2015年06月30日

輝子「プロデューサーの足が臭い…」

書き溜めてないのでゆっくり書いていきます

ごめんね



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輝子「キノコーキノコー…フフ…」





P「おはよう輝子。今日も元気にキノコを弄ってるな」



輝子「あ…お、おはようP。今日はジメジメしていて…とっても気分が良いな…」



P「梅雨入りして今日も雨だしなあ…。あ、ちょっと机の奥に詰めてくれ。足が入らん」



輝子「フヒ…」ヨイショ



P「オッケーオッケーありがとう。すまんね」



輝子「つ、机の下を借りてる身だからな…持ち主には従うぞ…」



P「じゃあキノコをもうちょい減らしてくれ」



輝子「そ、それは無理だな…フヒヒ」



P「もっと良い置き場所はあると思うんだがなあ…」

輝子「置き場所はたくさんあるけど…ち、丁度良いジメジメ感はここが一番いいんだ…」



P「ジメジメ感ね…ま、レッスンまであと少しだから程々なところで準備しといてくれ」



輝子「わ、わかった…」



P「えー…今日の予定は、と」コツッ



輝子「フヒッ!」



P「あ、すまん!蹴っちまった!」



輝子「だ、ダイジョウブだ…軽く当たっただけだよ…」



P「そ、そうか…?でもまた当たると危ないしな…」

輝子「や、やっぱり…机の下から出て行ったほうが良いか…?」



P「ああ、いや俺がもう少し後ろに下がれば…」



輝子「でも…それだと仕事し辛いんじゃ…」



P「ん…うーん…でも蹴っ飛ばさなくても踏んだりして怪我させたりするかもしれんし」



輝子「か、借りてるこっちが…持ち主に迷惑かけるのは…よ、よくないからな…」



P「いやでもな…」



輝子「いや、わ、私が…」



P「…」



輝子「…」

ちひろ「ああもう!焦れったいですね!そんなんじゃ平行線のままですよ!!」



P「うわっと。いたんですかちひろさん」



ちひろ「ええPさんが来る前からずっと。輝子ちゃんに夢中で気が付きませんでしたか…?」ビキビキ



P「あ、いえそんな…夢中だなんて…」テレテレ



ちひろ「照れてんじゃねえよクソロリコンが」



P「えっ」



ちひろ「なんでもありませんよ」



P「あ、はい…」



ちひろ「話を戻しますが、譲ってばかりだと話は前には進みませんよ?」



P「いやでも今回は軽くでしたが次また蹴ってしまったら怪我させてしまうかもしれないし…」

ちひろ「そう簡単に怪我なんてしますかねえ」



輝子「び、びっくりしただけだから…キノコを整理してスペースを確保すれば…」



P「いやでもやっぱり…」



ちひろ「その流れはもういいですから。妥協点を見つけましょうよ」



P「妥協点?」



輝子「フヒ…?」

ちひろ「靴を履いて蹴ってしまうからそうなるんですよ。靴を脱ぎましょう。素足なら大丈夫でしょう?」



P「爪とかが当たったら…」



ちひろ「靴下着けてないんですか?靴下越しなら爪が当たっても傷にはなりませんよ」



P「それで…大丈夫なんでしょうか…?」



ちひろ「輝子ちゃんはどう思います?」



輝子「え?あ、ああ…。大丈夫?じゃないかな…うん。多分、大丈夫…」



P「本当に大丈夫かなあ…」



ちひろ「しつこいですよPさん。いいから早く靴脱いでください」

輝子「私も机の下にいるときは…す、素足だから…お、おそろいだな…フヒヒ」



P「そ、そうか?そうだったか」



輝子「それに…ジメジメしてるから靴を履いてると蒸れるんだ…。か、開放感あって気持ち良いと思うぞ…」



P「ふむ…まあそれなら試しに靴脱いでみるか…」



ちひろ「一件落着ですね。じゃあ仕事しましょうか!」ヤレヤレ



輝子「じゃあ私は机の下に戻ろう…フヒ」ゴソゴソ



P「えーと、じゃあ座って靴を脱いでと…」



輝子「キノコーキノコー…ボッチノコー…フヒヒ」



P「よっと」カポッ





爆発





そう、爆発だった

輝子「…?」クンクン



輝子「!!!!!??!?!?!?!!?!?!?!?!」ングゥッ!



P「お、確かに開放感あって良いなこれ。なんか仕事が捗りそうだ」



ちひろ「へえ、そんなに良いですか?」



P「ええ、雨でちょっと靴が湿っててちょっと不快だったのもあってより開放感があるというか」

輝子「アッ…!カハッ…!」プルプル



ちひろ「そこまで開放感があるならちょっと興味がわいてきますね…」



P「ちひろさんも良かったらどうです?」



輝子「フッ…クカッ!!」ピクピク



ちひろ「うーんちょっとだけ試してみようかな…?」



P「ええぜひやってみてください!」



輝子「ウッ!…クッ!」ガクガク



ちひろ「じゃあちょっと失礼して…よいしょ」カポッ

輝子「!!!??!?!?!?!」ビクッ



輝子(ちひろさんも靴を脱いだ)



輝子(ちひろさんの席はPと向かい合った場所)



輝子(そう)



輝子(私の真後ろ…!)



輝子(まさか)



ちひろ「いやー本当に開放感あって快適ですねえ!」プーン



輝子「あっ…!がふっ…!」



輝子(Pとちひろさんの足による相乗効果)



輝子(凄まじい臭いに意識を持っていかれそうになる)



輝子(幸子…小梅…乃々…美玲…)



輝子(私は…ここまでなのか…)



輝子(すまないトモダチ達よ…あとはPの…親友のお世話になってくれ…)



輝子「ひ、ヒャッハー…あ…」ガクリ



P「ん?輝子?どうした?…輝子!?」ガタッ



ちひろ「輝子ちゃんがどうかしました?」



P「輝子!しっかりしろ!輝子ぉ!」



P「輝子ーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」



―――――――――――――――――――――――



―――――――――――――――



――――――――――



――――

輝子「ん…」



輝子「こ、ここは…病院?」



P「し、輝子!目が覚めたか!良かった…本当によかった…」



輝子「P…い、いったいどうして私はここに…」



P「覚えてないのか…?」



輝子「え、えっと…」



P「今朝、レッスン前に机の下で急に倒れたんだよ…。びっくりしたぞ本当に…体はなんとも無いか?」



輝子「体は…大丈夫…。け、今朝ってことは…け、結構時間が経ってる…?」



P「今は昼の12時ごろだよ。倒れて三時間くらいだ…もう目が覚めないかと思って気が気じゃ無かったよ…」



輝子「さ、三時間…」

P「しかし…一体どうして倒れたんだ?レッスンが辛いとか体の調子が良くないとかあったのか…?」



輝子「え、えっと…」



輝子(原因は…)



P「142sやインディヴィでもお姉さんとしてまとめ役を任せてたし…。無理をさせすぎてしまったのか…?」



輝子「い、言ってもいいのかな…?」



P「いいんだ!何でも言ってくれ!俺に原因があったのか?言い難い事でも大丈夫だ!」



輝子「えっと…Pと…」



P「ああ!」



輝子「ち、ちひろさんの…」



P「ああ!」



輝子「足が…臭かったからかな…」



P「」

―――



――――――――



――――――――――――――



ちひろ「足が臭いと…」



P「…はい」



ちひろ「私とPさんの足が臭いと…」



P「…」



ちひろ「…」



輝子「…」



ちひろ「輝子ちゃん」



輝子「フヒッ…!」ビクッ



ちひろ「どれくらい臭かったですか?」



輝子「え、えと…」ダラダラ



ちひろ「Pさんと私どっちが臭かったですか?」



輝子「そ、そ、その…」ダラダラ

ちひろ「私のためを思うなら、正直に答えてください。お願いします」



輝子「う…」



輝子「…」



輝子「えっと…に、臭いの差は…無かった…」



輝子「ど、どっちも…同じくらいの臭いの強さだった…と、思う…」



輝子「臭いは…」



輝子「例えるなら…ぎ、凝縮したサンコタケみたいな臭い…かな…」



※三鈷茸(サンコタケ)

 う○こみたいな臭いのキノコ

 

ちひろ「…」



P「…」



輝子「…」



ちひろ「う…」



P「?」



輝子「?」



ちひろ「うう…」ボロボロ



P「!」



輝子「!」

ちひろ「うええ…ぐすっ…」ボロボロ



輝子「ち、ち、違ったかも…!えっと、そう…!キヌガサタケみたいな臭いだったかも…!」



P(輝子あかんてそれトドメだよ)



※衣笠茸(キヌガサタケ)

 ハエに胞子を運んでもらうために、胞子を生成する部分からう○このような臭いを発してハエを呼び寄せるキノコ

 見た目は美しい

ちひろ「いえ…違うんです…臭いと言われて悲しいんじゃないんです…」グスグス



輝子「え…?」



ちひろ「私は…アイドルの皆さんがステージの上で輝く姿が好きなんです…」



ちひろ「だからこのアイドル事務所を大きくしてより良い環境にする努力は惜しみませんでしたし、この仕事も苦じゃありませんでした…」



ちひろ「そしてアイドルの皆さんも素晴らしいアイドルになってくれました…。どこに出しても恥ずかしくない、お客さんを笑顔にする立派なアイドルです…」



ちひろ「そんなアイドルの一人である輝子ちゃんを…私の足の臭さで傷付けてしまったのかと思うと…自分が情けなくて…悲しくて…うええん」ボロボロ



輝子「ち、ちひろさ…ん…」ポロポロ



P(ちひろさんマジ女神)

輝子「ご、ごめんなさい…ちひろさん…ちひろさんがそんなに私たちの事を…お、思っててくれたなんて…」ポロポロ



ちひろ「いいのよ輝子ちゃん…悪いのは私のこの足…!このっ!足がっ!」バシバシッ



輝子「だ、駄目だちひろさん…!そんなに自分の足を強く叩いちゃ…!」



ちひろ「で、でも…」



輝子「き、きっと臭いを無くす方法があるはずだから…Pとい、一緒に…頑張って治そう…!」



ちひろ「輝子ちゃん…ありがとう…」ギュッ



輝子「ちひろさん…」ギュッ



P(ハグいいなあ間に挟まりたいなあ柔らかそうだなあ)



輝子(あ、こ、この位置からでもちょっと臭ってくる…)ピクッ

―――



―――――――



―――――――――――――



清良「それで私のところに来たと」



ちひろ「はい…」



P「病院の方がいいとは思うんですがやっぱりちょっと恥ずかしいですし…」



輝子「つ、つきそいです…」フヒッ



清良「まあ…気持ちは分かりますが、私はアドバイス程度しか出来ませんよ?」



ちひろ「いえ、それで十分です」



P「ちょっとずつでも改善して、それで駄目そうな場合は病院に行こうかと思いまして」



清良「では…まず基本的なことから改善点を見つけましょうか」

清良「基本的には足の臭いも体臭ですから食生活で多少改善されます」



清良「脂質やアルコールが多めだと体臭がきつくなりますね」



清良「お二人のここ最近の食事はどういう感じでしたか?」



ちひろ「えっと…朝はパンでお昼は近所のお店でランチか出前、夜は居酒屋でお酒と適当なメニューを頼んでます」



P「大体スーパーのお惣菜か弁当屋でなんか買って食べてますね。営業で外回りのときは安いんで牛丼屋に行きます」



清良「アウトー」

清良「お二人の食生活は最悪に近いですね」



P「そ、そんなにですか」



ちひろ「まあ…確かにお酒はたくさん飲みますけど…そこまでですか?」



清良「そうですね…足の臭いの原因の一つに汗があります」



清良「汗は基本無臭ですが汗と一緒に排出される物や、汗で流れ出た角質をバクテリアが分解すると臭いの原因になります」



清良「バクテリア自体は足を清潔にして、古い角質を落としたらそこまで問題にはなりません」



清良「ですが、アルコールや脂質を分解して出る臭いは体の中からですからね。これはもう食生活を改善するしかありません」



ちひろ「…汗をあまりかかないようにする事は出来ないんですか?」



清良「無理ですね。足の裏には汗腺が多くて一日でコップ一杯前後の汗が出るといわれる部分ですから」



P「そんなに…」



輝子(コップ一杯の臭いの元…フヒ…地獄だな…)

清良「お酒を飲むなとは言いませんがもう少し自重しましょう。そして3日に一回は飲まない日を作ってください」



ちひろ「えっ…!飲まない日を作るんですか…!?」



清良「はい。汗で臭いが排出されると言いましたよね?毎日飲んでいる場合、毛穴に臭いが残って溜っている可能性もあります」



清良「そうなると加齢臭の原因にもなりますし、肌荒れにも繋がります」



ちひろ「加齢臭…!?」



清良「肝臓にも良くありませんからね。これからは飲酒のときは注意してください」



ちひろ「はい…」

清良「あとPさんですね」



清良「Pさんの場合脂質が多すぎです。最近シャツが脂臭くなってませんか?」



P「そういわれるとそうだったような…」



清良「脂質を取らないと肌の健康に良くありませんので、逆に体臭がきつくなってしまう事もあります」



清良「ですがお惣菜やお弁当だけだと油分が多いですからね。自炊するか、油の多いおかずを少なくしてサラダなどを食べてください」



清良「野菜の繊維質は整腸作用によって悪いものを便として出しやすくなりますし、サラダドレッシングに含まれる酢も体臭予防になります」



清良「ちひろさんと違ってアルコール類はそこまで飲んでないようですし、とりあえず野菜を食べてください」



清良「ビタミンの不足で別の病気になってしまうこともありますからね」



P「わかりました」

輝子「と、とりあえずまとめると…ちひろさんはアルコールを少なめに…。Pは…や、野菜を食べろってことか…」



清良「そうなりますね。あと出来るだけ足を清潔にすることと、靴を三足用意して一日ごとにローテーションで履くのが良いでしょうね」



ちひろ「靴を変えるのはどんな効果があるんですか?」



清良「同じ靴を毎日履くと湿気が溜って臭いの元になりますからね。三足用意するのは単純に靴の湿気を落とすのに二日くらいかけた方が良いというだけです。使わない間はシリカゲルみたいな湿気を取るものを入れたり日光で乾かしてください」



P「なるほど…」



清良「デオドランド用品なんかも併用して使うといいでしょうね」



輝子「べ、勉強になったな…」



P「ああ。とりあえずこの改善案でしばらく過ごしてみるか…」



清良「頑張ってください。とくにちひろさんは半分禁酒みたいなものですからね。辛いとは思いますが…」



ちひろ「が…頑張ります…!」



清良「その意気です!」







そして一ヶ月が経過した…

ちひろ「一ヶ月…長かったですね」



P「成人アイドル組の飲み会のお誘いを毎回断ってましたもんね」



ちひろ「こんなに頑張ったんですから多少は改善されてるはず…!」



P「一応臭いの判断をしてもらう為に輝子と清良さんと志希を呼んでみました」



清良「人を呼ぶほどの事じゃないと思うんですけどねえ…」



輝子「フヒ…」



志希「にゃははー♪ぶっ倒れるくらいの臭いの方を嗅いでみたかったけどなー♪」



輝子「それは…止めておいた方が…良い…」

P「あんな目に遭った輝子にもう一度臭いを嗅がせるのは酷だとは思ったんだが…」



輝子「い、一度嗅いでる私もいた方が…一応、判断できるからな…」



ちひろ「本当にごめんなさいね…これが終わったら可能な限りお返ししますから…」



輝子「フヒ…」



志希「いいないいなーあたしもなんかほしーなー♪」



P「志希も協力してくれたお詫びに何かするから希望があったら後で教えてくれな。もちろん清良さんも」



清良「私は別に…」



ちひろ「まあ、何か考えておいてくださいよ!お世話になった分お返ししないと!」



清良「そこまで言うなら、そうですね…何か考えておきます」



ちひろ「はいっ♪」

P「じゃ、じゃあ…靴を脱ぐぞ」



ちひろ「何か緊張しますね…」



志希「嗅ぐだけならすぐ済むしちゃちゃっと脱いじゃってよー♪ほらほらー♪」グイグイ



P「おいおい待て待て今脱ぐから…」



輝子「し、志希さん…出来れば…離れてた方が…」



志希「にゃっはー♪輝子ちゃんは怖がりだなー♪」



清良「いくらキツイ臭いといってもまさかそんな…」



輝子(ふ、フラグが…)



ちひろ「よいしょっと」カポッ



P「革靴ってなんか脱ぎにくいんだよなあ」カポッ







爆発ではなかった

奔流、と表現すればいいのだろうか

その『臭い』は一瞬で事務所を埋め尽くした

暴力的、圧倒的臭いが事務所を舐める様に蹂躙し尽す

音を立てて志希が膝を突くのを皮切りに事務所は悲鳴に飲み込まれた







志希「あっ……!あっ……!」ガクガク



P「志希!?」プーン



ちひろ「志希ちゃん!?」プーン



輝子「だ、駄目だ…!Pも…ち、ちひろさんも志希さんから離れて…!」



P「輝子!?ま、まさかまだ足の臭いが!?」



ちひろ「それだけじゃありません…!別の部屋からも声が!」



ギニャー!ナンヤコノニオイ! レイナ!マタオマエカ!?アタシジャナイワヨ! テロデアリマスカ!ガスマスクノジュンビヲ! フワァー!



 ニョワー!アンズチャン!オキルニイ!ネチャダメー! コレガサイキックスメル…!? コノ ハクサイ ハ クサイ…ガクッ カエデサーン! トリアエズメガネドウゾ!



ちひろ「に、臭いが事務所全体にも!」



輝子「に、臭いが強くなってる…!二人ともは、早く靴を履くんだ…!」



P「わ、わかった!」カポッ



ちひろ「はい!」カポッ

清良「こ、ここまで臭いが強いなんて…!」ゲホッオエッ



輝子「あ、明らかに臭いが強くなってる…!き、清良さん志希さんの…か、介抱を…!」



清良「え、ええ…!」ヨロヨロ



輝子「か、換気を…しなきゃ…!」ガラッ



輝子「………はあっ!はあっ!」



輝子(靴を脱ぐ前に息を止めてて助かった…)



P「お、俺たちはどうすれば…」アセアセ



ちひろ「ど、どうすれば」オロオロ



輝子「P、こ、この時間帯レッスンは…?」



P「え?えとこの時間は誰もやってないと思うが…」



輝子「じゃあ…!わ、悪いけどレッスンルームに篭った方が良いかも…」



輝子「い、今は…靴を履いてるから…抑えられてるかもしれない…。けど、く、靴から臭いがもれるまで強くなったら…!」



P「この臭いを際限なく撒き散らす事になってしまうのか…!」



清良「」ゾクッ

ちひろ「そんな…あんなに頑張ったのに…」



P「ちひろさん!悲しむのは後です!移動しましょう!」



ちひろ「はい…」ヨロヨロ



輝子「と、とりあえず…後でそっちに行くかけ、携帯に連絡するから…しばらく待ってて…」



P「わかった!清良さん志希をお願いします!」



清良「は、はい!」



輝子「か、解決法見つけるから…!あ、諦めないでくれ…!」



P「ああ!頼んだぞ!」



輝子「し、親友…だからな!」フヒッ

晶葉の研究ラボ



晶葉「ふむ…足の臭いを消す装置ねえ…」



輝子「そ、そう…このままだと事務所がや、ヤバイ…かも」



晶葉「にわかには信じがたいな…。足の臭いだけでそんなになるとは…」



輝子「信じられないかも…しれないけど…ほ、本当なんだ…!」



志希「うん。いや、アレはもうマジでやばかったよ」



晶葉(いつものニヤケ面じゃなくて真顔だ…『にゃははー♪』とかも言ってないし)



輝子(志希さんのあんな真面目な顔始めてみたかも…)



晶葉「…そんなにすごいのか?」



志希「匂いの実験とか色々やってて刺激臭も嗅ぎなれてるけどさ…アレは兵器レベルだね」



晶葉「噂に名高いシュールストレミングやホンオフェみたいな感じか?」



志希「多分…いや、それ以上の臭いだと思う…」



晶葉「おお…」

晶葉「うーん…臭いだけなら毛穴や皮膚の老廃物を洗い流すマシンを作れば良いと思ったが…常識外のレベルの臭い相手だとなあ…」



輝子「そ、そこを何とか…できないだろうか…」



晶葉「うーん…」



志希「あたしからも頼むよ晶葉」(真顔)



晶葉「志希…?」



志希「あれは…あの臭いは存在しちゃいけない臭いなんだ…」



晶葉「お、おいおい…?」



輝子「し、志希さん…?」



志希「匂いは…匂いは力なんだ…!匂いは、この匂いフェチを支えてるものなんだ!」



晶葉「おいなんか電波を受信しているぞ」

志希「あの臭いはクズだ!あっちゃいけない臭いなんだ!」バタバタ



晶葉「あっ!こら!私のラボで暴れるんじゃない!」



輝子「し、志希さん…落ち着いて…!」



志希「遊びでやってんじゃないんだよー!」バタバタ



晶葉「ええい!ウサちゃんロボ発進だ!志希を大人しくさせろ!」



ロボ「ウサッ!」



志希「暗黒の世界に戻れー!」バタバタ



ロボ「ウサッ!」ポカッ



志希「うっ…!」バタリ



晶葉「やれやれ…」

輝子「し、志希さん…」



晶葉「これは思ったより事態は深刻かもしれないな…」



輝子「えっ」



晶葉「変人ではあるが志希は研究者としてこれ以上ないほどの天才だ。理性的で知識もあり、思慮深い人間だ」



晶葉「そんな彼女がここまで錯乱してしまっている。その臭いはそれほどまでヤバイ臭いなのだろう…」



輝子「だ、大丈夫なのか…?」



晶葉「とりあえず今日一日ラボに篭ってにおいについて調べてみる。志希は間近で臭いを嗅いだのだったな?」



輝子「う、うん…」



晶葉「なら衣服に臭いや何らかの痕跡が付着してるはずだ。輝子、私は調べるための準備をするから志希の衣服を脱がしてくれ」



輝子「ええ…!?」





晶葉「自体は一刻を争うんだ。よろしく頼むぞ!」パタパタ



輝子「い、行っちゃった…」



輝子「…」チラッ



志希「」キゼツ



輝子「ご、ごめんなさい志希さん…」



輝子「…」



ロボ「ウサ?」



輝子「ろ、ロボも…手伝ってくれるか…?」



ロボ「ウサ!」

志希「」(すっぽんぽん)



輝子「…」



輝子「な、なかなか…いい体してるな…フヒヒ」



ロボ「ウサッ!」



輝子「ろ、ロボもそう思うか…」



晶葉「お、衣服を脱がせ終わったか」パタパタ



輝子「う、うん…この通り…」



晶葉「よし、じゃあ衣服の痕跡物をチェックするから輝子は事務所に戻っててくれないか?」



輝子「ど、どうしてだ…?手伝いならするけど…」



晶葉「手伝い自体はウサちゃんロボにできるから大丈夫だ。…事務所がまだ大丈夫かどうかを知りたい」



輝子「た、確かにそうだな…。き、清良さんと亜季さんが皆を避難させたけど…Pやちひろさんについては分からないしな…」



晶葉「臭いが漏れ出してないかどうかの確認のためでもある。これはウサちゃんロボにはできないからな。すまないが…任せてもいいか?」



輝子「お、おっけー…フヒヒ」



晶葉「よろしく頼む。…気をつけて行ってきてくれ」

輝子「わかった…晶葉もが、頑張ってね…!」ガチャ



晶葉「ああ!」



ロボ「ウサッ!」



晶葉「…さあ!気合を入れて頑張るとするか!」



ロボ「ウサッ!」



晶葉「その前に…」



志希「」(すっぽんぽん)



晶葉「彼女をベッドまで運ぼうか…」



ロボ「ウサッ!」



晶葉「…」



晶葉「…良い体してるな」ボソッ

事務所



輝子「フ、フヒ…ついた…」



輝子「さすがに…まだ臭いはもれてないな…うん」クンクン



輝子「避難した皆は…ど、どこにいるんだろう…」キョロキョロ



輝子「か、帰ったの…かな?」



輝子「とりあえず…じ、事務所の中に入ってみようかな…」



??「ちょっと待った!」



??「そのまま入るのは危険です!」

輝子「あ…亜季、さんに…き、木場さん…」



木場「今の事務所は危険だ」



亜季「迂闊に入っては死の危険があります!警察か自衛隊が来るまで事務所の中に入るべきではありません!」



輝子「ま、まさか…もう臭いが…じ、事務所に充満してる…!?」



木場「あの臭いのことを知っていたか…。なら尚更危険なのがわかるだろう?」



亜季「こんな時にP殿にもちひろ殿にも連絡が付きませんし…。もしかしたら事務所を狙ったテロの可能性も…」



輝子(あ、足の臭い…なんだけどね…)



木場「まだ分からないが、可能性はある…。あの刺激臭は明らかに殺傷性のあるものだった…!人工的に作られたものでなければ説明が付かない…!」



輝子(た、確かに人工的(P&ちひろ製)だけど…)

輝子(事態が大きくならないうちに言っといた方が良い…かな?)



輝子(でも…ちょっと二人が恥ずかしい思いをする…かな?)



亜季「そ、そういえば…!この付近は旧日本軍の地下研究施設があったと聞きます!」



木場「まさか…。その地下研究室に残っていた毒ガスが漏れてしまった…?」



亜季「だ、だとしたら大変ですよこれは!」



木場「警察なんて待っている時間はない!政府に連絡して自衛隊の派遣を…!」



輝子(…説明した方が良さそうだな)

木場「…足の臭い?」



亜季「そんな馬鹿な…」



輝子「フヒ…し、信じられないのは分かるけど…ほ、本当なんだ…」



亜季「にわかには信じがたいであります…」



木場「…しかし、仮にそれが本当だとしよう。ならばそれの発生源であるPくんやちひろくんも危ないのではないか?」



亜季「確かに…。輝子殿の話ではあの志希殿も近距離で臭いを嗅いで昏倒したのですよね…」



木場「事務所内の確認は素人がやるより警察や自衛隊に任せた方が良い。レッスンルームにいるPくん達の様子も気にはなるが…」



輝子「で、でも…」



警察「すいませーん!通報で異臭がしたという事で…」



亜季「あ、警察の方々がいらっしゃいましたね。対応してきます」



木場「さ、輝子くん。我々がここにいては警察も動きづらい…。ともかく別の場所へ移動しよう」



輝子「…」

輝子(その後、事務所から絶えず異臭が続いた…)



輝子(警察が事務所の中へ入ったが全員数分で出てきてしまった)



輝子(奥へ行くほど臭いが強くなり、耐えられるレベルではないそうだ)



輝子(警察の手に負えないことが判明した今、自衛隊が動員される可能性もあるらしい)



輝子(大手の事務所の騒動という事でマスコミが騒ぎ立てようとしたがすぐにもみ消された)



輝子(桃華や琴歌が気にしなくて良いと言っていたので気にしないことにしておく)



輝子(Pとちひろさんが靴を脱ぎ異臭騒ぎになって今日で3日が経つ)



輝子(ただ足が臭いというだけなのに何で…)



輝子(どうしてこんなSSになってしまったんだ…)

晶葉のラボ



晶葉「できたぞ…足の異臭を抑えるマシンが…!」



輝子「お、おお…!これでPやちひろさんもだ、大丈夫になるのか…」



晶葉「いや、このマシンだけじゃ駄目なんだ。色々と条件がある」



輝子「あ…じ、自衛隊が来るから…?」



晶葉「ああ、いくら事務所関係者でもこの状況では事務所の中に入れてくれないだろう」



晶葉「それともう一つ。当然だがこのマシンは近くで使わなければ意味がない。この意味は分かるか?」



輝子「に、臭いが…強くなってるから…危険ってこと…?」



晶葉「そう。すでに事務所外に臭いが漏れてしまっている。臭いの大元であるPとちひろのいるレッスンルームの臭いは想像が付かない…」

輝子「で、でも…行かなきゃ…!」



輝子「Pの携帯も…ち、ちひろさんの携帯も…壊れたのか、電池が切れたのか分からないけど…繋がらないままだ…」



輝子「で、でもPはきっと私達を信じて待ってる…!解決策を持って来てくれると…し、信じてるはずだ…!」



輝子「だ、だから…だから…!」



晶葉「ああ…分かってるさ…!私たちでPとちひろを助けるんだ!」



志希「にゃははー♪私も忘れてもらっちゃ困るなー♪」



輝子「あ、し、志希さん…大丈夫だったの…?」



晶葉「あの後しばらくして起きたらすでに正気に戻ってたからな。マシンを作る助手として活躍してもらったよ」



志希「それとー、臭いを除去する為の薬とかはあたし製作だよー♪」

晶葉「…事務所内を移動するのは…まあ多分大丈夫だと思う」



輝子「た、対策法があるのか…?」



晶葉「一応な。理論上恐らく大丈夫だろう、というくらいだが…」



晶葉「後はどうやって事務所内に入るかという事だが…」



木場「それは私たちに任せてもらおうか」





輝子「き、木場さん…!それに亜季さんと清良さんも…!」



亜季「私達が囮になりますのでその隙に入ってください!」



清良「事務所の危機ですからね…。普通なら警察や自衛隊の人に任せるんでしょうが…穏便に終わるならそれに越した事はないですから」



輝子「お、囮って危なくないか…?」



木場「ちょっとヒスっぽく『まだ解決できないの!?』とでも難癖つけるくらいさ。だがその程度でも注意はこちらに逸れるだろう」



亜季「暴れるわけではないですからね。特に危険な事はないでしょう」



志希「まーそれくらいなら精々厳重注意くらいで済むかなー?」



木場「早く事務所に戻りたいのはみんな一緒だからな…解決して皆で事務所に戻ろう」



晶葉「よし…!では今すぐ出発だ!Pとちひろを治して元の事務所へみんなで帰ろう!」



輝子「お、おー…!」



全員「「おー!」」

事務所



輝子「まだ20メートル以上離れてるのに…こ、ここからでも臭いが来るな…」



志希「近所の人は大迷惑だねー…」



木場「気の毒ではあるが気にしている暇はない…今から囮として注意を私たちに逸らすぞ」



亜季「後は任せたであります!」



清良「無理しないでくださいね…!」



晶葉「ああ!そっちもな!」



亜季「よし!突撃であります!GO!GO!GO!」



木場「ああもう…!それっぽく演技をしないか!」

晶葉「よし…では中に入るぞ…」



チョット!マダジムショニハイレナイデアリマスカ!



輝子「で、でもこのままだったら…き、気付かれちゃうんじゃ…」



モ、モウシワケナイデスガモウスコシオマチクダサイ…!



晶葉「こんな事もあろうかとだいぶ前に夏休みの自由研究で作った光学迷彩マントを持ってきたぞ!」



モウマテナインダ!ハヤクジムショニカエリタインダ!



輝子「じ、自由研究って…あ、あと臭いはどうするんだ…?」



モウスグジエイタイガキテ、ナイブヲシラベマスノデ!ドウカオチツイテクダサイ!



晶葉「それも大丈夫だ。特殊なガスマスクを作ってある。これとウサちゃんロボに新しく搭載した消臭機能を合わせる事である程度平気なはずだ」



ソウダヨ!ハヤクカエッテオヤマヲタンノウシタインダヨ! ウワキミドコカラキタ! アラ…?コンナトコロニワルイコガ…



輝子「ち、チートレベルだな…フヒヒ」



エ、アレ?キヨラサン!コ、コレハチガウンデス… ワルイコハオシオキヨネ…? マッタクダナ…



志希「わりと何でもありだよねー。あたしも便利キャラだけどさー」



ニ、ニゲルンダヨオオオ! ズブッ!! アオオオオン!



晶葉「褒めても何もでないからな…。さあ!事務所に入るぞ!」

事務所内



晶葉「ふむ…思ったよりガスマスクとウサちゃんロボの効果が高いな。臭いは特に感じない」コーホー



ロボ「ウサッ!」ゴウンゴウン



輝子「す、すごい…!これなられ、レッスンルームまでいけるな…!」コーホー



志希「いやー息苦しいけど臭くないってのはいいねー♪」コーホー



晶葉「まあ、まだ玄関だレッスンルームに急ごう…!」コーホー

事務所内階段



晶葉「エレベーターだともし万が一止まった場合、まずい事になるから階段で上ろう」



輝子「レッスンルームは五階か…た、大変だな…」



志希「まーこんくらいはしょうがないねー…」



ロボ「ウサッ!」ピョンピョン



輝子「ろ、ロボは元気だな…」

事務所五階



志希「う…」クンクン



輝子「に、臭いが感じれるようになってきたな…」



晶葉「うーむ…まだこの程度で済んでるから今のところは大丈夫だとは思うが…」



輝子「レッスンルーム内はた、大変かもな…」



志希「」ガクガク



輝子「し、志希さん大丈夫か…?」



志希「ま、まだなんとかねー…」



晶葉「無理そうならすぐに出るんだぞ…?」



志希「わ、わかってるよーうん…にゃははー…」

レッスンルーム前



晶葉「ううむ…」



輝子「け、結構ハッキリ…臭いが分かるね…」



志希「」ガクガク



晶葉「あー…無理そうなら帰った方がいいぞ志希…」



志希「い、いやここまで来たしー…さ、最後まで付き合うよー…うん…」



輝子(何か私のしゃべり方みたいになってる…)



晶葉「よし、あ、開けるぞ…」ゴクリ



輝子「う、うん…」ドキドキ



志希「…」ドキドキ

晶葉「よ、よーし…」スー、ハー



晶葉「…」



輝子「ど、どうした晶葉…?」



晶葉「…落ち着こうと深呼吸したらキツかった」グスン



輝子「あー…」



ロボ「ウサッ!」ガチャ



志希「あっ!」

レッスンルーム



ゴウッ!



輝子「う、うお…」ツーン



晶葉「くっ!ガスマスク越しでもこれかっ!」ツーン



志希「んぴっ!」ツーン



P「輝子!そ、それに晶葉に志希まで!」



ちひろ「ま、まさか…」



輝子「や、約束どおり…た、助けに来たぞ、P…!」

ちひろ「も、もう誰も来ないんじゃないかと…外の様子を見たら警察が出入り口を固めてますし…」



P「自分ではちょっと臭う程度だったんだが…そこまでの臭いだったんだな」



志希「じ、自分でも臭いが分からないの…?」



P「ああ、足を顔に近づけて嗅いでも良く分からなかった…」



輝子「こ、こんなに臭うのにな…一体どうして…」



晶葉「簡単な話だ」



輝子「えっ?」



晶葉「河豚や蠍が自分の毒で死ぬか?」



輝子「な、なるほど…!」



P「なんという冷静で的確な考えだ…!」



志希「え、えぇ…?」

輝子「あ、あと…この臭いの原因は一体…?」



晶葉「ま、その辺は移動してから説明するさ」



ちひろ「移動…?そ、外に行くんですか!?」



晶葉「いや、事務所の中だ」



晶葉「シャワー室に行こう」

シャワー室



P「で、ここからどうするんだ?体を洗っても臭いは落ちないと思うぞ」



ちひろ「一応この3日間で出来る限り体を清潔にしてましたからね…」



志希「それだけじゃ駄目なんだよねー…」



晶葉「Pとちひろはこの3日間、事務所にいる間の食料はどうしてた?」



P「えっと…一応緊急用に常備してあった保存食があったからそれを…」



ちひろ「亜季ちゃんの用意してくれたレーションとかですね」



晶葉「飲み物は?」



P「まあいつも通りコーヒーかスタドリとエナドリを…どうしてそんな事を…?」



ちひろ「まさか…」



晶葉「そのまさかだ」



志希「ドリンク類がこの臭いの原因なんだよねー…」

輝子「そ、そうだったのか…?」



P「ばかな…ずっと前から飲んでるけど足が臭くなるなんて今回が初めてだぞ…!」



ちひろ「そ、そうですよ!私はドリンクに変なものは入れてませんよ!」



晶葉「いや、ドリンク自体に問題があったのではなくPとちひろさんの体質の問題だな」



P「体質…?」



志希「そー、体質。ドリンク自体は調べても大した物は入ってなかったからあたしの服に残った二人の臭いとかを調べてみたんだよね」



志希「で、Pの細胞組織やら何やらを調べたらエナドリスタドリのドリンク剤にだけ過剰なまでに反応してたんだよねー」



志希「そこから色々調べた結果、ドリンク剤にだけ体が反応してめっちゃ代謝してたんだよー」



志希「それのせいで老廃物が溜まりに溜まってありえないレベルまで凝縮されて、こんな臭いになった…大体そんな感じだと思う」



P「まさかそんな事が…」

ちひろ「そ、そんな…つまり私のせいでこんな…」



晶葉「いや、正確には二人の体質が問題だからちひろだけのせいではないな」



晶葉「ま、それも今日限りで終わる」



P「そ、そうだ!何か策があるんだったよな!は、早く治してくれ!」



晶葉「そう焦るな。まず下準備が必要だ」



P「下準備…。何をするんだ?」



ちひろ「何でも言ってください!早くどうにかしないと…!」



晶葉「んー…なんというか…まず二人ともそこのサウナ室に入ってくれ」



晶葉「で、えーとな…その…」



志希「全裸になってね♪」



P「えっ」



ちひろ「えっ」



輝子「えっ」

P「ぜ、全裸になるのか!?」



ちひろ「二人であの個室に…!?」



P「…」



ちひろ「…」



P&ちひろ「…」カオマッカ



晶葉「良いからほら早く終わらそう…な?私も恥ずかしいんだから…」カオマッカ



輝子「フ、フヒ…」カオマッカ

P「ま、まさかアイドルの目の前で全裸になるとはな…」ヌギヌギ



ちひろ「くぅ…!Pさん!絶対こっち見ないでくださいね!」ヌギヌギ



P「わかってますよ!」ヌギヌギ



輝子「わ、わお…」



晶葉「そ、そんなまじまじと見るんじゃない…!」



志希「えー?でも二人とも良い体してるよー?…臭い以外はだけどー」



晶葉「うぅ…。まあでもこれからもっと凄くなるしな…。今のうちに慣れとくのも…」



輝子「え?も、もっと…?」

輝子「も、もっと凄い事って何だ…!?」



晶葉「それはだな…」



P「おーい!俺もちひろさんも脱ぎ終わったぞー!」



晶葉「む、それでは始めるぞ!」



輝子「フヒ…」



志希「まー見てれば分かるよー」



晶葉「よし!ロボよ!サウナ室に消臭触手くんを投入だ!」



ロボ「ウサッ!」ドボッ



ニュルニュルニュル…

P「うわっ!何だ!?触手!?」ニュルニュル



ちひろ「きゃあ!なんですかこれ!ちょ、ちょっと!どこに…!」ニュルニュル



輝子「しょ、触手って…」



晶葉「うむ…志希の調べた結果、体のありとあらゆる部分が臭くなる可能性があるらしくてな…そこで思いついたのがこの消臭触手くんだ」



晶葉「毛穴はもちろん穴という穴全てに触手が入り込んで、志希の作った特殊な薬を染み込ませるんだ。これで臭いは全てなくなるはずだ」



晶葉「まあ、欠点としては消臭中の絵が…その…」



志希「触手プレイの鬼畜エロゲーみたいだねー!」



晶葉「言うな…!」



輝子「フヒ…で、でもこれはその…」

P「もがっ、や、やめろ!前の穴に入り込むな!そこは!その棒の穴は入んないから!」



ニュル!



P「後ろも止めろー!もがっ!」



ツプッ!



P「もがぁ!」



ツププッ!



P「んほおおおおおお!!!お尻はやめへえええ!!!!!!」

ニュルニュル!



ちひろ「体が縛られて…!や、やめて!体を舐め回さないで…!」



ニュル!



ちひろ「んぅ…!そ、そこは…!」



ニュルルルル!



ちひろ「や、やめ前も後ろにも入って…!」



ニュルウ!



ちひろ「あっ!ひぃっ!ひっ!」



ジュプ!



ちひろ「ああ…!ああああああ!!!!」

輝子「…」



晶葉「…」



志希「〜♪」



晶葉「ま、まあ…なんだ。その…」



輝子「こ、これは…晶葉の趣味なのか…?」



晶葉「違う!」



志希「隠す事ないのにー♪」



晶葉「だから違うと言ってるだろ!」



志希「にゃはー♪」



輝子「フヒ…」

晶葉「ゴホン…!まあ、経過は順調だ。このまま終わるのを待てばこの騒動も終わる…」



志希「その間にあの二人何回イっちゃうかなー♪」



晶葉「だから止めろと言ってるだろ…!」カオマッカ



輝子「…」

輝子(この騒動…思えば、Pの机の下にいた所から始まった…)



輝子(あのときの臭いはまだ憶えている…)



輝子(ただ臭くて不快というだけじゃない…全身が焼け付くほどの刺激臭…)



輝子(普通の人が出す事の出来ない、人を超えた常識はずれのあの臭い…)



輝子(確かに…晶葉や志希は私では遠く及ばないほどの頭脳を持っている)



輝子(でも…)









輝子(あの臭いと、どっちが常識はずれなのだろう…?)









ビー!ビー!



晶葉「な、なんだ!?」



輝子「フヒッ…!?」



志希「な、なになに何が起こったの!?」



晶葉「薬剤切れ間近…?馬鹿な!想定以上の量を持ってきているのに…!」



志希「アバーッ!?アバッ…!アババッ…!」



輝子(でも…)

晶葉「そうか…!性的興奮によって代謝が上がって薬剤が染み込む以上に臭いが強くなっていったのか…!」



晶葉「まずい…!このままでは触手によって抑えられていた臭いが開放されて更なる甚大な被害が起こってしまう…!」



志希「アババ…!ど、どれくらいの被害が…?」ガクガク



晶葉「この事務所全体では済まない…。この地域一体がこの臭いで汚染されてしまう…!」



志希「アハハ、大きい…彗星かな。イヤ、違う、違うな。彗星はもっとバーって動くもんにゃー…」



輝子(でも…)

晶葉「くっ…!こんな初歩的なミスを…!もう駄目なのか…!」



志希「暑っ苦しくて臭いなココ…ん…出られないのかにゃ…脱ごう」ヌギヌギ



晶葉「ふふ…まだ研究したい事があったというのに…思い出すのはアイドルの事ばかりか…!」グスッ



志希「おーい、出し下さいよ…ねぇ」スッポンポン



晶葉「LIVEツアーもトークバトルも楽しかった…。まだ…まだこれからだったのに…」ボロボロ



輝子(…それでも!)

輝子「あ、諦めちゃ…駄目だ…!」



晶葉「?」グスッ



志希「にゃ…?」



輝子「Pもちひろさんも…わ、私達を信じて待ってた…」



輝子「晶葉も…志希さんも…P達を救う為に…あ、あんなに頑張ってたじゃないか…!」



輝子「ここに来るのに…て、手助けしてくれた木場さんたちも…いる…!」



輝子「あ、諦めちゃ駄目だ…!マシンはきっとP達も私たち皆も救ってくれる…!」



輝子「わ、私は何にも出来なかったけど…でも…ま、マシンを信じてる…!」



輝子「この騒ぎが終わって…み、皆が笑顔で事務所に戻れるって…信じてる…」



輝子「だ、だって私たちは皆を笑顔にする…」



輝子「アイドル、だからな…!」

晶葉「…」



晶葉「そうだな…」



晶葉「そうだったな…私の作ったものを信じ切れなくては研究者失格だった…」



志希「…ちょっと錯乱しちゃったけど、もー大丈夫!」スッポンポン



輝子「…応援、しよう!」



晶葉「そうだな…!たとえこれが最後でも…!」



志希「最後までアイドルらしくね!」スッポンポン

輝子「が、頑張れ触手…!負けるな…!」



晶葉「私の作った発明品なんだ…!まだいける!頑張れ触手!」



志希「触手!攻めが足りないぞ!もっと激しくいけるはず!」



P「んほおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」ビクンビクン



ちひろ「んああああああああああああああああああ!!!!!」ビクンビクン

ビー!ビ−!



晶葉「クソッまだか!?頑張れ触手!」



ロボ「ウサッ!」ピョン



輝子「ろ、ロボ!?」



晶葉「何をするつもりだ!戻るんだ、ロボ!」



ロボ「ウサッ!」ゴオオオオッ



志希「消臭機能はもうフル稼働してるのに…!限界を超えたら…!」



ロボ「ウサッ!」サムズアップ



輝子「ロボ…!」

輝子「頑張れ…!頑張れ!」



晶葉「負けるな…!諦めるな触手!」



志希「もう少しだよ!ねじ込め触手!」



P「イクッ!イクッ!イクッゥゥゥゥゥ!」



ちひろ「あっ!きちゃう!あっ!あああああああああああああああ!!!」



輝子 晶葉 志希「「「いけえええええええええええええ!!」」」



ビー!ビー!センジョウ シュウリョウ! センジョウ シュウリョウ!



ロボ「ウ……サ……」プシュウウウウ…



輝子「お、終わった…」

晶葉「や、やったぞ!終わった!臭いもなくなった!ロボ!触手!帰ったらすぐ修理してやるからな!」



輝子(ロボはともかく触手は直してから何に使うんだろう…)



志希「やった…悪い臭いは消えたんだね…」グスッ



晶葉「ああ!明日から元の事務所に元通りだ!」



輝子「よ、良かった…!」



志希「ま、後は…」チラッ



晶葉「ううむ…」チラッ



輝子「フヒ…」チラッ



P「」ドロドロ



ちひろ「」ドロドロ



志希「この二人の片付けと説明…どうしよっか…♪」

おわり





おまけ



ちひろ「…」



晶葉「…」



ちひろ「…人の来ない部屋を場所を用意してくれてありがとうございます」



晶葉「まあ…メールの内容からしてちょっと不穏だったしな。で、用件は?」



ちひろ「…先日の事件の事です」



晶葉「ああ…足の臭いの…。もう解決したと思うが…もしかしてまだ何かあるのか?」



ちひろ「あ、いや…その…」



ちひろ「あの触手ロボって…今はどうなってますか?」



晶葉「触手ロボ…?遠くの物を取ってこさせるのに便利だからマジックハンドみたいに使ってるが…」

ちひろ「その触手ちゃん…私にも少しいただけないでしょうか…?」



晶葉「えっ…?(触手”ちゃん”?)」



ちひろ「あ!いえ!ちがうんですそのはい!またあんな臭いでテロ活動してる感じになったら困ると思いましてはい!普段から軽く体の掃除が出来たらなと思いましてはい!決して不純なものなんてないんですよええ!気持ち良かったとかそういうのも全然ないんですよもちろん!皆がまた困る事になるのがいやだなと思ってるだけで…!そう!これは予防策なんです予防策!決してあのヌルヌルが忘れられないとかじゃないんですよ!プレイに使う用のローションをもう用意してあるとか全然ないんですから!」



晶葉「わかった…!わかったからちょっと落ち着け!」



ちひろ「あ、はい…」



晶葉「…」



ちひろ「で、そのう…触手ちゃんはお貸しいただけるんでしょうか…?」

晶葉「まあ、別にいいけど…」



ちひろ「い、いいんですか!ありがとうございます!」



晶葉「あ、うん…」



ちひろ「じゃあこの住所に代引きで良いんで送ってください!ありがとうございます!ではっ!」ダダダダダ…



晶葉「あ…(走っていってしまった…)」



晶葉「…」



晶葉「ふうー…」



晶葉「まさかハマってしまうとは…」



晶葉「…」



晶葉「そ、そんなに…気持ち良いのかな…」ドキドキ



志希「信じて送り出した研究者仲間が自作触手の変態調教にドハマリしてエヘ顔ダブルピースビデオレターを送ってくるなんて…」



晶葉「うわあ!いたなら声かけろお!!」バタバタ



志希「にゃははー♪」

おまけ2



P「いやしかし大変だったな…」



輝子「そ、そうだな…凄い臭いだったしな…」



P「俺としては普通の足の臭さレベルにしか感じなかったんだがなあ…」



輝子「ま、まあ…自分の臭いってのは…わ、わかりにくいらしいけど…」



P「それでも限度ってもんがあるよなあ…ここまでの事態になって気付かないってのもなー」



輝子「フ、フヒ…」

P「まあもう事件は起こらないだろうしな!これでいつも通り仕事が出来る!」



輝子「…」



P「輝子…?」



輝子「ぷ、Pは…靴は脱がないのか…?」



P「え?」



輝子「そもそもの発端は…わ、私がここ(机の下)にいると危ないって…話だったしな…」



P「あー…」



輝子「も、もう臭いは治ってるだろうし…く、靴は…脱いでも大丈夫じゃない…かな…」



P「ふむ…」

P「まあ、もう大丈夫だろうし…また蹴っ飛ばしたらアレだしな…ちょっと靴脱いで見るか…よっ、と」カポッ



輝子「フヒ…」



P「ど、どうだ…?」



輝子「だ、大丈夫…だよ…」



P「ほっ…それなら良かった…」



輝子「…」スンスン



P「しょ、輝子…?」



輝子「…」シュルシュル



P「お、おい靴下を脱がしちゃ…」

輝子「…」ペロッ



P「うお…!(足指を舐め…)」



輝子「…」レロッ…チュッ



P「しょ、輝子…!」



輝子「まだ…ちょっと…に、臭うからな…」



輝子「こうして…た、たまに私が…チェックしてあげるぞ…」



輝子「フフ…し、親友だからな…」



P「輝子…!」ゾクゾク









森久保(なんかお隣からちょっとえっちな雰囲気が漂ってきてるんですけど…!)



おわり



23:30│星輝子 
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