2015年08月12日

瑞希「名前で呼んでください」千早「え?」

瑞希「名前で呼んでください。…こーるみー」



千早「えっと…、意味がよくわからないのだけど…」



瑞希「如月さんは私のことを『真壁さん』と呼びます」





千早「ええ、そうね」



瑞希「対して、私の名前は真壁瑞希です」



千早「ええ」



瑞希「『瑞希』と、こーるみー」



千早「…」



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瑞希「…」



千早「…」



瑞希「…なぜ黙るのですか」



千早「えっと…」



瑞希「…」



千早「…」



瑞希「…いやなの?」



千早「そ、そういうわけではないけれど…!」

千早「その、改めて名前で呼ぶとなるとちょっと…」



瑞希「むむ…!」



千早「ごめんなさい…」



瑞希「元々765プロに所属していた天海さんや菊地さんはともかく、如月さんは春日さんや北沢さんのことも名前で呼んでるのに…私だけ名字呼びなんて不公平です。…ぷんぷん」



千早「あ、あの子たちは年下だし…! それにそれを言ったら真壁さんだって私のことを『如月さん』って…」



瑞希「私は劇場のみんなに対して、名字で呼ばせてもらっています。 …しかし如月さんは名前で呼ぶ人と名字で呼ぶ人を区別しています」



千早「うっ…!」

瑞希「私は如月さんに『真壁さん』と呼ばれるたびに、どうしても二人の間に壁を感じてしまうのです…」



千早「真壁さん…」



瑞希「合計三枚の壁です…」



千早「真壁さん…?」



瑞希「『真壁』に含まれている分も合わせれば合計四枚の壁です…。くっ…!」



千早「真壁さん?」

瑞希「如月さんが『瑞希』と呼んでくれれば、壁を一枚減らすことも出来ますよ!」



千早「何故そこでそんなにも嬉しそうな顔が出来るのかしら…」



瑞希「さあ、『瑞希』と! こーるみー!」



千早「うっ…!」



瑞希「ヒップレスリングでお尻をぶつけ合った仲ではないですか!さあ!」



千早「確かにそうだけれど…」



瑞希「あの時の白熱は、私だけが感じていたものだったのでしょうか…。 …ミズキ悲しいぞ」 



千早「うぅ…」

瑞希「もしや…! 『尻を合わせた仲だから、私たちはただの知り合いだ』、などとでも思っているのですか!」



千早「…」



瑞希「…」



千早「…」



瑞希「も、もしや…『尻を合わせた仲だから、私たちはただの知り合いだ』、などとでも思っているのですか!」



千早「……」



瑞希「……」

瑞希「二人が仲良くなれていると思っていたのは、私だけだったのでしょうか…」



千早「そ、それは誤解よ。 私も、真壁さんとはすごく良い関係を築けていると思っているわ」



瑞希「いいえ、ウソです!」



千早「そんなことはないわ…! これは私の本当の気持ちよ、真壁さん」



瑞希「それなら、私のほっぺを拭いてくれても良かったハズです…!」



千早「ほっ…は?」

瑞希「この前のショコラハウスで、如月さんは周防さんや木下さんのほっぺについたクリームを、わざわざ拭いてあげていました…」



千早「は、はぁ…」



瑞希「しかし、私のほっぺについたクリームは拭いてくれませんでした…! うるうる…」



千早「ま、真壁さん…?」



瑞希「これは如月さんが、私よりも周防さんや木下さんと親交を深めている証拠です!」



千早「えっと…」

千早「いや、木下さんや桃子はまだ年も小さな子供だし…」



瑞希「如月さんは小さな女の子が好きだということですか」



千早「なっ…! そ、そういうことじゃなくて!」



瑞希「なら、私のほっぺも拭いてください。 『仕方ないわね…ほら瑞希、こっちにいらっしゃい』と優しく…!」



千早「もう…! 悪いけれど、私は仕事の台本読みに戻らせてもらうわよ…」



瑞希「ぐぬぬ…」

瑞希「…」



千早「…」



瑞希「…!」



瑞希「…如月さん」



千早「…まだなにかあるのかしら?」



瑞希「その箱はなんですか?」



千早「あっ…!いけない、すっかり忘れてたわ。これは春香が作ってきてくれたシュークリームよ」



瑞希「!」

千早「冷蔵庫に入れなければ悪くなってしまうわね…。 あ、それとも真壁さん、今1つ食べるかしら? さっき食べてた真の話ではとても美味しいそうよ、私はまだ食べていないのだけれど…」



瑞希「ぬ…」



千早「それにしても春香は相変わらず凄いわね、シュークリームなんてどうやって作るのかしら。 私も少しは春香を見習わなくちゃ…」



瑞希「ぬぬ…」



千早「この前レッスンが遅くまで長引いたときにね、春香がウチに泊まりに来たんだけど、そのときのお礼だって。 でも私一人では食べきれないから、みんなで食べようということになって…。 だから真壁さんも遠慮なく…」



瑞希「ぬぬぬ〜〜〜!」



千早「真壁さん…?」

瑞希「えーいっ!!!」



千早「きゃっ!ちょっと真壁さん!? 何を…!」



瑞希「むぐ〜〜!むぐぐぐ!むぐ!」



千早「あっ…!もう…っ!全部口の中に入れてしまったわ…」



瑞希「むぐぐぐ!むぐ〜〜〜!」

瑞希「私がリボンをつけてくればいいのれふか!」



千早「何を言ってるかわからないわ…」



瑞希「うぅ…おいしい…」



千早「もう…口の周りがクリームだらけよ…。 はい、ハンカチ」



瑞希「…!」



千早「…? 真壁さん…? …何かしら、その目は…」

瑞希「ん…」



千早「…真壁さん?」



瑞希「ん!」



千早「…」



瑞希「ん!んー!」



千早(はぁ…)

千早「ほら、動かないで…!」



瑞希「〜♪」





ケツ



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