2014年02月10日

P「キャット&チョコレートをやろう」

春香「キャット&チョコレート、ですか」

P「ああ、ちょっとした発想ゲームみたいなものだよ。そのPRの番組に出て欲しいらしい」

真「ワンナイト人狼に比べると可愛らしい名前のゲームですね、どんなゲームなんですか?」


千早「我那覇さんは知ってる?」

響「うーん、自分も詳しくは知らないけど、配られたアイテムを元にアイデアを出すゲームってのは知ってるぞ」

P「なんだ、そこまで知ってるならわかっているようなもんだよ。付け加えると、不幸なイベントをアイテムを駆使して切り抜けるゲームだ」

春香「あ、なんだか面白そうですね。割りとポップな感じなのかな?」

真「うーん、発想力を鍛えるというか、頭を使いそうで難しそうですね……」

千早「でもゲームというからには勝ち負けはあるんですよね?」

P「ああ、これも人狼みたいに陣営があって、最終的にイベントを切り抜けた数の多いチームの勝ちだ」

響「単純そうで難しそうだな。人狼みたいな駆け引きもあるのか?」

P「いや、そんな心理戦とかはないから安心しろ。気楽にできるパーティーゲームだよ。
 例によって収録前に練習をしておいてくれと言われたものでな、とりあえずやってみようか」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1390922063


P「ああ、ちなみに、このキャット&チョコレートにはいろいろ種類があってな、今日使うのは決まってるんだが教えておこうと思う」

春香「どんなものがあるんですか?」

P「幽霊屋敷編、ビジネス編、学園編の3つだ。どれも一癖も二癖もあるぞ」

千早「それで、今日はどれを?」

真「学園編とか面白そうだなぁ」

P「残念ながら今日は幽霊屋敷編だ。なかなか描写がテレビで流せないようなものだから、こういう時にやっておきたいと思ってな」

響「……貴音がいなくて良かったぞ」ボソッ

P「とりあえず、説明後、デモプレイをやってみるぞ」
P「これから画面の向こうの人用に簡易的なルールを貼ります。
  流れでどんなゲームかわかるよう努力はしますが、念のためにも確認お願い致します」

【ゲームの概要】
ゲーム開始時にプレイヤーは「教団」「結社」の2つの陣営になり、お互いの陣営を知らない状態で幽霊屋敷を探索していきます。
探索はイベントカードをめくることで表現され、そこに記されたアクシデントを配られたアイテムカードを駆使して切り抜けるかを考え、宣言しなければなりません。
宣言後、他プレイヤーによる多数決で切り抜けられたかどうかが決まります。
各プレイヤーはゲーム終了後に、自分の陣営を明らかにし、アクシデントを切り抜けられた回数を陣営ごとに合計し、数が多かった側のプレイヤー全員が勝利となります。


【ゲームの進行】
以下の手順によってゲームは進行します。
1.手札を3枚補充
2.山札からイベントカードをオープン
3.山札の上に見えている数字の数だけ任意のアイテムカードをオープン
4.そのアイテムを使って「アクシデントをどう回避するか」を宣言
5.他のプレイヤーがその宣言を審議
6.多数決により成否が決まる
7.使用したアイテムカードを捨て、捨てた分だけまた補充する
8.時計回りに手番を回し、項2から始める
8.これをイベントカードの山札の中に入っている[END]カードが出るまで繰り返す
――――
――


P「――といった感じで簡単に説明したが、大丈夫か?」

真「人狼の時よりは簡単そうですね」

響「そう言って真は間違えそうさー」

春香「まぁまぁ、とりあえずデモプレイ、でしたよね?」

P「まぁな、どんな感じでイベントを回避するのかだけ俺がやってみようかと」

千早「じゃあ、山札シャッフルしますね」

P「お、頼んだ」

真「これって時間制限とかあるんですか?」

P「厳密には決まってないが、パーティーゲームだから周りが勝手に『さーん、にぃー、いーち』とかいって制限つけると面白いとは思うぞ。時間が守れなかったら回避失敗って感じでな」

響「そういえば、開始前に自分の陣営カードは見れるのか?」

P「あぁ、それも補足だな。基本的には見れない。ただ、ハウスルール等で『他の人のカードを一人だけ見ることができる』だなんてものを採用している人もいる」

春香「……それってまるで人狼みたいですね」

P「まぁ本来のキャッチョコの楽しみ方とは大きくズレそうではあるよな」
千早「プロデューサー、シャッフルが終わりました。アイテムカード3枚と、こちらがイベントカードの山札です」

P「お、ありがとう。ちなみにこのアイテムカードも常にオープンにしている卓と、自分しか見えないようにしている卓がある。今回は前者を採用してやるらしいから、そのつもりで」

真「それで、どんなカードが来たんですか? 勿体ぶらないで教えて下さいよ!」

響「まぁまぁそんな慌てることないさー」

P「えっと……ふむ、[傘][スプレー][ジーンズ]が今回のアイテムカードだ」

春香「また、その……何か微妙ですね」のヮの

千早「それでイベントカードは……?」

廐舎-Stable-

「毒グモに噛まれた。早く治療しなくては!」

使用アイテムカード枚数 1枚
真「き、きしゃ? これなんて読むんですか?」

響「お、沖縄では習わない言葉だからなんくるないさー……あはは」

P「教養レッスンも必要か?」

春香「あ、いえ、別に大丈夫ですよ! あはは!」

千早「これは……きゅうしゃ、ですよね。馬とか牛とかがいる」

P「お、千早は知っていたか。偉いな」

春香「それで、プロデューサーさんはどうやってこれを回避するんですか?」

P「そうだなぁ。使用カードは一枚……じゃあこんなのはどうだ」
『毒グモに噛まれた左腕、そこに持っていた[スプレー]を吹きかける。そうすると、たちまちスプレーの中に入っていた抗体が毒を消し去っていく!』
P「ってな感じでどうだ? 簡単だろ?」

真「お、おぉー! 凄いですねプロデューサー! これ面白いです!」

響「うーん、でもスプレーが抗体だなんて都合が良くないかー?」

千早「あら、でもスプレーが何のスプレーかはアイテムカードには書いてないわよ?」

春香「つまり、誇張してでも回避するのが大事なのかな。確かに発想力が鍛えられそう……」

P「それで、多数決だ。GoodかBadか、決めてくれ」

春香「じゃあ、せーのっ」

「「「「Good!」」」」



――
――――
――――
――


P「さて、アイテムカードは行き渡ったか?」

真「はい!」

響「自分、わくわくしてきたぞ!」

P「じゃあ陣営カードを配る。これは見ないようになー」

春香「あぁ、このアイテムカードでなんとかなるかなぁ」

千早「そういえば、この前みたいに勝った陣営には何かあるんですか?」

P「ん? あぁ、番組的には勝った二人がステージで歌えるんだ」

響「まーたそれかー、何か面白みがないぞー」

真「もっとなんか豪華なものが良いですよ!」

P「いや、お前らアイドルなんだから喜べよ……」

春香「じゃあ今回も勝ったチームがプロデューサーさんとデートをしましょう!」

千早「春香、素直に歌えることを喜びなさい」ニコッ

春香「のヮの;」

P「まぁいい、とりあえず始めようか。一番最初の人は『これまでにお化け屋敷にたくさん行った人』からだ」

千早「なんですか? それ」

P「幽霊屋敷を探索するのがコンセプトだからな、そういった始まり方もあるんだよ。ビジネス編だとワーカーホリックな人が最初とかね」

真「うーん、ボクはそんなに遊園地って行ってないからなぁ。あ、プロデューサー、今度一緒に行きません?」

響「あー! 真ズルいぞー!」

真「へへーんだ、響ばっかいい思いさせないよ!」

春香「それで、響ちゃんはどうなの?」

響「え、あ、自分? うーん、自分もそんな遊園地行かないからなぁ」

千早「それじゃあ、春香じゃない? 私も、ほら」

春香「うーん、わっほい! じゃあ天海春香、一番手を飾らせてもらいます!」

P「お、決まったか。じゃあ早速イベントカードをめくってくれ」

春香「はーい。えーっとなになに……」

召使部屋-Servant's Room-

「醜い老人が自らを傷つけようとしている。止めなければ!」

使用アイテムカード枚数 2枚
真「えっ、誰」

千早「いきなりの超展開ね。探索早々人を見つけたら幽霊屋敷じゃないと勘違いしそうだわ」

響「それで、春香は何のカードを持ってるんだ?」

春香「うーんとね、[注射器][手鏡][油]だよ」

響「お、簡単じゃないかー。初手にしては楽勝だね!」

春香「そ、そうかなぁ……」
千早「そういえば、プロデューサーは参加しないのですか?」

P「え、あぁ、あくまでGMに徹するつもりだ」

真「ボクが迷ってる時は助けてくださいねっ」ボソボソ

響「真、そういうのはずるっていうんだぞ」

真「ちぇーっ」

P「まぁヒントくらいは出すさ。まずは楽しんでもらいたいからな」

真「ホントですか!? へへっ、やーりぃ!」

千早「……それで、春香は準備できたの?」

春香「……うん。これでどう、かな?」
『まずは[手鏡]で光を反射させて、老人の目を眩ませる。そしてその間に[油]を床に流して……どんがらがっしゃーん!』
響「うんうん、春香らしい答えだな」

真「でも老人は反射した光は見にくいんじゃないの? 醜い老人だけに」

千早「ぷっ、……くっ、くっくっくっ」プルプル

春香「そ、そんなギャグで否定されたら困るよー!」

響「でもまぁ、春香なら油を流したら一緒に転びそうだけどね」

P「いや、春香は逆に転びそうな要因があると転ばないと思うぞ。何もないところでいつも俺に突っ込んでくるし」

真「……」

響「……」

春香「のヮの」

千早「醜いから……見にくい、くっ、ふふふっ」プルプル

P「ま、まぁ何にせよ早速判定行うか……」

真「……じゃあ、せーの」




真「Bad」響「Bad」千早「ぐ、ぐっd、ふふっ、ふふふっ」プルプル
春香「真はわかるけど、何で響ちゃんまでBadなの!? 千早ちゃんは笑い過ぎだよー……」

響「春香はもう少し雑談を早く切り上げるべきだったね」

真(私怨だ)

春香(私怨だね)

P「というわけで春香、アクシデント回避失敗だ。目の前で老人は自分を痛めつけている」

真「なんかシュールですね……」

響「でも幽霊屋敷っていうくらいだから、なんかこう、グロテスクな感じで痛めつけてるんじゃないか?」

春香「うう、守れなかった……」

千早「……ふぅ」

響「あ、千早落ち着いた?」

千早「ええ、真、なかなか面白かったわよ」

真「え、あぁ、うん。あ、ありがとう」

響「えーっと、次は誰だー?」

P「時計回りだから――」

春香「千早ちゃんですね」

千早「じゃあ早速イベントカードを見てみるわ」
ダイニング-Dining Room-

「ナイフやフォーク、食器などが浮かび上がり、飛んでくる」

使用アイテムカード枚数 1枚
真「うわぁ、流石のボクでも素手だと苦労しそうだなぁ」

響「なんで真は生身で対応しようとしてるのさー……」

春香「なんか、貴音さんが見たら卒倒しそうだね」

千早「私のアイテムカードは[オルゴール][マネキン][マッチ]……」

P「まぁでも、1枚しか使わないなら楽じゃないか?」

真「そうですか? ボクだとちょっと難しく思えますね」

春香「真は難しく考え過ぎなんじゃない?」

真「うーん、どうも千早のアイテムじゃナイフやフォークを破壊できそうに無さそうで……」

響(真とは喧嘩しないようにしよう)

千早「まぁ、簡単ね、整ったわ」

P「そうか、じゃあ宣言をどうぞ」

千早「私が使うアイテムは――」
といったところで、今日はおしまいです。
前作 P「ワンナイト人狼をやろう」 と合わせて読んでいただけると面白いかな、なんて思います。決してワンナイト人狼のステマではありません。決して。

作品の性質上、「自分だったらこう使う」などのレスは全然してもらっても構いません。むしろ考え方の参考になったりします。
千早「私が使うアイテムは――」


『[オルゴール]のメロディに合わせ、賛美歌を歌うことにより食器についた邪気を浄化させる!』


「「「「お、おぉ〜」」」」

春香「千早ちゃんならではの技だね、凄い……」

真「そうか、物理攻撃じゃなくて魔法攻撃もあるのか」

響「こうやって自分の特技と織り合わせると説得力が上がるな……」

千早「どうかしら。自分でも綺麗に出来たと思うけれど……」

P「中々良いアイディアだと思うぞ。マネキンを盾にするもんだと思ってたからな。あと誰か真に突っ込んでやれ」

春香「うーん、でも私らしいことをやってもさっきダメだったのになぁ」

響「春香はあざとすぎるんだぞ」

P「それじゃあ、早速判定に移ろうか。ではせーの」



「「「Good!」」」

真「次はボクだね! へへっ、ボクの凄さを見せてあげるよ!」

響「力任せはワンパターンだからダメだぞー?」

真「千早のを参考に精神攻撃を学んだからね、楽勝だよ!」

春香(それでも攻撃なんだ)

千早(真らしいわね)

P「じゃあ山札をめくって――お、これは」

真「どれですか! ……えっ」

庭 -Garden-

「生垣の迷路に迷い込んだ。このままでは永遠に出られない」

使用アイテムカード2枚

響「うっわー……、力任せじゃ無理なんじゃないか?」

千早「真には難しいわね」

真「う、うぐぐ……」

春香「あ、でもアイテムカードは……」

P「えーっと、[仮面][工具箱][水晶球]か。意外と行けそうじゃないか?」

千早「汎用性があるアイテムがあるのが大きいわね。これなら」

春香「ま、真? 大丈夫?」

真「うおおおお! 整いましたぁー!」

響「うわっ、急に大きな声を出さないでよ!」

真「あ、ごめんごめん。それで、ボクが使うアイテムは――」
真「ボクが使うアイテムは――」



『[工具箱]で[水晶球]に細工をし、壁に向かって水晶球を投球! 壁に水晶球が当たった途端、予め施した細工が発動し迷路が大爆発! 壁という壁がなくなり脱出が容易に! へへっ、やーりぃ!』
春香「……」

千早「……」

響「……」

真「プロデューサー! 中々いいアイデアですよね! ハリウッド映画みたいにできたら格好いいかなぁ〜」

P「あー、ええーっと真。俺はGMだからあまり口を挟みたくないが、工具箱には火薬は入ってないと思うぞ」

真「えっ」

響「それに、迷路が爆発したら自分も巻き込まれると思うぞ」

真「あっ」

千早「素直に『水晶球で脱出路を写しだしてもらう』とかでも良かったと思うのだけれど」

真「あぁっ」

春香「……まぁ、判定しちゃおっか」

P「というわけで、判定の方は?」



「「「Bad……」」」
真「」チーン

P「わ、割りと発想は嫌いじゃないぞ。ああいったユニーク性も求められる場面もあるからな、そんな落ち込むな、な?」

響「とりあえず、ようやく自分の番だぞー! 完璧な発想を見せてやるさー!」

千早「我那覇さん、ワンナイト人狼のときも凄かったわよね」

春香「それ、千早ちゃんが言う?」

千早「それを言うと、あの時活躍していた真がどうしてこうなっているのか」

春香「それ以上はいけない」

響「それじゃあ、イベントカードをオープン!」

客室 -Guest Room-

「チェーンソーを持った男が襲い掛かってくる」

使用アイテムカード枚数 2枚
響「あっ」

真「」ピクッ

響「あ、いや、その」

真「……んで」

春香「ま、真?」

真「なんでこういうのがボクの時に来ないんだよー!!」

P「お、落ち着け、ゲームだから、ゲームだからな?」

真「プロデューサー! うわぁぁぁん!!」

P「おー、よしよし辛かったなー、うん辛かったなー」ナデナデ

響「……納得いかないぞ」

千早「きっとみんなそう思ってるわ」

春香「そ、それで響ちゃんのアイテムカードは?」

響「[鍋の蓋][タキシード][ダイナマイト]だぞ。簡単さー」

千早「そうかしら、簡単に見えて難しそうに見えるけども……」

響「ふふーん! 完璧な自分の答えを見せてあげるよ! 自分の使うアイテムは――」
といったところで一端終わり。
M@STERPIECEを聞きすぎて目頭が熱い。
響「自分の使うアイテムは――」


『相手のチェーンソーに[タキシード]を投げつけ絡ませる。そうしてチェーンソーを故障させて動かなくさせて、後は[鍋の蓋]を卓球のラケットみたいにして、男の首をおもいっきり横殴りする。これでなんくるないさー』

春香「意外と筋は通ってる……?」

千早「私はてっきり、ダイナマイトを使って鍋の蓋で爆風から身を守るなんていう無茶な答えだと思ったのだけど、外れたわね」

響「……千早、意外とひどくないか、それ」

真「――響、甘いよ」

響「えっ、って復活したのか真」

真「確かに響は卓球が得意だったって聞いてるけど、鍋の蓋は卓球のラケットみたいにグリップがついているわけでもないから、そんなに上手くいくかな?」

春香「うーん、それでも急所を狙っているから何とかなりそうな」

真「ボクだったら――5発は耐えるッ!!」

P「それはそれでこえーよ」

千早「……とりあえず、判定に行きましょう」

P「そうだな。じゃあ3人とも、判定は?」



春香「Good!」 千早「Bad」 真「Bad!」
響「うぎゃー! 千早、どういうことさー!」

千早「普通に考えて、鍋の蓋だけで大の男の人に我那覇さんが勝てるわけないじゃない」

春香「あっ、それもそうだね……」

響「そ、そんなのやってみないとわからないじゃないかー!」

千早「だって我那覇さん、その……」

真「その?」

千早「……小さいし」ボソッ

響「」

P「まぁ、ちょっと無茶だったかもな。響もアクシデント回避失敗だ」

春香「このイベントを回避失敗って、響ちゃん真っ二つに……」

響「あ、あんまりだぞ……」

真「『完璧な回答を見せてあげるよ!』(笑)」

響「真ぉ!」
響「うぎゃー! 千早、どういうことさー!」

千早「普通に考えて、鍋の蓋だけで大の男の人に我那覇さんが勝てるわけないじゃない」

春香「あっ、それもそうだね……」

響「そ、そんなのやってみないとわからないじゃないかー!」

千早「だって我那覇さん、その……」

真「その?」

千早「……小さいし」ボソッ

響「」

P「まぁ、ちょっと無茶だったかもな。響もアクシデント回避失敗だ」

春香「このイベントを回避失敗って、響ちゃん真っ二つに……」

響「あ、あんまりだぞ……」

真「『完璧な回答を見せてあげるよ!』(笑)」

響「真ぉ!」

――――
――


P「それで、1周目が終わったけどどうだった?」

春香「面白いですね、これ。アドリブの練習にもなりそうですし」

真「といってもトークのアドリブでしか使え無さそうだけどね」

響「春香は根っからの芸人思考だなー」

春香「ちょ、別にそんなことないよー!」

千早「……振り返ってみると、私しか回避できてないじゃない」

真「うっ」

響「それは……」

春香「ま、まだ1周目だから! ほらプロデューサーさん、次行きますよ! 次!」

P「はいはい、次のイベントは……あー、うーん」

千早「えっと――」

>>48 訂正
響「うぎゃー! 千早、どういうことさー!」

千早「普通に考えて、鍋の蓋だけで大の男の人に我那覇さんが勝てるわけないじゃない」

春香「あっ、それもそうだね……」

響「そ、そんなのやってみないとわからないじゃないかー!」

千早「だって我那覇さん、その……」

真「その?」

千早「……小さいし」ボソッ

響「」

P「まぁ、ちょっと無茶だったかもな。響もアクシデント回避失敗だ」

春香「このイベントを回避失敗って、響ちゃん真っ二つに……」

響「あ、あんまりだぞ……」

真「『完璧な回答を見せてあげるよ!』(笑)」

響「真ぉ!」
居間 -Living Room-

「ソファーやテーブルが突進してくる。」

使用アイテムカード枚数 1枚

千早「――って、また転びそうね」

真「アイテムカード次第じゃないかな? 春香、補充した2枚は何だったの?」

春香「……」

真「春香?」

春香「[口紅]と[謎の小瓶]……」

響「使わなかった[注射器]含めて微妙だぞ……」

春香「えーっと、あー」

真「千早ならどう考える?」

千早「うーん、私はちょっとお手上げだわ」

響「真だったらテーブルとか蹴り壊しそうだけどなー」

真「むっ、ボクだったら突進してきたものを踏み台にして照明にぶら下がるね!」

春香「いや、それもそれで強いから……」

P「それで春香、決まったのか?」

春香「うーん――」

>>50 → >>49 → >>51 の順で読んでくれると嬉しいです(∵)
いろんな発想のレスがついて凄い面白いです。
>>56
そうです、指定された枚数分使わなくてはなりません。説明不十分で申し訳ない。
春香「――もうちょっと考えさせてください!」

響「えー」

春香「だ、だってどうしたって真みたいになっちゃって……」

真「それ、どういう意味?」

P「まぁ俺は良いが……」チラッ

千早「…………さーん」

春香「え?」

響「あっ、にぃー!」

春香「えっ、ちょまっ」

真「いちっ!」

春香「あああ、えーっと、あわわわ」

P「ゼロ。時間切れだ。残念ながら春香は突進してきたものを回避出来なかったようだ」

春香「うぅ、あぁ……とほほ」

真「まぁ、アレじゃしょうがないかなぁ」

響「うーん、今考えても思いつかないぞ」

P「そうか? 謎の小瓶の汎用性は高いと思うけどな。例えばこうだ――」
『謎の小瓶の中身をあたりにふりかければたちまちと輝きだす! なんと居間はライブステージに変わった! 突進してきた家具たちは輝きを取り戻しセットの一部に、そして流れるは I want!』
P「的な申し訳程度のアイドル要素も……ってあれ? どうした?」

真「あの、流石にセンスが悪いと思います……」

千早「それに、春香の歌ですし……」

春香「あー! 酷いよ千早ちゃん!」

P「お、お前らなぁ」

響「だ、大丈夫だぞ! 自分は良いと思ったから!」

P「ひ、響……」

響「だから、その、自分はプロデューサーのこと……ちゃんと受け止めるからね?」

P「響……あいsぐふぉっ!」

真「はーい、続きやりましょうねー」

春香「相変わらずの茶番だね……」

千早「とりあえず次進めちゃうわね、えっと、次のイベントは……」

階段 -Staircase-

「階段で足をすべらせた。このままでは転がり落ちてしまう。」

使用アイテムカード枚数 2枚
千早「補充したアイテムカードは[万年筆]ね。残ったカードと合わせると厳しいわね」

春香「何が残ってるんだっけ?」

P「[マネキン]と[マッチ]だ」

春香「あっ、復活しました?」

真「言うほど強く打ってないけどね」

P「打たれ慣れているからな、あの程度なんくるないさ」

響「そもそも打たれ慣れてるのが恐ろしいぞ……」

千早「うん、そうね。整ったわ」

春香「えっ! 早い!」

真「千早、相変わらず頭の回転が速いなぁ」

響「これはお手並み拝見ってところだな!」

P「じゃあ、宣言を頼む」

千早「今回使うアイテムは――」

『予想以上に尖っていた[万年筆]を壁に刺し勢いを止め、[マネキン]をクッションにして事なきを得ます!』
春香「おおー、模範解答みたいだね」

真「でも、あのアイテムの中でよく纏められたと思うよ」

P「うん、俺じゃ投げてたかもしれないな」

響「マネキンを?」

P「命は投げ捨てるもの」

小鳥「ジョインジョイントキィ」

春香「!?」

真「い、今一瞬小鳥さんの気配が……?」

P「ん? 気のせいだろ」

千早「それで、審議の程は終わったかしら」

P「あぁ、すまん。じゃあ判定行こうか」

響「うんっ! せーの」



「「「Good!」」」
――――
――


春香「千早ちゃんは安定してていいなぁ……」

真「次はボクだけど、ちょっと不安だなぁ」

千早「大丈夫よ。難しく考えないで冗談ついでにやるのが楽だから」

響「それで、早速引いてみてよ!」

真「……よしっ、ほい!」

P「どれどれ――おぉ!」
踊り場 -Landing-

「頭上からシャンデリアが落ちてくる。」

使用アイテムカード枚数 1枚
真「きっ……」

春香「おおー」

響「やったね、まこ……と?」

真「ったぁぁぁぁああ!!」

P「」ビクゥ

千早「そんなに喜ばなくても」クスクス

真「プロデューサー! アイテムカードください!」

P「あぁ、2枚補充だよな。はい」

響「[カメラ]に[札束]、残ってた[仮面]……何か微妙だな」

春香「そもそも微妙なカードしか入ってない気がする……」

真「ふんふん、へへっ、整いました!」

P「お、早いな。1枚ってのもあって簡単だったか?」

千早「とりあえず、聞いてみましょう」

真「へへへ、ボクの使うアイテムは――」
千早「私が使うアイテムは――」



『[運動靴]を履くことで走りやすくなり、全力で逃げます。そして追いかけてくる大きな子供を、[バナナ]の皮を地面に置いておくことで転ばせます!』
響「それってマリオカートじゃ」

真「それは言っちゃダメだって」

春香「でも良いアイデアだと思うよ?」

P「春香はバナナが設置される前に転びそうだけどな」

千早「いえ、多分春香ならバナナを通り過ぎた後に思い出したように転ぶと思うわ」

真「流石芸人、ボクたちにできないことを平然とやってのける!」

春香「そこに痺れて欲しくないし憧れても欲しくないよ!? そもそも芸人じゃないから!」

響「そんなツッコミ方が芸人らしさを助長してるんだと思うぞ……」

P「まぁとりあえず判定するか。せーのっ」



春香「Good」 真「Bad」 響「Bad」


千早「え!?」

真「いや、普通に考えてさ」

響「相手が大きいんだから普通のバナナじゃ転ぶに転ばないとおもうぞ」

春香「あー」

千早「……不覚だったわ」

P「個人的には全力疾走しながらバナナを頬張る千早を見てみたいけどな」

千早「プロデューサー、後でお話があります」

P「アッハイ」

真「よーし! 次はボクですね! プロデューサー、カードをお願いします!」

P「おう、これだ」
食料品貯蔵庫 -Food Cellar-

「腐敗した食料の悪臭で気を失いそうだ。」

使用アイテムカード枚数 2枚
『[拳銃]を乱射し、その音で落ちかける意識を取り戻しつつ、[札束]で口元を覆って部屋から出る!』
P「これは中々。こういうアイデアは好きだぞ」

響「それにしても、札束をマスク代わりって凄い豪勢だな。伊織でもここまでしないと思うぞ」

真「いや、それは手元にそれしかなかったからであって」

春香「それに拳銃を殺傷ではなくて目覚まし代わりにするのもなんとも……」

千早「真だから考えつくことかしらね」

真「あー、もう! いいから早く判定してください!」

P「そ、そうだな。じゃあ判定は?」



「「「Good!」」」
真「全く、みんな素直じゃないんだから」

春香「ごめんね? 真をいじれることってそうそうないから」

千早「あんなに綺麗な回答をするものだから、みんな嬉しかったのよ」

真「そ、そうかな? へへっ、やーりぃ!」

響(チョロいぞ)

P(チョロいな)

真「へへっ、それで、次は響の番だよ! ここでENDカード引かないようにね!」

響「うがー! 忘れてたのに何てこと言うんだー! いいぞ、自分は絶対に成功させてやるからな!」

P「ほら、イベントカードだ」

千早「これは……」

春香「あー……」

書斎 -Study-

「電話が鳴る。出てみると、君の恋人からの別れ話だった。」

使用アイテムカード枚数 2枚
響「……」

真「……」

P「……」

響「幽霊屋敷関係ないぞ!?」

春香「痴情のもつれが一番怖いってことじゃないかな」

千早「真も、萩原さんには気をつけるのよ」

真「それ、どういうことなのさ……」

春香「それで、響ちゃんのアイテムカードは?」

響「あ、忘れてたぞ。えーっと、[ナイフ]に[鳥籠]と[本]が追加されたぞ」

P「中々難しいな。今回はできそうか?」

響「……」

春香「響ちゃん?」

響「あのね、プロデューサー――」

『「月が綺麗だね」

 そう一言呟いて、改めて自分はこの間読んだ[本]を思い出して、こう言うぞ。

「それに、死んでもいいくらいだ」

って。そういって[ナイフ]を――』
P「響!」

響「って、ゲーム、ゲームの話だから!」

P「……二葉亭四迷なんてよく知ってるじゃないか」

響「有名な話だからね、自分だってそのくらいはしってるぞ?」

P「今はまだ、朧月夜ではないからな」

響「へ?」

P「いいや、お前は太陽らしく輝いていれば良い、そういうことだ」

響「えっと、よくわからないが、わかったぞ!」

P「ああ、それでいい」

春香「あ、あのー?」

真「盛り上がってるとこ悪いんだけど、どういうこと?」

千早「いえ、もう判定をしましょう。我那覇さんの答えがそれならば、説明を加える必要もないわ」

P「……そうだな。じゃあ判定を三人共、せーの!」



「「「Bad!」」」
響「うっぎゃー! なんでさー! 誰も知らないの!?」

千早「あ、いえ、知っていたのだけれど、そもそも電話越しなのだから……」

真「ボクはよくわからなくて……」

春香「純粋にゲームに関係ないと思いました!」

響「うがー! 二人は良いとして、春香なんて私怨じゃないかー!」

春香「プロデューサーさんと二人でイチャコラとか天下が許してもこのハルカ=アマミが許しません!」

P「なんだその世界に進出してそうな名前は」

響「うぅ……、結局自分は未だに0枚……」

真「まだもう1周来るかもしれないから、そう落ち込まず、ね?」

春香「次は私ですからね、千早ちゃんに追いつきますよー!」

P「ほい、じゃあ春香、イベントカードだ」

春香「ありがとうございます! じゃあ、オープン!」
『END』

春香「へ?」

真「あ」

千早「終わりね」

響「あ、あぁ……」

P「これで、終わりだな」

春香「うぅ、私の意気込みが……」

千早「そういえば、陣営カードなんてものが最初に配られたけど」

P「あぁ、最後はその陣営に別れて回避したイベントカードの数を陣営ごとに競うんだ」

真「それぞれの回避イベント数って今どれくらいですか?」

P「ちょっとまってな……。これだ」


春香 1

千早 2

真  2

響  0
千早「……」

春香「……」

真「やった! 千早に追いついてる! ってあれ? どうしたの?」

P「あー、その、非常に言いづらいんだが……」

響「あ、あぁ……」
P「……響のいるチームの負けになる」
響「は、はは、嘘、嘘だよねプロデューサー……」

P「響、すまないが」

響「そんな、嘘だよ、嘘って言ってよプロデューサー!!」

真「響落ち着いて!」

千早「そうよ、たかがゲームなんだから!」

春香「そうだよ! 例えプロデューサーさんとのデート権がかかってたって、たかがゲームだから!」

千早「春香!」

春香「のヮの」

P「響、とりあえず落ち着け。まずは陣営の公開からだ」ナデナデ

響「うっ、ひくっ、じぶ、自分が負けるって、負けるってわかってるのに、ふぇ……」

P「響、いいか? ボードゲームってのはな。勝ち負けにこだわる必要なんてないんだ」

「オンラインゲームと違って、一緒にプレイする人の顔を見てやるものだ。パーティーゲームなんだよ」

「俺はな、そういう勝ち負けよりも、みんなと今を楽しんで欲しい、そう思ってる」

響「プロデューサー……」

P「楽しかったか?」

響「……うん!」


P「よし、じゃあ陣営公開だ。まずは春香!」

春香「はい! 教団です! 天海春香、絶対に勝ちます!」

P「次、千早!」

千早「結社です」

P「じゃあ最後に二人!」

真「結社!」 響「教団だぞ!」


春香「えっ」

真「やった! 千早、勝ったよ! ボクたちが勝ったんだ!」

千早「ふふっ、プロデューサーが言ったとおり、勝ち負けに拘らないつもりだったけど、勝てれば嬉しいわね」

響「自分、今回は負けちゃったけど、次は絶対に負けないからな!」

P「ああ、それでいい。今回が楽しければ、次もまたやりたくなるからな」

真「よーし! 番組に向けて気合が入ってきました! ……その前に、プロデューサーと遊園地ですけどね!」

千早「私は、歌のレッスンにでも付き合ってもらいましょうか」

P「はは、お手柔らかにな」

春香「えっ」

響「うぅー、目の前でそんな話しなくてもいいじゃんかー……」

P「はっはっはっ。お、そろそろレッスンの時間だぞ。行って来い」

真「はい! じゃあプロデューサー、またあとで連絡します!」

千早「では、行ってきますね」

P「ああ、行ってらっしゃい」




春香「えっ」



『END』



23:30│アイマス 
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