2015年05月08日

泰葉「ぷ、プロデューサーさん、これは……」P「!?」

◇アイドルマスターシンデレラガールズ、岡崎泰葉ちゃんのSSです

◇シリアスじゃないのを書こうとした結果変な感じになったのでクオリティはご容赦を

◇人選は9割趣味



――――――――





PLLLLL!PLLLLL!

P「はい、こちらシンデレラプロダクションの……ん?藍子?どうした―――うん!?茜がまだ着いてない?!―――わ、分かった。とりあえず今からそっち向かうから!未央はいるな?なら―――」



P「ああもう何やってんだ茜―――!!まずいぞ、今日は確かお偉いさんが……っ!」



泰葉「あの、プロデューサーさん。どうかしたんですか?」



P「あ、泰葉っ!すまんがちひろさんに緊急の用件でラジオ局まで行って来るって伝えといてくれっ!!」



泰葉「わ、分かりましたっ……ってプロデューサーさん、パソコン付けっぱなしですけれど……」



P「スマン!時間無いからそれもついでに電源落としといてくれーーーッ!!行ってきますっ!!」

バタンッ!



泰葉「い、いってらっしゃい……大丈夫かな、プロデューサーさん」



泰葉(とにかく、ちひろさんに伝言と……先にパソコンの電源かな……)



泰葉(えっと、電源を消す前に先に画面上で開いてるものを全部閉じて……確か右上の×ボタンを……あれっ『お気に入り』?間違えちゃったかな、閉じないと―――)



泰葉(…………?)







「―――――――――!!!!!??」











SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430835579



〜10分後〜



ガチャッ

P「た、ただいま戻りましたー…」



P(いやぁ焦った焦った。まさか茜が道案内させられてた相手がお偉いさん本人だったとは……もう少し連絡早けりゃ良かったが、今回は仕方ないか……)



P「あ、ただいま泰葉。さっきは悪かったな、いきなり押し付けて……泰葉?」



泰葉「……」



P「な、なんだ?そんな顔も目も逸らして……」



泰葉「あ……あの……プロデューサー……さん……」



P「うん?」



泰葉「そ、その……私、誰にも言いふらしませんから……パソコンの、それ……」



P「?…………『お気に入り:「1×歳巨乳女子◯生ナ……」「2×歳若妻の豊満……」』……」







P「…………」







泰葉「それで、ですね。その……えっと、プロデューサーさん?」







P「……あ……ア……?」







泰葉「え、あのちょっと大丈夫で」









P「あ……うわぁあああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!?」

ダダダッ!









泰葉「ぷっプロデューサーさん?!ちょっと待って―――」



どたどたどたっ

都「あっ泰葉ちゃんっ!今Pさんが奇声を上げながらどこかへ走り去っていったんですが一体何が?!事件ですかっ!?」



泰葉「いえ、えっと……」



泰葉「……ごめんなさい。ちょっと疲れちゃったので、私も先に帰ります……」



都「え、あっ、はい。お疲れ様でしたー…」



都「……?」





―翌日―



泰葉「……ぷ、プロデューサーさん。おはようございます……」



P「……オハヨウゴザイマス……岡崎サン……」



泰葉「『岡崎さん』!?……じゃなくて!あの、私―――」



P「わ、ワー急ガナイト!遅刻シチャウ!タイヘンタイヘーン!!」

ドタバタドタバタッ



泰葉「……い、行っちゃった……」



――――――――



泰葉「あのプロデューサーさん……」



P「アァーッ!アッチノホウニ ナンカ アイドルノゲンセキ ガ イソウナ キガスルゾ! イソイデ スカウトシニ イカナイト !!」

ダダダッ



泰葉「……」



――――――――



泰葉「プロ……」



P「エッ !? ウンエイ ガ ガチャノ ハイシュツセッテイ ヲ ミスッテ ダイボーナスチュウ ダッテー !? イソイデ モバコインヲ カイニイカナイトー !!」

ダダダダッ



泰葉「…………」







泰葉(最初から言いふらすつもりなんて無いのに、あんなに避けられて……私、そんなに信用無かったのかな……)



泰葉(だとしたら、もう少し信用してくれても……)



周子「…………」



周子「……泰葉?やーすーはー?ふくれっつらになってるよー」



泰葉「へっ!?そ、そんな顔してましたか?私……」



周子「してたしてた。ほらほらこんなぷっくらと」

つんつん



泰葉「ひゃっ!?やめてふひゃさ……周子さんっ!」



周子「ごめんごめん……で、Pさんと何があったの?」



泰葉「……気付かれてたんですね。その、大した事では無いんですよ。本当に」



周子「いつもあんなに仲良いのに?大したことじゃないんだー、へー…」



泰葉「……えっと……ちょっとだけ、嘘をつきました……」





周子「ん。それで?喧嘩でもした?あんまり想像つかないけど」



泰葉「いえ……と言うか、本当に原因自体は大した事じゃないんです。ただそれ以来プロデューサーさんが私を避けてくるのと、他の人にはちょっと言えない内容なのとで……」



周子「じれったいなー、まぁそう言うなら深くは聞かないけどさ……じゃあもう、シンプルに行こうよ」



泰葉「?」



周子「こじらせたのは、誰?泰葉?Pさん?」



泰葉「え、えっと。そう言われると……」





泰葉(でも……ちゃんと伝えようとしても逃げちゃうのはプロデューサーさんだし……そもそも……)





泰葉「……ううん、プロデューサーさんが、ちょっとだけど……」



周子「じゃあもう有罪だね、ギルティーギルティー」



泰葉「へっ!?い、いえっそこまで糾弾したい訳じゃないですよ?!」



周子「いーのいーの。傍から見てて、最近の泰葉はプロデューサーにちょっと甘いし、少しぐらい厳しくてちょうど良いよ」





泰葉「えっ。私、甘いですか……?」



周子「そりゃもう甘いよー、昔のキリッとしたミス・プロ意識と比べたら……」



泰葉「そこは……ぷ、プロとしての自覚は忘れてないつもりですけど、今くらいもいいかなって……」



周子「今くらいプロデューサーと甘々してる方が?」



泰葉「してないですっ!というか甘いのニュアンス変わってませんか!?」



周子「……ま、そんな感じにかーるくでも、逆にうっぷん晴らしにきびしーくでも、怒っちゃっていいと思うよ?アタシならついでにワガママも言う」



泰葉「……そう、ですか」





泰葉「相談に乗ってくれて、ありがとうございます。周子ちゃん」



周子「ん。なら善は急いだ方がいいんじゃない?」



泰葉「ですね……とにかくプロデューサーさんとなんとか話してみますね。行ってきますっ」

タッタッタッ……



周子「お礼は今度ジュースでも奢ってくれればいいよー…っと」



周子(にしても、一体何しでかしたんだろPさん……まぁいいや、喉乾いたし、アタシも飲み物買ってこよっと)





P「はぁ……」



P(絶対、軽蔑されてるよなぁ。そりゃそうだあんなの見られたら……)



P「いつまでも避けてらんないし、せめて避けてるって感づかれる前になんとかしないとなぁ……っていうかそもそもどうすりゃなんとかなるのか……」



泰葉「……バレてないつもりだったんですね。あと、声に出てますよ」



P「!? や、泰……岡崎サンハハハキグウデスネデハワタシシゴトガアルノデコレデ……」



泰葉「ちょ、ちょっと!今回は待ってくださいっ!」

ぎゅっ



P「のわっ!?わ、分かった!分かったからっ、しがみつくのは……!」



泰葉「へっ、ああっすみません!?……じゃなくてっ!」





泰葉「その……ぷ、プロデューサーさん。私はプロデューサーさんに、怒りにきたんですっ!」



「えっ?!……は、ハイ」



泰葉「せめてこの話をどうにかしようって気持ちがあるなら、話せる時に話さないと解決しようにも何も出来無いじゃないですか……!」



P「ぐ、ぐぅ……ハイ……ごめんなさい……」



泰葉「確かに、確かにプロデューサーさんには思わず逃げちゃうような事だったかもしれないけど……間違えて見てしまった私も、悪かったけど……」







泰葉「それでも、避けられたら……ちょっと、傷つきます」



P「…………」









泰葉「それで、その……」



P「……ごめん、泰葉」



泰葉「…………」



P「うん。悪いのは俺だ。だから正面から謝って反省するべきだったのに、大人げも無く逃げて、結果悪い事した上で更に傷つけて……」



P「色々と……プロデューサーとしても、大人としても失格だった。だから……本当に、ごめんな」





泰葉「……分かりました、プロデューサーさん」







泰葉「私だって、そもそもそんなに怒ってはなかったんですよ?だから……もう、これで十分です」



P「……! 泰葉……!」





泰葉「でも、これからは、もうちょっと信用してくださいね?……あ、あと」



泰葉「……男の人がああいうの見るのは分かりますけど、せめて事務所では……」



P「さ、最低限の言い訳させてもらうとあれは家のPCのお気に入りとクラウド化させたらアカウント間違えて共有しちゃってだな……?!



―――うん?信用?」





泰葉「え?あの、私が言いふらすのが心配だからって避けてたんですよね……?」



P「い、いや。そこは……レイナとか、あとフレデリカ辺りの行動読めない勢ならともかく、泰葉だからそこは特に心配してなかったんだが……」



泰葉「へっ?」



P「てっきり完全に嫌われたと思って……顔合わせるのが怖くて……」





「…………」



「……あ、あの、泰葉?」







「…………」



「…………」





泰葉「プロデューサー、さん?」



P「ハイ」ビクゥッ



泰葉「やっぱり、許さない事にしました。今度の私のお休み、確かプロデューサーさんも休みでしたよね?」



P「エッ、アッ、ハイ?」



泰葉「空けておいてくださいね。どうせですので、たっぷり『お詫び』して貰いますから」



P「えっあの泰葉サンちょっと」



泰葉「…………それと、次同じ事言ったら、この事言いふらしちゃいますから……私、そろそろレッスン行ってきますねっ」



P「!? や、泰葉!ちょっと待って!!泰葉―――!!?」





P「…………」ぽかん







P「……何故、こんな事に……」



周子「それが分かんないからじゃないかなぁ」



P「!!!?? ししし周子!!?いつからそこにっ!!?」



周子「いやゴメンね?ホントに聞こうと思ってここに来た訳じゃなかったんだけど、そこの自販機に飲み物買いに来たら泰葉とPさんがいたから、つい」



P「ついじゃないくて!!あと『それが分からないから』ってどういう意味だ!?」



周子「えー、それ訊くの?アタシに?」





周子(……そりゃ「信用されてない」よりも、今更自分がそれくらいでPさんの事大嫌いになるって思われた方が心外だよねぇ)



周子(っていうかワガママ言ってみたらーとは言ったけど、実際デートに連れまわすって宣言だよねアレ。泰葉本人は怒りで気付いてないかもだけど……ツンデレ?デレツン?)





周子「まぁ……肝心な所でガッカリなPさんは、思う存分弱みを盾にされて振り回されればいいんじゃないかなー」



P「…………」ガクッ





周子「あ、あとPさんの『お気に入り』の『男の人が見るそういうもの』について詳しくー…訊きたい所だけど、少しお腹空いてきたかなー…?」



P「ぐっ……?!」





ちひろ「あ、Pさんこんな所にいたんですか?今月の分のドリンク、机に置いておいたので後でお支払お願いしますねっ?」



P「んぐっ!?ち、ちひろさんっ!?」







ちひろ「あと、麗奈ちゃんがプロデューサーさんのパソコンに悪戯しようとしてて……止めようとしたら、何故か顔真っ赤にして何処かに行っちゃったんですが……何か心当たりありますか?」



P「……!!??!!!!!??」









おまけ



都「重要参考人のPさんは捕まらないし、手掛かりを知っていそうな泰葉ちゃんは黙して語らずだし……」



都「うーん……事件のカギは泰葉ちゃんが立ち尽くしてたこのパソコンにありそうだと探偵のカンが言っているけれど、流石に勝手に弄るのは……」



麗奈「? どうしたのよ、都。アイツのパソコンの前で突っ立って」



都「っ! い、いえ何でも無いですよっ?!あーそうだ今日は名探偵ムンクの再放送が!こうしちゃいられないですねーお先に失礼しますっ!!」バッ



麗奈「? どうしたってのよいきなり慌てて……ん?」



麗奈((ははぁ、さてはPのパソコンになにかあるっての?……ククッ。万が一恥ずかしいモノなら(パソコン壊しそうにない程度に)探し出して、バラまいてやるわ……!))





〜以下、省略〜







21:30│岡崎泰葉 
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