2015年07月09日

みく「りーなちゃんが家出した?」

みく「うん…うん。わかった。ありがとPちゃん。じゃーね」



ピッ



みく「……それで、うちに来たってこと?」





りーな「……」



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みく「じゃ、連絡するね」



りーな「ま、待って!お願い、今日だけ泊めて!」



みく「…もぅ、みんな心配してるよ。どうして家出なんかしたの?」



りーな「それは…」



りーな「…あっ、そ、そうだお腹すかない?私何か作るよ!」



みく「りーなちゃん。そうやって話を逸らそうとしてもダメにy…」ぐ〜



りーな「…お腹は正直だね」



みく「や、やかましいにゃ!」



りーな「それでは今日はみくちゃんの好きなハンバーグを作ります」



みく「美味しく作ってね」



りーな「言われなくても」



みく「買い出しのお金、今度ちゃんと返してね」



りーな「わ、わかってるって」



みく「みくも何か手伝おうか?」



りーな「もううるさいなあ!」



みく「え」



りーな「あ…ごめん」



みく「…いーよ。みくはあっちでテレビみてるから」



りーな「もー、ごめんって」

みく「あーー暇だにゃーー……あ、そうだりーなちゃん」



りーな「んー?」



みく「今度バラエティーあるでしょ?ほら、あのグルメのやつ」



りーな「あぁ…あるけど、それが?」



みく「あれ〜、次の収録は何やら不穏な空気がするのにゃ…」



りーな「えー?不穏ってなにさ」



みく「ほら…何というかその〜、魚的な意味で〜…」



りーな「あー…そういうこと。良いじゃん、食べれないって言えば」



みく「そんなことしたらみくのキャラがブレちゃうでしょ!りーなちゃんのロックと一緒にしないでほしいにゃ!」



りーな「……」

みく「?…あ、あれ、りーなちゃん?」



りーな「…うぅ…」



みく「!え、ご、ごめん…!でもそんな、何も泣かなくたって…」



りーな「え?あ、いや…玉ねぎ切ってたら涙が…」



みく「ふざけるにゃ!」

りーな「というわけで、出来上がったものがこちらです!」



みく「何それ…」



りーな「一回言ってみたかったんだー!」



みく(…かわいい)



りーな「…みくちゃん?さぁほら、早く食べよ?」



みく「へ、あっ、うん!そうだね」



みくりーな「「いただきまーす!」」

みく「…んー」



りーな「どう?美味しい?」



みく「ま、まぁまぁかにゃ」



りーな「もう、素直に美味しいって言いなよ」



みく「…じゃあ美味しい」



りーな「えへへ、どーも」



みく「……そろそろ、言う気になった?」



りーな「え?」



みく「え?じゃなくて。家出した理由」

りーな「……」



みく「ちなみに、Pちゃんにはもう連絡しといたからね」



りーな「え?ちょっと聞いてないよ!反則!」



みく「何が反則にゃ!迷惑かけてるんだから当たり前でしょ!」



みく「お家の人だって心配してるだろうし…」



りーな「……」



みく「……ケンカでもしたの?」



りーな「!」



みく「図星だ」



りーな「……」



りーな「…わない?」



みく「え?」



りーな「家出した理由…聞いても笑わない?」



みく「うん」



りーな「私、今日誕生日なんだけど…」



みく「うん」



りーな「お母さん…忘れてたから…」



みく「……」



りーな「…みくちゃん?」



みく「…ぷっ」



りーな「え」



みく「あはははは!!!なんだにゃその理由!!!」



りーな「あー!笑わないって約束したじゃん!!!」



りーな「だから言いたくなかったのにぃ…」

みく「あはは…!ごめんにゃ…」



りーな「…ダサいって思ったでしょ…こんなのロックじゃないし…」



みく「ううん?私はかわいいなー、って思ったけど」



りーな「だ、だからロックじゃないじゃん…ずるいよ」

みく「それじゃー、約束破っちゃったお詫び。りーなちゃん、ちょっと目瞑って?」



りーな「え、何…怖いんだけど」



みく「もう、いいから!」



りーな「わ、わかったよ…」



りーな「…これでいい?」



みく「はいはーい、そのままそのままー」



りーな「ねー、まだー?」



みく「まだだにゃー」



りーな「…もういいでしょ?」



みく「まーだにゃ」



みく「…ちゃんと目閉じてる?」



りーな「閉じてるってば」



りーな「ねえ、もういい?」



みく「うん!もう目をあけて良いよ!」

りーな「一体何が…」



みく「じゃーん!!」



りーな「あ、これ…」



みく「べっ、別に?りーなちゃんの為に買ってきたわけじゃ」



りーな「……」



みく「…りーなちゃん?」



りーな「…ありがとう。嬉しい。嬉しいよ…」

みく「…うん。…喜んでもらえて、良かったにゃ」



みく「ホントは、明日渡そうと思ってたんだけど……」



みく「……あのね、りーなちゃん。お母さんも、きっとりーなちゃんの誕生日、忘れてたわけじゃないと思うよ?何か他の理由があったんじゃないかな」



みく「だからもう一度ちゃんと、お母さんと話してみたら?」



りーな「……うん、そうだね」



りーな「はーー……なんか、みくちゃんに話したらスッキリしたよ。ありがとう」



みく「当然だにゃ!みくはりーなちゃんのパートナーだからね!」



りーな「パートナーか…」



りーな「…へへ、そうだね、ありがとっ」



みく「……」きゅんっ

りーな「…それじゃ、やっぱり今日は家に帰るよ。親も心配してるだろうし」



みく「え」



りーな「…「え?」」



みく「あ…」



りーな「……ふーん」

りーな「……しょーがないなー。みくちゃんがどーしてもって言うなら泊まっていってあげてもいいよ?」



みく「んなっ…!み、みくは泊まってほしくなんかないにゃ!寂しいのはりーなちゃんの方でしょ!」



りーな「何をぅー?!」



みく「もー!そんなこという子にはケーキあげない!」



りーな「あー!私のケーキ!」



みく「みくが買ってきたんだからみくのでしょ!」



りーな「一度貰ったものは返せませんー!」



みくりーな「「ぐぬぬ…」」



みくりーな「「もう解散だ(にゃ)ー!!!」」



おわり



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