2014年02月07日

モバP「菜々さんは永遠の17歳」

薫「菜々お姉ちゃーん!」

菜々「はい、なんですか薫ちゃん?」


薫「菜々お姉ちゃん、ウサミン星ってどこにあるのー?」

菜々「え!?ウ、ウサミン星はですねーウサミン時空にあるウサミンギャラクシーの中の、ウサミン第3惑星なんですよッ!」

薫「そうなんだ−!!かおる、ウサミン星に行ってみたい!!」


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菜々「あ、あー……ごめんなさい、ウサミン星はDNAにウサミン遺伝子を持ってないと、

   ウサミン星の大気を吸った瞬間に血液が沸騰しちゃうんですよ!

   だから、地球人の薫ちゃんはウサミン星に招待することがでいないんです」

薫「そうなんだー……残念……」







P「菜々さん……この間は、仁奈に『ウサミン星は膨張した恒星に飲み込まれた』って言ってましたよね……?」

誤字

×ウサミン星に招待することがでいないんです」


○ウサミン星に招待することができないんです

菜々「蓮実ちゃん?なにを聞いてるんですか?」

蓮実「この間、親衛隊の方から赤いスイートピーを貰ったので久しぶりに聞いてみたくなったんですよ」

菜々「へー懐かしいですね!ナナもレコード持ってますよ」

蓮実「本当ですか!?レコードは母も持ってないのに……菜々さんもしかして、結構熱心なファンなんですか?」

菜々「え゛!?そ、そうなんですよーナナCDだけじゃなくて、レコードでも聞いてみたいなーって思って」

蓮実「凄いです!今度聞かせて貰ってもいいですか?私、レコード見たこと無くて……」

菜々「だ、だったらナナが事務所に蓄音機と一緒に持ってきますから、一緒に聞きましょう?」

蓮実「そこまでして貰うわけには……」

菜々「い、いいんですよ!ナナもみんなと一緒に聞いてみたいな―!って思ってたんで!」


蓮実「そういうことでしたら、お願いしてもいいですか?」

菜々「任せてください!」













卯月「蓮実ちゃんとナナちゃん仲良さそうですね!」

P「そうだな。とりあえず菜々さん危機一髪だったな」

卯月「?」
留美「安部さんはすごいですね……アイドルに対してどこまでも真摯に取り組めて……」

美優「はい、私たちも菜々さんを見習わないといけませんね」

菜々「えーっと……お二人とも?ナナは17歳ですから別に敬語とかいらないんですよ……?」


留美「とりあえず……私はわくわく星から来たということにしようかしら……」

美優「そ、それなら私はミユタン星人で……」

菜々「ちょ!?やめてくださいよ!キャラがかぶっちゃうじゃないですか!」





P「キャラって認めちゃうんですか……」

志乃「あら?菜々さん……今、暇していますか?」

礼子「もしよかったら、これから飲みに行くところなのだけれど一緒に行きませんか?」

菜々「あー……ごめんなさい。ナナこれからちょっと用事が……って、ナナは17歳なんですからお酒飲めませんし、敬語もいらないんですってばー!」

志乃「あら?そうでしたね。ふふ……」

礼子「ええ、そういうことなら仕方ないですね。また誘いますよ」

菜々「はい!そのときは……って!だから菜々はお酒飲んじゃいけないんですってばー!」

社長「……おや?安部さんではないですか」

菜々「あ、社長さん。今プロデューサーを探していて……」

社長「ふむ、P君でしたら、先程打ち合わせに行くと言って出て行きましたよ?」

菜々「そうなんですか、ありがとうございます!って、なんで社長さんまでナナに敬語使うんですか!ナナは17歳なんですよ!?」

社長「……そういえば、そうでしたね。いやはや、まだ現役のつもりでいましたが、やはり半世紀以上も生きてくると少なからず耄碌してくるのかもしれませんね……」


菜々「もう!だから敬語はいりませんってばー!!」

P「菜々さん!今日のオーディション頑張りましょうね!」

菜々「はい!プロデューサーさん、ナナの勇姿を見ていてくださいね!」

P「その意気です!それじゃあ、早速……」






???「もしかして、安部さんですか……?」

P「え?あ、あなたは……このTV局の……」

菜々「局長さん……」

局長「安部さん、お久しぶりです……相変わらずお変わりないようで……」

菜々「局長さん?ナナは17歳ですから、そんな敬語なんて……」

局長「17歳……そういえばそうでしたね……いやはや懐かしい……安部さんには何度も助けられたというのに、結局私は何一つ恩返しすることが出来ませんでした……」


菜々「ナナはたいしたことなんてしてませんよ……全部局長さんの力です」

局長「それでも、あなたの力が無ければ今、私は局長だなんて偉そうな肩書きをつけるなんて事ありませんでした」

菜々「あなたが努力したからこそですよ」

局長「ありがとうございます……ところで、今日はいったい……?」

P「あ、えーっと今日この局でオーディションがありまして……」

菜々「それを受けにきたんですよ!」

局長「そうでしたか。安部さん、もしよろしければ私の方から……」

菜々「駄目ですよ」

局長「……」
菜々「局長さん、ナナは、ナナをアイドルにしてくれたプロデューサーと二人で、トップを目指して行きたいんです。だから、あなたの力を借りることはできません」

局長「……そうでした、あなたはいつだってそうだった……安部さん、差し出がましい真似をしてしまいすみませんでした」

菜々「いいんですよ。ナナのためを思って言ってくれたんですから」

局長「ははは……何十年経ってもあなたには敵わないですね……」
菜々「だから!菜々は17歳なんですってば!それじゃあ、ナナ達はこれで……Pさん、行きましょう!」

P「え?あ、ああ……」

局長「君。」

P「お、俺に何か……?」
局長「君が安部さんをアイドルにしてくれたようだね……」

P「は、はい。そういうことになりますかね?」

局長「本当にありがとう」

P「ちょ、や、やめてください!?俺なんかに頭下げる理由なんてないですよね!?」
局長「君は、安部さんの夢を叶えてくれた。心から感謝している……」

P「……菜々さんの言葉を借りるなら、全部菜々さんの努力があったからこそですよ……」

局長「それでもだ。きっと、安部さんも君に感謝しているだろう」

P「俺は、菜々さんのプロデューサーですから。当然のことをしているだけです」


局長「ははは、どうやら君たちは似たもの同士だったようだね」

P「そうですかね?」

局長「そうだよ。引き留めてすまなかったな、安部さんが待っている行きなさい」

P「はい!それじゃあ失礼します!」






局長「安部さん、あなたはあなたを輝かせてくれる人をついに見つけたんですね……」





P「菜々さん、大丈夫ですか……?だいぶ緊張しているみたいですけど……」

菜々「だだだだだ大丈夫ですよ……?」

P「とてもそうは見えません」


菜々「あ、あはは……やっぱり、本番前はいくつになっても緊張しちゃいますね……」

P「なに年寄り臭いこと言ってるんですか」

菜々「む!失礼な!ナナは17歳なんですよ!?」

P「あはは、そうでしたね、失礼しました。……緊張はほぐれましたか?」

菜々「え?……あ」

P「菜々さん。あなたの努力と、俺のプロデュース。それらがあれば、決して負けません。あなたは、あなたを、アイドル安部菜々をみんなに見せてあげてください」

菜々「……はい」

P「よかった。それじゃあ……」

ギュッ


P「……菜々さん?」

菜々「少しだけ……少しだけでいいですから、ナナの手を握っててください……」

P「……はい」

菜々「……はい!もう大丈夫です!ウサミンパワー充填完了です!」

P「いつのまに俺からウサミンパワーが出るようになったんだ……」

菜々「やだなーPさんったら。Pさんはもうとっくにウサミン星人の仲間なんですから!ウサミンパワーの充填くらい楽勝ですよ!」

P「勝手に俺を地球外生命体にしないでください……」

菜々「もーPさんはせっかくウサミン星人になれたのに、その感想はなんですか!

   こうなったら、Pさんにウサミン星人としての自覚を持ってもらうために、Pさんを今度ウサミン星に招待しますね?」

P「え……それって……?」

菜々「あ、そろそろナナの番ですね!ナナ張り切って行ってきまーす!」

P「は、はい、行ってらっしゃい……あ、そうだ。菜々さん!」

菜々「なんですか?」

P「結局菜々さんって何者なんですか?」

菜々「もう!今更何を言ってるんですか!」






  

「ナナはウサミン星から来た永遠の17歳ですよ!」









―終―

01:30│安部菜々 
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