2015年07月30日

智絵里「ウエディングドレス…?」武内P「はい」




〜結婚式場〜







武内P「どうでしょう気に入っていただけましたか?」





智絵里「はい、すごく素敵なウェディングドレス…クローバーのモチーフがちりばめてあって……あのっ、ホントに…私が着てもいいんですか?」





武内P「ええ、こちらのウェディングドレスはデザイナーの方に緒方さんのイメージで作っていただきましたので、他の方が着るより緒方さんに着ていただく方が…」





智絵里「えへへ、嬉しいです…」





かな子「わぁ〜、いいなぁ…智絵里ちゃん」





杏「杏はドレス苦手だなぁ…着るのも歩くのも面倒くさいし」



武内P「すみません…お二人は今回、別のドレスの方を着ていただくことになってまして」





かな子「あっ!気にしないでください、このパーティードレスも凄く素敵で…ねっ、杏ちゃん」





杏「んー…まぁ可愛いんじゃない?でもプロデューサー、もう少し歩きやすいのない?」





武内P「そうですね…少し確認してきます」





杏「よろしく〜」





かな子「でもホントに智絵里ちゃんのウェディングドレス素敵だよね」





智絵里「う…うんっ…早く着てみたいなっ」



杏「二人とも楽しそうだねー杏は早く帰ってソファーに…」





かな子「もぉ、杏ちゃん?せっかくのウェディング雑誌のお仕事なんだから頑張ろうよ」





杏「えー…二人が張り切ってるみたいだし、杏が一人やる気なくても何も問題ないよ〜」





智絵里「あ…杏ちゃん…二人分お休みする気なんだね…」





杏「まぁねー…あっプロデューサーどうだった?」





武内P「おまたせしました双葉さん、こちらを」





杏「おぉ、良い感じ」



武内P「ではそろそろ皆さん着替えをよろしくお願いします」





杏、智絵里、かな子「はーい」







〜着替え終了〜



スタッフ「では、そんな感じで」





武内P「えぇ、よろしくお願いします…ん」







智絵里「お、おまたせしました…プロデューサー」





武内P「緒方さん、着替えお疲れ様です…着心地などどうですか?着てみて違和感などは」



武内P「緒方さん、着替えお疲れ様です…着心地などどうですか?着てみて違和感などは」





智絵里「違和感は特に無くて……あの…どう言葉にしたらいいのか……とっても夢みたいなふわふわした気持ち…です」





武内P「そうですか、とても素敵ですよ緒方さん」





智絵里「すっ、素敵ですか!?………うぅ…あの」





杏「おまたせ〜プロデューサー」





かな子「す、すみません着るの少し手間取ってしまってしまって…」





武内P「お疲れ様でした、お二人はどうでしょう?着心地など」



杏「杏は大丈夫だよ〜、まぁ欲をいえばこのヘンテコな靴早く脱ぎたいかな」





武内P「で、でしたら撮影まで脱いでいただいても構いませんので」





かな子「あはは…プロデューサー、私も大丈夫です」





武内P「そうですか、お二人ともとても素敵ですよ」





かな子「あ、ありがとうございます…」





杏「杏はそういうのいいから智絵里ちゃんにも言ってあげなよ」





武内P「いえ、緒方さんには先ほど……緒方さん?」



智絵里「え?あ…はいっ、すみません…大丈夫です」





武内P「もし、体調がすぐれない時は直ぐに仰ってください…無理は禁物ですので、何か欲しいものがあれば…」





智絵里「だ、大丈夫ですっ!…えっと…ウェディングドレス…初めて着たので…すこし気分がふわふわしてて」





武内P「そうでしたか…これは失礼しました」





智絵里「平気ですっ、あの…むしろ……私のことだ、大事に思ってくれてるんだって……嬉しかったので」





武内P「もちろんです」





智絵里「あぅ…そうなんですねっ、う…嬉しいです」

杏「………ねぇ、かな子ちゃん……あれ智絵里ちゃん的には絶対違う意味に聞こえてるよね」





かな子「そ…そうかも、でも智絵里ちゃんが楽しそうだから伝えないほうがいいと思うな」





杏「そんな面倒くさいこと私がするわけないよ〜ふぁぁ」





武内P「ではそろそろ撮影のほうに」







スタッフ「ええっ!?それホントに?くぅ困ったなぁ」









武内P「…すみません皆さん、しばらくここで待機をお願いします」



かな子「あ…はい、わかりました」





杏「いってらっしゃーい」







武内P「失礼します、何かトラブルでも?」





スタッフ「ああっプロデューサーさん…実はね、今日来るはずの智絵里ちゃんのお相手役がね、ロケ先から悪天候で戻ってこれないみたいなのよ〜」





武内P「そうでしたか、代役などは…」





スタッフ「もちろん今、交渉してるけどねぇ…うーん厳しいね〜どこかに……ん?」





武内P「は、はい……?」



スタッフ「プロデューサーさん!いいっ!いいよ〜これならイケる」





武内P「あの…話がいまいち」





スタッフ「プロデューサーさん、やろう!モデル、体つきもいいし、なによりその目がいい!」





武内P「ま…待ってください、私はモデルなど」





スタッフ「大丈夫大丈夫!指示した通りに立ってるだけでいいからさ、ね?このとおり」





武内P「す…すみません、でしたら少し弊社の者と話して参りますので、少々お待ちいただけますか」





スタッフ「もちろんっ!」



武内P「では、………………もしもし千川さんお疲れ様です、すみません…今部長は……部長お疲れ様です、実は今、………………ええっ!?わ、わかりました……はい失礼します」





スタッフ「結果はどうでした?」





武内P「…………よろしくお願いします」





スタッフ「おっけー!イヤー助かったよ〜それじゃあプロデューサーさんも向こうで着替えよろしくね」





武内P「はい………」



杏「あっ戻ってきたよ」





智絵里「お、お帰りなさい…ですっ」





かな子「あの…何かあったんですか?」







武内P「…実は緒方さんの撮影で共演する予定だった相手役の方が天候不良でこちらに到着できないようで……」





かな子「ええっ!?じゃあ…智絵里ちゃんの撮影は…」





武内P「いえっ、中止ではなく………その、私が代役を務めることになりまして」





杏「プロデューサーが?」



智絵里「わ、私のっ…………相手」





武内P「ええ、今から着替えてきますので…すみませんがよろしくお願いします、緒方さん?大丈夫ですか?」





かな子「あっ、智絵里ちゃんは私が見てますから、プロデューサーは着替えがあるんですよね?」





武内P「はい、では…すみませんがよろしくお願いします」





杏「にしてもさー良かったね智絵里ちゃん、プロデューサーなら緊張せずに撮影できるんじゃない?」





智絵里「うう、うんっ!だけど……ドキドキしてきちゃって…」





かな子「智絵里ちゃん、そんな時は…はいっ」



智絵里「え…?わぁ〜四葉のクローバー形のクッキー!」





かな子「うん!本物の四葉のクローバーと違うけど、見てたら気持ち落ち着くかなって」





智絵里「ありがとう…かな子ちゃん…私、頑張る」





杏「あんまり頑張りすぎちゃうと疲れちゃうよ〜プロデューサー相手なんだし気楽にやろうよ」





智絵里「あ、うん…えへへ…ありがとう杏ちゃん」







武内P「皆さんお待たせしました…」



杏「おっ、これは………ぷふっ」





武内P「……………双葉さん」





杏「ごめんごめん…で、でも、流石に我慢できなくて………ぷふっ」





かな子「ぷ、プロデューサー……真っ白のタキシード凄く似合ってますよ!」





武内P「そう…でしょうか…?」





かな子「もちろんっ!ねっ、智絵里ちゃんねっ?」





智絵里「う、うん!えっと……似合ってますよ?」



かな子「ほ、ほらっ!智絵里ちゃんも似合ってるって」





プロデューサー「…そうだと……いいのですが」





スタッフ「おっ!いいね〜決まってるよぉプロデューサーさん!それじゃあさっそく智絵里ちゃん以外の二人から撮影初めようか」





かな子「は、はいっ!よろしくお願いします」





杏「はーい♪よろしくお願いしま〜す♪」





武内P「お願いします」









スタッフ「いいよ〜!!かな子ちゃんオッケー!次は杏ちゃんね」





かな子「ふぅ…あ、ありがとうございました」





杏「よろしくお願いしまーす♪」





智絵里「……」





武内P「緒方さん何か飲み物を、緒方さん?」





智絵里「……」





武内P「緒方さん?大丈夫ですか?」



智絵里「は、はい…すみません…ボーっとしちゃってて…」





武内P「いえ………緊張しますか?」





智絵里「えっと、それもあるんですけど………自信なくて」





武内P「自信…ですか」





智絵里「ちゃんと花嫁さんらしく振る舞えるかなって…ウェディングドレスって…女の子の憧れだから…そんな憧れを私なんかが簡単に着ちゃっていいのかなって………私のこと選んでくれる人いるのかな…ご、ごめんなさい急にこんなこと言って」





武内P「………すみません緒方さん少し待っていてもらえますか?」



智絵里「え…は、はい……わかりました」





武内P「直ぐに戻りますので」











スタッフ「オッケー!!杏ちゃんよかったよー!」





杏「ありがとうございました〜♪………はぁ疲れた」





スタッフ「じゃあ次はプロデューサーさんと智絵里ちゃん………あれ?プロデューサーさんは?」





智絵里「えっと……実はさっき」



武内P「すみません、お待たせしました」





かな子「あっ、プロデューサー」





杏「おそいよー、サボるなら杏にも言ってよねって、汗かいて何やってたの?」





智絵里「あのっ…何かあったんですか?」





武内P「すみません、少し所用で」





智絵里「そうだったんですか…」





スタッフ2「緒方さんすいません!こちらの手違いで…よろしければ今着けてる指輪じゃなくこの指輪を着けて頂けませんか?」



智絵里「え…わぁっ綺麗な指輪……しかもクローバーの形で…」





かな子「智絵里ちゃん、よかったねっ!」





智絵里「う…うんっ…えへへ、プロデューサーどうですか?似合って…ますか?」





武内P「ええ、とても」





智絵里「あぅ…ありがとうございます……」





スタッフ「おぉっ!いいねぇその笑顔!それじゃあ最初は智絵里ちゃんからお願いしようかな」



智絵里「は、はいっ…よろしくお願いします」













かな子「智絵里ちゃんとっても綺麗…やっぱり羨ましいなぁ」





杏「杏は普段着が一番落ち着くよ」





武内P「今回は緒方さんだけでしたが、お二人にもそのうち…」





かな子「ほっ、本当ですか!?よーし…それまでに少しでもゴニョゴニョしておかないと…」





杏「杏は面倒くさいから遠慮しとくよ」



武内P「そうですか…残念です」





かな子「あはは、にしてもドレスも素敵だけど智絵里ちゃんがとっても楽しそうだから、よりキラキラして見えますね」





武内P「…いい笑顔です」





杏「そうだね〜…始まる前は緊張してる感じだったけど」





かな子「でも、あの指輪も智絵里ちゃん用に作ったのかな?」





杏「どうだろ?偶然じゃない?ねっプロデューサー?」





武内P「そ、そうですね」



スタッフ「よーし!そろそろ智絵里ちゃんとプロデューサーさんのツーショットお願いしようかな」





かな子「あっ、プロデューサー出番みたいですよっ」





杏「ほらほら行ってきなよプロデューサー」





武内P「は、はい…」









智絵里「あ…プロデューサー…そのっ、私…花嫁さんらしく、見えますか?」





武内P「ええ…」



智絵里「あ、あの今日は……頑張りますね」





武内P「よ…よろしくお願いします」





智絵里「それと………ありがとうございました」





武内P「なんのことでしょうか?」





智絵里「このクローバーの指輪…プロデューサーがプレゼントしてくれたんですよね?」





武内P「……あの、どこでそれを」





智絵里「えっと…スタッフさ………なんとなく…ですっ、当たってましたか?」



武内P「……はい、その…先程の空き時間に……近くのお店に行って」





智絵里「…えへへ、嬉しいです……絶対大事にしますね……あの、プロデューサー私幸せです」





武内P「緒方さん?」





智絵里「すみませんっ…でも今スゴく幸せで夢みたいなので、夢だったら嫌だけど…でも普段恥ずかしくて言えないことも言っておきたいって…」





武内P「大丈夫です、夢ではありませんよ」





智絵里「あ…夢じゃないんですね……うぅ少し緊張してきたかも……」



武内P「す、すみません…」





智絵里「いえ…プロデューサー?あの…知ってますかっ?結婚する前にウェディングドレスを着ちゃうと…」





武内P「あぁ…そういえば」





智絵里「だからっ、その…………」





武内P「え?…そうですね、その時は責任をとります」





智絵里「ほ、ほんとですかっ!?……えっと約束ですよ?」



武内P「ええ、約束です」









かな子「二人ともいい感じだね」





杏「でも…プロデューサー、すごく誤解してる気がするなぁ」





かな子「だ、大丈夫だよ〜……多分」





杏「まぁ、今はどうでもいいか…かな子ちゃんクッキー食べていい?」





かな子「あ、うん!たくさんあるから一杯食べてね」



〜次の週〜







杏「おはよ………おやすみ」





かな子「お、おはよー杏ちゃん、大丈夫?眠そうだよ」





みく「杏ちゃんが眠そうなのはいつもの事にゃ」





未央「あははっ、そうかも」





武内P「皆さんおはようございます」





かな子「おはようございます、プロデューサー……あれ?その雑誌ってもしかして」



みく「にゃっ!もしかしてこの前言ってた三人で撮影したやつかにゃ!?」





武内P「ええ、一応チェックをしなければいけませんので」





未央「おっ、みたいみたい!いいよねっ?プロデューサー」





かな子「私も見たいです……けど、うぅ少し恐いような…」





武内P「ええ、皆さんにも見てもらおうと思っていましたので…どうぞ」





みく「ありがとにゃ!わぁ〜っ!!智絵里ちゃんが表紙にゃ」





未央「おおっ!ちえりん可愛いねっドレスもいい感じ」



かな子「そうそうこのドレス姿の智絵里ちゃんスゴく素敵だったよ」





みく「いいにゃ〜、みくもこんな素敵なドレスを………あれ?この智絵里ちゃんの隣の人なんかPちゃんに似てる」





未央「ん?たしかに…顔がはっきり写ってないけと…プロデューサーに似てるような…」





武内P「そ、それは…」





かな子「た、他人の空似じゃないかなっ?」





みく「それもそうにゃ、Pちゃんがこんな格好するのなんて想像できないし」





未央「だね〜、よしっ!次は二人のドレス姿を」



かな子「ええっ、ちょっと待って〜まだ心の準備が」







智絵里「おはようございます」





未央「あっ、おはようちえりんっ!」





みく「智絵里ちゃんおはようにゃ!」





かな子「おはよ〜」





杏「……ムニャ…はよ」



武内P「おはようございます緒方さん」





智絵里「お、おはようございますプロデューサー」





未央「ちえりんっ!今ね、この前の雑誌の撮え……い」











智絵里「プロデューサー、あのネクタイが曲がってますよ?少し屈んでください…直しますので」





武内P「えっ…あ、すみません…」





智絵里「いえっ、あのっ…これから…四つ葉のクローバーを探しに行くんですけど…プロデューサーもどうですか?





武内P「そ、そうですね……では一緒に探しましょう」



智絵里「はいっ…えへへ…あっ、ごめんね未央ちゃん…お話しの途中だったのに」





未央「い、いや…全然ダイジョーブだよ…」





みく「わ、わからないにゃ」





かな子「あはは………」





杏「ムニャ…ムニャ…」





智絵里「あのプロデューサー、今日も…プロデュースお願いします…明日も明後日も…ずっと」









おわり





13:30│緒方智絵里 
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