2015年05月22日

モバP「加蓮!大丈夫か!?しっかりしろ!!」

ガチャ



奈緒「おつかれさまで



チョット!カレン?!





奈緒「なんだ?加蓮がどうしたんだ?」



加蓮「………」ぐったり



P「おい!加蓮!しっかりしろ!!」



凛「今度のライブ3人で歌うんじゃないの?!ねえ!!」



P「くそっ…どうすれば…!」



加蓮「……」



凛「加蓮!ねえ加蓮ってば!何か言ってよ!!」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431530052



加蓮「……い…」



凛「え?何?どうしたの!?」



加蓮「………がほしい…」



P「えっ?なんだ?何がほしい?」



加蓮「な…お…」



凛「奈緒?奈緒がほしいんだね?」



P「でも奈緒は今日休みのはずだ…」



凛「どうすればいいの…」



奈緒「いや、今日仕事だし。つーか終わったから帰ってきてるし。」

加蓮「…たい…」



P「え?」



凛「なに!?ねえ、加蓮!」



加蓮「……が…見たい…」



凛「うん、分かったよ…!」



凛「奈緒が猫耳つけて『なおにゃんって呼んでほしいにゃん♪』って言ってるところが見たいんだね!?」



奈緒「絶対言ってないだろ!」

加蓮「うっ…!」



P「どうした加蓮!!」



凛「まずいよ!さっきよりも息が弱くなってる!!」



加蓮「はぁ、はぁ…」



P「くっそー、奈緒が猫耳付けて『なおにゃんって呼んでほしいにゃん♪』って言ってくれたらそれで加蓮は元気になるはずなのに…」



奈緒「無茶苦茶だな…。」

加蓮「ケホッケホッ」



凛「どうしよ…ちょうど机の上に猫耳があるのに肝心の奈緒がいないなんて…!」



奈緒「いや、いるからな?」



加蓮「な、お……」



P「くそっ、奈緒がいたら加蓮の命を救うために猫耳付けて『なおにゃんって呼んでほしいにゃん♪』って言ってくれるのに…!」チラッ



凛「奈緒…!なんでいないの…!」チラッ



奈緒「おい今こっち見ただろ!!」

奈緒「はあ…仕方ないから付き合ってやるか、やんないとこの茶番終わりそうにないし…」スッ



奈緒「えーっと…なんだっけ?」



P凛「「なおにゃんって呼んでほしいにゃん♪」」ニヤニヤ



奈緒「いちいち反応しなくていいよ!」

奈緒「はあ、なんだか急にバカらしくなってきた…やめようかな…」スッ



加蓮「はぅっ…!!」



P「大丈夫か加蓮?!」



加蓮「奈緒が…見える…」



凛「奈緒が見える?」



加蓮「猫耳を付けたけど私の方をチラッと見て恥ずかしくなったのかちょっと頬を赤らめて慌てて猫耳を外した奈緒が…見え…る…」



奈緒「そんだけ喋れれば元気だよ!」

P「そんな、ついに意識が朦朧として幻覚が見えるなんて…」



凛「これはまずいよ…!せめて猫耳奈緒にゃんの声だけでも…」チラッ



P「とりあえず電話するけど…出てくれるか…」チラッ



奈緒「さっきからチラチラこっち見るのやめろよ…」



prrrr



奈緒「うわ、本当にかけてきた。しょうがないなあ…。」



ピッ



奈緒「……もしもし?」



P「奈緒?!奈緒か!!」



奈緒「いや、そりゃそうだろ…。」



P「よかった!奈緒が出たぞ!!」



凛「やった…!加蓮、もう少し頑張って…!」

P「奈緒、落ち着いて聞いてほしい。」



奈緒「あー、落ち着いて、つーかもう醒め切ってるけど…なんだ?」



P「加蓮が…倒れた…」



奈緒「あー、はいはい。」



P「なんだよ!!加蓮が倒れたんだぞ!!!もっと動揺しろよ!!!」



奈緒「落ち着けって言ったのはPさんだろ!?」

P「すまん、取り乱してしまった。それでだな、加蓮の命を救う方法がひとつだけある。」



奈緒「ああ、なんだ?」



P「猫耳を付けて『奈緒のご主人さまは加蓮ちゃんだにゃん♪奈緒のことはなおにゃんって呼んでほしいにゃん♪』って言ってほしいんだ。」



奈緒「長いよっ!長くなってるよ!!」

P「永くなる?縁起でもないこと言うんじゃない!!」



奈緒「(今日のPさんめんどくせえ…)あ、いや、そんなつもりじゃないから!で、さっきの台詞言えばいいんだな?」



P「おう!頼むぞ!」



奈緒「このまま電話で言えばいいのか?」



P「あ、待て、加蓮に代わるから5秒くらい待ってから言ってくれ。」



奈緒「はいはい。」

奈緒「1、2、3、4、5…そろそろいいのか?」



奈緒「や、やるぞ…!」



奈緒「……な、奈緒のご主人さまは、か、加蓮ちゃん…だにゃん///」



奈緒「な、奈緒のことは…な、なおにゃんって呼んでほしい…にゃん!///」



奈緒「なんだよこれ…!」



凛「」ニヤニヤ



P「」ニヤニヤ



加蓮「」ニヤニヤ



奈緒「あーもう…!」

P「これで加蓮の調子も戻…」



加蓮「………」ぐったり



凛「ちょっと加蓮!?加蓮ってば!!」



加蓮「猫…耳…」



凛「え?」



加蓮「猫耳…なかった…」



P「なんだって!?猫耳付けないでやってたのか!!」



凛「奈緒!猫耳付けてって言ったでしょ!」



奈緒「なんで電話なのに猫耳付けてないの分かるんだよ!」

加蓮「はぁ…はぁ…もう、無理、みたい…」



P「おい!しっかりしろ加蓮!!」



加蓮「アイドルやれて…よかった…」



凛「ちょっと!これからもやるんだよ!しっかりしてよ加蓮!!」



加蓮「最後に…」



凛「最後に?何?」



加蓮「奈緒が猫耳メイド姿で『ご主人さまにお紅茶をお持ちしましたにゃん♪熱いからふーふーしてあげるにゃん♪』って言ってる姿が…見た…かった…な…」



奈緒「いや、やるわけないだろ!?」

加蓮「…!」



P「どうした加蓮?!」



加蓮「今、奈緒の声が聞こえた…!」



奈緒「つーか、あたしがいるのかいないのか設定はっきりしろよ。」



凛「奈緒はなんて言ったの?」



加蓮「加蓮の願いなら…なんでもするって…」



奈緒「言ってないだろ!!!」

P「よし、じゃあもう一回電話をかけよう!」



prrrr



奈緒「はあ……もしもし?」



P「奈緒!奈緒なんだな!?」



奈緒「もう電話の出だしから既にめんどくさい…。」



P「加蓮のために動画を撮って送ってほしいんだ。猫耳メイド服で『ご主人さまにお紅茶をお持ちしましたにゃん♪熱いからふーふーしてあげるにゃん♪』って言ってほしい。」



奈緒「はあ…」



P「この動画さえあれば加蓮の命が助かるんだ!頼む!」



奈緒「どういう理屈でそうなるんだよ…で、携帯で撮ればいいのか?」



P「うん!頼むぞ!」



ピッ



奈緒「はあ…なんでこんなことに…しかもメイド服まで置いてあるし…仕方ないから着替えるか…」

着替え終了



奈緒「一回仕事で着たけど…やっぱりあたしのキャラじゃないよなー。」



ソンナコトナイゾ!



メイドナオカワイイヨ!



スゴクニアッテルヨ!



奈緒「だからあたしの声聞こえてるのか聞こえてないのか設定詰めろって!!」

奈緒「はあ、やるか……」



奈緒「なんでわざわざ携帯で撮って送るんだか…そこにいるんだから直接見ればいいだろ…」



奈緒「他に誰か来ないうちに済ませるか…」



奈緒「ご、ご主人さまに、お、お紅茶をお持ちしました……にゃ、にゃん♪あ、熱いから、…ふ、ふーふーしてあげる…にゃん!///」●REC



奈緒「………」



奈緒「…さっさと送ってこの茶番を終わりにしよう。」ポチポチ

P「おお!!届いたぞ!奈緒から動画が来たぞ!!」



凛「本当?!」



P「ああ!撮れたての新鮮な奈緒動画だ!!!」



奈緒「魚の水揚げみたいな言い方するなよ。」



加蓮「なお…なお…」



凛「ほら、これだよね?これがあれば加蓮は助かるんだよね??」



P「ああ!よく見るんだ加蓮!」ポチポチ



奈緒『ご、ご主人さまに、お、お紅茶をお持ちしました……にゃ、にゃん♪あ、熱いから、…ふ、ふーふーしてあげる…にゃん!///』



P「うーん!エクセレンツッッ!!」



凛「これは過去10年で一番の出来だね…!」



奈緒「あたしはボジョレーか。」

加蓮「奈緒…!奈緒だ…!」



P「加蓮、大丈夫か…?」



加蓮「うん、この猫耳メイド奈緒にゃんのおかげで元気になったよ!」



P「こうして加蓮の命は救われた!」



凛「もう大丈夫なんだね加蓮!」



加蓮「大丈夫、奈緒が救ったアイドルだよ。」



凛「奈緒…感謝してるよ…!」



奈緒「いちいち小ネタ挟まなくていいから。」

P「さて、小芝居が終わった俺の手元には猫耳メイド奈緒にゃんの可愛い動画が残っているわけだが。」



加蓮「これを私たちだけで独占するのはよくないと思うんだよね。」



凛「きっと奈緒のファンはこういう奈緒を求めているよね。」



P「なのでこれをツイッターにアップしようと思います。」



奈緒「おいやめろ」



凛「いいね!」b



奈緒「それはツイッターじゃない!」



加蓮「ツッコミを忘れないとか流石奈緒だね。」



奈緒「誰のせいだよ。」



P「ということで明日にでもちひろさんに話してみる。」



奈緒「やめろ!本当にやめろーーー!!!」

翌日



P「ちひろさんに止められた…」



凛「残念…」



奈緒「やっぱりちひろさんは女神だ!」



P「『そういうのは特典映像としてブルーレイの初回限定版に付けましょう♪』だってさ。」



奈緒「このちひろさん鬼だった!」



加蓮「まあ、形はともかくお蔵入りしなくて良かったね。」



P「ということでお前たち二人にも同じ動画を撮ってもらうぞ。」



凛「は?」



加蓮「え?」

P「だって奈緒だけじゃ尺足りないし。」



加蓮「いやいやいやいや!」



凛「奈緒だけで十分だって!!」



P「むしろ奈緒の動画が短いから二人にはそれなりに時間をかけてしっかり撮るぞ。ということで、二人には本物のメイドカフェで給仕してもらう。」



加蓮「ちょっと!!!」



P「心配するな、客はこっちが仕込んだ客だから。」



凛「そういう問題じゃ…!」



P「よし、さっそく今から撮影だ!!車に乗れ!」



凛加蓮「「いやーー!!」」



おわり



21:30│北条加蓮 
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