2015年07月27日

春香「木こりの泉」

ある日春香さんは事務所から少し離れたところに見慣れない森があったのを見つけました



春香「町にこんな森があったなんて知らなかったよ」



春香さんは森が気になってしばらく森の中を散歩をすることにしました





するとしばらく歩いているととても綺麗な泉を見つけました



春香「こんなところにこんな綺麗な泉があったなんて!」



春香さんは泉の前に顔を出しました



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1437135043



春香さんは泉に見惚れていると



ポチャン



うっかり頭のリボンを泉に落としてしまい、そのまま沈みました



春香「あっ!リボンが…!どうしよう・・・」



春香さんは困り果てていると…



ブクブクブク・・・



春香「えっ?な、何!?」



ザパアアアアアアアン!!!



Sランクの女神M「・・・」



中からなんと女神が現れました



春香「あ、あなたは・・・どこがで会ったような?」

Sランクの女神M「あなたが落としたのはこの金のリボンですか?それとも銀のリボンですか?」



春香「えっ?」



Sランクの女神M「あなたが落としたのは金のリボンなのか銀のリボンなのか聞いたの」



春香「えっと・・・。普通のリボンです・・・」



Sランクの女神M「うん、あなたは正直ですね!」



Sランクの女神M「正直なあなたにはこの二つのリボンと普通のリボンをあげます」



春香「えっ!いいんですか!」



Sランクの女神M「もちろんよ!遠慮せず受け取りなさい!」



春香「ありがとうございます!」



Sランクの女神M「それじゃあ、また会う日まで」ゴポポポ



そういうと女神は泉の中に沈みました



春香「もらっちゃった・・・。これ本物の金と銀だ・・・」



春香「結構重いね」

春香「…ということがあったんですよ。それでこれがもらった金と銀です」



P「ふ〜ん、不思議なことがあるんだな。しかも本物だ、小さいのに重いな」



P「とりあえずみんなに話しておくか?木こりの泉は一部の人ではロマンの塊みたいなものだからな」



春香「そうですね」



P「にしても女神かぁ〜。どんな女性だったんだ?」



春香「どこかで見た人でした。誰だったかは思い出せそうなんですけど思い出せなくて…」



P「まあ無理して思いだそうとしなくていいさ」



春香「そうですね」

次の日



ある日、響は家出したハム蔵を探していました



響「ハム蔵!どこ行ったんだハム蔵ーッ!!!」



響「もう勝手におやつ食べないから戻ってきてよハム蔵!!!」



ヂュィ!ヂュィ!



響「ハム蔵!?そっちかハム蔵!」タタタタッ



ヂュッ…!



ポチャン…



響「ハム蔵?どうしたんだハム蔵!?」



シーン



響「ハム蔵…?」



さっきまで聞こえたハム蔵の声が聞こえなくなって響は不安になりました

響はハム蔵の声が聞こえたところに行きました



響「ここって、確か春香の言ってた泉・・・」



その時、泉の中から女神が現れました



響「な、なんだ!?」



Sランクの女神M「あなたが探しているのはこの金のハムスターですか?それとも銀のハムスターですか?」



金のハム蔵「」



銀のハム蔵「」



響「ハ・・・ハム蔵!」



響「どうしたんだハム蔵!なんで…なんで動かないんだ?」



Sランクの女神M「えっ、ちょっと…!?」



響「とても冷たくなって…心臓が…動いてない!」



Sランクの女神M「あ、いや・・・。これは本物じゃなくて・・・」

響「お前!ハム蔵に何をしたんだ!」



Sランクの女神M「何って…」



響「どうしてハム蔵が動かないんだ!しかも二体に分裂して!」



響「ハム蔵を返せよ!自分にとって大切な家族なんだ!」



響「こんなに変わり果てて…うぅ、ハム蔵…」



響「返してよ!今すぐハム蔵を返してよォ!!!」



Sランクの女神M「えっと…」



響「ウワアアアアアアアアアアン!!!ハム蔵ーーーッ!!!」



Sランクの女神M「う〜ん・・・」

困り果てた女神はハム蔵を出しました



ハム蔵「ヂュイ!」



響「うわーん!心配したんだぞハム蔵!」



響「無事よかった!もう勝手にお菓子食べないから!だからもう離れるなよハム蔵!」



ハム蔵「ヂュイ!」



響「あと、ハム蔵を戻してくれてありがとう」



Sランクの女神M「どういたしまして」



響「それじゃあ自分はこれで」



響「後でおやつたくさんあげるからな!」



ハム蔵「ヂュイ!」





Sランクの女神M「・・・ふぅ、こんなはずじゃなかったんだけど・・・」



Sランクの女神M「ちょっと悪いことしちゃったかな?」

次の日



美希「街の近くにこんなに綺麗な森と泉があったなんて知らなかったの」



P「本当だな、春香に感謝しないとな」



美希「うん、ここで食べるおにぎりはきっとおいしいに違いないの!」







美希「さて、早速このおにぎりをいただくの!」



P「おい、あんまり泉の側によったら…」



美希がおにぎりを食べようとしたところ、おにぎりがつるっとすべって泉の中に落ちてしまいました



美希「あっ」ポチャン・・・



P「予想通り」

美希「あ・・・あああああああああああ!!!ミキのおにぎりがあああああああああ!!!」



美希は大切なおにぎりを落としてしまい、絶望してしまいました



すると泉の中から女神が現れました



Sランクの女神M「あなたが落としたのはこの金のおにぎりですか?それとも銀のおにぎりですか?」モグモグ



美希「・・・普通のおにぎりなの」



Sランクの女神M「あなたは正直ですね。正直なあなたにはこの金と銀のおにぎりを差し上げましょう」モグモグ



美希「やなの、ミキ普通のおにぎりが欲しいの」



Sランクの女神M「この金と銀のおにぎりを売ってそのお金でおにぎりを買えばいいじゃないですか」ゴックン



美希「いやなの!そのおにぎりはどこにも売ってないオリジナルのおにぎりなの!」



美希「ていうかそれ以前に食べたよね!おもいっきり食べてたよねミキのおにぎり!」



Sランクの女神M「私が食べたのではありません。おにぎりが私の口の中に入っていったのです」



美希「そんな屁理屈がミキに通じると思ったら大間違いなの!」



Sランクの女神M「だってあんなにおいしそうなものが落ちていたら食べたくなるでしょ!」



美希「だからって人のものを勝手に食べるのはどうなの!?」

P「美希、失われたものは戻ってこない。諦めろ」



美希「いやなの!ミキはおにぎりを今すぐ食べたいの!」



美希「それにこんなもので惑わされるほどミキは子供じゃないの!」



美希「今すぐおにぎり返して!」



Sランクの女神M「う〜ん・・・」



女神はおにぎり云々のことより



金や銀に釣られない正直な心を持った少女に感心しました

女神はそんな純粋な心を持った少女のためにおにぎりを作って返しました



美希「ん〜♪とってもおいしいの☆」



P「よかったな、美希。女神様に感謝するんだぞ」



美希「うん!」



P「すいません・・・なんかわざわざ作ってもらって・・・」



Sランクの女神M「いえ、いいんですよ。食べた私も非がありますし・・・」



美希「おばさん!おいしいおにぎりありがとうなの!」



Sランクの女神M「おば…?」ピキッ



P「・・・っ!?」

Sランクの女神M「ねぇ、そこはおばさんじゃなくてお姉さんじゃないかしら?」



Sランクの女神M「ほら、見方によっては私って16歳に見えるから」



美希「えっ、16?どこが?」



美希「どう見たって三十路超えてそうなおばさんなの。さすがに無理があると思うな」



P「おい美希!あんまり言うと…」



Sランクの女神M「私は・・・私は・・・!」



美希「!?」ビクッ!

Sランクの女神M「まだ29よォ!!!!!!!!」ザバアアアアアアアアアン!!!!!



激怒した女神は泉で巨大な波を引き起こしました



美希「なんなのなのなの!?」



P「まずい!波に飲み込まれるぞ!このままじゃ俺たち溺れ死ぬ!」



P「逃げるぞ!」ダッ



美希「う、うん!」ダッ



Sランクの女神M「待ちなさあああああああああい!」ザバアアアアアアアアアン!!!!!



美希「もおおおおおおおう!せっかくのピクニックが台無しなの!」



女性に年のことを言ってはいけない。そういう教訓を受けた美希でした

また別の日



黒井「ここが噂に聞く、ものを入れたら黄金に変わっている泉か」



黒井「私の会社の社員も物を入れたら金が出たとか言ってたな」



黒井「どれ?とりあえず入れてみるか」



黒井「黄金に変わってなかったらこんな泉すぐに埋め立ててやる」ジャポン



黒井社長がものを入れると泉の中から女神が現れました



Sランクの女神M「あなたが落としたのはこの金のオブジェですか?それとも銀のオブジェですか?」



黒井「本当に女神がでただと!しかも金と銀に変わっている、二つも!」

Sランクの女神M「どちらですか?」



黒井「ウィ、無論黄金だ!私が落としたものはそれだ!」



Sランクの女神M「あなたは見た目通り嘘つきな人ですね」



黒井「なっ!?ど、どういう意味だそれは…!」



Sランクの女神M「そのままの意味ですよ。嘘つきなあなたにはこれをお渡しすることはできません」ゴポゴポゴポ



黒井「おい!ちょっと待て!ふざけるな!」



黒井「そのオブジェは100万もしたんだぞ!返せこの泥棒!」



黒井「おい待て!戻ってこい!今すぐ返せェ!」



黒井社長は激怒しましたが女神は戻ってきませんでした

黒井「クソッ!このセレブな私をよくもコケにしたな!」



そういうと黒井社長はその場にあった石を持ち



黒井「この糞女神め!」



・・・と、言いながら泉に投げつけました



すると池の中からたんこぶができた女神が再び現れました



Sランクの女神M「・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴ



黒井「な、なんだ・・・?」



Sランクの女神M「あなたが落としたのはこの金の石ですか?それとも銀の石ですか?」



黒井「い、いや…私が落としたのは、ふ…普通の石だ」



Sランクの女神M「あなたは正直ですね。正直なあなたにはこの金の石を、つまり金をあげましょう」



黒井「あっ、いや・・・」オロオロ

あの黒井社長でもすぐに危機感を感じました



このままいたらまずいと・・・



黒井「わ、私はこれからアイドルをスカウトしなくてはならんからな」



黒井「では、アデュー!」ダダダダダ!!!



黒井社長はそのまま逃げだしましたが



Sランクの女神M「デュオリャアッ!!!」ブン!



ガン!!!



黒井「…カハッ!」バタン



純金を後頭部にモロに喰らった黒井社長はそのまま倒れました



Sランクの女神M「ふん、ざまあみなさい」



女神を怒らせてはいけません

また次の日



はるかさん「かっかー」タタタタタ



ちっちゃん「めっ!めっ!」



ちひゃー「くっ!くっ!」



はるかさんたちはのんびり泉の近くでお散歩をしていました



はるかさん「かっかー?」ググッ



はるかさんは顔を泉に近づき覗いてみました

ちひゃー「くっ!くっ!」ギュウウウウウ



ちっちゃん「もー!もー!」



ふたりのぷちどるは必死ではるかさんが中に落ちないように引っ張っていましたが・・・



ツルッ



はるかさん「かっ・・・」ポチャン



ちっちゃん「もっ…!」



案の定はるかさんは落ちてしまいました

ちっちゃん「もー!もももーももー!」アタフタ



ちひゃー「くぅ!くぅううう!」アタフタ



ふたりがし慌てていると泉から女神が・・・



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



ちっちゃん「めっ?」



ちひゃー「くっ?」



ザバアアアアアアアアアン!!!



「かっかー「かっか「か「かっかー」っか」っかー」「かっかー」かっかー」ドドドドドド!!!



「かっか「っかー」かっかー「か」かー「か」っか「かっかー」かー」ドドドドドド!!!



「かっか「かっかーか」かー」っ」か「か「か」か「っかー」かっかー」かー」ドドドドドド!!!



「かっかああああああああああああああああああああああああ!!!!!」ドドドドドド!!!



ちっちゃん「めえええええええええええ!!!」



ちひゃー「くうううううううううううううう!!!」



ではなく金と銀と普通の大量のはるかさんが吹き出ました

大量のはるかさんは無限に泉から湧き出て、そのまま林だけでなく町全体を瞬く間に埋め尽くしてしまいました



「どわー!なんだこいつらは!」「俺の車があああああ!!!」「おい、これ金だぞ!」

「やったー!これさえあればアイドルしなくても遊んで暮らせるぞー!」「あ"あ"あ"!!!腕がああああああ!!!」



ちっちゃん「め…」



ちひゃー「くぅぅぅぅぅ…」



はるかさん「かっかー」



大量のはるかさんによって埋め尽くされた町はまるで地獄そのものでした

律子「まったくどうしていつもこうやっかいごとを引き起こすの!」ガミガミガミガミ



はるかさん「かっかー…」



大量のはるかさんは律子が必死になって鎮圧をしました



被害も金と銀のはるかさん像を全部売り払って返済しました



しかし金さえ払えば解決するというわけではありません



はるかさんはこっぴどく律子に叱られました



律子「ガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミ」



はるかさん「かっ…」



ちっちゃん「もぉ・・・」



ちひゃ「くぅ・・・」



しばらくはるかさんと一緒にいるのを控えることにしたふたりでした



律子「反省しなさい!」



はるかさん「ヴぁい・・・」

Sランクの女神M「はぁ…はぁ…。死ぬかと思った」



危うく潰されかけた女神でした

冬馬「ここが噂の木こりの泉か」



翔太「みたいだね、物を入れると金と銀のあれがでるらしいよ」



北斗「女神が出るという噂も聞いたね。どんなゴッデスが現れるんだろ?」



冬馬「とりあえず物とか入れてみるか?」



北斗「いいけどどうせ入れるなら大きなものがいいね。その分たくさん金が手に入るから」



翔太「でも何入れるの?」



北斗「そうだな・・・」チラッ

冬馬「にしても綺麗な水だな〜。魚とかいるかな?」



翔太「・・・」



ドン!



冬馬「はっ?」



ザッパアアアアアアアアアアン!!!



翔太は冬馬を突き落としました



ブクブクブク…



ブクッ



翔太「浮かんでこないね」



北斗「しばらく待とうか」

しばらくすると中から女神が現れました



Sランクの女神M「あなたが落としたのはこの金の男の子ですか?それとも銀の男の子ですか?」



金の冬馬「」



銀の冬馬「」



翔太「ううん、僕が落としたのは普通の冬馬くんだよ」



Sランクの女神M「あなたは正直ですね。褒美に3人の男の子をあげましょう」



そういうと女神は三つの冬馬を渡しました



普通の冬馬「ガハッ!ゴホッ!ゲフッ・・・!」



翔太「わぁい♪ありがとう!」



Sランクの女神M「それじゃあ」ゴポポポ・・・

翔太「いや、人間入れたらどうなるのかな〜って思ったんだけど」



翔太「ただの金と銀の像になるんだね」



冬馬「そんなことを確かめるために俺を落とすな!」



翔太「いいじゃん結果的に大金ゲットできたんだしさ〜」



北斗「翔太、木こりの泉の物語で気になってたんだけどさ」



翔太「えっ?」

北斗「金を入れたら女神は何を持ってきてくれるかな?」



翔太「なんだろ?ダイヤとかかな?」



二人は気になって金の冬馬を泉に投げ入れました



冬馬「偽者だからといって平然に俺を突き落とすのやめてくれるか?」



すると再び女神が出てきました



Sランクの女神M「あなたが落としたのはこの金の像ですか?」



翔太「はい、そうです」



Sランクの女神M「あなたは正直ですね。褒美としてこの金の像をあげましょう」



翔太「ありがとう」



Sランクの女神M「それでは」ゴポポポ…



翔太「・・・何もなかったね」



北斗「落としたものをただ返してくれただけだったね」

北斗「あともう一つ気になることがあったんだ」



翔太「何?」



北斗「この泉って利用制限とかあるかな?」



北斗「例えば何度でも物を落とせばその分金銀がたくさん手に入る錬金術ができるんじゃないか?」



翔太「あ!それいいアイデア!早速試してみようよ!」



北斗「ああ」



そういって二人は冬馬を泉に投げ入れました



冬馬「ちょっ・・・!お前ら・・・!」



ザバアアアアアアアアン!!!

冬馬は沈むと女神が現れました



Sランクの女神M「あなたが落としたのはこの金の男の子ですか?それとも銀の男の子ですか?」



翔太「ううん、僕が落としたのは普通の冬馬くんだよ」



Sランクの女神M「あなたは正直ですね。褒美に3人の男の子をあげましょう」



翔太「ありがとう!」



Sランクの女神M「それじゃあ」ゴポポポ・・・



冬馬「ガハッ!ゴホッ・・・!水が器官に・・・!」



翔太「えい」ドン!



冬馬「はっ・・・?」



バシャアアアアアアアアン



翔太は再び冬馬を落とし、女神を呼び出しました



Sランクの女神M「あなたが落としたのはこの金の男の子ですか?それとも銀の男の子ですか?」



翔太「ううん、僕が落としたのは普通の冬馬くんだよ」



Sランクの女神M「あなたは正直ですね。褒美に3人の男の子をあげましょう」



翔太「わぁい♪ありがとう!」



Sランクの女神M「それじゃあ」ゴポポポ・・・



冬馬「はぁ…ガハッ!ゴホゴホガフッ…!」



北斗「やっぱり何度でもできるみたいだね」



翔太「すごいじゃん!これで僕達大金持ちだよ!」



北斗「ああ」

冬馬「おい!何で俺をまた落とすんだ!」



翔太「だって金を得るなら大きい物がいいじゃん」



翔太「それで僕達が持ってる中で結構大きいのは冬馬くんだから、ね?」



冬馬「ね?じゃねえよ!俺は物扱いか!」



冬馬「金が欲しいならお前ら自分から飛び込めよ!北斗だって俺よりでかいだろ!」



翔太「やだよ僕泳げないし」



北斗「俺も服が濡れるのはね…。これ買ったばかりだから」



冬馬「だからって俺を落とす理由にはならねぇだろうがァ!」



翔太「えい」ドン!



冬馬「わっ!待っ…!」ザパアアン!

翔太は冬馬を落とす度に女神は何度でも現れ金銀をたくさん得ることができました



翔太と北斗は次から次へと湧き出る金銀にもうウハウハです



冬馬「はぁ…ゴホッ!」



しかし何度も落とされたからでしょうか?冬馬の顔色は真っ青です



冬馬「ハァ・・・ハァ・・・」



北斗「翔太、もう十分じゃないのか?これだけあったら足りるだろ?」



翔太「うん、確かにこんなにあったらもう一生遊んで暮らして行けるね」



冬馬「じゃ、じゃあもう…やめに…」



翔太「でもせっかくだからもう一個」ドン!



ドボン!



冬馬「プハッ!たっ…助けェエエエッ!!!」



ゴポポポポ・・・



北斗「あんまりやりすぎるなよ、見てるこっちが辛くなってきた」



翔太「ごめんごめん」

しばらくしているうちに女神が現れました



しかし何だか様子が変です



Sランクの女神M「・・・」



翔太「あれ?女神さん、冬馬くんは?」



Sランクの女神M「あなた、毎回彼を突き落としていますが…少しは私の身にもなってよ」



翔太「えっ?」



Sランクの女神M「泉に落としたものを金銀にする作業というのはとても大変なんですよ」



Sランクの女神M「女神だから簡単に魔法とかで出したりしていると思ったら大間違いですよ!」



Sランクの女神M「それに私は正直な人にお礼として金銀を渡すことを目的としているんです」



Sランクの女神M「なのにあなたがやってることは何ですか!少年を出汁にして金儲けを企んでるじゃないですか!」



Sランクの女神M「それのどこが正直者のやることなんですか!どう考えても悪い子のやることでしょう!」



翔太「うっ・・・」

Sランクの女神M「罰としてあなたが投げ入れたものは返しません!」



翔太「えっ!?」



北斗「そんな…困ります!冬馬は俺たちにとって大切な仲間なんです!」



北斗「お願いです!冬馬を返してください!彼がいないとjupiterはやっていけません!」



Sランクの女神M「大切な仲間なら投げ入れないでよ!遊び半分でやったんの!」



翔太「・・・」



Sランクの女神M「これで少しは反省してください!もう物を入れてもあなたたちには何も渡しませんからね!」



Sランクの女神M「わかりましたか?」



翔太「はい、わかりました・・・」



Sランクの女神M「それでは」ゴポゴポ



女神は怒って冬馬を自分の物にしてそのまま潜ってしまいました

翔太「どうしよう・・・冬馬くんが女神のものになっちゃったよ・・・」



北斗「まいったな、ああなったら返してはくれなさそうだ」



北斗「冬馬のことは後にするとして・・・。この金銀の冬馬像、どうする?」



翔太「とりあえず賢さん呼んで車で運んでもらおうか」



北斗「そうだね」



二人は金銀財宝を持って帰ってたくさん贅沢して過ごしました



しかし彼らの頭の中は金銀ではなく冬馬のことばかりです



帰ってきてほしいと願っていたのですがもう後の祭り。一度失ったものは帰ってきません



冬馬が彼らの前に現れることはありませんでした

黒井「準備はできたか?」



作業員「はい、いつ開始しても問題ないです」



黒井「よし。私が合図をしたら始めろ」



作業員「かしこまりました」



黒井社長は前に頭に金塊をぶつけられた仕返しとして泉を埋め立てに来たようです



黒井(忌々しい女神め、貴様のせいでしばらくは寝たきりになったんだぞ!)



黒井(危うく死にかけたんだ。今こそあの時の復讐してやる。今度は貴様が眠る番だ、永遠にな!)フフフフ…



作業員「社長!あんまり泉に近づかないでください、危ないですよ!」



黒井「なぁに、物を入れない限り女神は手も足も出ないさ」

黒井「女神よ、これから私の手によって生き埋めにされるのはどんな気分だ?」



黒井「悔しかったらかかってくるがいい!フハハハハハハハハハ!!!」



ガシッ!



黒井「ハアッ・・・!!!」ザバアアアアアアン



作業員「社長!」



黒井「ガハッ…!た、助け………!」ブクブクブク…



黒井社長は女神によって引きずられました



ブクブクブクブク・・・



作業員「しゃ、社長!」



バシャン!



Sランクの女神M「・・・」



作業員「あ、ほ…本当に女神が・・・」

Sランクの女神M「ふん」ポイッ



金井「」ゴロン



作業員「ひぃ・・・!しゃ、社長が…!」



Sランクの女神M「これがあなたの未来の姿よ」ジロッ



作業員「うっ、うわあああああああああああああ!!!」ダッ!



金ぴかになった黒井社長を見た作業員は慌てて逃げ出しました



金井「」ピカピカ



Sランクの女神M「女神なめるな」

ある日女神にとって一番不可思議なことが怒りました



Sランクの女神M「あなたが落としたのはこの金のインベルですか?それとも銀のインベルですか?」



千早「違う!インベルはそんな汚らわしい色をしていないわ!」



Sランクの女神M「それではこのピンクのインベルですか?」



千早「違う。私のインベルは白よ!こんな不気味な色じゃないわ」



Sランクの女神M「でも実際に落ちてきたのはこのピンクの…」



千早「今すぐ元の色に戻しなさい!さもないと・・・」カチャッ



Sランクの女神M「!?ちょっとそんな物騒な物どうして持ってるの!」



千早「あなたが知る必要はないわ。あなたはただ私の言うことを聞けばいいの。いいかしら?」



Sランクの女神M「・・・」

女神はどうして泉に巨大ロボットが落ちてきたのか



どうして目の前に如月千早がいるのか



どうして彼女には本来ないはずの物があるのか色々頭の中で考えましたが・・・



千早「今すぐインベルを白にしなさい!」



Sランクの女神M「わかったわかったわよ!」ゴポポポ



考えても仕方ないのでとりあえず今は言われた通りインベルの色を戻すことにしました



しかし女神は胸以外にも彼女の存在に疑問を持っていました

しばらくすると女神は再び戻ってきました



千早「言われた通りにやったかしら?」



Sランクの女神M「ええ、ほら。これで満足したかしら?」



女神はピンクのインベルを白にしました



千早「ええ、それでいいわ」



Sランクの女神M「それでこの金と銀のは?」



千早「いらないわ、適当にどっかやっておいて」



Sランクの女神M「はいはい、わかりましたわかりました」

千早「さあインベル、私のところへ戻って・・・」



千早(?)は先ほどの殺気立った声ではなく我が子を愛でるような声でインベルに問いかけました



するとインベルはその声に反応したのか。千早(?)のことを受け入れました



千早「ああ、インベル///これでやっと私たち一つになれるのね…」



千早「長かった…。本当にここまで来るのに長かった」



千早「これからも、永遠に・・・」スゥゥ…



Sランクの女神M「えぇ!?」



千早(?)とインベルは突然目の前から消えてしまいました



女神は千早(?)の生命反応を感じ取れなかったのできっと怨霊か何かだと思っていました



千早(?)の怨霊の執念があの千早(?)とインベルを産み出したのでしょう



Sランクの女神M「南無阿弥陀仏…」



女神は彼女の冥福を祈るように念仏を唱え、そのまま泉に沈みました

その後、噂を聞きつけた人たちは泉の中に物を入れ、そのたびに女神は金銀を出しました



入れる人にとってはただ物を投げて正直に答えるだけで簡単に金銀が手に入る簡単な作業です



噂はだんだん広がり泉には長蛇の列が並び、金を巡っては列の取り合い、ヤクザの乱入などトラブルも生じました



ヤクザ「おいテメェ!そこどけ痛い目遭いたいんかァ!」



国会議員「誰に向かって口をきいている!私は議員だぞ!国民の代表だぞ!」



ヤリザ「何が国の代表だこの税金泥棒が!」



Sランクの女神M「・・・」



女神はたかが金銀のために醜い争いを繰り広げる人間に絶望しました



これが人間の正直な心なのか。こんな人間に女神は嘆きました



そして女神はついに決意しました

春香「あれ?確かここだったはず?」



ある日、春香は泉の前の人が何故かいなくなってたのであの泉に試しに物をいれようと泉のところに行きました



しかし何故か泉は跡を残して消えていました



春香さんは不思議がっていると・・・



???「ねぇ、もしかして春香ちゃん?」



春香「あれ?舞さんじゃないですか!」



日高舞「やっぱり春香ちゃんじゃない!久しぶりね〜」



春香「お久しぶりです!」



舞「こんなところでどうかしたの?」



春香「じつは…」

春香さんは泉があったこと、入れると金銀と女神が出てきたこと



何故か消えてなくなっていたことについて話しました



舞「なるほどね〜」



春香「いったい何があったんでしょうか・・・」



舞「それは多分女神様は愛想を尽かしたからかもしれないわ」



春香「愛想を尽かした?」



舞「ええ、女神様が本当に金や銀をあげたいのは正直な人だけ」



舞「だけど実際に入れている人は本当に正直な人なのかしら?」



舞「無造作に物を投げて金銀ばっか手に入れる人は正直者とは言えないわ。ただの欲張りな人よ」



舞「しかもたかが金銀のために泉の取り合いなんかして・・・。泉は誰のものでもないのにね」



舞「まあ自分の欲望をさらけ出しているところを正直な部分と見れば正直者かもしれないけどね」



春香「・・・」

舞「だからそんな人間たちに対して女神はあきれたかもしれないわね」



春香「そうなんですか。でもでどうしてそこまで詳しいんですか?」



舞「ただの推測よ。これも一つの答えだと思ってて」



春香「わかりました」



舞「それじゃ、私はそろそろ行くわね」



春香「はい、ところでどうして舞さんはここに?」



舞「えっと…私も泉に物を入れにきたけど、もう後の祭りみたいね」



舞「仕方ないわ。今日は夕飯のおかずを買ったら帰りましょう。家族が待ってるから」



舞「それじゃあね春香ちゃん。これからも頑張ってね!応援してるから」



春香「ありがとうございます。それじゃあ」



春香(はぁ…、こんなことならもっとたくさん入れればよかった)

舞(もしもあの泉を本当に必要としている人がいたら)



舞(きっと再びに現れるかもしれないわ)



舞(何事も欲張らずマナーを守っていきましょうね♪)



舞「さて、今日は女神風カレーでも作りましょうか」



おしまい



21:30│アイマス 
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