2015年07月02日

モバP「志希の弱点を発見してしまった」

モバマスSSになるよ



一ノ瀬志希(18)

匂い大好き変態







成人指定よ!帰った帰った!



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433073170



[事務所]



P「ちひろさん、志希見かけませんでしたか」



ちひろ「見てないですね」



P「ですよね……どこ行きやがった……」



ちひろ「……また失踪ですか?えっと、なら電話を」



P「あいつの電話、俺の机の上に……」



ちひろ「え、えぇ……ちゃんと持たせないと」



P「持つように言ってるんですけどね。何度も」

ちひろ「私用携帯の番号とかは」



P「アレが兼用なんです。最初は分けてたんですけど、すぐ失くすので」



ちひろ「ズボラだ……」



P「女子高生は肌身離さず携帯持ってるはずなのに……」



ちひろ「探すの、手伝いましょうか?」



P「……15分後に見つかってなかったらお願いします」



ちひろ「はい。お仕事遅れちゃいますからね」



P「さーて、どこ行きよった」



ちひろ「ダメですよ。ちゃんと飼いならしておかないと」



P「飼いならすって……」

・・・



[屋上]



志希「ん゛〜っ……ふぁぁ」



P「……こんなとこで昼寝してやがったのか」



志希「あ、やっほー。陽気に誘われて、ついね〜♪」



P「つい、じゃないだろ。もう時間ギリギリだぞ」



志希「あー、うん、そうそう、お仕事、そうだったね。行こ行こー」

P「すぐ出るぞ……ってもっとマシな服ないの」



志希「ないよーん。別に衣装に着替えるんだし、よくない?」



P「今日のとこは楽屋周り寒いぞ。いつも冷房ガンガンだ」



志希「えー……あ、ならキミがいいの持ってるじゃーん♪ その上着貸してー」



P「……変なことしないならな」



志希「しないしない♪ ほらほら、ちょちょっーと寄越したまえ」



P「……はい」



志希「いえーい!!おー、いいねいいね♪」



志希「やっぱ肌につけてるものは濃さが違うよ〜♪」ハスハス



P「……今変なことはしないって言ったとこだよな?」



志希「やー、こんなのもらっちゃったからにはね〜」



志希「無理無理、あはは、トリップしちゃいそ〜♪」ハスハス



P「はぁ……とりあえず出るぞ、持ち物まとめて車に」



志希「あはははは、いいねいいね、ん〜♪」ゴロゴロ



P「…………」



志希「このために生きてるって感じだよ、うひひ」



志希「あはは、やっぱりキミの匂いじゃなきゃね♪ ふっふふー」バタバタ



P(……)





P(こいつ)





P「……志希」ぎゅむっ



志希「ひぎゃっ!?」





志希(え?え、あれ、首、根っこ、後ろから掴まれ……)



P「立って」



志希「う、うん」スッ



志希(……あれ、あれれ?な、何これ)



P「なあ、時間ないって言っただろ?」



志希「うん、言った、言った」



志希(あれ?違う、違う、そこ認めるところじゃ)



P「なんで時間ないか、わかる?」



志希「あ、あたしが屋上で遊んでたから」



志希(え、何、変、おかしいおかしい、なんであたし)

P「そうだな。で。これ以上遊んでると間に合わない」



志希「準備、準備して、出られるように、します」



P「うん。そうして。あんまり困らせないでくれ」



志希「ごめんなさい」



P「はい。素直でよろしい」パッ



志希「…………」



志希「っ!!!」ババッ



P「え、うおっ!?」



志希「何、今キミ何したの」



P「え?」



志希「あたしの首、掴んだでしょ」



P「……あ、え、ごめん、痛かったか?そんなつもりは」



志希「痛くない。痛くないから、それで何したか教えて」



P「何した、って」



志希「何かしたでしょ。今、何かが絶対に変だった」



P「え、いや、俺は別に」

志希「何もしてないのにあんなことになるわけない。何したの」



P「……?」



志希「簡易催眠?どこかで薬使った?何かの怪しい秘術?」



P「ご、ごめん、ただ単に志希が寝転がるから引き起こそうと思って」



志希「それで?」



P「……猫に言うこと聞かせるときの手癖で、つい首を」



志希「……は?」



P「ほら、家で猫飼っててさ」



P「テコでも動かないときは首根っこふん掴んで動かしたりするんだ」



P「確かに実力行使は悪かったと思うけど、変なことは何もしてないから……」



志希(何、それ)



P「いや、でも、うん。まずいよな。ごめん」



志希(さっき、全く抵抗する気が起きなかった)



志希(それが『首を後ろから掴んだだけ』?)

P「ごめんな、そこまで不快だったならちひろさんに相談してくれても」



志希「……いい、そういうのはいいから。ちょっと一つ実験に付き合ってよ」



志希「それでチャラ。いいでしょ?」



P「……えっと、本当に時間が」



志希「30秒もかからないよ。肩。肩掴んで、何か……そう、『上着返せ』って命令して」



P「……それだけ?」



志希「それと、後でもう一つ。ほら、時間ないんでしょ」



ぐっ



志希「……」



P「……『上着を返せ』」



志希「……ダメだね。じゃ、もう一回。さっきと同じ感じで首裏、掴んで命令してみて」



志希「……命令して5秒したら、手は離してね」





ぎゅっ





志希「っ!!ん、んん……っ」



P「……『志希、上着返せ』」





・・・

・・



P(あの日以来、仕事終わりに新しい習慣ができた)



P(小さな交換条件だった)



P(志希は仕事に遅刻しない、仕事中に失踪しない)



P(代わりに俺は仕事終わりに志希の実験に一回だけ付き合う)





志希「じゃ、今日は足の続きー。足首のあたりいってみよっか〜♪」



P(内容は簡単。志希が部位を指定する)



ぐっ



P(俺はそこを掴んで、志希に簡単な命令をして)



P「『左手挙げて』」



P(5秒後に手を離す)

志希「……足はこれで全部大丈夫、っと」



志希「うーん、腿以外はあんまり面白くなかったなー」



P「なあ、いつまでこの実験やるんだ?」



志希「そーだね。とりあえず四肢はもういいや。多分全部ハズレ」



P「……つまりアタリを見つけるまでやる、と」



志希「そゆこと!ま、手足がハズレなのは最初の方で気づいてたんだけどね」



志希「んふふ、キミの反応が面白いから続けてただけ。結構楽しんでたしょ〜♪」



P「……」



志希「明日からは腰のあたりかなー。あ、胸の方がいい?」



P「……お前なあ」



志希「にゃはは、いーじゃんいーじゃん。タダで触れるんだよ?」



P「はぁ……そもそも実験って、5秒程度で何かわかるのか?」



志希「お、ナニ、ナニ?肝心なところに移る前に触る時間延長したい?男の子だね〜♪」



P「そうじゃなくて」



志希「わかるよ。5秒もあれば、じゅーぶん」



志希「キミに掴まれたときのあの感覚は、ちょーっと忘れられそうにないからね」



P「俺以外の人は試した?」



志希「一応ねー。ちひろさんに首揉んでもらったりで、こっそり」



志希「でも、全然ダメ。一瞬であたしの自由が消えるあの感覚は、キミだけだ」



P「自由が消える?」



志希「そう。正直、ヤな感覚だよ」



志希「キミに捕まってる間は、キミに従う以外に選択肢がないんだもん」



P「……つまりあの時は」



志希「そー。謝る気なんて全然なし!志希さん平常運転!」



志希「……でも、キミに捕まったらなぜだか謝るしかなかった」



P「まあ、素直に言うこと聞いてたよな」



志希「そんな気はなかったのにね」



P「……なんか、ごめん」

志希「いーってば。あたしもあんな風になるなんて予想外だったもん。ちょっと怖かったよ」



P「……やっぱり?」



志希「そりゃーねー。振り払おう、なんて思いつきもしなかったんだよ」



志希「『あれ、なんで謝ってるんだろうあたし』って考えてる間もずっとキミの言いなり」



志希「んんー。なんだろうねー、これ」



P「確かに怖いな」



志希「怖い怖い。なんでああなるか、いくつか仮説はあるんだけどね」



志希「キミに付き合う気があるなら実証実験、できるけどー?」



P「……試したいの?」

志希「だってさ、おもしろくない?志希さんなんでも言うこと聞いちゃうんだよ?」



志希「もしかしたらキミ、マインドコントロールの素質があるのかもね。にゃはは」



P「いや、それはないだろ」



志希「どうかにゃー?あ、ハンドパワー的なサムシングとか」



P「今までの実験は志希側になにかあるって前提だったんじゃないの」



志希「うん。そーだよ。とりあえずあたしは首掴まれると、ああなることはわかってるからね」



志希「ホントなら一日くらい缶詰して、試せるコトは全部試したいんだけど」



志希「あ、缶詰する?多分たのしーよ?」



P「できないのわかってて聞くな」



志希「ちぇー」

P「……さっき、嫌な感覚だって言ってたよな」



志希「うん?」



P「それってアレだろ、本能的にマズいって体が黄色信号出してるんじゃないのか」



志希「おっ、いいねいいね。『本能』はあたしも考えた線だよ」



志希「ただ、逆なんだけどね」



P「逆?」



志希「そ。キミに従うように、本能があたしの意思を切り捨てる」



志希「意識ははっきりしてるのにね。決定権がないんだよ」



P「なるほど……で、本能が命令してくることに今更逆らえない、とか」



志希「……今更?逆らえない?」



P「いや、適当だけど。いつも本能赴くまま好き放題やってるだろ」



志希「……」



志希「ぷっ、あは、あはははは!」



志希「うん、うん、そういう考え方ね!いいよ、うん、やっぱりキミはいい」



志希「ふふ、確かに。ツケが回ってきた、そーゆーことかも」



志希「教訓!賢いフリしたところで、創造主のプログラミングには勝てない!なーんてね」



P「いや、別にそこまでは」

志希「くくく、いいんだよ。うん、確かにそうなのかも」



P「え」



志希「実際、あたしがキミの匂いにどーしよもなく惹かれちゃう理由も」



志希「キミに首を掴まれると服従しちゃうのも」



志希「全部その辺のコトのせいにしちゃえば、簡単な話だ」



P「……その辺のコト?」

志希「本能。結局は哺乳類で、獣、ってコト。要は、神サマのせい」



P「……えっと」



志希「にゃはは。つまりね?」



ずいっ





志希「『雌』だから」



P「っ!!」



志希「好みの匂いの『雄』には逆らえないんだ」



P「お、おい」

志希「ふふ、いい、やっぱりキミはいいよ。うん。そう考えると全部しっくりくる」



P「志希、近い、近いから」



志希「ね、今日はもう一回実験、してみない?」



志希「あの時みたいにしてさ。命令の内容は好きに決めていいよ」



P「好き、に」



志希「そー。好きに。『脱げ』でも『跨がれ』でも」



P「お、俺はそんな、別に、お前に無理矢理何かさせる気なんて」



志希「うん。だろーね。じゃ、無理矢理じゃなかったら?」

P「無理矢理じゃないって、どういう」



志希「あたしね、今、結構いいかなーなんて思ってるんだ。しっくりくるんだよね」



志希「キミに従わせられるのは、悪くない気がしてる」



志希「いや、違う。悪くないどころか、いいんだよ。正しい気すらする」



P「いや、でもな、従わせるなんて」



志希「ふふ。キミ次第だよ。キミに命令されて服従するのは、あたしにとって望むところなんだ」



P(志希が)



P(予測不能って単語に足が生えたような、一ノ瀬志希が)



P(服従、って)





ぞくり



志希「……あ。ふふ、この匂いは初めてだね」



志希「いいよ。おいで。ほら、なんでもいいよ」



P「さ、流石に事務所だし、人が来るかも」



志希「来ないよ。そういう時間だってことは、キミが一番よく知ってる」



P「……」



志希「いいんだよ」



志希「キミがその気になれば、あたしはこの地球上でキミにとって一番都合のいい雌になる」



志希「だから。……ね?」



P「…………っ、ああっ、くそっ……!」





ぎゅうっ



志希「〜〜〜〜っ!!!」



志希(っ、あ、これ、これ)



志希(髪ごと、首の付け根、掴まれて)



志希(視線も、逸らせない)



志希(逃げるとか、反抗するとか、絶対に無理)



志希(そう、これ、あたしの本能だ)



志希(本能が諦めてるんだ)



志希(だって、そーじゃなきゃ、こんな)



どくん







志希(……っ、すごい、すごい、やっぱり)



志希(わかる、お腹に、血が集まってる)







志希(体中の細胞が、屈服しろって、言ってる)





志希(目の前の、雄に。屈服しろ、って)



P(……うわ、ヤバい、ヤバいぞこれ)



P(志希のヤツ、見るからに発情してる)



P(獣じみた息遣い)



P(上気して、じんわりと赤くなった首元)



P(情欲で濁って、焦点が定まらない目)





『多分言いなりだよ』





志希「っ、ふっ、ふーっ……ふっ、ふっ」



P(……期待、してる)



P(俺が、何か、命令するのを待ってる)



P「えっと」



P(志希が、しなさそうなこと)





P(例えば)

志希(あは、あはは、何これ、何これ)



志希(頭の中、ぐっちゃぐちゃ)



志希(ダメ、もうダメなんだ)



志希(前は自由が効かなくて、嫌だったのに)



志希(その意味を理解したからには、もう、ダメだ、あたし)



P「……志希」



志希(ああ。うん、そう、そう来なきゃ)





志希(嬉しい。嬉しい。キミも、乗り気になってくれるなんて)



志希(いいよ。いい。なんでもいいから、あたしを、従えて)



P「……『おねだり』」



志希(……ねだる)





志希(ねだる)



志希(キミに)



志希(してもらうために)



志希(……っ、あは、あはは)





ぎゅむっ



P「うおっ」



志希(いい、いい)



志希(そう、キミに、してもらう。それが、いい)



志希(近い、こんなに近い)



志希(あたしの匂いと、キミの匂いが、混ざって)



志希(頭が、脳が。とろけて、なくなりそう)



志希(でも、いい。それも、いい)



志希(もっと、もっと、感じて)



志希(あたしを)





志希(胸も)



むにゅっ 



P「っ……」



志希(お腹も)



ずりっ



P「し、志希、」



志希(全部、全部、キミに、あげるから)



志希(もっと、混ぜて、全部、全部、ちょーだい)

ピクッ



志希(……ふふ。ふふ、ちゃんと、反応してくれてる)



志希(あたしの『雌』に、キミの『雄』が)



志希(嬉しい、嬉しい、嬉しい)



志希(キミを興奮させられてる)



志希(キミは、きっとあたしを求めてくれる)



志希(いいよ、もっと、興奮して)



志希(もっと、求めて)



志希(もっと、捕まえて)



志希(あたしを、全部、全部、)





チャリーン チャリーン



P「っ……あ、ちひろさんから、着信」



志希(もっと、もっと、キミを、キミを)



ずり ずり



P(こ、こいつ、全然聞こえてない)



P(目もとろけて、一心不乱に体押し付けて、腰も振っちゃって)



P(……ヤバイ、Pチャンめっちゃ元気になってきた)



P(いや、うん、正直たまらん)



P(でも、千川ちひろ、畜生、これってどうせこれから戻りますメールだよな)



P(10分あれば……いや、いやいや、今の志希は完全にタガが外れてる)



P(ダメだ、ダメだ、この据え膳は今は食えない……!)

P「……志希、『おあずけ』」



パッ



志希「っ、え、あ……」



P「ごめん、ほら、今ちひろさんから着信が」



P「あと数分で帰ってくるだろうから。続きは……えっと、まあ、延期で」



志希「……」ギリッ



P「!?」ゾクッ



P「ちょ、落ち着け落ち着け」



P「え、えっと……あ、そ、そうそう、実験の結果は」



志希「…………ああ。実験。うん、そう、そうだったね」



志希「ダメ。ダメだよ、これ。絶対に無理」



P「……」



志希「仮説の通りだ。あたし、キミに捕まると、ダメなんだよ」



志希「自由がなくなるとか、そういう話じゃなかったんだ、最初から」



P「……ダメ、って」

志希「わかってるでしょ。あたしも今ので確信したよ」



志希「キミに捕まったら、あたしはもう終わり。負け」



P「……なんかヤバい感じではあったけど」



志希「今もだよ。今、こうしてる間も全然興奮が止まないくらい、キミの『モノ』にされたくなってる」



志希「しかもまるでコントロールできない。見たでしょ?」



P(見たというか、うん)



志希「キミがやめろって言わなければ、多分してくれるまであれを続けてた」

P「……ごめん。もっと別の命令にすればよかった」



志希「別の?ダメだよ。あれは正解」



志希「キミに命令された瞬間も、キミに体擦りつけてる間も、恐ろしいほど幸せだったもん」



P「……幸せ、って」



志希「さっきの考え方で言えば、本能があたしを褒めてくれてたんだ。よしよし、それでいいぞ、って」



志希「それで、脳内麻薬どばどばー。頭がドーン」



志希「結果、頭も体もとろっとろ」



くちゅっ



志希「ほら。水音しちゃう」



P「……っ」



志希「で、延期って、いつ。いつならいいの?」



P「いや、あのな、」



志希「ダメじゃないよね。キミの匂いは絶対にYESって言ってた」



P「……うん、まあ、実際あそこまでされたら拒むに拒めないというか」



志希「ね、いつ?夜?今から二人で失踪しちゃう?」



P「……えっと、予定決めないとダメ?」



志希「……あ。そっか」



志希「いや、ううん、決めなくていーよ」



P「うん、それが俺としても助かるというか」



志希「そうだ。そう。いつでも。いつでもいいんだよ」



P「え」



志希「キミに首を掴まれた瞬間、あたしは『負け』なんだ」



志希「だから、キミのタイミングでいい」



P「俺の、タイミング」



志希「うん。キミが、欲しくなったら」



志希「あたしがお昼寝中でも、ご飯食べてるときでも、なんなら他の人と話してるときでも」



志希「事務所のソファーでも、車の中でも、その辺の路地裏でもいい」



P「……いや、いやいや、そんな」



志希「あ、携帯持っとく理由ができたね。そーゆー呼び出し方もオッケーだよ?」



志希「もちろん、最後はキミ次第だけど。キミがすることは、ただひとつ。あたしを捕まえるだけ」



P「……俺はそんなこと」



志希「していいんだよ。あたしになら。ううん、違う。むしろ、して欲しいんだ」



P「……」ゴクッ

志希「……くく。いいね、その顔」



ちゅっ



P「っ!?」



志希「後でちゃちゃっと襲ってくれてもいいよ〜♪今すっごいムラムラしてるから」ヒソッ



P「だ、だから!」



志希「はーあ、ちひろさんってば、間が悪いなー」



志希「びっしょびしょだし匂いでバレちゃうよー、これ。着替え着替えーっと」



志希「ふふ、キミもズボンの中のそれ、早くどうにかしなよ〜♪」



P「……」



Pチャン「……」



志希「手伝う?」



P「いや、本当、とりあえず離れて、俺も落ち着かないから」



志希「ししし」



・・・

・・





P(あの日は結局、それ以上何もなかった)



P(後で『一人で発散するのは大変だった』と志希に愚痴られたが)



P(以降、『実験』もしなくなり)



P(お互いに、あの日のことを触れることはなかった)



P(でも、忘れることはできなかった。むしろ忘れたフリをしようとしたことは、逆効果だった)



『キミがすることは、ただひとつ。あたしを捕まえるだけ』



P(その言葉は、あの日の志希の乱れ様と一緒に、しっかり俺の意識に焼き付いていた)





・・

・・・



[ある日の夜 事務所]



ちひろ「プロデューサーさん、プロデューサーさん」



P「はい?」



ちひろ「今日、志希ちゃんからおやつ貰いました?」



P「……?ああ、そういえば貰いました。ビスケット」



ちひろ「ふふふ。実はそれ、ちょっと裏話があるんですよ。聞いちゃいます?」



P「言いたいんでしょ……はい、聞きたいです」



ちひろ「えへへ。それ、今日の事務所のおやつだったんです」





ちひろ「夕方片づけるときに志希ちゃんが、『Pさんにあげるから一つちょーだい』って」



P「へぇ」



ちひろ「かわいいですよねぇ。ふふ、変わった子ですけど、しっかり女の子なんですよ」



P「……?」



ちひろ「なんですかその顔」



ちひろ「志希ちゃん、Pさんのためにわざわざ取っておいてくれたんですよ」



ちひろ「毎日外で大変だろうからねー、って言ってました」



P「あ、なるほど……は、ははは」



ちひろ「照れくさいでしょうけど、しっかりお礼は言ってあげてくださいね」



P「……そうします」

ちひろ「一体どうやったんですか?」



P「え?」



ちひろ「志希ちゃんですよ。しっかり飼い慣らしてるじゃないですか」



P「飼い慣らしてる、って」



ちひろ「だってそうとしか言えません。志希ちゃんって、適当というか、予測不能な子じゃないですか」



ちひろ「でも傍から見てると最近はPさんの言うことはしっかり聞いてますよね」



P「……かも、しれないですね」



ちひろ「教えて下さいよー。どんなマジックがあったんですか?」



P「うーん。マジックなんていう程の仕掛けはなにも」



ちひろ「えー……あ、案外、単純に相性が良かっただけ、とか?」



P(……相性が)





『あたしはこの地球上で、キミにとって一番都合のいい雌になる』





P(……)



P「……そんなところだと思います」

ちひろ「ふふ、それはそれで面白くないけど、羨ましい話です」



ちひろ「しっかり面倒見てあげてくださいよ」



P「……ええ。そうします」



ちひろ「はい。……さて、私もぼちぼち上がっちゃいます。施錠、お任せしていいですか?」



P「ええ。お疲れ様です」



ちひろ「えっと、お財布と、手帳と……」



ガチャッ



志希「おっはにゃーん♪」



ちひろ「……あら?志希ちゃん?どうしたの?」



志希「んー、ちょっと忘れ物」



ちひろ「もう……」



ちひろ「……あ、Pさんももう帰るんでしたっけ」



P「え、いや」



ちひろ「志希ちゃん、遅いしPさんに送っていってもらったらいいんじゃない?」



志希「おー?」



P「……」

ちひろ「施錠は任せてください。ほら、早く荷物まとめちゃってくださいよ」



P「……えっと」



ちひろ「志希ちゃんも、Pさんと一緒の方が安心よね?」



志希「……んふふ、そだねー。ねね、送って送って〜♪」



P「…………」



ちひろ「ほら、Pさん」



P「……わかりました。志希、忘れ物って」



志希「んー、もう回収したよー。だいじょぶ」



ちひろ「Pさん、その辺は私が片しますから。女の子を待たせちゃダメですよ」



P「……申し訳ないです。よし……って志希、お前変装は」



志希「え?」



P「え、じゃないだろ。なんか適当に髪束ねて、帽子とだけでも」



志希「えー。束ねんのやーだー」



P「その髪目立つから。えっと、確かこの辺りに髪ゴムが……ほら、これで」



志希「ぶーぶー。志希ちゃん断固拒否ー!」



P(……ちひろさん助けて)



ちひろ(Pさんがやってあげたらいいんじゃないですか)ニコッ



P(…………)

P「……髪、上げて。後ろで緩く束ねるだけでも変わるから」



志希「……お?おー、何、キミがやってくれるの?」



志希「ししし、ならいーかなー。ほら、好きにしちゃってー♪」



P(……)





『そー。好きに。『脱げ』でも『跨がれ』でも』





ぞくっ



志希「……んー?」



P「……えっと、この辺かな。ほい」きゅっ



志希「あはは、髪束ねたの超久しぶり!」



志希「何、キミってこーゆー結び方が好きなの?」



P「……まあ、な。よく似合ってるよ」



志希「ふん、ふん、肩にすこーしかかる感じねー。覚えた!」



志希「こっち向くと首元がチラっと見えちゃうんだね。セクシ〜♪」チラッ



P「っ!!」



志希「……くく。あれあれ、どったの?」



P「……ほどほどにしなさい。ほれ、帽子と眼鏡。行くぞ」



志希「はーい。それじゃちひろさん、ありがとねー」



ちひろ「ふふ、また明日ね。Pさんも、お疲れ様です」



・・・



志希「〜〜♪」



P「そういや」



志希「んー?」



P「おやつ、ありがとうな」



志希「あー、あれねー。食べた?食べた?」



P「……何か入れてたのか」



志希「んふふ」



P「おいィ!?」

志希「入れてないよーん。で、食べた?」



P「食べた、けど」



志希「おー。そっか、そっか。ししし」



P「何か入れただろ」



志希「入れてなーい」



P「ぬぬぬ」



志希「ホントだってば。どっちかというと、ちゃんと食べてくれるかどうかの実験」



P「……?」



志希「食べたときさ、薬入ってるかも、とか考えた?」



P「いや、別に。志希が差し入れなんて珍しいな、とは思ったけど」



志希「うん、うん。よーし、いい傾向」



P「どういう意味だ」



志希「んー、後で教えたげる」



P「はあ」



志希「で、Pクン。キミなかなかアレだね」



P「Pクンってなんだよアレってなんだよ」



志希「アレはアレだよ」



P「何」



志希「やらしいね?」



P「……何でそうなるの」



志希「さっき、あたしの髪の毛触ってるとき」



P「う」



志希「ふふふ、志希ちゃんのお鼻は誤魔化せないよー?」



P「いや、あれはだな」



志希「思い出しちゃった?」



P「……まあ、少し」



志希「そっかー。そっかー♪」



P「ああ、もう……」



志希「で」



P「?」



志希「あたしは、いつでもいいわけだけど」



P「……志希も案外、アレだな」



志希「んー?」



P「もっと適当を地で行ってるもんだと思ったけど。したたか、というか」



志希「ししし」



P「今日のこともどこまで偶然なんだか」



志希「んー?何のことかにゃー?」



P「……やっぱり?」



志希「どーでもいいじゃん!大切なことはいつだってただ一つ!」



P「何」



志希「何だろ?」



P「適当か」



志希「や、今のは照れ隠し」



P「え?」



志希「ちょっと言い切るには勇気が足んなくて」



P「わざとだろ。やっぱしたたかだ」



志希「うひひ」

志希「大切なのはね。あたしがキミの気を引こうとしてる、ってコト」



P「……」



志希「乗ってくれた方が嬉しいんだけどにゃーん?」



P「……俺は」



志希「おーっとストップ!志希さん宅に到着しました!」



P「え?あ、このマンション?」



志希「そそ。……じゃ、運命の選択。上がってく?」



P「……」



志希「ちなみに、上がったら朝まで返さないからね。絶対」



P「俺は」



P(俺、は)

志希「んふふ。キミのその顔、結構好きかも」



P「……」



志希「さっきの答えねー。全部だよ」



P「さっき?」



志希「今日のコト。全部、あたしの仕込み。偶然なんて一つもない」



志希「ビスケットのコトも、キミに髪束ねてもらったのも」



志希「全部。全部、キミにここまで送ってもらうため」

P「……ちひろさんもグル?」



志希「んーん。でも、計算内。あの人、世話焼きだからねー」



P「……なんか、もはやしたたかというか」



志希「腹黒?」



P「そこまでは言ってない」



志希「ま、あたしはそんなもんだよ。それに、そー思われるのだって厭わない」



志希「キミを、その気にさせるためなら、ね」



P「……」

志希「さて、あんまり突っ立ってると目立っちゃうと思うケド〜?」



P「……」



志希「……」



P「……何階?」



志希「14階。……っしし、やったね」



志希「さ、行こ行こ」

P「ここ?」



志希「うん。ま、何もない部屋だけどね。上がって上がって」ガチャガチャ



カチッ



志希「扉の向こうに行ったら、よろしくねー♪」



P「……お前なあ」



志希「やー、仕方なくない?おあずけされて、そのまま放置されて。志希ちゃんかわいそうでしょ?」



P「仕方なかっただろ」



志希「くくく。今ここにいるのも、仕方ない?」



P「……」





ガチャッ





志希「あ」



P「お邪魔します」



志希「……っ、ふふ、いいね。そうこなくちゃ」







バタン



・・・



志希「……っ、はっ……はあっ……」



志希「待って、待って……ちょっと、ストップ」



P「駄目」



志希「だ、駄目って、あたしもう三回も」



ずぷっ

志希「〜〜〜っ!!」



P「三回も?」



志希「はっ、はぁっ……苦しいから、ホント」



P「うん」



ぐちゅっ

ぎしっ ぎしっ



志希「あ、あっ……だから、ね、やめ、っ……ちょっと、」



志希(っ、ほ、本当に、キツいのに)



志希(全然、腰、止めて、くれない)



志希(あたしだけ、もう、三回も、)



志希(違う、予定だと、一緒に、何度も、)



志希(なんで、この人、こんなに)



P「ほら、志希、頑張って」



志希「っ、が、頑張れって、っ、あたし、こんな」



ぴたっ



P「無理?」



志希「はっ、はっ、無理って、ほどじゃ、ないけど」



P「けど?」

志希「き、キミ、わざと、やってるよね」



P「まあ。うん」



志希「志希さん、そーんなに余裕ないから、もうちょっと、手抜いてくれると」



P「駄目」



志希「……はっ、はぁっ……っ、ふーっ、ふうっ、」



P「志希はさ、油断ならない、というか。頭の回転早いし、計算できる子だし」



志希「はぁ、はぁ……」



P「そんな子が弱点一つで言いなり、ってのも結構ぐっと来るけど」



P「それでも上手が取れそうなところは全部抑えておかないとな、と」



志希「ぜん、ぶ」



P「そう。全部」

志希(全部)



志希(あたしを、組み伏せて)



志希(好き放題に、抱いて)



志希(キミは、あたしを、本気で)



志希「っ、ふふ」



P「?」



志希「キミ、思ってたより。あたしのこと、好きだね」



P「…………」



志希「ししし」

P「……そういうとこが」



ぐいっ



志希「んっ……えへへ。ほら、ちゅーしよ、ちゅー」



P「……」



志希「んー」



P「……対面座位でさ、試してみたいことがあったんだ」



志希「……なーにさー。ちょっとくらいあたしにノってくれてもいいのにー」

P「猫ってさ、交尾するときに雄が雌の首を噛むんだ」



P「それがトリガーになって、雌が排卵するんだとさ」



志希「……」



志希「えっ」



P「志希ってもともと首が弱いのか、それとも根っこが猫寄りなのか。試してみよう」



志希「あ、まって、待って待って」



志希「多分それよくない、まずい、まずいってば」



P「明日、傷消しクリーム買いに行こうな」



志希「や、じゃなくて、あたし、ホントに、それ」



志希「あ、」





がりっ





志希「〜〜〜〜〜〜っ!!!!!」

P「……志希?あ、あれ、おーい」



志希「っ、あ、っ、ふっ、ふぅっ」



P(……首、やっぱりヤバいスイッチなんだな)



P(志希、腰が砕けて、全力で寄りかかって)



P(太腿とお腹が、痙攣してる)



P(明らかに意識もはっきりしてないし)



P(多分もう、本当に休ませないとまずいのに)



P(あの時と、同じ)





ずり ずり





P(体、捩らせながら、胸とお腹、押し付けて)



P(もっとしろ、もっとだ、って)



P「志希、志希」



志希「ん……へへ、んふふ」



P(目も虚ろ、だらしなく笑ってばっかりで)



P(力入ってないのに、絶対に離さない、って感じで抱き着いて)



志希「んん、ふふ……ふっ、ふっ」グリグリ



P(鼻面、俺の首筋に押し付けて)



P(……そんなに、匂いが好きなのか)

志希「んふ。んふふ」グリグリ



P「あー、もー!ほら、鼻ぐりぐりしない」



志希「〜〜〜♪」スリスリ



P(全力でしがみついて、頬ずりなんてしちゃって)



P(動物的、というか。本能そのままの、愛情表現)



P(けど、ここまで真っ直ぐに懐かれてるってのは……悪くない、気がする)

P(……にしても、エロい)



ぐに ぐに



P(『飽きさせないよ』と言わんばかりに腰動かして)



P(奥に、こすりつけて)



P(……うん。たまらん。俺も、流石に)



パチン



P(……なんだ今の音)



志希「……んっ、ふぅ、ふっ……」



ぬちゅっ 



P(……あれ、この感触)



志希「ふふふ……はぁ、はぁっ」



P(…………)

P「志希。ゴムに細工とかした?」



志希「〜〜♪」スリスリ



P(こ、こいつ)





ぎゅっ



志希「んぅっ!?」



P「志希。『細工、したのか?』」



志希「えへへ、し、した、しました」



P「お、お前な」

志希「だって、キミのコト、好き、なんだもん」



P「……それとこれとは」



志希「別じゃ、ないよ。いつも、ふらふらしてる、志希さんだけど」



志希「キミに対しては、ちょっと、愛着と、執着が、あるんだ」



P「……っ」



志希「だって、あたし」



志希「多分、キミが思ってる、何倍も、何倍も。キミのことが」



P「……」





ぱっ



P(……なんだそのこっ恥ずかしい理由!)



かぷっ



P「……?」



志希「んー」



P「……俺は別に首、噛んでも効かないぞ」



志希「……へへへ」



P「……」



ちゅうっ



志希「ん゛っ!?」



志希(あ、首、吸って、これ、跡、)



ちゅっ ちゅっ

志希(あ、あは、すごい)



志希(あたし、跡だらけに、されて)



志希(マーキング、こんなの、誰が見ても、わかる)



志希(あたしが、外も、中も、全部、キミのモノにされて)



志希(でも、さっきよりちょっと、手つきも、仕草も、優しくて)



志希(キミが、あたしに、夢中になって、くれてる)



志希(なんか、幸せ、かも)

P(……なんだ、これ)



P(ベッドの上では押し勝つ、くらいのつもりだったのに)



志希「えへへ……んっ、あ、んん……っ」



P(幸せそうに、へらへらしちゃって)



P(なんだか、それが可愛くて仕方ない)



志希「んー。んー!!」



P(こうやって、キスをねだられるのも)



志希「……んっ。へへへ」



P(それだけで、更に喜んじゃうのも)





ぎしっ ぎしっ





志希「んっ、あ、やっ、んんっ……!」



P(ベッドの軋みに合わせた、甲高い喘ぎも)



P(なんか、やたらと)

志希「……あはは、キミ、顔、真っ赤」



P「志希もだぞ」



志希「だって、これ、すごいよ。匂い、ぐっちゃぐちゃに混ざって」



P「ホント匂い好きだな」



志希「うん。でも、それ以上に。キミの鼓動が、わかる」



志希「そこまでキミに近づけて、繋がれて。幸せ♥」



P「……」



志希「キミは、どう?……って、聞く間でも、ないね。暴れんぼーさんめ」

志希「……で、志希さんから提案」



P「……ん」



志希「あたしは、キミに捕まりたい」



志希「……だから、キミも、あたしのことが気に入ってたら。捕まえといてよ」



P「どういうこと?」



志希「くく、言わせちゃう?」



P「……あ」



志希「ゴム。破れたままですよー、ってコト」



志希「んふふ。捕まっちゃったら、どーしよもないからね。あたし」



P「大胆すぎだろ」



志希「いーのいーの。本能本能。遺伝子よこせー」



P「……」

ぐちゅっ





志希「っ!?ん、あ、あ、あっ」



P「舌、噛むなよ」





ずりゅっ ぐちゅっ





志希「んっ……んんっ!!あっ、あっ、あ、」



志希(すご、さっきより、大きい)



志希(腰、がっちり押し当てて)



志希(奥の、奥まで、突き入れられて)



志希「っ……ふーっ……ふっ、あ、んうっ」



志希(これ、ついに、キミ、ノって、くれた)



志希(これ、絶対、中に、出されちゃう)

ぐちゅっ ぐりっ ぐりっ





志希(奥、全力で、探って、擦り回して)



志希(肩と、腰、がっちり、腕回して)



志希(こんなの、絶対に、中に、出す気、だよね)



志希(それに、コレ、すごい、トリップとか、そういう、レベルじゃ、ない)



志希(キミの、モノも。温度も、匂いも。劣情も、想いも)



志希(全部、今、あたしの、中に)



志希(っ、コレ、すごい、気持ち、いい……!)





ぞくっ



びくんっ





志希「っ、あ、〜〜〜〜っ!!!」

P「……っ、あ、志希……?お前、また」



志希「あ、あは、ご、ごめん、ごめんね、あたし、ばっかり」



P「いや、それは別にいいんだけど」



志希「ちょっと、幸せすぎて。ちゃんと、キミを、満足させないと、ダメなのに」



志希「もーちょい、我慢の子。頑張るよ」



志希「でも、ちょっと腰、辛いかも。……えっと、こう寝転がって……ん、どーぞ」



P「……あ。そっか、そういうのもあるのか」



志希「んふふ」

ぎゅうっ





志希「っ、はひゃっ!?」



P「『我慢、しなくていいぞ』」





びくっ





志希(えっ、や、それは、まず)





がくっ がくんっ





志希「っ、あ、っ、っ!!!!」



志希(背中、攣る、腰、跳ねすぎ、)



志希「ふーっ……っ!!!あっ、〜〜っ!!!!あ、あ、」



志希(匂いだけでも、正直、ダメなのに)



志希(我慢禁止って、あたし、壊れ、)

P(ヤバい、息吸う毎にイッてる)



P(……でも、その度に中がうねって)





ずっ ぢゅぷっ ぢゅぷっ





志希「っ、かはっ、はっ、はっ、あ、あ、」



P「志希、もうちょっとだから。頑張って」



志希(あは、は、ちょっと、苦しい)



志希(でも、もう少し。もう少し)



志希(もう少しで、キミが、キミの)

ぎしっ ぎしっ





志希「っ……っ、あっ、あっ、あっ」



志希(キミが、あたしを、本当に、本当に)



志希「っ、あ、」





びくんっ





志希(あ、ほ、本当に、中に)







どぷっ





志希「っ、〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!」



どくんっ どくっ





志希「はっ、あっ、あっ……っ、はっ、はっ、はっ」



志希(細工は、したけど、まさか、ホントに)





どくっ





志希「はぁっ、はっ、はっ」



志希(キミのが、貰える、なんて)





どくんっ





志希「はっ……はっ……」



志希(あたしの方も、調整、しておけば、よかった、かな)

P「っ、はあ、はっ、はっ」



志希「……っ、ふふ、ふふふ。いえーい。よろしくね、パパ」



P「……や、やっぱりそういうアレ?」



志希「じょーだんだよ。残念ながら、今日はセーフ」



P「残念ながら、って」



志希「や、でも首噛まれたし。案外、アウトかも?」



P「流石にそこまでは猫じゃないだろ……」



志希「ふふふ、ファイナルアンサー?正解は一ヶ月後!」



P「……マジか」

志希「にゃはは、セーフだってば。今日はだいじょーぶ」



志希「いつか必ず当ててもらうケドね〜♪」



P「またそういうこと言う」



志希「捕まえたからにはちゃんと可愛がってくれなきゃ。それに、結構良かったでしょー?」



P「……はい」



志希「うん、うん。あんなに獣みたいに襲われるとは思ってなかったけど、あたしも良かったよ」



志希「ししし。色々頑張った甲斐があったかな」



P「頑張ったって……」



志希「いろいろ工夫したんだよ?ほら、今日のビスケットとか」



P「何も入れてなかったんだよな?」



志希「うん。アレね、キミの警戒レベルが下がったかどうかのテスト」



P「警戒レベル?」



志希「そ。最終的にはキミが踏み込んできてくれないと意味ないからさ?」



志希「日頃のアレコレで、キミのあたしに対する警戒を緩めてたのさ」



P「……あー、なるほど……」



志希「あたしみたいにあやしー実験してるヤツから食べ物もらって食べちゃうとはね〜♪」



P「で、食べたから決行、と」



志希「そゆこと♪」

志希「やー、こーゆー対人実験も面白いね」



P「あんまり他の人にするなよ」



志希「はーい」



P「なんか適当だな……」



志希「だいじょーぶ。なんせ、今は目の前のヒトにキョーミ全部吸われちゃってるから♪」



P「……」



志希「あ、どう、どう?今のグッと来た?」



P「……うん。来た。よし、もう一回するか」



志希「……え、あ、えーっと、それはちょっと」



P「幸せだなー。志希は可愛いからなー」



志希「あー!首はダメ首はダメ、それ反則!反則!」



・・・

・・



[後日 事務所]



P「こら志希、俺の上着!どこ持ってった!」



志希「え?あー、食べちゃった♪」



ちひろ「…………」



P「嘘つくな!持って来なさい!外出するから!」



志希「えー、けっこーパーフェクトな枕なのに……」



P「いいから取ってくる!さもないと」ワキワキ



志希「あー、わかったわかった!取ってくるよ、もー……」スタスタ



P「もー、じゃないだろ……」

ちひろ「……Pさん」



P「はい?」



ちひろ「その……そういうの、あんまりよくないと思いますよ?」



P「?」



ちひろ「その手、ワキワキさせて脅すの」



P「あー、えっと、これはですね」



ちひろ「セクハラですよ、セ・ク・ハ・ラ」



志希「はーい。持ってきたよー。……あれ、どったのー?」

P「あっ、志希、こっちこっち」



志希「?」



P「セクハラとかじゃなくてですね、ほら、志希って猫じみてるじゃないですか」



P「だからこう、首を」



志希「に゛ゃっ!!」ベシッ



ちひろ「嫌がってますけど」



P「……こういう一連の流れなんです。お約束的な」



ちひろ「はぁ……程々にしてくださいよ。志希ちゃんも困ったら私に相談してね?」



志希「にゃはは、はーい」

志希「でもだいじょーぶだよ。いつもやってるから♪」



ちひろ「そう?」



P「……じゃ、志希、行くぞ。ちひろさん、行ってきます」



志希「行ってきまーす」



ちひろ「はーい。行ってらっしゃい」





バタン





ちひろ「……はぁ。志希ちゃんも大変ねぇ」



スタスタ



志希「ダメだよー、人前で掴んじゃ」



P「いや、別に本当に掴む気はなかったんだけど」



志希「それでも。あたしすぐスイッチ入っちゃうんだから」



P「……そんなに?」



志希「んー?確かめる?」



P「……」



志希「いーよいーよー。キミがあたしにキョーミ持ってくれるのは大歓迎!」

志希「じゃ、今晩はキミの家で!」



P「ダメ。お前荒らすからダメ」



志希「えー!」



おわり

よし!全年齢対象だね!



無計画で投下始めたから結果睡眠時間が犠牲になったね!

いろいろとごめんね!





20:30│一ノ瀬志希 
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