2014年02月14日

モバP「最近、文香が積極的になった」

のんびりと書いていきます

前回書いた モバP「ふみかいぢめ」

で文香を可愛く書けなかったのでリベンジ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1391768480

ガチャッ


文香「お疲れ様です...」

P「お疲れ文香、レッスン御苦労様」

文香「ありがとうございます...」

ちひろ「お疲れ様です、最近寒くなってきましたけど文香ちゃんは大丈夫ですか?」

文香「大丈夫です...ちひろさんは大丈夫ですか?」

ちひろ「ありがとうございます、おかげさまで大丈夫ですよ♪」

文香「気をつけてください...最近インフルエンザが流行っているらしいので...」

ちひろ「ええ、気をつけますよ、じゃあレッスン終わりで疲れてるでしょうからあったかい紅茶を淹れますからね」

文香「はい...ありがとうございます...」

P「ちひろさん、俺ももらっていいですか?」

ちひろ「はーい、ちょっと待っててくださいね」
P(文香がこの事務所に来てしばらく経つ...)

P(初めのうちは緊張していたのと人付き合いが苦手だったせいであまり事務所の人たちとの会話がなかったが...)

P(今ではだいぶみんなとも打ち解けて会話をできるようになった)

P(俺も一生懸命文香のプロデュースを頑張っている)

P(そのかいあってか、仕事も軌道に乗ってきてすごくいい傾向だ)

P(文香とも信頼関係が築けていると思う)

P(ただ、ひとつ心配というか気にかかる事が....)


文香「....」ペラッ


P(わざとかどうか知らないけど...)

P(最近、文香が妙に積極的なんだよなぁ....)
>>6 ゴメンなさい 続編じゃないんです 前のとは別の文香さんです


>>2 どういうことなの....
P「な、なあ文香?」

文香「...はい、なんでしょう?」

P「その....わざわざ俺の隣に座らなくてもいいんだぞ?」

文香「...ここが...一番落ち着きます...」

P「そ、そうか...」

文香「いや...ですか?」

P「ま、まさか!そんなわけないだろ!」

文香「....よかった」



P(最近の文香はなんというか...なにをするにも俺にひっついてまわる...)

P(事務所の席はもちろん...)

P(デスクワークをするときも気が付いたら近くで本を読んでるんだ...)

P(特になにをするってわけでもないけど、とにかく近くにいたがる...)

P(いやってわけじゃないけど...その...)

P(はっきりいって落ち着かない...)


文香「....」ペラッ
P(まあ、近くにいても嫌がらないくらい気を許してくれてるってことかな...)

P(信頼関係が築けているってことだし、よしとするか)



P「文香、何を読んでるんだ?」

文香「....これです」スッ

P「おっ、それって今話題の恋愛小説だよな」

文香「御存知なんですか...?」

P「ああ、本屋で平積みされてたからな、おもしろいか?」

文香「...とても...興味深いです」

P「そっか、文香がそう言うんなら今度読んでみるよ」

文香「...でしたら」


ススッ...


P「っ!?」

文香「いっしょに...読みませんか?」

P(ち、近い!)
文香「このお話は...主人公の無口な少女が...ある日、謎の青年と出会って...」

文香「その青年と恋をするんですけど...周りには理解されずに...」

文香「ふたりで逃避行をする....内容なんです...」

P「お、おう....」


P(文香、近い近い!)

P(肩が触れ合うレベルで近寄ってるのに.....)

P(なんとも思ってないのか?)


文香「このシーンが...すごく素敵で...」グイッ

P「そ、そうか?」

文香「『ふたりは強く抱き合い、熱く口づけを交わした...』」

文香「『呼吸さえも忘れてお互いの唇をむさぼり、吐息を感じる...』」

文香「『その瞬間、確かに世界はふたりだけだった....』」



P(や、ヤバい....そんな耳元でささやかれるようにしゃべられると...)
文香「...どうですか?」

P「そ、そうだな....いいんじゃないか?情熱的って感じで...」

文香「はい...私も...そう思います...」

文香「私も...いつかこんな恋愛が出来るでしょうか?」

P「で、できるさ!文香ならきっと!」

文香「...ありがとうございます」ニコッ

P「文香...」

文香「Pさん...」


P(文香、笑うのは苦手だって言ってたのに....)

P(今じゃこんなに可愛く笑って...)


ちひろ「あらあら、ずいぶんと仲良しですね」

P「そ、そうですか!?」

ちひろ「もしかして、お邪魔でした?」ニヤニヤ

P「そ、そんなことないですよ!紅茶ありがとうございます!」

ちひろ「ふーん、まあどうぞ」コトッ

P「い、いただきます!」

文香「...いただきます」
−−−−−−


ブロロロ...


P「どうだ文香?だいぶ慣れたか?」

文香「いえ...まだまだ難しいです...」

P「まあそうかもな、ああいうのはどうしても技術が必要になるし」

文香「もう少し...感情を込められたらいいんですけど...どうしても恥ずかしくて...」

P「焦る事はないよ、ゆっくりで慣れてくれればいいからな」

文香「はい...あの、Pさん?」

文香「なんだ?」



文香「戻ったら...またふたりだけでレッスン...してもらえませんか?」

P「俺でいいのか?」

文香「はい...Pさんとなら...安心です...」
P「な、なんだよその格好は!?」

文香「...裸エプロン...だけど?」

P「そんなのは見ればわかる!」

文香「貴方がこういう格好が好きだって聞いたから...」

P「だ、だからってそんな...」

文香「....似合ってない?」

P「に、似合うとか似合ってないとかじゃなくて...男の前でそんな格好するなんて...」

文香「大丈夫よ...だって...」


文香「私、貴方の事が好きだから...」


P「なっ...」

文香「...いいのよ、このまま好きにしてくれても...」
P「す、好きにって....」

文香「ほら、触ってみて...」

P「うわっ...」

文香「んっ...」

P「だ、ダメだ...こんなの...」

文香「大丈夫...貴方のすべてを受け入れるわ...」

文香「だから...我慢しなくてもいいのよ?」


ガチャッ


菜々「お疲れさまでーす♪」

P「よう菜々、お疲れ」

菜々「あれ?なにやってるんですかふたりして?」

文香「練習です...セリフの...」

菜々「ああ、なるほど、文香ちゃん熱心ですね♪」

文香「アニメの声優なんて...初めてなので...」

P「まだまだ練習が必要だって言うからな、俺も付き合ってるってわけだ」

文香「すみません...でもこんなセリフ、Pさんの以外の人だと...恥ずかしくて...」

菜々「うんうん、確かに最近のアニメは過激なシーンもあったりしますからねぇ」

文香「菜々さんは...やっぱり上手ですね...いつも収録現場で楽しそうです...」

菜々「えっへん♪長年の自主練の成果です!」
P「でも文香の声は綺麗だから声の仕事は向いてると思うぞ」

文香「そう...ですか?」

菜々「そうですよ、それにこの『無口だけど主人公に尽くす母性溢れる女の子』っていうのも文香ちゃんの声にマッチしてると思いますよ♪」

文香「ありがとうございます...菜々さん...」

菜々(若干ヤンデレ気味っていうのはこの際置いておくとしても...)

文香「でも...このアニメは...セリフが...その...」

菜々「ま、まあ深夜アニメなので...ちょっとお色気なシーンがあるのは仕方ないですよ」

P「まあこういうのは数をこなしてテクニックを身につけるしかないさ」

菜々「その通りです!それじゃナナはお仕事があるのでこれで」

P「ああ、がんばれよ」

菜々「はーい♪がんばっちゃいますよっ!キャハッ♪」

文香「あの...菜々さん...」

菜々「んっ、なんですか?」

文香「その...どうすれば...セリフに感情を込められるんでしょう?」

菜々「そうですねぇ...間とか抑揚とかいろいろありますけど...」

菜々「やっぱり最終的には気持ちですね!告白のシーンだったら本当に好きな人が目の前にいるつもりでやるといいと思います♪」

文香「好きな人...」
遅くなりました 今日のお昼くらいから再開します
本当は昨日再開しようとしたのですが風邪をひいて
40度の熱が出てしまったのでダウンしていました
今日は少し熱が下がったので多分大丈夫だと思います
P(なんだろう、文香が自分から俺を招待するなんて...)

P(ひょっとすると、ひょっとして...)

P(いやいや!なにを考えてるんだ俺!)

P(とにかく中に入ろうっと....)



P「おーい文香ー、来たぞー?」

文香「あっ、Pさん...いらっしゃい...」

P「珍しいな、文香の方から俺を呼ぶなんて...」

文香「そうかもしれません...」



文香「ここに人を呼んだのは....Pさんが初めてです...」



P「そ、そうなのか...」

文香「座っててください、今お茶を淹れますから....」
P(ヤバいな...今の文香のセリフはかなりグッときた...)

P(あいつ、もしかしてわざとやってるんじゃないだろうな....)

文香「お待たせしました....」カチャッ

P「お、おう...ありがとう...」

文香「すみません...Pさんも忙しいのに....」

P「いやいいよ、今日の仕事は大体終わってるしあとはちょこっと書類の整理があるだけだからな」

文香「そうですか...」

P「それにしてもここに来るのも久しぶりだな、思えばここで文香を見つけてその場でスカウトしたんだっけ」

文香「ええ...ここでPさんに声を掛けられて...それからアイドルになったんです...」

P「だなぁ、でも文香はスカウトした当初に比べるとずいぶん変わったよ」

文香「....そうでしょうか?」

P「ああ、なんていうかこう...積極的になったというか...」

文香「積極的...ですか...」

P「うん、最初の頃は物静かでなんだか話しかけにくい雰囲気をまとってたけど....」

P「最近はちゃんと自分の意見を言うようになったし、表情が明るくなったからな」

文香「...表情が...」

P「そうだ、文香はよく見ると表情がコロコロ変わるからな、見てて面白いよ」

文香「....///」カアァァァ

P「それで、相談したい事っていうのはどんなことなんだ?」

文香「....実はですね」

P「うんうん」

文香「最近大学で....」



文香「告白されることが増えてきてて.....」
P「こ、告白?」

文香「はい...先週だけで3人の人に...」

P「そ、そんなにか...」

文香「それと.....」ゴソゴソ...

P「なんだ?」

文香「お手紙もこんなに....」ドサッ

P「す、すごいな...」

文香「はい...あと、電話の番号やアドレスを教えてほしいっていうのもしょっちゅう...」

P「ま、まさか教えたりしてないだろうな?」

文香「そ、そんなこと...してません...」

P「それならよかった、でも確かにちょっと問題だなそれは....」

文香「....今までなら私のことなんて誰も気にしなかったんですけど....」

P(まあ気持ちはわからんでもないな...)

P(文香はおとなしいし自己主張をしないから目立たない存在だったんだろうけど...)

P(最近はアイドルになって人気が出てきたから今まで文香を知らない人たちが興味を持ったんだろう...)
文香「....Pさん?」

P「んっ?ああ、すまんすまん...ちょっと考え事をな...」

P「オホン、まあ文香のアイドル活動も順調だし人気が出てきてるからな、今までより注目を集めるのも仕方ないさ」

P「それに文香は今まで目立たなかったし、その反動が来てるんだと思う」

P「いいことじゃないか、きっと大学のサークルとかでも人気者になれるぞ」

文香「....」

P「どうした?」

文香「私は...アイドルになってから...急に声をかけてくる人よりも...」

文香「誰にも気にされなかった私に...声をかけてくれる人がいいです...」

P「文香...」

文香「いつも私のことを気にかけてくれて...」

文香「なにもわからない私に優しくいろんなことを教えてくれて...」

文香「私の知らない世界を見せてくれた人....」

文香「そして、いつも私の隣で笑ってくれる人...」

文香「他の人に見てもらえなくても....その人に見てもらえる方が...嬉しい...」
P「そ、そうなのか?」

文香「ええ...Pさん....どうでしょうか?」

P「ま、まあ...きっと今まで文香を知らなかった分、文香がどういう人かを知りたがってるって言うのもあると思うぞ」

P「それにさっきも言ったけど文香はアイドルになってからずいぶんと明るくなって積極的になったからな」

P「だから周りから見たらなおさら魅力的に見えるから、人目を引いてしまうっていうのも無理は....」

文香「...Pさんも...そう思いますか?」

P「当たり前だろ、俺は文香を一番近くで見てるつもりだからな」

文香「....嬉しいです、本当に....」

文香「他の誰よりも...貴方にそう言ってもらえるのが...一番嬉しいです...」

P「...そうか」

文香「はい、ところで...あの....」

P「なんだ?」

文香「さっきのなんですけど....」


文香「一応...勇気を出した...告白のつもり...なんですけど....////」カアァァァァ
P「なっ....」

文香「へ、返事を聴かせてくれると....嬉しいです...///」カアァァァ

P「.....」

文香「ぴ、Pさん?」

P「文香は本当に変わったなぁ....」

文香「そ、そうでしょうか....」

P「ああ、アイドルになってからの短期間で見違えるようになったよ」

P「最初の頃の文香よりもすごく素敵になった」

文香「じ、じゃあ...」

P「でもな文香、こんなに短期間でこれほど素敵になれるんだったら....」

P「もうちょっと頑張れば、トップアイドルだってそんなに遠くないと思うんだ」

P「だから....ゴメンな?今すぐにはお前の気持ちには応えられないよ...」

文香「....そうですよね...いいんです、わかりきってたことですから....」

P「...でも、文香がアイドルとして限界まで頑張って、もう満足したなと自分で思える日が来たら...」

P「その時は...文香を俺だけのものにしたいな」

文香「Pさん....」

P「俺が文香を変えてしまったのなら....」



P「やっぱり責任は取らないといけないかな、って....」
文香「...そんなこと言っていいんですか?」

P「ああ...」

文香「私、本気にしますよ?」

P「してもいいぞ」

文香「...面倒な女だと思ったりとか...」

P「思わないよ」

文香「....ウソじゃないですよね?」

P「ウソじゃない、安心してくれ」

P「必ずお前を迎えに行くから....」

P「だからそれまで、少しだけ待っててく...」


ギュッ!


文香「はい....はい!」
P「ふ、文香....」

文香「Pさん...約束ですよ...」

P「ああ、約束だ、でもアイドルは限界までがんばらなきゃダメだぞ?」ナデナデ

文香「はい...精一杯がんばります...Pさんと一緒に....」スリスリ

P「うん、それでこそ文香だ...」

文香「ずっと一緒ですからね....」

P「そうだな、ところで文香...そろそろ離れて...」

文香「.....もう少しだけ」

P「いや、でもさ....」

文香「いやです....離れたくありません...」

P「だけど...その...お客さんが...」

文香「っ!?」ビクッ


「あら、お邪魔だったかしら?」


文香「す、すみません....」

「いえ、いいんですよ、また出直してきますから♪どうぞ続きを」

文香「いえ...あの...本当に....」オロオロ...
−−−−−−



ちひろ「最近、文香ちゃんますます元気になりましたね」

P「んっ、そうですか?」

ちひろ「はい、なんだかお仕事もイキイキして取り組むようになりましたし...」

P「まあ、それはいいことですね」

ちひろ「それと...ますますプロデューサーさんとの距離が近くなりましたね」

P「そ、そうですか?」

ちひろ「だって今もほら....プロデューサーさんのすぐ真横の席でわざわざ本を読んでますよ?」

P「た、たまたまですよ、たまたま!」

文香「.....♪」ペラッ
P「こら文香」

文香「はい?」

P「はいじゃない、ふたりの時以外はあんまりベタベタしないって約束しただろう?」

文香「えっ...してましたか?」

P「ちひろさんに突っ込まれたよ、このままじゃそのうちバレちゃうぞ」

文香「でも...Pさんはたまにならしてもいいって...」

P「たまにならだよ、いつもはダメ」

文香「すみません....」

P「ああもう、泣くなよ」ギュッ

文香「自分でも抑えようとは思ってるんですけど....嬉しくて...自制が効かないんです...」

P「本当に文香は変わったよな、ここまで積極的になるとは....」

文香「変えたのは...Pさんですよ?」

P「わかってるって、みなまで言うなよ、でも今度からはもうちょっと我慢しろよ?」

文香「...がんばります」
文香「あっ、そうだ...Pさん?」

P「どうした?」

文香「今度....今出てるアニメのラジオにゲストで出るんですけど...」

P「ああ、知ってるよ、菜々がパーソナリティーやってるやつだな」

文香「それに備えて...また練習してくれませんか?」

P「別にいいけど、そんなに心配する事ないぞ?菜々はトークが上手だから不安だったら任せてもいいし...」

文香「いえ、お仕事を頑張るっていう約束ですから...」

P「そうか...そうだったな...」

文香「それに...その...」

P「?」

文香「そのラジオは....最後に「キャハッ♪」って言わなきゃいけないらしくて....」

文香「ちょっと練習しないと...私には難しいです....」

P「ああ、なるほど...でも俺には聞かれてもいいのか?」

文香「はい...Pさんにならなんとか....」

P「へぇ、俺もずいぶん文香に信頼されてるんだな」

文香「あ、当たり前です....この前のアニメの練習もそうでしたけど....」

文香「Pさんのこと...信頼していなければ....あんなセリフ....言えませんから...」
P「ところで文香、ひとつ聞きたいんだけど...」

文香「...なんですか?」

P「その...お前に告白してきた人たちにはなんて返事してたんだ?」

文香「...気になりますか?」

P「まあな、なんて下手な断り方をしてたら後々問題になりそうだし....」

文香「ふふっ、別に普通ですよ、『そういうのは事務所から禁止されてます』って答えてます」

P「ああ、それなら大丈夫だな」

文香「でも、中にはそう言ってもしつこく食い下がる人もいるんです」

P「なに?それはけしからんな」

文香「ええ、だけど今度からはちゃんと断る理由が出来ました」

P「へぇ、どんなだ?」

文香「ふふっ、次からは....」



文香「『私、今好きな人がいるんです』って答えます♪」



おわり
駄文失礼しました〜
やっぱり文香は書くのが難しいです....
もうちっと自分に文才があれば上手く書けるのでしょうが...
あとやっぱり文香にはプラトニックな恋愛が似合いますよね
ではまた〜

22:30│鷺沢文香 
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