2015年08月27日

静香「うどんエキスポですか!」


P「すまない静香、申請出してた4日と5日、どうしても休みにできなかったんだ。」



静香「」





静香「そう……………ですか…………………」



P(この世の終わりみたいな顔をしている)



P「本当にすまない…」



静香「イエ、シゴトデスノデ。キョウハカエリマスオツカレサマデシタ」



P「あ、ああ。お疲れ様」



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P「…まあ喜んでくれるかな」



全国まるごとうどんエキスポ2014in秋田 司会「最上静香」

















最上家



静香「私の夢が…私の癒しが…」シクシクシクシク



静香「…うどん食べよう」

10月3日



P「前にも伝えた通り今日から会場入り、4、5と仕事で帰ってくるのは6日になる、大丈夫か?」



静香「はい」



P「向こうはもう寒いからな、風邪だけは引かないようにな」



静香「子ども扱いしないでください、体調管理くらい自分でできます」



P「それなら安心だ、じゃあ行こうか」





秋田県



静香「秋田…」



P「ん、どうした?」



静香「いえ別に何でもありません構わないでください」



P「そ、そうか」



P(機嫌悪いな…)



秋田県・湯沢市



静香「湯沢市…」



P「…」



静香「…湯沢市?確か…」



P「…」



静香「もしかしてプロデューサー…」



P「なんだ?」



静香「うどんエキスポに参加できない私に対する当て付けですね!?この人でなし!」



P「ええっ…」

静香「私がうどんエキスポに参加したかったって知ってる癖に!…グスッ」



P「いや、ちょっ」



静香「ぷろでゅーさーのばかぁぁ!うわあぁぁぁぁん!」



P「まて、静香、泣くな!」



静香「しずかもうおうちかえるぅぅぅ!」



P「落ち着け!せめてキャラは保て!」















静香「グスッ、エグッ」



P「ほら、鼻かんで」



静香「」チーン



静香「」グスッ



P「落ち着いたか?」



静香「ごめんなさい、少し取り乱しました」



P(少し?)



P「まあ最近かなりハードだったからな、やりたいことをさせてやれない俺の責任でもある」



静香「…」



P「…もうすぐ合流地点だから降りる準備をしておいてくれ」



静香「はい」

静香「…こ、ここは…!」



P「ここが今回のロケ地…うどんエキスポの会場だ」



静香「まさか…私がうどんエキスポの司会を…?」



P「ああ、サプライズのつもりで黙ってたんだが…泣かせちゃったからな」



静香「そ、それは忘れてください!」



P「…どうだ?今回の仕事、やれそうか?」



静香「完璧にこなしてみせます、誇りあるうどんエキスポの為にも、私の為にこの仕事を取ってきてくれたプロデューサーの為にも!」



P「そ、そうか気合い十分だな」



静香「はい!プロデューサー、ありがとう、愛してます!」



P「こら、アイドルがそんなこと言うんじゃない」

P「リハはバッチリだったな」



静香「当然です、プロですから」



P「明日と明後日の本番もビシッと決めてくれよ!」



静香「任せてください!」









民宿



P「夕食は…冷や麦?」



静香「違います、これは稲庭うどんです」



P「へえ、これがあの日本三大うどんの一つ、稲庭うどんなのか」



静香「稲庭うどんの特徴はなんといってもこの滑らかです、実は稲庭うどんは生麺ではなく乾麺で乾麺にする過程で一度麺を潰し中に気泡を作って麺を中空にするそうです」



P「へえ…とりあえず食べようか、のびるぞ」



静香「あ、そうですね。では、いただきます」



P「いただきます」



静香「」ズルズル



P「」ズルズル



静香「ああ…幸せ…」



P「本当に滑らかだな、これ、癖になりそうだ」

静香「ふうっ…ご馳走さまでした」



P「美味かった」



静香「明日明後日は他のうどんも楽しめるんですよね?ああ…」



P「いや、仕事だからそんなには回れないと思うぞ?」



静香「えっ?」



静香「…」ジワッ



P「あー!あー!まだプログラム見てないからあれだけどもしかしたら休み時間長くとれるかもなー!」



静香「!」パアッ



P(めんどくせえ!というか静香…情緒不安定になってないか…?)

翌日





P「静香、調子はどうだ?」



静香「完璧です」



P「よす、頑張ってこい!」



静香「はい!」









静香『本日は全国まるごとうどんエキスポに参加いただきありがとうございます!司会を務めさせていただく最上静香です、皆様よろしくお願いします!』





休憩時間



P「司会の仕事は最初と最後だけ…か。かなり長い時間空くんだな」



静香「プロデューサー、はやく、はやく!」



P「まあ待て…よし、行こうか」



静香「はい!」







P「どこから回るんだ?」



静香「今年が初参加の愛知県の二店舗を考えてます。ただ最初にカレーうどんは味が濃くて和を乱しそうなのでガマゴリうどんから行きます!」



P「ガマ…なんだって?」



静香「ガマゴリうどんです、アサリをベース出汁をとった愛知県のご当地うどんです」



P「アサリか、じゃあそれにするか」

静香「さ、次は水沢うどんですよ」



P「し、静香…もう入らない…」



静香「しょうがないですね、じゃあ少し休んでてください。…もう少し一緒に回りたかったに…」



P「えっ?」



静香「いえ、なんでもありません。行ってきます」







P「」ゲフッ

閉幕



静香『本日はご来場ありがとうございました、明日も引き続き全国まるごとうどんエキスポを開催しておりますのでどうぞお立ち寄りくださいませ』











静香「プロデューサー、どうでしたか?」



P「ああ…完璧だったよ…うぷっ」



静香「…体調悪そうですね、大丈夫ですか?」



P「まあなんとか…」



静香「体壊したらダメですよ」



P「そうだな」



静香「今日は早く休みましょう」

翌日



静香『皆様ご来場ありがとうございます、うどんエキスポは本日二日目です、昨日こられた方も今日こられた方も楽しんでいただけると幸いです』



静香『なお本日の最終イベントとして最優秀ご当地うどんが発表されます、ご興味のある方は会場中央のスペースにお集まりください』











P「静香、讃岐うどんの店と本場さぬきうどんの二店舗があったんだがどう違うんだ?出店は二つとも香川だったが」



静香「さぬきうどんは昔他県や業者がさぬきうどんの名前を騙って粗悪品を作り全国に売り出したんです」モグモグ



静香「それを重く見た香川県は香川で作るさぬきうどんこそが真のさぬきうどんだと主張しました…プロデューサー、手が止まってます」アーン



P「はいはい」



静香「まあ色々と複雑な理由があるんです」



P「説明が面倒になったな?」



静香「…」モグモグ



静香「商標登録とかお金が絡みますから結構厄介なんですよね」



P「まあそれはわかるな。…ところで静香」



静香「なんですか?」



P「そろそろ俺の膝から降りようか」



静香「いやです」



P「いやかぁ…」

静香「アイドルを引退したらどこかでうどんです屋さんをやるのもいいですね、私とプロデューサーで」



P「聞きたくないけど一応聞く、何で俺?」



静香「えっ、私の口から言わせるんですか?プロデューサー、ドSですね」



P「あ、やっぱり言わなくていいよ」



静香「私達が夫婦だからに決まってるじゃないですか」



P「言わなくていいっていったのになぁ」



静香「まあ冗談はおいといて」



P「…」



静香「今はアイドルを引退するなんて考えてないですから、安心してください」

静香「さてと」



P「ん、もういいのか?」



静香「もうすぐ投票結果が出る頃なので、結果の確認に行ってきます」



P「そういうことか、発表は司会の仕事だもんな」



静香「はい」



P「頑張ってこい」



静香「はい、プロデューサー。うどん屋さんの件考えておいてくださいね」



P「出来ればそっちも冗談であってほしかったなぁ」

月曜日

朝 かけうどん

間食 おろしうどん

昼 好きなうどん

間食 団子汁

夕食 味噌煮込みうどん

間食 わかめうどん

夜食 月見うどん



火曜日

朝 かけうどん

間食 たぬきうどん

昼 きつねうどん

間食 ざるうどん

夕食 肉うどん

間食 天麩羅うどん

夜食 ほうとう

静香『お集まりの皆様、これより本年度の最優秀ご当地うどんを発表します!』



静香『皆様からの投票により決まったご当地うどんは…こちらです!』





一位 ガマゴリうどん



二位 豊橋カレーうどん



三位 稲庭うどん



静香『なんと本年度初参加のガマゴリうどんが一位となりました、愛知県蒲郡市のご当地うどんですね。アサリが出汁のベースになった魚介系スープのうどんです』



静香『二位の豊橋カレーうどん、これまた愛知県ですね、こちらは豊橋市のご当地うどんです。豊橋カレーうどんの特徴はカレーうどんのそこにとろろとごはんが盛り付けてあり別々に食べるか食後にカレー雑炊にするか選べるそうです』



静香『三位は地元秋田の稲庭うどん、愛され続けて350年、秋田に欠かせない名物の一つですね』

………………………………















静香『以上を持ちまして本年度の全国まるごとうどんエキスポを終了とさせていただきます、お忘れ物のないよう気を付けてお帰りください』













P「お疲れ様」



静香「やり遂げました、どうでしたか?」



P「ああ、よく頑張った」



静香「ふふっ」



P「明日は朝一で帰るから民宿に戻ったら帰る準備しといてくれ」



静香「はい」

翌朝



P「ん…なんか違和感が…」



静香「おはようございますプロデューサー」



P「ああ、おはよう静香…ん?」



静香「どうしました?」



P「なんで静香がここにいるんだ?」



静香「そんな…プロデューサー昨日はあんなに激しく求めてくれたのに…」



P「そっか、静香は俺を犯罪者にしたいのか」



静香「まあ半分冗談ですけど」



P「半分かぁ…」



静香「本当は夜這いしに来たんですが途中で寝てしまいました」



P「俺どこでこの子のプロデュース間違えたんだろう」



静香「私の子ですか、まだ気が早いですよ?でもいつか…」



P「ああもうなんでもいいや」

P「そろそろ出ようか」



静香「はい、私のなかに出してください」



P「忘れ物はないか?」



静香「つれないですね」



P「中学生の戯言に付き合ってたら体力もたんからな」



静香「そうですか」



P「早く乗りなさい」



静香「プロデューサーの上に乗りたいです」



P「やだこの子変なテンションになってる」



P「帰ったら膝枕してあげるから大人しくしてなさい」



静香「約束ですよ?」



P「はいはい」

静香「ところでプロデューサー」



P「なんだ」



静香「12月の13日と14日に休みがほしいです」



P「またうどんのイベントかなんかか?」



静香「はい、全国年明けうどん大会2014inさぬきがあるので」



P「香川県か」



静香「はい、二人で行きましょうね」



P「気が向いたらな」

P「思ってたより早く帰ってこれたな」



静香「そうですね、早く入りましょう」



P「まあ落ち着け」



静香「私はプロデューサーが欲しくてたまらないんです」



P「やっぱり静香、俺を社会的に殺そうとしてない?」



静香「?」



P「あ、この子自分に都合のいいことしか聞こえてないんだな」



静香「さあ早くプロデューサーをください」



P「ま、いつか目が覚めるかもだし今は付き合ってやるとするか」



静香「さあプロデューサー早く結婚しましょう、みんなの前で」



P「やっぱりこれダメかもしれん」



う ど ん



20:30│最上静香 
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