2014年02月12日

モバP「薫の、はじめてのおつかい」

薫「ニンジンと、じゃがいもと、たまねぎ!」

モバP「そうだ。余ったお金で薫が食べるお菓子買っていいからな」

薫「やったー!!」


モバP「買うもののメモ、カバンに入れておくぞ」

薫「はーい!!」

あい「いい返事だ。何かあったらすぐPくんか私に連絡するんだぞ」

薫「はーい!あいお姉ちゃん、せんせぇ、いってきまー!!」

バタン…

あい「……よし、いくぞPくん」

モバP「え?どこへ?」

あい「決まっているだろう、薫の後を着いていくんだよ」


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薫「にんじーんたまねぎじゃーがいもー」

あい「いいか、絶対にばれるんじゃないぞ」コソッ

モバP「サングラスにマスクなんて目立つ格好じゃすぐばれると思いますけど…」コソッ

薫「かーれえっ、かーれえっ」

あい「ふふっ、お昼のカレーを楽しみにしているようだよ。無邪気なものだ」

モバP「物陰から幼女を見つめて微笑む……。不審者だ、これじゃ…」

薫「えっと、えっと……」キョロキョロ

モバP「ん、道が分からないのか…?」

あい「なっ……。右、右だぞ薫!右だ!」

モバP「うるさいです、あいさん」

薫「……こっち?」スッ

あい「よっし!!いいぞ薫!!」

モバP「あいさん……

薫「あっ!おはよーございまー!」

警察官「お、薫ちゃん。おはよう」

あい「だ、誰だ!」

モバP「一日警察署長のお仕事でお世話になった方ですよ」

あい「そうか、てっきり不審者かと…」

モバP「今の俺たちのことですか」
警察官「一人でおつかい?プロデューサーさんのお手伝いかな?」

薫「うん、お手伝い!あいお姉ちゃんとせんせぇいつもかおるにやさしくしてくれるから、今日はかおるがあいお姉ちゃんとせんせぇにやさしくするの!」

警察官「薫ちゃんは偉いなあ」ナデナデ

薫「えへへ〜」

あい「薫……!!ぐすっ」

モバP「いい子だ……」グスグス

イラッシャイマセー

薫「お野菜、お野菜どこー?」ウロウロ

あい「ああ……すぐ近くに店員がいるぞ、聞くんだ薫……」ハラハラ

モバP「母親ですかあなたは。大丈夫か薫……」ソワソワ

薫「うぅ……」グスッ

あい「薫……かおるうぅ……」

モバP「かおるううぅううぅ……」

薫「……あっ!!」タタタッ

薫「あのっ、お野菜どこにありますかー?」

店員「野菜?ちょっと待ってね、今連れて行ってあげるから」

薫「ありがとうございまー!!」

あい「よくやった、薫…!」

モバP「よかった、よかった……」

薫「えっと、にんじーんたまねぎじゃーがいもー」

あい「うむ、間違えなかったようだな」

モバP「薫はえらいなあ」

薫「おかしー、おかしー」

あい「……ところで、何だか視線を集めていないか」

モバP「そりゃ、この格好で幼い子を見てたらそうなりますよ…」

薫「んー……これと、これと、これっ!」

あい「お菓子3つ?ふふっ、意外と欲張りなんだな」

モバP「ははっ、薫もまだまだ子供ですしね」

薫「んしょ、んしょ……」フラフラ

モバP「抱えきれてないじゃないか…大丈夫か薫」

あい「まあレジまであと少しだ。そう慌てることじゃ……」

薫「あっ」フラッ

あい「かおるうううううううう!!!!」

モバP「あいさん落ち着いて!!あいさん!!」

薫「ととっ……」

モバP「あ、危なかった…」

あい「無事か、薫は無事か、無事なのかPくん」

モバP「無事です、大丈夫です、だから落ち着いて」

薫「おかいけい、お願いしますっ!」

店員「はい……1012円です」

薫「はいっ!」パサッ

店員「えっと、1000円札…あと12円あるかな?」

薫「え、えっと……もらったお金はこれしか……」

あい「12円くらいっ!12円くらい私が後で払うからいいだろう!!」

モバP「今日のあいさんおかしい」

店員「それだと、どれか一つ諦めないといけないんだけど……」

薫「え……。じゃ、じゃあこれやめます!」

店員「はい、802円です」

薫「……」しゅん

あい「あれは、薫が最近気に入っていたお菓子じゃないか…」

モバP「俺があと12円多く渡していれば……」

アリガトウゴザイマシター

薫「いそいでかえらなきゃ!」タッ

あい「Pくん、今何時だ」

モバP「11時30分ですね」

あい「ふむ。薫がここから急いで事務所に帰って15分かかるとしよう」

モバP「どうしたんですか急に」

あい「私たちは薫が帰る前に、さらに薫に見つからないように事務所へ帰らないといけない」

モバP「あっ……」

あい「事務所まで一番近い道は薫が通っている。つまり、15分以内に遠回りして帰らないといけないわけだな」

モバP「冷静に考察してないで!急ぎましょうあいさん!!」

薫「かーれえっ、かーれえっ、あいお姉ちゃんのかーれえっ」タタタッ

薫「……あっ!!」ドサッ

薫「いた……うぅ……せんせぇ、あいおねえちゃ…」グスッ

薫「……か、かおる泣かないもん」ゴシゴシ

薫「せんせぇたち待ってるから、いそがなきゃ!」タタタッ…

薫「ただいまー!!」ガチャッ

あい「お帰り、薫」ゼーハー

モバP「かお、か、薫、おかえっ…ゴホゴホッ」ハーハー

薫「せ、せんせぇ?大丈夫?」

モバP「ああ、大丈夫だよ……か、薫!膝から血が……!」

あい「薫!?大丈夫か!!痛くないか!!?」

モバP「だから落ちつけって」
薫「あのね、ころんじゃったー…でも、かおる泣かなかったよ!えらい?」

モバP「薫……そうだな。偉いけど、痛い時は泣いてもいいんだぞ。俺も泣くし」ナデナデ

薫「せんせぇも泣くの?じゃあ、せんせぇが痛いときはかおるがなでなでしてあげる!」

モバP「かおるううううううう!!!」ガバッ

薫「せ、せんせぇくるしいよー」

あい「Pくん、それより薫のケガの手当てをしなくては」

モバP「あ、ああ。消毒液とばんそうこうっと……あったあった。はい」

あい「ありがとう。……よし、これでいいだろう」

薫「あいお姉ちゃんありがとー!!」

あい「ふふっ、どういたしまして。薫もおつかいありがとう。今から美味しいカレーを作るよ」

薫「わーい!!」

薫「えへへ、カレーおいしいね、せんせぇ」

モバP「そうだな」

あい「喜んでもらえて嬉しいよ」

薫「みんなで食べてるからもっとおいしい!」

あい「天使か」

モバP「気持ちは分かりますが、あいさん落ち着いてください」

「「「ごちそうさまでした!」」」

薫「せんせぇ、あいお姉ちゃん、ちょっときてー」

モバP「どうした薫」

あい「なんだい」

薫「はい!せんせぇとあいお姉ちゃんにあげる!」

モバP「お菓子?これって、薫がスーパーで買ってた…」

薫「うん!ほんとうは3こ買ってみんなで食べたかったんだけど、2こしか買えなかったの。だからせんせぇとあいお姉ちゃんにあげる!」

モバP・あい「「かおるうううううううううう!!!!!」」ガバッ

薫「ふえっ、く、くるしいよ〜」

あい「これは皆で食べよう、薫」

モバP「そうだな、それがいい」

薫「え、え?いいの?」

あい「もちろんだよ。頑張った薫に、私からのお礼だ」

モバP「それに、みんなで食べた方が美味しいだろ?」

薫「えへへ……ありがとう!」

モバP「薫、おつかいはどうだった?」

薫「たのしかったー!!」

あい「ふふ、それはよかった」

薫「でもね、あのね……」

あい「ん?」

薫「今度はね、せんせぇとあいお姉ちゃんとかおると、三人で行きたいなあ」

あい「ああかわいい」ナデナデ

モバP「うんかわいい」ナデナデ

薫「な、なぁにー、もぉ!」
モバP「でも…そうだな。次の休みに三人でどこかでかけようか」

あい「そうだね、楽しそうだ」

薫「本当!?やったー!」

あい「そうしたら、一緒にお弁当でも作るかい?薫」

薫「うん!!えへへ、たのしみー」

モバP「ははっ、なんだか親子みたいですね」

あい「私はまだ23だが……」

薫「あいお姉ちゃんがおかあさんだったら、せんせぇはおとうさん?」

モバP「えっ」

あい「ふふっ。そうだな、そういうことになる」

モバP「まあ、あいさんみたいにしっかりした嫁だったら欲しいですけどね」

あい「え、な、なっ……!」

薫「せんせぇ、あいお姉ちゃんいじめちゃだめー!」

モバP「え!?す、すみませんあいさん……変な意味じゃ」

あい「ま、まあいいさ。お弁当期待していたまえ、Pくん」

薫「きたいしててね、せんせぇ!」

あい「……フフッ」


終わり

薫ちゃんとあいさんってよく一緒に登場するけどセリフでの絡みはないんだよなあ
もっと絡んでもらえたら嬉しい。読んでいただきありがとうございました

14:30│龍崎薫 
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