2015年06月26日

凛「島村に添って」

卯月(今日はオフかあ……たまにはゆっくりお散歩しよっかなーとりあえず、公園にでもいこっか)



卯月(あ、凛ちゃんだ。こんなところで会うなんて)



卯月「凛ちゃーん」





凛「あっ、卯月。今、ハナコとお散歩していたんだよ」



卯月「ハナコちゃんかわいいですね〜ハナコちゃ〜ん、私のこと覚えてるかな?」



凛「ハナコと卯月が会うのは久しぶりだね」



卯月「そうなんですよ!ハナコちゃんとずっと会ってなくて、寂しかったです」



凛「ほら、ハナコをいっぱい撫でてあげてよ。実はさ、ハナコって卯月に撫でられるの好きなんだよ。私とじゃ反応が違うんだ」



卯月「えっ?そうなんですか?だったら……おいでハナコちゃ〜ん、よしよしよし」







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卯月「わぁーハナコちゃんの肌は柔らかいですねー」



ハナコ「キャンッ」



卯月「わっ!いたた……あっ、こら、くすぐったいよっ」



凛(卯月、かわいい……)



卯月「あははははっ!顔舐めちゃダメですって!」



キャッキャッ



凛(私も卯月の顔舐めたいな……)







卯月「ふぅ、ハナコちゃんといっぱい遊んじゃいましたー」



凛「卯月、ハナコと遊んでくれてありがとう。はい、タオル。ごめんね、ハナコが顔をいっぱい舐めて。」



卯月「いやっ、そんなことないです!ハナコちゃんも楽しそうでしたし、私もハナコちゃんと遊べて楽しかったですよ」フキフキ



凛(ハナコが舐めてなかったら保存して嗅ぎまくるのに)



凛「私も愉しかったよ」



卯月「え?凛ちゃん何かしました?」



凛「いや、卯月とハナコが遊んでいるのを見ていただけで愉しかったよ」



卯月「あぁ〜別に気を遣ってくれなくてもよかったのに」



凛「ふふっ、本当にそれでよかったから大丈夫だよ」



卯月「じゃあ、そこの公園のベンチでお話しましょう!最近凛ちゃんとお話する時間があまりありませんでしたし」



凛「卯月らしいね、私も話したいこといっぱいあったからいいよ」



卯月「ふぅー、最初はこの辺りで散歩してようと思ったんですよ。そうしたらばったり凛ちゃんと出会って。なんか運命ですよね!」



凛「そうだね、私たちは逢うべくしてあったんだよ」



卯月「おおっ、凛ちゃんかっこいい」





凛(卯月にかっこいいっていわれた、かっこいいって)ドキッ



凛「神にだって及ばないことがあるんだよ。私たちの仲は、神の思惑を超えてるに違いない」



卯月「えっ?そうなんですね、すごい!」



凛「見えないものでの繋がり……とかね」



卯月「ふふっ、今日の凛ちゃん、まゆちゃんみたいなこといいますね」



凛「ごめん、卯月を前にしたらつい」



卯月「え?」



凛「いや、なんでもないかな」



卯月「えぇぇ?凛ちゃん、何か違いますよ?」



凛「う、そんなことないと思うよ。そうだ、私の家に来ない?この間お母さんが美味しい紅茶を買ってきたんだけど、卯月にも飲んでほしいの」





卯月「えっ、いただいていいんですか?」



凛「飲みきれないし友達でも誘ってらっしゃいとお母さんがいってたから、大丈夫だよ。むしろ来て」



卯月「喉も渇いてきたし……じゃ、じゃあお言葉に甘えようかな……」



凛「うん!そうと決まれば早速行こう!ハナコ、今日は卯月といっぱい遊べたよね?じゃあそろそろ帰るよ」グッ



ハナコ「ワンッ」



凛「ほら、卯月も」グイッ



卯月「わっ、腕掴まなくても、ゆっくりでいいですよー」



凛「急がないと、紅茶のイメージが逃げちゃうよ」



卯月「イメージ?」



凛「イメージして。ティーカップから沸き立つ芳醇な香り、カップから溢れる水色の液体」



卯月「え、ええっと……おおおっ」





凛「私達がこれから飲もうとする紅茶は、もっとすごいよ。実物はイメージを超える。

  それを知ってもらうために、飲むときまで持っていてほしいんだ」



卯月「たしかに、実物がイメージより良いときのほうが感動しますよね!」



凛「わかったね?じゃあ急ごう!」



卯月「あぁー待ってくださいよー」







凛「ただいま、お母さん」



凛母「もう帰ったの?あら、卯月ちゃん、いらっしゃい」



卯月「お久しぶりです、凛ちゃんのお母さん!」



凛「私が呼んだんだよ」



凛母「あらあら、ゆっくりしていってね」



凛「お母さん、紅茶淹れていい?」



凛母「うん、いいわよ」



卯月「ごちそうになります!」



凛母「卯月ちゃん、そんなに畏まらなくても」クスッ

凛「お母さん、それがいつもの卯月だから。じゃあ卯月はこっちに座って待っててね」



卯月「はーい」



凛「ふふっ、ふふふっ、美味しいっていってくれるかなあ」



凛(卯月への愛も入れないと)



凛「卯月、できたよ」コトッ



卯月「わあー、すごく澄んだ色ですねー!いいにおい!」



凛「さあ、熱いうちに飲んでみてよ」



卯月「いただきます」



卯月「んっ、ごきゅっ」



凛(うわっエロいな……舌なめずりもして……)ゴクッ



卯月「んんー美味しいですー凛ちゃんは飲まないんですか?」



凛「わ、私は冷たいものがいいから、ちょっと冷やしてから飲もうかな……それより、このクッキーも一緒にどうぞ」



卯月「わあっ、おいしそーいただきます」サクッ



卯月「んっ、すごく優しい味ですねーかな子ちゃんのは甘くて心が暖かくなるような味がしますが、これはこの紅茶のためにある味ですねー」



凛「ふふっ、さすがお嬢様の卯月だね」



卯月「お嬢様じゃないですよー」



凛「そうかなー?すごくおしゃれな雰囲気のお家だと思うよ?」



卯月「お母さんがそういうインテリアが好きなだけですよー……あ、クッキーなくなっちゃった。ごちそうさまです」



凛「卯月のお母さん、すごくおしゃれだよね。お粗末さま。いろいろとおいしかった。」





卯月「凛ちゃん、紅茶にクッキーにありがとうございます」



凛「ううん、元々家族だけでは食べきれないし、卯月が幸せそうに食べてるの見たら、私も幸せになれたから全然問題ないよ」



卯月「今度来るときは、何か持ってきますね」



凛「ふふっ、是非そうして?」



卯月「はいっ!あー、食べたら眠くなってきましたーもうすぐお昼だし、帰ろうかな……」



凛「眠いのに歩くのは危ないよ。私のベッド貸すから少し寝ていったら?」



卯月「凛ちゃん、いいんですか?」



凛「卯月は女の子なんだから問題ないよ」



卯月「ふわぁ……じゃあ、お言葉に甘えて少しだけ寝ますね……」フラフラ



凛「うん、おやすみ」



凛「……うぐっ……あくびをしている姿を見たら萌えキュンして鼻血が出そうになったよ」



凛「しかし、こりゃ予想外……飛んでハムに入る卯月だね」



凛「さて、そろそろ寝たかな?見に行ってみるか」

凛「さて……おおっ、天使……いつも天使だけど、それ以上の神々しさ」



凛「あああかわいいなあ」ナデナデ



凛「私も布団に、お邪魔します」ゴソゴソ



凛(すごくいいにおいだ)スンスン



凛(卯月、お腹に肉がついてきたね)プニプニ



卯月「んっ……」



凛(っ!?起きた!?)



卯月「掛け声は生ハムメロンですよ……」



凛(ふう、寝言か……)ギュッ



凛(ああ卯月かわいい卯月かわいい)



凛(この大きいお尻を気にする卯月かわいい)



凛(そしてこのお山、卯月は普通とか言ってるけど、どこが普通なんだ。憎いよ)ムニュ





凛(卯月は反則なんだよ、いろいろと)





凛(くっ……体が熱い……胸がドキドキする……)



凛(いっそのこと、このまま……)



凛(いやいや、全て無くなるかもしれない、ダメだ凛……)



凛(でも、たった一時の幸せもいいかも。今はこれを堪能して)



凛(そしていつかは、卯月にはっきりと、こっちを向かせて、想いを伝えたい)



凛「私の太陽、私の天使」



凛「今はおやすみ」



おわり



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