2015年07月29日

晶葉『出来たぞ!』


早朝:電話にて



P『んん?あ、おはよう晶葉……朝っぱらからどうした。

  ていうか、もしかしてお前徹夜したんじゃないだろうな』





晶葉『む、失敬な。夜更かしはアイドルの敵だろう?

   ……さ、最近は控えてる。

   ちゃんと早起きして作ったさ』





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P『早起きしてまで工作するほど時間取れないのか、すまん晶葉どこかでスケジュールに休みを』



晶葉『え、ああっ違うんだそういうことではないぞ助手よ。

   余暇はたっぷりと貰ってるから心配するな、ただ性質上夜には作れないというか何というか……』



P『そうか、なら安心だ。休める時はちゃんと休めよ』



晶葉『わかっているさ、ありがとう』









P『……んで、朝から何を作ってたんだ?』



晶葉『……』



P『晶葉?』



晶葉『ふふん、それはな…… いや、内緒にしておこう。見てからのお楽しみだ』



P『そ、そうか』



晶葉『ふっ、事務所で首を洗って待っているんだな』



P『おう。二度寝しないようになー、気をつけて来いよ』



晶葉『ああ。じゃあ、後でな』







P「(晶葉のやつ、内緒にするならなんでわざわざ電話してきたんだ……?)ま、いいか」





朝:事務所





P「ほう……晶葉が、か」



晶葉「失敬な物言いだな。私がこういうのを作ったらおかしいか?」



P「いや、そういう訳じゃなくて。

  ごめんな。これで仕事が捗りそうだよ、ありがとう」



晶葉「……助手には、いつも迷惑かけてばかりだからな」





P「迷惑?そんな覚えはないが」



晶葉「迷惑と思っていないでくれるのなら、嬉しい事だがな。

   失敗作の暴走を止めるのも、作ったものがアイドル業に結びつくような使い方を一緒に考えてくれるのも。

   ……全てPだろう?」



P「うーん、それはまあ、当たり前じゃないか。俺を誰だと思っている?

  晶葉のプロデューサーで、助手で……そして、パートナーだ」



晶葉「……」





P「ああスマン、こっ恥ずかしい事を言ってしまったな」



晶葉「はぁ。プロデューサーって仕事は、臭いセリフが言えないと出来ないものなのか?

   全く…。

   ゴホン。それで、開けないのかね?」



P「いやいや、今開けちゃうともったいない気がしてさ。楽しみは昼休みにとっておくよ」





晶葉「そうか?分かった。

   ああ、えっと、Pが最初の被験者だからな、後で感想を聞かせてくれ。

   ……上手く行ったらそのうち頼子やライラにも作ってやりたいんだ、日頃の感謝を込めて」



P「ああ、勿論だ」



晶葉「では私はレッスンに行ってくる。後で回収のために事務所に寄るよ」



P「了解。気をつけてな」









P「これは……むむ」



P「いやなかなかどうして、うーむ」



P「……参ったな、なんというべきか」



夕方



P「お帰り、晶葉」



晶葉「ただいま。

   早速だが……どうだった?」



P「いや、なかなか。ビジュアルがもうちょっと整っていればとは思ったけど……しかし」



晶葉「……助手よ」



P「ん、なんだ?」



晶葉「たのむ、正直に言ってくれ」



P「いや俺は正直……」



晶葉「お願いだから」





P「……。率直に言うと、その、まだまだだな。

  なんて言ったらいいか……。

  設計図は頭の中にあるのに、作るための能力が追いついていない、って印象だ。こいつはちょっとまずい」



晶葉「むぅ、そうか、やっぱりか……」



P「……試してみたんだな?」



晶葉「ああ。正直余りよくない出来だとは思ったよ。

   しかし失敗作とはいえ一度作ったものをないがしろにはしたくなくてな……」



P「ふむ……」



晶葉「……ごめんなさい」







P「どうして謝るんだ?」



晶葉「だって、分かってたのに」



P「何を言ってるんだ、俺のために作ってくれたんだろう?

  むしろ捨てずにちゃんと持ってきてくれて、嬉しいよ」



晶葉「!! そ、そうなのか?」



P「当たり前だ。何というか、プロデューサー冥利に尽きるよ。

  だから、これからも何度だって作ってきてくれよ」





晶葉「でも…… その、すぐにはうまくならないだろうしな……」



P「まあそう言うなよ。

  Try&Errorは成功のためには不可欠だろう?」



晶葉「……!!ふむ。

   そっか、そうだな。

   いいことを言うじゃないかたまには」



P「伊達にプロデューサーをやってないからな、うまい言葉の一つや二つ、口をついて出てくるのさ」



晶葉「む、折角褒めているんだからたまには茶化さず素直に受け取ってくれないか」



P「ああいやすまん、どうもくすぐったくてな」





晶葉「……ふう。

   で、だ。

   何かアドバイスをくれないか?」



P「アドバイス?」



晶葉「助手だって一端の社会人なんだし、作った経験の一度や二度はあるだろう?

   いや、無いなら無いなりに何か頼むよ」



P「アドバイスか。

  自作したことがないからアレだが、もらう時の事を考えると」



晶葉「考えると?」





P「まずは、時間経過を意識してみるのもいいかも知れないな。

  温度の変化や、状態の変化……季節なんかの影響をもろに受けるからなぁ。

  変化自体の防止か、もしくは変化を見越した製作か」



晶葉「ふむふむ……」







P「それと、」



晶葉「それと?」



P「これは具体的なアドバイスでは無いんだが……

  

  作る相手の事を考えるといいとか何とか。

  ま、愛情を込めるってことだな」



晶葉「愛情……か」



P「ま、その点に関しては大丈夫か。

  わざわざ早起きして作ってくれたんだろう?」



晶葉「そ、そうだぞ、それは……大丈夫だ」





P「ならよし。ライラや頼子に作る時にも、まずはそれを意識してだな」



晶葉「……はぁ」



P「ん、どうした?」



晶葉「いや、何でもない。やはり助手はばかだな、と思ってな」



P「まあお前にくらべりゃあな」



晶葉「そういうことではなくてだな……むぅ。

   まあ、いい。それよりも、」







P「なんだ?」



晶葉「また今度だ。次こそは上手く作ってくるから、覚悟しているんだな」



P「ああ、勿論だ。

  楽しみにしてるよ、晶葉のお弁当」



おわり



15:30│池袋晶葉 
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