2015年05月19日

結城晴「あれ、アンタだけか」


晴「うーっす」



P「おいっすー」





晴「あれ、アンタだけか」



P「おう」



晴「ふーん……」



P「………」



晴「………」





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P「なんだよ」



晴「なんでもねーよ」



P「気になるから言えよ」



晴「なんでもねーって」



P「言えって」



晴「うるせーな、何でもないって言ってんだろー」



P「えらい強情だな」



晴「もくひけん使うからオレ」



P「最近テレビで見たの丸出しじゃん」



晴「うるせーなー!」





P「はるちーん、言ってくれよー」



晴「しつこいなアンタは」



P「だって聞きたいし」



晴「言わないって」



P「くそぅ、こうなったら…」



晴「こうなったら?」



P「壁ドンする」



晴「は?」



P「ん?」





晴「なんだそれ?」



P「えっ、知らないの?」



晴「おう、初耳だな」



P「……………ほぅん……」



晴「?」



P「……そうかそうか…晴は壁ドン知らないのか…」



晴「な、なんだよ…気持ちわりーな」



P「………」



晴「………」



P「………じゃあさ」



晴「……おう」





P「体験してみる?」



晴「壁ドンを?」



P「うん」



晴「まずどんなもんか教えろ」



P「やだぁぁあああ!!!!!!!!!!」



晴「うおっ!?いきなりなんだよ!?」



P「リビドーが悪い」



晴「えっ」



P「リビドーが悪いよ」



晴「ああうん、そっか」





P「リビドーがわr」



晴「壁ドンってどんなものなんだ?」



P「どんなものだと思う?」



晴「………」



P「………」



晴「……この服どこで買ったと思う?」



P「 し ま む ら 」



晴「………昨日、やっと本家のCMみた」



P「逆に見てなかったのか」



晴「アンタがオレにこのネタ仕込んできただけだろ」



P「まあな」





晴「てか話そらすなよ」



P「ごめんなさい」



晴「で、壁ドンって何だ」



P「先ず当ててみ」



晴「えー…めんどくさいなー…」



P「まあまあ」



晴「…壁ドンだろ……壁ドン……」



晴「……壁、ドン……うーん……」



P「………」



晴「…壁をドンドン叩くんじゃね」



P「惜しいな」



晴「マジか」





P「もうちょいだったな」



晴「字面だけなのに……」



P「裏のない答えだってあるもんさ」



晴「でも不正解なんだろ?」



P「まあ…あまりにも字面で捉えすぎかな」



晴「ギブ」



P「はやっ」



晴「正解教えてくれよ」



P「……よし、分かった」



P「壁ドンが何たるものか、身を以てお答えしよう」



晴「早くしろよ」





P「そこの壁の前にこっち向きで立ってくれ」



晴「結局体験させるのか」



P「早くしろつったじゃん」



晴「………まあいいや、立つだけでいいのか?」



P「ああ、背中つけてな」



晴「こうだろ?」



P「完璧だ。そのままでいてくれ」



晴「りょーかい」



P「じゃあ………いくぞ」



晴「おう」





P「………」



晴「………」



晴 (……すげーゆっくり来るんだな)



晴 (……しかもPの顔……)



P「………」



晴 (……緊張してんなー……)



P「……ふぅ……」



晴 (………)



晴 (………なんか…)



晴 (…オレまで緊張してきた…)





P「………」



晴 (……やっと目の前まで来た)



P「……すーっ…」



晴 (………?)



晴「…何だよ、早く壁ドンしろよ」



P「う、うるせーな…今気持ちを落ちつかせてんだから…」



晴「…………」



P「……はーっ……」



P「………」



晴 (…くる、か…?)







P「……っ!」



晴「………」





晴「………」



P「………」



晴「………なるほどな」



P「……びっくりした?」



晴「ちょっと、だけ」



P「…ごめん」



晴「………ふーっ……」



P「……どうした?」



晴「……いや、ちょっと…」



P「うん?」



晴「………何でも、ねーよ」





晴「……にしても」



P「どした?」



晴「なんか…先生に怒られてるみてーだ」



P「……ああ、たしかに」



晴「……悔しいな」



P「えっ、何が?」



晴「見下されてる感が」



P「それはまあ……仕方ないだろ」



晴「アンタ、身長いくつだっけ」



P「170ぐらい」



晴「10センチわけろ」



P「やだ」



晴「ちぇー」





P「………はー、緊張したー…」



晴「……これで終わりか?」



P「……いや…もっと色々…あるけどさ…」



晴「へー」



P「でも…それはほら…何ていうか…」



晴「やってくれよ」



P「えっ」



晴「本当はその色々もセットなんだろ?せっかくなんだから、やってくれよ」



P「………本当にいいのか?」



晴「ああ、いいぜ」



P「………」





P (………おいおい…)



晴「なんだよー、早くしろよー」



P (……い、良いのか……?)



P (……そりゃ本心だけど…)



P (…絶対気持ち悪がられるだろ…)



晴「Pー、早くー」



P「分かった、分かったから…」



P (……だって…相手は…)



晴「んー?」



P (……13歳だぞ……)





P「ぐぬぬ……」



晴 (…なんでさっきより緊張してんだ)



晴 (どーせいつもみたいに抱きついたりするだけなんだろ?)



P「…………」



晴 (……ったく、今さらなに恥ずかしがってんだか…)



P「…………腹くくろう」



晴 (変なヤツだな、本当)



P「…………じゃあ…言うぞ…」



晴 (…本当……変なヤツ…)



P「………晴……」





P「………好きだ」



晴「………」



P「………」



晴「……………は…?」



P「………」



晴「………アンタって…」



晴「……本当にロリコンだったんだな」



P「………そうだな…」



晴「……吹っ切れた顔になってんぞ」



P「…………もう…いいんだ…」



晴「………」





P「なあ晴」



晴「………」



P「キモいならキモいって言っt」



晴「キモい」



P「………」



晴「……マジで、キモい」



P「………」



晴「……………キモすぎ」



P「………ごめんな…」



晴「………」



P「……こんなロリコンが…プロデューサーで…」



晴「………」



晴「……そんなロリコンに」



晴「オレからも一つ言わせてくれ」



P「………おう」



晴「………」





晴「………」



P「………」



晴「………えっとー……」



晴「………すき、だ」



P「………」



晴「………」



P「………」



晴「……なんか言えよ」



P「………あ、ああ」





P「……まさか、そう来るとは思わなくて」



晴「…流れで分かるだろ」



P「……そうなの?」



晴「ベタだろ」



P「全然分からなかった……」



晴「………ニブイんだな」



P「………ごめん……」



晴「……別にいいよ」



晴「それぐらい分かってたし」



P「………」





P「……ちなみに聞くけど」



晴「?」



P「お前の言う好きってラブとライクどっちの好き?」



晴「英語苦手だからわかんねー」



P「……ぐぬぬぅ……」



晴「………まあ、たぶん…」



晴「………ラブじゃねーの」



P「………お、おう」



晴「……なんだそのリアクション」



P「ドキドキしてるから許して」



晴「………そっか」





晴「……うあー……くそっ…」



晴「……なんかイライラする…」



P「え!?」



晴「…イライラっつーかさー……」



P「………」



晴「………」



晴「………よく、分かんねーや」



P (さっきから顔真っ赤だなコイツ……)



晴 (……顔、熱い……)





晴「あっ、もうこんな時間かよ」



P「レッスンあるんじゃなかったか?」



晴「今から行ってくる」



P「………そっか」



晴「んー?寂しいのかロリコンさんよー?」



P「寂しいに…決まってんだろ」



晴「………」



P「……ずっと一緒に居たいけd」



晴「もう喋んなロリコン」



P「………」



晴「…………オレだって…」



P「………」





晴「……オレだって一緒に居たいよ」



P「………」



晴「やっとアンタに」



晴「…好きって言えたんだからな」



P「………」



晴「………あと、忘れんなよ」



P「………」



晴「今日からオレは」



晴「アンタのものになったんだからさ」



P「………おう」





晴「………ずっと好きでいてくれよ」



P「うん」



晴「………デートとか、するんだろ」



P「するよ」



晴「………オレを守ってくれるんだろ」



P「当たり前」



晴「………後は……」



P「………キスとかは?」



晴「………」



P「………」







晴「………今、するか?」



おわり



23:30│結城晴 
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