2015年08月13日

渋谷凛「アイドルなら、蒼に染まれ」


―――





凛「……どう?」







P「いや、『どう?』と言われても……なにが?」



凛「キャッチフレーズ」



P「え?」



凛「だから、私のキャッチフレーズだよ。『アイドルなら、蒼に染まれ』」キリッ



P「」





李衣菜「かっこいいよ凛! さすが、ロックでクールなアイドルだねっ」



凛「ふふ、照れるよ李衣菜」



P「頼む李衣菜、相棒なら凛を止めてやってくれ」



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李衣菜「え、なんでですか? いいじゃないですか、キャッチフレーズ」



P「キャッチフレーズには賛成なんだけどな……」



凛「大丈夫だよ、李衣菜。私、プロデューサーを信じてるから……きっと採用してくれるって」



李衣菜「おお、凛のプロデューサーへの厚い信頼が伝わってくる……!」



P「やめてくれそういうの! 嬉しいけど今は嬉しくない!」

凛「はぁ……プロデューサーはわがままだね」



李衣菜「仕方ないよ、プロデューサーもお仕事で忙しいからさ……」



凛「そっか……そうだよね。プロデューサー、しっかり休んでね?」



李衣菜「私たち、きっとプロデューサーの力になりますから……」



P「お、おお……。なぜか心配された……」

凛「で」



P「で?」



凛「ダメ? キャッチフレーズ」



P「あぁ話戻るのか……」



李衣菜「うーん、私は凛らしくていいと思うんだけどな」



凛「ふふ、李衣菜に教えてもらったんだよ。好きなものを貫き通す、胸に秘めるべき熱い想いを……!」



P「お前のせいか李衣菜ァ!」

李衣菜「だってプロデューサーが言ったんですよ、『本当に好きなら胸を張って自信を持て』って」



P「うぐ、言ったけども……!」



凛「李衣菜かっこいい。ロックの鼓動が響いてくるみたい」



李衣菜「えへへ。凛も蒼くて輝いてるよ!」



凛「や、やめてよ……恥ずかしいよ」カァ



P「蒼って一体なんなんだ……」

凛「蒼の意味か……うーん」



李衣菜「改めて考えると難しいね……ロックと同じだ」



凛「! それだよ李衣菜。ロックも蒼も、想いは同じなんだ」



李衣菜「おおっ。つまりロック=蒼?」



凛「そう、蒼=ロック……!」



李衣菜「やっぱり気が合うね、私たち!」



凛「うん!」





P「なんだこれ」

凛「ねぇプロデューサー」



P「お、おう……今度はなんだ」



凛「私、もっと蒼くなるから。ずっと……ずっと見ててね」



P「蒼くなるの意味は分からないけど……うん、見てるぞ。ずっとな」



凛「……うん。よろしくね」ニコ



P「ああ!」





凛「ちなみに『蒼くなる』の意味は、『振り返らず前を向いて、そしてたくさんの笑顔をあげる』ことだよ」



P「デビュー曲になんてことを……」

李衣菜「……へへ、私も負けないよ。自分の正直な気持ち、言葉にして歌っていくんだ!」



凛「もちろん。李衣菜がいないと張り合いがないしね」



李衣菜「言うねー。ま、凛なら私のライバルには適役かな?」



凛「……ふふっ」



李衣菜「えへへっ」





P(いい感じにまとまりそうだな……よしよし、話が逸れてきたぞ)

凛「で、キャッチフレーズなんだけど。ダメかなプロデューサー?」クルッ



李衣菜「あ、私もなにか考えよっかなぁ! キャッチフレーズ、ロックだよねっ」



P「ちくしょう……!」





凛「ふふっ。ねぇ、プロデューサー?」



李衣菜「へへっ。プロデューサー、私も私もっ」



P「…………」





P(かわいいんだよなぁ、もう……)





P「…………はぁ。分かった、分かったよ……俺の負けだ」



凛「……!」



李衣菜「!」

P「もうとことん付き合うから……ちゃんとしたの考えるぞ、二人ともな」



凛「うん……!」



李衣菜「はいっ! やったね凛!」



凛「うんっ。一緒に考えよう、李衣菜!」







P「とりあえず『蒼』と『ロック』は封印な」



「「えー!」」







おわり



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