2014年02月10日

モバP「デバッグ」

〜原宿〜

みく「にゃあああああっ」バタリ

ちひろ「You WIN」


雪歩「や、やりましたぁプロデューサー!」

P「見てた見てた。まずは初勝利だな、良くやったぞ雪歩」

みく「ぐぅぅ……」プルプル

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ちひろ「チュートリアル、お疲れ様でした。それじゃあみくちゃん……」

みく「嫌にゃ!」

ちひろ「え?」

みく「みくは絶対自分を曲げないにゃ。だから絶対にスカウトされたりしないにゃ」

ちひろ「ええっ!?」

みく「み、みくはまだ……負けを認めてはいないにゃ!」スタタタ

ちひろ「みくちゃん?ちょっと、みくちゃーん!?」
みく「――あれから三日経ったにゃ」

みく「あのプロデューサーチャンは、みくがいなくてきっと困ってるはず!」

みく「何せ、みくがいないとチュートリアルから先に進めないからにゃ〜♪」



みく「さぁプロデューサーチャン、改めて勝負にゃ!」

P「あ、チュートリアルの子か」

みく「この三日間、鍛えに鍛えたこのみくの強さ……改めて、思い知るがいいにゃ!」ビシィ
みく「ぎにゃあああああっ」バタリ

ちひろ「You WIN」

未央「いぇーい、プロデューサー見てるー?」

P「見てた見てた。良くやったな未央」



みく「ぐぅぅ……な、なぜにゃあ……」プルプル
P「こっちも三日間、みっちり未央を鍛えたからな」

ちひろ「ガチャも良く回してくれますしね」

みく「そ、そんなのズルい!お金で解決だなんて卑怯だにゃあ!!」

ちひろ「さぁ、次こそはプロデューサーさんに、ちゃんとスカウトされ……」

みく「チュートリアルはまだ終わってないにゃ!……お、覚えてるにゃー!!」スタタタ

P「あっ」
〜さいたま〜

P「君が埼玉エリアのボスアイドルか」

幸子「こんなにカワイイアイドルのボクに挑」


ドカッ


幸子「ぎゃふんっ!」ビターン

P「!?」

みく「ふふふ……プロデューサーチャン、もう一度勝負にゃあ!」
幸子「な、なっ……何ですか、いきなり!ボクの前に立」

みく「雑魚は黙ってるにゃ」

幸子「はぁ!?」

みく「みくはプロデューサーチャンに用があるのにゃ」

幸子「こ、ここのボスはボクなんですけど!」

P「……あーもう、どっちでもいいから。さっさとLIVEバトルしよう」

みく「ぐぬぬぬ……その余裕の鼻っ柱、ここでへし折ってやるにゃあ!」

幸子「だぁかぁらぁ!ここのボスは、ボクなんですけど!!聞いてます!?」
幸子「む、むーん……」ガクッ

みく「………」

ちひろ「You WIN」

藍子「ありがとうございましたっ」

茜「うううう〜〜〜、ボンバーーーーーーっ!!」

未央「いぇーいプロデューサー、見てるー?」

P「見てる見てる。流石だな、未央達は」

みく「……ちょ、ちょっと待つにゃ!」
P「何だよ」

みく「ちゃんみおしか出さないんじゃなかったの!?」

P「はぁ?誰もそんなこと言ってないぞ」

みく「三人がかりとか……卑怯にゃ!姑息にゃ!反則にゃ!!」

P「そっちも二人がかりだったろうが。だからどっちでもいいって言っただろ?」

みく「……こ、今回のLIVEバトルは無効にゃ!」

みく「つまりノーカウント!ノーカウントにゃあ!」スタタタ

P「お、おい!」
みく「む〜……」

みく「どうしてあのプロデューサーチャンに勝てないにゃ。絶対おかしいにゃ」

みく「この際、真剣に考えてみるにゃ」



みく「まず、みく自身に問題があるとは思えないにゃ。うん」

みく「となると、やっぱりLIVEバトルで着る衣装が良くないせいにゃ。そうだよ、衣装が悪い!」

みく「でも新しい衣装は普通に買うと高いし……」



みく「あっ!だったらプロデューサーチャンから奪い取ればいいのにゃ!」ポン
ドグシャァ





みく「ぐぇあ……」ガクッ

ちひろ「You WIN」

P「ん?」
みく「あ……ありのまま、今起こったことを話すにゃ……」

みく「アイドルの衣装を奪おうとしたら、上からクローゼットが降ってきた……」

みく「何を言っているのか分からにゃいと思うけど、みくも何をされたのか分からにゃい……」





みく「……今のみくに足りないのは……やっぱり、力にゃ!」

みく「プロデューサーチャンに勝てる位の、超強力な力が必要にゃあ……!」
〜数週間後〜


バターン


みく「プロデューサーチャン!今日こそ決着を付けるにゃあ!」

P「やれやれ、また君か」

みく「もうみくは、以前のみくとは違うにゃ。それを……」

未央「ねぇねぇ、プロデューサー」

P「ん?」
未央「あの子さ……別に、倒してしまっても構わないんでしょ?」

P「そうだなぁ」

みく「……もうキレた。もうキレちまったにゃ……!」

みく「こうなったみくは、もう誰にも止められないにゃ!」

みく「絶対の、絶対に!容赦しないにゃあっ!!」ゴゴゴゴゴ

未央「よーしっ、勝負だ〜!」

P「!……ま、待て未央!」



みく「先生、お願いしますにゃ!」ササッ
先生「天海春香、行きますっ!」ワッホイ

未央「えっ」


ドンガラガッシャーン


未央「きゃああああああっ!」

ちひろ「あらま」

P「み、未央ーーーーーーー!!」

先生「ありがとうございました!」イェイッ

みく「やったにゃ……遂に、遂にプロデューサーチャンを負かしたにゃあ!」
未央「プロデューサー……ごめんね、私……」ハァハァ

P「もういい、喋るんじゃない!」

未央「やっぱり……ノーマルで2コスじゃ、厳しかったよね……」

P「馬鹿を言うな。俺のプロデュースに、強弱なんか関係ない」

未央「グスッ……ありがと、プロデュー……」ガクリ

P「!……未央っ!!」ギュッ



みく「(……やっと勝てたのに、何だかものすごい罪悪感を感じるにゃ)」
P「……前川ぁぁぁぁ!」ギロッ

みく「ひっ……!」

P「君にはもう、容赦はしない……!」

みく「ふふふ、茜チャンと藍子チャンが来たって、みくは全然平気だにゃ〜」



未央A「やぁやぁプロデューサーくん。今日も頑張ってるかね?なーんて」

未央B「やっほー!」

みく「……にゃ?」
未央C「プロデューサー、今日の私、どお?けっこー自信あるよ!」

未央D「プロデューサー、コレ終わったら買い物だからね!ねっ♪」

未央E「私のステージ、見ててよね♪」


ゾロゾロ……


みく「こ、これは、どういうことにゃあ!?」

P「ウチのフロントメンバーに決まってんだろ」

みく「な、何で同一人物がこんなにいっぱい……!?」

P「愛のなせる業に決まってんだろ、言わせんな恥ずかしい」
みく「ふ、ふーんだ!どんなにちゃんみおが増えても、こっちには先生がいるにゃ!」

みく「みく達はそう簡単には負け……」



亜子「前川さーん、前川さーん」

みく「?」

亜子「ハイハイ、いやー探しましたよ前川さん。ちょっといいですかー?」

みく「……誰?」

亜子「毎度どーも。こちら、アイドルレンタルセンターでーす」
みく「な、何の用にゃ」

亜子「王道アイドル仕様の先生、お試し期間終了ですわー」

みく「え、ウソ!?もう少し使えると思ってたのに……」

亜子「と言う訳でね、先生を引き取りに来ました」

みく「……今すぐ?」

亜子「今すぐ」

みく「も、もう少し待ってほしいにゃ。あとちょっとで終わるから!」

亜子「お試し期間終了後のご利用は一年貸与契約に移行、支払いはトイチのリボ一択となっておりまーす」

みく「!?……と、トイチのリボ払いだけは勘弁してほしいにゃ!払い切れる気がしないにゃあ!」
亜子「ふひひ……またのご利用、お待ちしてまーす!でわでわ〜」



みく「(や、ヤバッ……先生がいないと、みくは……!)」

P「もういいか?」

みく「え、えっと……その」

P「………」



みく「……プロデューサーチャン!弱い者いじめは、良くないにゃあ♪」ニコッ
みく「」チーン

ちひろ「You WIN」

P「………」



みく「か、完敗にゃ……もう、みくの負けでいいにゃ」

P「そうか」

みく「……今度は逃げないにゃ。大人しくスカウトされてあげるにゃ」

P「いや、もう間に合ってるから」

みく「えっ?」
P「猫系アイドルは他にもいるし」

みく「にゃんですとぉ!?」

P「これ以上増えるのもちょっとなぁ。今更感が」

みく「そ、そんにゃあ……」

P「でもまぁ、スカウトはするぞ。スカウトはな」

みく「……つまり、どういう事……?」



ちひろ「邪教の館へようこそ♪」

P「ちひろさん、今日はこの子を材料に」

みく「えっ」
ちひろ「分かりました。どのアイドルをレッスンされますか?」

P「丁度アナスタシアにネコ成分が欲しかったところなので。彼女をお願いします」

みく「え?え?」ガタガタ

ちひろ「では、すぐレッスンを行いますか?」

P「えぇ」



みく「ぷ、プロデューサーチャン……!?」ビクビク
ちひろ「それでは合……レッスンを始めます♪」カタカタ

みく「プロデューサーチャン!プロデューサーチャン!!」ドンドン

P「なぁに、心配するな。御魂合体とそう変わらん」

みく「プロデューサーチャン!これゲームが違うにゃ!……プロデューサーチャーンッ!!」ドンドン

ちひろ「ポチっとな♪」ポチ


シュワシュワシュワシュワ……


みく「にゃああああああああああああああ―――」ゴボゴボゴボゴボ


―――

―――――



みく「――っ!!」ガバッ



みく「……はぁ、はぁ……!」

みく「ひ、酷い夢を見たにゃあ……」ガタガタ
〜原宿〜

みく「にゃあああああっ」バタリ

ちひろ「You WIN」

雪歩「や、やりましたぁプロデューサー!」

P「見てた見てた。まずは初勝利だな、良くやったぞ雪歩」

みく「ぐぅぅ……」プルプル
ちひろ「チュートリアル、お疲れ様でした。それじゃあみくちゃん……」

みく「………」

ちひろ「みくちゃん?」

みく「あの……も、もしみくが、ここでスカウトを断ったら……どうなるにゃ?」





ちひろ「次は、ありませんよ?」ニコッ

みく「!!!」ゾクッ
みく「あ……あんなことされたのっ、初めてにゃあ!」ガシッ

P「ん?」

みく「ちゃぁ〜んと責任、とってよねっ☆さぁ、みくをトップアイドルに仕立て上げるのにゃ☆」

P「え……いや、まだ君をスカウトするとは決めて」



みく「……仕立て上げて、ほしいにゃあ……」ウルウル

P「お、おう……」
ちひろ「――はい。テストの結果は良好でした」

ちひろ「もちろん選択肢の方も、ちゃんと……えぇ、出来得る限りのチャンスを、彼女に与えました」

ちひろ「その上で、どのルートや手段を用いても、きっちり叩き潰しますので」

ちひろ「バグに対しては一縷の望みも持たせない事が一番ですよ、やっぱり」

ちひろ「……そうですね、あまり手間もかかりませんでした。みくちゃんが素直な子で良かったです」

ちひろ「これでもう、チュートリアルに関して、問題が起きる可能性は……」

ちひろ「はい?」
ちひろ「……えぇ?また不具合ですか」

ちひろ「………」

ちひろ「はぁ、特技の効果が……ナターリアちゃんと、笑美ちゃん、ですね」

ちひろ「はい……では、告知はイベント終了後に」

ちひろ「えぇ、修正の方は必ず……はい。それでは、失礼します」プツッ



ちひろ「はぁ〜……デバッグって大変ですねぇ。ホントに」



おわり

22:30│前川みく 
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