2014年02月21日

やよい「妹弟達がサンタさんを捕まえる計画をたててるんですー……」

事務所にて


やよい「うう……」


春香「どうしたの、やよい? 頭を抱えて」

千早「頭痛いの? 高槻さん」

美希「ミキと一緒に横になる?」

やよい「春香さーん、千早さーん、美希さーん……じ、実はきのう、うちで……」

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前の日 高槻家にて


かすみ「お姉ちゃん、なわとびどこにしまったか知ってる?」

やよい「えー? おしいれの中は、みたの?」

かすみ「ううん」

やよい「じゃあそこを探して」

かすみ「わかった」

長介「やよい姉ちゃん、やよい姉ちゃん! 俺の虫取りあみ知らねーか!?」

やよい「網ー? 物置はみたのー?」

長介「そっか!」

やよい「ふう……あれー? どうしたの浩太郎?」

浩太郎「わりばしで、ゴムでっぽうつくってる」

やよい「そう。気をつけてあそぶんだよ」

浩太郎「うん」

やよい「浩司はなにしてるの? あやとり?」

浩司「ひもでね、なわをあんでゆの」

やよい「? なんでそんなものを……」
長介「できたか? 浩司」

浩司「だいぶできた」

長介「よしよし。これでしばるんだから、たのむぞ」

浩司「うん」

長介「浩太郎、武器はできたか?」

浩太郎「もうすぐ」

かすみ「しっかり練習しておこうね」

浩太郎「うん」

長介「みんなで協力して、つかまえような」

かすみ「うん」

浩太郎「うん」

浩司「うん」

やよい「なに? なにをみんなでつかまえるの?」

長介「サンタだよ、サンタ」

やよい「ふうん、サンタ……えっ!?」
長介「ほら、ウチ去年はサンタさん来てくれなかったじゃないか」

やよい「う、うん……」

やよい(去年はとくに、ピンチだったから……)

やよい「で、でもこのあいだも言ったけど、今年はちゃーんとサンタさん来てくれるってれんらくがあったんだよ」

やよい(えへへー。お姉ちゃん、がんばったよ!)

かすみ「うん。だから今年サンタさんがきたら、みんなでつかまえて去年のぶんのプレゼントももらうの」

やよい「えっ!?」

浩太郎「もらうの」

やよい「そ、それはどうかなー? 去年のことはもうほら、今さらダメだとおもうよ」

長介「いや、それがさ」

やよい「えっ!?」
長介「このあいだ律子さんに聞いたんだけど、当然もらえるべきほうしゅうをしはらい側がおこたった場合、さいむとしてせいきゅうできるんだって!」

かすみ「ねー」

やよい(り、律子さーん……)

やよい「あ、あのね長介」

長介「なに? やよい姉ちゃん」

やよい「去年、ウチにサンタさんがこなかったのは、みんながいい子じゃなかったからじゃないかなー?」

かすみ「……そんなことない」

やよい「かすみ?」

かすみ「わたし、いい子にしてたよ」

やよい「う……うん」

長介「俺もさ、もらえたおととしよりも去年の方が、いっぱいお手伝いとかしたぞ」

浩太郎「ボクも」

やよい「それは……」

長介「だから今年は、サンタさんをつかまえて、去年の分もプレゼントをせいきゅうするんだよ!」
長介「このあいだ律子さんに聞いたんだけど、当然もらえるべきほうしゅうをしはらい側がおこたった場合、さいむとしてせいきゅうできるんだって!」

かすみ「ねー」

やよい(り、律子さーん……)

やよい「あ、あのね長介」

長介「なに? やよい姉ちゃん」

やよい「去年、ウチにサンタさんがこなかったのは、みんながいい子じゃなかったからじゃないかなー?」

かすみ「……そんなことない」

やよい「かすみ?」

かすみ「わたし、いい子にしてたよ」

やよい「う……うん」

長介「俺もさ、もらえたおととしよりも去年の方が、いっぱいお手伝いとかしたぞ」

浩太郎「ボクも」

やよい「それは……」

長介「だから今年は、サンタさんをつかまえて、去年の分もプレゼントをせいきゅうするんだよ!」
※間違えて二重投稿してしまいました。
>>6 は削除してください。
申し訳ありません。
やよい「で、でも、でもね、その……つ、つかまえるのは良くないよ」

長介「なんで?」

やよい「サンタさんは、悪い人じゃないよ? みんなにクリスマスのプレゼントをくれるために来てくれるんだから」

かすみ「ダメなの?」

やよい「うん! わるぎのない人を、いきなりつかまえたりしたらダメだよ。ね!」

長介「いや、それがさ」

やよい「えっ!?」
長介「このあいだ、伊織さんに聞いたんだよ。本人にわるぎが無くても、勝手に他人の家のしきちに入ってきたら、ふほうしんにゅうで罪に問えるって」

かすみ「えすぴーの人が、つかまえるんだって」

やよい(い、伊織ちゃーん……)

長介「このばあい、サンタさんもウチのしきちにだまって入ってきたわけじゃんか。なら、つかまえても問題ないんだよ」

浩太郎「よかった」

やよい「ちょ、ちょっとまって! まってよ長介!」

長介「なに? やよい姉ちゃん。伊織さんの言うことなら、まちがいないよ?」

かすみ「このあいだ、やよいお姉ちゃんでもわからなかった宿題も、ちゃんとおしえてくれたもん」

やよい「はうあ! そ、そうなんだけど……伊織ちゃんの言ったことはまちがいじゃないんだけどー……」

かすみ「?」
やよい「そ、その……さ、サンタさんはね。が、外国の人なんだよー?」

浩太郎「うん。そうだね」

長介「それで?」

やよい「外国の人だからね、日本のほうりつじゃあつかまえられないんだよー」

浩司「そなの?」

やよい「そうなんだよー! ね。だから、ざんねんだけど……」

長介「いや、それがさ」

やよい「えっ!?」
長介「このあいだ、響さんに聞いたんだよ。今は外国人でも日本のほうりつでさばけるんだって」

かすみ「べいへー、っていう人もそれでたいほしたらしいよ?」

やよい(ひ、響さーん……)

浩太郎「どうしたの? やよいおねえちゃん、あたまなんかかかえて」

かすみ「頭いたいの? だいじょうぶ?」

やよい「だ、だいじょうぶだよかすみ」

やよい(み、みんな事務所のみなさんから色々おそわって、よのなかのことにくわしくなってますー)
長介「それでさ、みんな。ぐたいてきな作戦だけどさ」

やよい「ま、まって長介!」

長介「なに? やよい姉ちゃん」

やよい「サ、サンタさんは、そんなゴムでっぽうや虫取り網じゃあつかまえられないって、お姉ちゃんはおもうなー」

浩司「むり?」

やよい「うん。ちょっと無理じゃないかなーって」

かすみ「これだけじゃだめかな?」

やよい「うんうん。だからね、サンタさんはつかまえたりしないで……」

長介「いや、それがさ」

やよい「えっ!?」
長介「雪歩さんからおそわったんだよ、じょうずなあなのほりかた」

やよい「穴?」

かすみ「あのね、おにわのあちこちに穴をほっておいて、おとし穴にしたの」

やよい(ゆ、雪歩さーん……)

長介「すごいよな。雪歩さんの言うとおりにほったら、おれたちみたいな子供でもたくさんあながほれたもんな」

浩太郎「サンタさんにげたら、あなにおちるの」

かすみ「じゅんびはばんぜんなんだよ、お姉ちゃん」

浩志「ねー」
やよい「で、でもねでもねみんな」

浩司「なに?」

やよい「さ、サンタさんはね。ひとばんで世界中の子供にプレゼントをくばってるんだよ?」

浩太郎「うん」

やよい「そんなのふつうの人じゃ、むりだよね?」

浩司「うん」

やよい「つまりサンタさんは、そのぐらいふつーの人の力をこえた、ものすごーい能力のもちぬしなんだよー!」

かすみ「うん、きっと能力者なんだよね」

やよい「そうそう! きっと悪魔の実とかたべたり、弓とか矢を持ってるんだよ。私たちみたいなふつーの子供じゃあ、ぜったいに勝てないんだよ? だからね……」

長介「いや、それがさ」

やよい「えっ!?」
長介「真さんが言ってたんだ。勝てないって思ったらそれが負けなんだ、って」

かすみ「小鳥さんも言ってたよ? あきらめたらそこで試合終了ですよ、って」

やよい(ま、真さーん……小鳥さーん……)

浩太郎「じゃあボク、あきらめない」

浩司「ぼくも」

長介「そうさ! たたかう前からまけだ……なんてあきらめてたら、このさきの人生で一度もしょうぶできない人げんになっちゃうんだ」

かすみ「前むきにつよく生きる人に、わたしはなりたい」

浩太郎「じゃあボクも」

浩司「ぼくも」

やよい(事務所のみなさんのえいきょうで、妹弟がみんなポジティブに……それはうれしいけど……)
浩司「だいじょぶ? やよいねえちゃん」

長介「そんなに頭を強くかかえて」

かすみ「おふとん、しいてあげようか?」

浩太郎「ボク、しくよ」

やよい「だ、だいじようぶだよ。みんな」

かすみ「ほんと?」

やよい「うん。それよりね、やっぱりお姉ちゃんはサンタさんをつかまえるのは反対だよ」

浩司「なんで?」

やよい「あのね。無理やりつかまえたりしたら、サンタさん怒って今年のプレゼントもくれなくなっちゃうかもしれないんだよ?」

かすみ「たしかにサンタさん、おこっちゃうかもしれないね」

やよい「そうだよー! だからね、やっぱり……」

長介「いや、それがさ」

やよい「えっ!?」
長介「真美さんと亜美さんが、イタズラして怒られた時のきゅ→きょくのあやまりかたをでんじゅしてくれたんだ!」

かすみ「絶対にゆるしてくれるんだって」

浩太郎「どんなおとなもメロメロだっていってた」

浩司「れんしゅうもした」

かすみ「お姉ちゃんにもみせてあげる。いくよ。せ→の! ごめんなさい」テヘペロ

長介「ごめんなさい!」テヘペロ

浩太郎「ごめんなさい」テヘペロ

浩司「ごめんあさい」ペネロペ

やよい「はうあ! 浩司のうっかりさん……弟ながらかわいいですー……じゃなくて」

やよい(ま、真美と亜美ぃ……)

やよい「うう……」

やよい(も、もうなにを言ってもみんなの気持ちを変えられる気がしませーん)
やよい「……」

やよい(こうなったら……まだまだみんなには早いと思っていたけれど、でんかの包丁をぬくしかないかもしれないですー……)

かすみ「お姉ちゃん?」

長介「どうしたんだよ、やよい姉ちゃん。なんか、強いけついをひめたかのような顔して」

浩太郎「どうしたの?」

浩司「?」

やよい「みんな……みんな聞いて。本当はまだみんなには、早いと思ってたんだけど……今日はお姉ちゃんがみんなに本当のことを話しまーす」

かすみ「ほんとうのこと?」

浩太郎「なに?」

長介「なんだよ?」

浩司「?」

やよい(うう……みんな、これが大人の世界なんですよー!)
一旦ここで、止まります。
12月24日 高槻家前


春香「千早ちゃん、サンタですよ! サンタ!」

千早「まあ、なんでも……よくないわ春香!」

春香「え?」

千早「高槻さんの妹弟達に、実際にサンタを捕まえさせて満足させてあげる。そうだったわよね?」

春香「そうだよ?」

千早「その為に、私と春香がサンタの格好をする。そうだったわよね?」

春香「そうだよ? だからほら、2人ともこの衣装を……顔はほら、このサンタマスクで。私たちは、声も似てるけど天海春香と如月千早じやないんだよ、って説明するんだよ?」

千早「そうね。確かに腰から上はサンタクロースの衣装だわ」

春香「うん」

千早「だけど、どうして腰から下はミニスカートなのよ!?」

春香「いやーこれしか衣装がなくって……もしかして千早ちゃん、嫌なの?」

千早「私は、こういう格好は……恥ずかしいわ」

春香「ファンが見たら喜ぶと思うし、似合ってるのに。じゃあ、こっちにする?」

千早「それは、トナカイ?」
春香「うん。サンタとトナカイはコンビみたいなものだから、一応用意したんだ」

千早「コンビ……確かにそうね」

春香「うん」

千早「とすると……サンタとトナカイ、どっちがボケでどっちがツッコミなのかしら……?」

春香「え?」

千早「イメージ的にはサンタがボケで、トナカイがツッコミよね」

春香「イメージ? い、いやいや、あの2人にボケとかツッコミとかは、特に無いと思うよ?」

千早「春香」

春香「え?」

千早「そういう役割を、前もってキチンと決めておかないと、コンビって長続きしないのよ」

春香「そ、そうかな?」

千早「私としては、サンタがボケたらトナカイがソリをひきながら全力でサンタにツッコムのがいいと思うのだけれど」

春香「それもうツッコミじゃないよね。むしろ、人身事故だよね」

千早「今やそのぐらいしないと、お笑い界では生き残れないのよ!」バン

春香「はうあ! そ、そういうものかな」
千早「いい機会だわ。そろそろ私たちも、どちらがボケでどちらがツッコミかを決めましょう」

春香「え? で、でも私たち別にお笑いコンビじゃあ……」

千早「世間的には天然ボケの春香を、クールな私がツッコむのが定番なんでしょうけど、あえて私がまじめな顔をしてボケて、それを春香が転びながらその勢いでツッコむのはどうかしら!?」

春香「あ、う、うん。まあその件については、今度ゆっくり決めよう。ほら、今日はやよいの妹弟の為に来たわけだし」

千早「! そ、そうだったわね。ごめんなさい、ちょっと興奮してしまったわ」

春香「じゃあトナカイの衣装に着替える?」

千早「そうね……って、春香?」

春香「なに?」

千早「どうしてこのトナカイの衣装、こんなに丈が短いのかしら?」

春香「ミニスカートだからね」

千早「……なんでやねん!」

春香「えっ!?」

千早「ミニスカートが恥ずかしいから着替えるのに、どうしてその代わりがミニスカートなのよ!?」

春香「ええと……ああ!」

千早「いい機会ね。幸いにもまだ呼び出しがかからないし、この待ち時間でゆっくり今のボケとツッコミを題材に、私たちコンビの今後の方向性について話し合いましょう!」

春香「え? あ、う、うん」

春香(美希、まだなのー……)
その頃、高槻家の中では


やよい「美希さん、なんかごめんなさーい。おみやげにチキンをこんなに買ってきてもらっちゃって」

美希「気にすることないの、ミキもだけどみんないつもやよいにごちそうになってるの」

やよい「みなさんも、いつも色々とおみやげをいただいていて、かえって心ぐるしいですー」

美希「いいのいいの。気にしないの、あはっ☆」

かすみ「美希お姉ちゃん、いっしょに歌ってほしい」

美希「うん。じゃあジングルベルの歌を、みんなで歌って踊るの」

長介「♪ ジングルベールジングルベール♪」

浩太郎「♪ すずがーなるー♪」

浩司「♪ へい♪」

美希「みんな、さすがにやよいの妹弟なの。上手なの☆」
そして


美希「あはっ☆ 楽しいね、やよい」

やよい「はい。みんなお腹いっぱいになって、はしゃいじゃって……あれ?」

かすみ「もうなにもこわくない……ティロ・フィナーレ……」ムニャムニャ

長介「もう、くったさ……ハラァ、いっぱいだ……」ムニャムニャ

浩太郎「ぱとらっしゅボク、なんだかねむいんだ……」ムニャムニャ

浩司「が……ま……」スースー

美希「あれ? みんな、寝ちゃったの?」

やよい「ちょ、ちょっとみんな! サンタさんをつかまえるんじゃなかったの!?」

やよい(春香さんと千早さんが、パーティーが盛り上がるのを待って、家の前でスタンばってくれてるのに……)

やよい「ほら、長介。そろそろサンタさん来てくれるよ!」

長介「いや、それがさ」ムクッ

やよい「えっ!?」
長介「なんかもう眠くて、どうでもよくなってきた……」バタン

やよい「そ、そんなー! だめだよみんな、おきておきてー!!」

かすみ「わたしは寝るのではなく、寝ていく。今その家庭をけっこう楽しんでいるところ……」ムニャムニャ

長介「弟のわがままにつき合うのも、あんがい悪くない……」ムニャムニャ

浩太郎「おまえはボクのきぼう。たくしたぞ、浩司……」ムニャムニャ

浩司「こむぎ、いるか? ぼくはもうつかれた。すこしねむるぞ……」スースー

やよい「み、みんな寝ちゃいました。どうしましょう、美希さーん」

美希「きて良かったの……強い子に会えて……あふぅ……」ムニャムニャ

やよい「み、美希さーん……」
春香「結局、みんな寝ちゃったんだね」

やよい「ごめんなさい春香さん、千早さん。せっかく外で待っててもらったのに」

千早「いいのよ高槻さん、気にしないで。お陰で春香と、有意義なディスカッションができたわ。ね、春香!」

春香「う、うん。そうだね……それにしても、美希まで寝ちゃうとは」

やよい「美希さん、みんなにつきあって歌ったり踊ったりしてくりましたから、疲れちゃったんですよ」

千早「そうね、美希は美希なりに役目を頑張ってくれたわ。寝かせておいてあげましょう。ふふっ」

春香「じゃあみんなの枕元に……これが今年のプレゼント」

千早「それから、はい。これが、去年の分のプレゼントね。メッセージも残しておきましょう」

やよい「ほんとに、もうしわけありませんでしたー!」

春香「じゃあ私たち3人で、クリスマスパーティーの続きをやろうよ」

やよい「いいですね。まだお料理もたくさんありますもんね」
そして 夜も更けて


春香「弾丸よりも速い……のさ……」ムニャムニャ

千早「レイヴン……その称号はお前にこそふさわしい……」ムニャムニャ

やよい「おはよう……ヴィクター……」ムニャムニャ

P「………………」
翌朝


長介「やよい姉ちゃん、やよい姉ちゃん! おきてくれよ」

やよい「んー? 長介ぇ? どうしたの?」

長介「寝ている間に、サンタさんが来てくれたんだよ!」

やよい「ああ、うん」

かすみ「去年の分のプレゼントもあったよ! 去年は来られなくてごめんね、って書いてある」

やよい「よかったね。えへへ」

浩太郎「ほら。ちゃんと、やよいおねえちゃんにもきてるよ」

やよい「うんうん。……えっ!?」

浩志「みんなある」

やよい「ほんとだ……美希さんと春香さんと千早さんにも……、美希さん、春香さん、千早さん、起きてくださーい」

美希「うーん……おはようなの……?」

春香「おはよう、やよい。……あれ?」

千早「高槻さん、おはよう。あら?」

やよい「私たちの枕元にも、プレゼントがあるんですよー!」
美希「これ……欲しかったネイルケアセットなの!」

春香「私のは……新色いっぱいのメイクセットだよ」

千早「私は……欲しかったけどなかなか手が出せないでいた、Jazzの名盤CDボックス……」

やよい「私は……新しいエプロンとお鍋に包丁ですー……えへへ」

春香「い、いや、ちょっと待ってよ! これ、誰が……」

美希「あれ? 春香と千早さんじゃないの?」

千早「私たちも眠ってしまっていたのよ? それにそもそも、自分たち用のプレゼントなんて用意していなかったわ」

やよい「で、ですよねー!」

美希「じゃあ……」

春香「誰が……」

千早「プレゼントを……」

やよい「くれたんでしょうかー……」

長介「なに言ってんだよ!」

かすみ「そんなの、決まってるよ」

浩太郎「ねー?」

浩志「うん」
美希・春香・千早・やよい「「それって、もしかして……」」

かすみ・長介・浩太郎・浩志「「うん、サンタさんだよー!」」

美希「そう……」

春香「なのかな?」

千早「サンタクロースって、もしかしたら本当に……」

やよい「いるんでしょうかー……?」
そして高槻家の外では


P「MerryChristmas! やよい、美希、春香、千早!!」

P「サンタクロースの代役、ご苦労様」

P「いい子にしてた4人には、サンタクロースPからプレゼントだ」

P「それから……」

P「みんなに、そして全ての人々に、素敵なクリスマスを!!!」


おわり



14:30│高槻やよい 
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