」

莉嘉「そっか、お姉ちゃんはPくんに痩せて欲しいんだ」

美嘉「そうなの。さすがに、三ケタ超えはないわ」

美嘉「細身になれ、だなんて言わないけど、せめて、ダイエットをしてくれたら……」

莉嘉「分かった!」

美嘉「え?」

莉嘉「Pくんと電話してくる!」

美嘉「え? ええ? ちょ、ちょっと!?」

莉嘉「ジカダンパンだよ! リカに任せてー」

美嘉「ちょっとーっ!?」

―一週間後―

凛「プロデューサーの休み明けって今日だよね?」

未央「だったと思うよ。ですよね、ちひろさん」

ちひろ「ええ、そうですよ」

ちひろ「急なお休みにはびっくりしましたけど」

ちひろ「有給がたっぷり残ってましたからね。ちょうどよかったです」

まゆ「プロデューサーさん、働きづめだったですものねぇ」

早苗「だねー。ここらでまとまった休みを取るのは、妥当な判断だと思うわ」

茜「でも、いるのが当たり前でしたから、こんなに会えない時間が続くと……」

雪美「さびしかった……」

比奈「ッスね。あのお腹をぽんぽこできないから、フラストレーションたまりまくりッス」

薫「あー、はやくせんせぇに会いたいよー!」

瑞樹「そうね。わかるわ」

<タダイマー

仁奈「あっ、帰ってきやがりました!」ガタッ

千枝「プロデューサーさん……!」ガタッ

きらり「うきゃー!」ガターン!

杏「お土産あるかな……」ノソッ

<トントントントン……

アイドルたち「わくわく」

<ガチャッ

アイドルたち「っ!」

???「みんな、ただいま!」

茜「おかえりなさー……っ!?!?!?」

凛「っ!?」ビクッ

光「だ、誰だお前ぇっ!?」

???「えっ、誰って」

???「ははは、ご挨拶だな」

???「俺だよ、俺」

???「みんなの担当プロデューサー」

マッチョイケメンP「モバPだよ」

奈緒「嘘つけぇっ!!!!」

モバP「えっ、嘘って……おいおい。俺の顔、見忘れたのか?」

幸子「いやいやいやいや……り、輪郭からして前とは違いますから!」

モバP「ああ、ダイエットしたからな。ついでに髪も切ってきた」

モバP「変わったといえば変わったのかな?」

加蓮「変わり過ぎぃ!」

未央「うわー、これはもの凄い変化……」

まゆ「まゆもびっくりです……」

凛「でも、なんでダイエットしたのに細マッチョになってるの?」

かな子「聞いたことがあります」

奈緒「知っているのか、かな子!」

かな子「三ケタデブにもなると、体への負担は尋常ではなく、」

かな子「そのため、脂肪の下には、トップアスリート並の筋肉が作られるそうです」

かな子「つまり、プロデューサーさんの丸々とした体型の下には、」

かな子「元から、あの姿が隠れていたのですよ!」

光「……つまりは、キャストオフってことだな?」

かな子「違います」

美嘉(ど、どういうこと……!?)

美嘉(莉嘉が電話した日から、ふらっと姿を消したと思うと、)

美嘉(今度はオリンピック選手みたいな体で登場!?)

美嘉(痩せて欲しいとは言ったけど……)

美嘉(こ、ここまで理想的な体型になるなんて……!)ドキドキ

モバP「美嘉」

美嘉「っ!」ドキッ

美嘉「な、何よ」

モバP「莉嘉から話は聞いたよ。今まで恥ずかしい思いをさせてすまなかったな」

モバP「みんなが許してくれるからと、ついつい不精していたよ」

モバP「体の管理も、社会人としての常識の一つなのにな」

美嘉「そ、そうよ……」モゴモゴ

モバP「でも、これからは安心してくれ」

モバP「俺、この体重をキープするよ」

モバP「髪だって毎月切りに行く」

モバP「美嘉のプロデューサーとして、見劣りしないように頑張るよ」

美嘉「そ、そう」

莉嘉「よかったね、お姉ちゃん」

美嘉「……うん」テレッ

美嘉「それからというもの、アタシのアイドル生活は輝きを増していった」

美嘉「有能で頼りになるイケメン細マッチョ」

美嘉「誰に紹介しても恥ずかしくないほどのプロデューサーが、アタシを支えてくれる」

美嘉「もう、後ろめたいことなんて何もない」

美嘉「アタシはアイドルだって……彼がアタシのプロデューサーだって、胸を張って言える」

美嘉「だから……」

かな子「プロデューサーさん。はい、あーん♪」

みちる「パン食べなよ」

凛「ココアもあるよ」

まゆ「うふふ。愛妻弁当も、ありますよぉ」

モバP「うん、美味い美味い」モッシャモッシャ

美嘉「プロデューサーを餌付けするのは止めて!」

美嘉「デブいプロデューサーの方がいい派」

美嘉「イケメン細マッチョの方がいい派」

美嘉「そこに、更なるマッチョ化派が加わって、」

美嘉「プロデューサーの体は、日々、変化を見せることとなる」

美嘉「争いは続く」

美嘉「プロデューサーを巡る戦いは、まだ、始まったばかりだ!」

−完−

22:30│モバマス 
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