2014年02月10日

モバP「ネコネコるーみんにゃん・にゃん・にゃん」

留美「うう……ッグス」ダラダラクシュンッ

P「和久井さん、顔すごいことになってますよ……」

留美「だって……しょうがないじゃない……」ダラダラ




美優「留美さん、アレルギーなんですから無理しちゃだめですよ?」

ネコ「ニャー」


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留美「だってだってこんなに可愛いのにお別れだなんてあんまりよ……」ダラダラクシュンッ

P「仕方ないじゃないですか、この子も大きくなって抜け毛も増えて、和久井さんのアレルギーが仕事にまで影響出始めたんですから……」

留美「だからってこの事務所から追い出すだなんて……ひどいわ……」ダラダラ

P「追い出すって……里子に出すってだけじゃないですか……」

留美「事務所で飼ってたのを追い出すのには違いないじゃない!」ダラダラクシュンッ

美優「結局、拓海ちゃんと留美さんだけは最後まで反対してましたね……」

P「元凶を持ち込んだ人間と一番の被害者が協力してましたからね……」

留美「里子に出すにしたってなんで美優のところなのよ……私が引き取るって言ってるのに……」ダラダラ

P「留美さんのネコアレルギーが酷いから里子に出すって言ってるのに留美さんが引き取ったら本末転倒でしょ……」

美優「ほ、ほら、私が引き取れば留美さんもいつだってあえますよ?」

留美「仕事のある日は会えないじゃない……出社したときにこの子の愛らしさでやる気をだし、仕事終わりにこの子の愛らしさで疲れを取ってたのに…」ダラダラクシュンッ

P「その結果が今の和久井さんじゃないですか……」

留美「この程度、その子のためならなんともないわ!」ダラダラ

P「でも最近は涙やくしゃみが酷くて仕事にまで影響出てきたんですから。諦めてください」

留美「うう……」ダラダラ
美優「じゃ、じゃあそろそろ行きますね?」

P「お願いします。ほら、和久井さん、行っちゃいますよ?」

ネコ「ニャー」

留美「うう……元気でいてね……?また会いに行くからね……?美優、この子をお願い……」ダラダラ

美優「はい、まかせてください」ニコッ


P「それじゃあ、お願いします三船さん」

美優「はい。ほら、ネコちゃん?またねー」

ネコ「ニャー」

留美「うう……元気でね……」ダラダラクシュンッ
〜数日後〜




P(ネコが三船さんに引き取られて以来、事務所を掃除したのもあり、和久井さんのアレルギーは治まり、仕事への影響も無くなったかに見えたが……)

留美「はぁ……」グダァ

P「和久井さん、和久井さん。もうすぐ出ますよ」

留美「Pさん……ええ、わかってるわ……」グダァ

P「和久井さん……」

留美「うう……」


P(ネコがいなくなったことで和久井さんのアレルギーは治まったが、今度はネコがいなくなったことにより和久井さんのモチベーションが大幅に下がってしまった……)

留美「ネコちゃん……」

P「えっと……ほら!三船さんが引き取っているんですからちょくちょく会いに行けるじゃないですか!」

留美「最近、私も美優も仕事が多くなってきたからあんまり会いに行けてないの……」

P(そう、元々人気が出始めていた三船さんと、仕事のクォリティを取り戻した和久井さんはこの頃仕事が増えてきていた。

 その結果ネコに会いに行く時間が余り取れていないらしい)

留美「ねこー……」

P「あ、あーじゃあ、近いうちに和久井さんと美優さんが同じ日に休み取れるようにしておきますから!それまでがんばってください!」

留美「言われなくとも、仕事には全力を尽くすわ……さ、Pさん行きましょ……」ユラァ

P(まるで幽鬼のごとき姿で仕事へと向かう和久井さんを見ていると、はたしてネコと引き離したことは本当によかったのだろうかと考えてしまう)

留美「どうしたのPさん……?行きましょう……?」

P「ハイ、今行きます!」
???「むー、どうやらるーみんの調子は最悪のようだにゃ」

???「ダー。そのようですね」

???「それで、どうしようというの?」

???「決まってるにゃ!ネコ好きのるーみんのために一肌脱いであげるにゃ!」




「「「我ら、にゃん・にゃん・にゃんが!!」」」
〜翌日〜




ガチャ

留美「おはようございます……」ユラァ

みく「あ!るーみん、おはようだにゃ!」

留美「あら……みくちゃんおはよう。あなたは今日オフじゃなかったかしら?」

みく「ちょっと用事があるんだにゃ!Pチャンは、今日はほかの子のお仕事について行ってるにゃ。

   るーみんは今日の午後からお仕事だったと思うけどなんでこんな早くに来たんだにゃ?」

留美「そういえば今日は午後からだったわね……あの子がいたときはいつも朝には事務所に来てたからかしら……」ハァ

みく「るーみん……」

留美「情けないわね……Pさんも美優も私のために心を鬼にしてくれたのに、私がこんなんじゃ……」

みく「るーみん」

留美「なに?」
>>16

すいません。話はこれ単品なため、続編とかではありません。
みく「みくたちにおまかせだにゃ!」スチャッ!

留美「どうして急にネコ耳を……?」

みく「かもーん!ネコちゃんたち!!」

留美「え?」
スタスタスタ

アーニャ「プリヴェート。にゃん・にゃん・にゃんが一人アーニャです」

留美「アーニャちゃん……」


ダ゙ンッ!!

のあ「にゃん・にゃん・にゃんが一人、のあよ……」

留美「どうして天井から……」

みく「そして!みくはにゃん・にゃん・にゃんが一人にしてリーダー!みくだにゃ!!」



アーニャ「我らこそ」


のあ「ネコを愛するものを救うために集いし3人の戦士」



みく「その名も!!」


「「「秘密結社にゃん・にゃん・にゃん!!!」」」


バァ――――――z______ン!!





みく「きまったにゃ!」ビシィッ!
留美「え、えーと、三人ともネコ耳つけてどうしたの…?」

みく「るーみんを助けに来たにゃ!!」

のあ「留美、あなた最近ずいぶんと落ち込んでいるようね」

アーニャ「プロデューサー、心配してました」

留美「Pさんが……?最近Pさんに迷惑掛けてばっかりね……」

みく「そ・こ・でにゃ!みくたちがるーみんの元気を取り戻して上げるにゃ!」

アーニャ「ダー、元気取り戻させます」

のあ「あなたの陰りはPにも陰りをもたらす……けれど、あなたが輝きを取り戻せばPもまた、再び輝きだすわ」

留美「……ありがとう。私はPさんだけじゃ無くてみんなにも心配掛けてたみたいね……」

みく「るーみん。みくたちは考えたにゃ。ネコちゃんがいなくなったことにより落ち込んだるーみんをどうやって元気づけるのか……」

アーニャ「また、ネコを連れてくる……それはだめ……」

のあ「なら、私たちがすることはただ一つ」

留美「え?」

ズリズリ


みく「るーみん。大人しくするにゃ……」

アーニャ「ダー。すぐに終わります……」

のあ「これが最善の道よ」

留美「ちょ、ちょっと……?なんでにじり寄ってくるの?」


ズリズリ

みく「るーみん……これもるーみんのためなんだにゃ……行くにゃ!!」バッ

アーニャ「覚悟を……」バッ

のあ「これもまた、運命と思いなさい」バッ


留美「い、いやああああああああああああ!!?」


〜十数分後〜




留美「な、なんでこんなことに……」



みく「いやーさすがるーみん!猫が大好きなだけあって猫の格好が似合うにゃ!!」

アーニャ「ダー……可愛いですよ」

のあ「それもまた、あなたの一面なのでしょうね」

留美「ご丁寧に尻尾まで……これってみくちゃんの衣装じゃ……?」フリフリ


みく「正確には、みくが着た衣装と同じデザインの衣装にゃ!ちゃーんとるーみんに合うようになってるにゃ?」

留美「うう……それで、私をこんな格好にさせてどうするの……?」

みく「それはだにゃ……猫を失ったことによる悲しみは猫によってしか癒やせない。つまり、るーみんが猫になれば解決にゃ!」

留美「は?」
みく「るーみんが猫の気持ちをほんとに理解して、猫になりきることができれば、ネコちゃんから貰っていた元気を自分で作り出すことができるにゃ!」

アーニャ「ダー。自家発電です」

のあ「己の内に希望を見いだす……あなたならそれができるわ」

留美「猫になるってそんなの……」

みく「無理だって?心配ご無用だにゃ!そのためににゃん・にゃん・にゃんが来たんだにゃ!今からるーみんに猫の気持ちを徹底的にたたき込むにゃ!!」

留美「え、えーっとそれは……」


みく「それじゃ早速いくにゃ!!まずは基本の鳴き声から、にゃー!!」

留美「え?え?」

みく「ほら、るーみん続けてにゃ?にゃー!!」

留美「にゃ、にゃー……」
みく「全然だめにゃ!!そんなんじゃ猫にはなれないにゃ!!もう一度、恥ずかしがらずに!!にゃー!!」

留美「にゃ、にゃー!!」

みく「それでいいにゃ!!このまま猫と通訳なしで会話できるレベルにまでなってもらうにゃ!!」

留美「か、会話?」

みく「それができたらアーにゃんによる猫の気持ち講座、その次はのあにゃんによる猫の動き講座にゃ!!休んでる暇はない、ビシバシいくにゃ!!」

留美「どうしてこんなことに……」




P(あー……まさか急に天候が崩れるだなんて……おかげで撮影延期になっちゃったよ。とりあえず事務所に戻って書類でも見ておくか)



ニャー!! ニャー!! ニャー!!

P「ん?なんだこの声事務所の中から聞こえるぞ?」

サスガルーミン!!モウミクタチニオシエラレルコトハナイニャ!

ダー、モウリッパナネコデス

ソノミニヤドシタキボウ、ミウシナワナイヨウニネ

ワカッタワ!モウダイジョウブ!ワタシモネコチャントシテゲンキヲエラレルワ!!

P「誰かいるみたいだな……おーいなにしてるんだー?」ガチャ






留美「もう私はただの和久井留美じゃない!ネコちゃんよ!ねこねこるーみんだにゃ!にゃん、にゃん!」フリフリ






P「」
みく「あ」

のあ「……」

アーニャ「プロデューサー……」

留美「え?」クルッ
P「わ、和久井さん……」

留美「え、Pさんどうして……今日は他の子の撮影について行ったんじゃ……?」

P「い、いや、屋外での撮影だったんですけど急に天候が崩れたから延期になって……」

留美「そ、そうなの……」

P「わ、和久井さん……」

留美「え、Pさんどうして……今日は他の子の撮影について行ったんじゃ……?」

P「い、いや、屋外での撮影だったんですけど急に天候が崩れたから延期になって……」

留美「そ、そうなの……」

P「え、えーと和久井さん……?」

留美「な、なにかしら……?」

P「と、とっても可愛いですよ何なら今度はそういう仕事も持ってきま」

留美「にゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!」


ガッシャーン!!
みく「あー!?るーみんが窓ガラスをぶち破って飛び降りたにゃ!!?」

アーニャ「でも、ここ3階なのに傷一つないみたいですね……」

のあ「さすがね留美。私が教えたことをもうモノにしているわ」

P「和久井さあああああああああああああああああああああああああん!!?」
結局、そのまま和久井さんは1週間ほど行方不明になり、その後何も無かったかのようにビシッとした感じの和久井さんが事務所に現れた。

和久井さんが失踪する一因を作ったにゃん・にゃん・にゃんの三人、のあさんとアーニャは罰としてしばらくの間事務所の雑務をしてもらった。

のあさんがメイド服を着てノリノリなように見えたのは気のせいだと思っておこう。

そして首謀者にして、和久井さんをそそのかした張本人であるみくには、和久井さんがするはずだった、築地でのレポーターおよび、

回転寿司人気メニュー全部当てるまで帰れま10の仕事に放り込んだ。


みくは「みくはただ……るーみんに元気になって欲しかっただけなんにゃ……」と言い、少しやりすぎかなと思ってしまったが、

直後にアーニャとのあさんから、あえて事務所にネコキャラを乱造することで

自らのネコアイドルとしてのレベルの高さを知らしめようという計画を暴露され、刑の執行を決意。

みくは絞首台に上がって行くかのような足取りで仕事に向かっていった。

しかし、和久井さんの事を思っての行動だったというのも嘘ではないと思うため、みくにゃんのファンはやめません。
当の本人である和久井さんはあの日以来、落ち込むようなことも無くなり、仕事のモチベーションも取り戻したようだ。

三船さんも和久井さんが元気になってくれてよかったと喜んでいた。こればっかりはみく達に感謝しておかないと。


ねこねこるーみんのことを知っているのは俺とみくたちだけなため、ほかのアイドルに漏れることはなかった。

俺も、あれは俺の幻覚だと思うことにして忘れようと思う。せっかく和久井さんが元気になってくれたんだ、余計なことを言ってまた落ち込んでしまったら大変だからな。

そういえば最近の和久井さんは誰よりも早く事務所に来て、誰よりも遅くに帰っている。

本来、事務所の戸締まりなどは俺とちひろさんがやるべきことなんだが、それも和久井さんがやると言ってくれて、断ったらすごい形相でにらまれた。







和久井さんに戸締まりを任せて帰っている途中、忘れ物に気づいた俺は急いで事務所に戻った。

階段を駆け上がり、ドアノブに手を掛けようとしたところで、まだ中に人が残っていることに気づく。

和久井さんまだ残っていたのか。

もしかしたら和久井さんも俺と同じように忘れ物をして戻って来ているのかもしれない。

せっかくだからこのあと和久井さんを誘ってどこかに飲みに行くのもいいかもなと考え、俺は扉を開ける。


そして、そこにいたのは―――――








「にゃん・にゃん・にゃん!!ふふっ、ネコになるってこんなに気持ちいいのね!

 今度美優の家にいったらネコちゃんとお話ししてみましょう!にゃーんてね!」








どうやら、事務所にはまたネコが来たようだ。




〜終〜
うちの猫は間違いなく日本語を理解してると思う今日この頃。

読んでくれた方ありがとうございました。

画像もありがとうございました。

03:30│和久井留美 
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