2015年06月03日

モバP「柚に罵倒して欲しい」


ちひろ「…………」



ちひろ「…はぁ…なるほど?」





P「ええ」





ガチャ





喜多見柚「おはようございまーす!」



P「お、ちょうどよかった」



P「ではちひろさん、ちょっと行って来ます」



ちひろ「お気をつけてー」



ちひろ(……大丈夫かしら?)





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P「柚ー」



柚「Pサン!おっはよーっ今日もいい天気だねー」ニパー



柚「バドミントンもいいけど日向ぼっこも楽しそうな天候になって来たねー」ニパパー



P(眩しい)



柚「ねねっ、どうかなPサンっおひまなら柚と屋上でのんびりしようよ!そうしよう!」ペカー



P「いいなあ」



柚「うんっ」



P「うん」



P「…、ってそうじゃなくて」



柚「??」ニパニパ





P(柚と話してるといつの間にかペース握られるな)



柚「はやくーひなたぼっこーバドミントンー」



P「袖を引っ張らないでください」



柚「じゃあ柚を引っ張る?」



P「なんでだよ」



楓「ぷふ」



柚「お、楓サンがどこかにいるね!」



P「いるなあ」ワカリヤスイ





P「ってだからそうじゃなくて」



柚「なになにー」ペカペカーエヘヘー



P(う、この明るいほんわーりした感じにペースを持って行かれるんだな…)



P「意志を強く持たねば…!」ウム



比奈「疑問飛んでそうな無駄な気合の入り様っスね」



P「先生マンガ脳で見ないでください」



柚「ごごごごごー」



P「アテレコしないでください」





P「用があって声をかけたんだ」



柚「なにかお仕事カナ?」



P「いや、まあ……うん、そうそう」



P「仕事の関係でちょっと俺のことを柚に罵倒してみて欲しくてな」



柚「??バトウ?」



仁奈「バトウってなんでごぜーますか?お馬さんのあたまのことでごぜーますか?」



比奈「仁奈ちゃん聞いてちゃダメっスよー」





P「なにか俺を責めるようなひどいこと言ってみてくれ」



柚「……Pサンあたまおかしくなっちゃったの?」



P「その調子」





柚「えっえ、ば、罵倒ってそういう」



柚「い、今のは違うよーっ心配したんだよ?い、痛いの痛いのとんでけーっ」



P「それは?」



柚「Pサンどこか打っちゃったのかなと思って!」



P(可愛い)



飛鳥「…痛いの飛んでけ、か。ふ……柚さんは深いことを言うね」



比奈「飛鳥ちゃんがいるとややこしくなりそうだからこっちで一緒にマンガの話でもするっス」



飛鳥「うん」





P「まあまあ。俺はどこも打ってないけど、まあ、仕事のためだと思って」



柚「ほ、ほんとかなー…じ、じゃあでも、うん、Pサンのためなら、柚、頑張ってみる」



P「おう。ありがとう」



P「じゃあ来い!」



柚「ばかー!あほー!」



P(可愛い)





柚「あ、あと、えっと…」



柚「Pサンでべそ!」



P「普通は母親のことを言うんじゃないか?」



柚「Pサンを生んでくれたお母さんの悪口なんて言っちゃだめだよっ卑劣だよっ」



P(いい子だ)



柚「あっべつにじゃあPサンの悪口を言ってもいいと思ってるわけじゃないよっ」アワワ



P(可愛い)



輝子「おか……、ひ、比奈さん、キノコの塗り絵、一緒にしないか…」フヒ…



比奈「私は輝子ちゃんのお母さんじゃないっスよ。はいはい、ほら、色鉛筆」





柚「Pサンの運動不足!バドミントン不足!」



P(可愛い)



柚「Pサンのお節介!」



P(可愛い)



柚「Pサンのコーヒー好き!柚あんなのにがくて飲めないよ!」



P(可愛い)



柚「こんなもんでどーだ!」ヘヘーン



P(可愛い)





柚「へへー、柚、たくさん罵倒できたでしょ♪」



P(可愛い)ヨシヨシ



P「……可愛いけども!」



柚「わっ」





P「いやいや」



P「可愛かったけど一つも罵倒ではないだろ」



柚「あれっ」



柚「柚がこんなにたくさんバリゾーゴン言っちゃったの初めてなのに…?」アレー



P「バリゾーゴン」



柚「バリゾーゴン!」



紗南「呪文みたいだね!」グッ



比奈「いやたしかに呪文的ではありまスけど、ガッツポーズするとこではないっス」





P「というかむしろ褒め言葉もあったような…」



P「ほら、もっと普段思ってることを本気で言ったりしてもいいんだぞ?なにか言えない不満とか、そういうのをキツめに言ってくれたりとかさ」



柚「?…普段思ってること?」



P「うん」



柚「……………………」



P「?」





柚「Pサン」



P「!おう。なんだ」



柚「ありがとう」ペコ



P「…おう。ん?」



柚「へへ。直接よく言ってるけどね。柚がPサンに思ってるのって、それだけだよー」



柚「あと、ごめんね。ありがとうって思ってるのに、Pサンが柚にこうして欲しいって言ってくれるのに、」



柚「アタシやっぱり、嘘でもPサンにひどいこと言うのは、できないやー。ダメな子でごめんねー」



P「…………柚」



柚「へへ」



P「……」



P(あ、これ一番しんどい奴だ)



比奈(大バカっスね)



P「」オオバカデス





ぽんぽん





柚「?」



P「…いや…」



P「ごめん、俺が悪かった。もう大丈夫だ」



柚「ほんと?」



P「おう」



柚「…へへっ!それならよかった!」



P「うん」



比奈「なにいい感じにまとめてんスかねー」



P「ごめんなさいいやでもさっきのは本当に効いたからもう許してください…」



比奈「私が決めることじゃないっスけどね」クスクス



柚「??なんのはなしー?」ペカペカー





おまけ1(冒頭の前)





ちひろ「時子ちゃんと柚ちゃんに同じお仕事のお話…ですか」



P「ええ。それでちょっと心配で」



P「どういう内容かまではまだ伺ってないんですが、ほら、時子のキャラを期待されてると、柚を共演させるのは不安だなーと」



ちひろ「なるほど」



時子「なにがなるほどよ」



ちひろ「あ、時子ちゃん」



時子「安心なさい。私がきちんと柚を苛めて来てあげるわ、いつも通りね。クク…嗚呼楽しそう」



ちひろ(すでに楽しそうですね…)



P「そういうことならいいんだけどなあ…いやよくないけど」





P(……一応柚にも罵倒の練習をさせてみるか)



P(……べつに俺が罵倒されてみたいとかではなく)



時子「?」



時子「なんだか物欲しそうな顔をしているわね」



P「時子の気のせいだ」



時子「様はどうしたの様は!」ベシィ



P「いってえ!い、いやでも、ちひろさんはいっそちゃん付けで…」



時子「豚の息は臭いから口を開くのはやめて?」ゲシゲシ



P「」ゲシゲシ



ちひろ「時子ちゃん、ほどほどにですよー」



時子「……」フン



ちひろ「返事は?」



時子「…分かってるわよ」チッ



P「何だ時子、お前ちひろさんには頭が上がらな」



時子「しゃーべーるーなー」ゲシゲシゲシゲシ



P「アッアッ」





おまけ2(後日談)





柚「時子サンっ」



時子「騒がしい。あと様」ペチ



柚「いたいっ」





時子「貴方…いつも言ってるけれど、もう少し静かにできないの?」ハァ



柚「ご、ごめんなさい。へへ、元気が柚の取り柄だからねー」



時子「?ふぅん」



時子「で、なんの用かしら。生憎今日は柚用の鞭は持っていないわ」



柚「アタシ用の鞭があるんだ…」





柚「む、むちはいいんだけど」



柚「罵倒のコツを教えて欲しくて!」



時子「アァン?」



柚「と、ときこサン目が怖いよっ」



時子「……いや、貴方が妙なことを言うから……はっ?」



柚「怖いよっ」



時子「騒がしい」ペチ



柚「いたいっ」





柚「かくかくしかじかでねー」



時子(あのあと柚のところへ行っていたのね……あの豚)



時子「…それならもう罵倒は必要ないんじゃないかしら?」



柚「うーん。まあそうなんだけど」



柚「でもほら、やっぱりPサンにお願いされたから、できるようになってみたくて」



時子(覚えたいのが罵倒でなければいい話ね)





時子「……ふぅん」



時子「…まあ私にかかれば、あれを失禁させるくらいの罵倒を教え込むことくらい容易いけれど…」



柚「そんなに?」



時子「やるなら徹底的によ」ククククク



柚(こわいよぅ)



時子「…」



時子「でも、嫌よ。教えない」



柚「あれっ」





柚「おーしーえーてーよー」



時子(……鬱陶しい)



時子「…」



時子「あのね、私が何のためにあれに責め言葉を浴びせたりするか分かる?」



柚「え?えーっと」



柚「……と、ときこサンPサンのこと嫌いなの…?」



時子「その心から悲しそうな表情やめなさい」





時子「違うわ」



時子「楽しいからよ」



柚「…………」



時子「微妙な表情やめなさい」





時子「いまので分かったでしょう」



柚「?」



時子「私の気持ちが分からないなら罵倒なんてやめなさいな。柚がするようなことじゃないわ」



柚「……」



柚「わー」



柚「なるほど。うん。分かりました!」



時子「そう。よかったわね」



柚「よかった!」





柚「へへー」



時子「話が終わったらうせなさい」



柚「へへへー」



時子(聞いちゃいないわ)



柚「ねーねー時子サン」



時子「なによ」



柚「嫌いじゃないってことは、好きなの?」



時子「…………」



時子「さあね」



柚「へへー、そっかー。へへー」



時子「…………」チッ



時子「…機嫌がいいなら肩でも揉みなさい」



柚「はーい♪」





おまけ3(後日談P)





P「柚に悪いことしちゃったな」



P「…………明日もう一回ちゃんと謝ろう」ウン



P「…ちょっと仮眠してから仕事の続きするか」





・・・・・





ガチャ





P「?」



柚「…」



P「お、柚か。おは」



柚「…」フイ



P「…?」



P「おーい、柚ー?」



柚「……」



P「…?」



柚「息くさ…」



P「えっ」



柚「あっプロデューサーさんお早うございますこんにちは」



P「え、あ、おう」



柚「うわ話しかけただけでどもってる気持ち悪い」ケラケラ



P「えっ」



柚「なにか用カナ?」



P「あ、えっと、…今日の仕事の話で」



柚「ふーん。べつに一人で行くから大丈夫だよ?衣裳だとヘンな目で見られちゃうし」



P「……い、いやそんなことは」



柚「へー?」



柚「あ、財布落としちゃった」ポト



P「っと」



柚「自分で拾うからさわらないでいいよー」



P「あっはい」





柚「よいしょ」



柚「…」ジト



P「?」



柚「……」サッ



P「?…あっ、いやべつに覗こうとかそういうことじゃ」



柚「嘘じゃん」



柚「ホント、気持ち悪い。変態」



P「きもっ…」





・・・・・





P「うわあああああ!」ガバッ



P「…………」



P「…ゆ、夢か」



柚「ど、どうしたのPサン?気持ち悪いの?」



P「……ゆ、柚」



柚「お水飲む?」ニパ



P「…おう」



P「……」ゴクゴク



P「……」



P「柚、いまなにか食べたいものあるか?」



柚「?えーっと、お寿司カナ?」



P「よし。食べに行くか」



柚「へっ、いやでも、柚いまあんましお小遣い…」



P「おごるよ。いやおごらせてください」



柚「??う、うん。わーい。じゃあ行こー」



おわり





22:30│喜多見柚 
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