2015年08月30日

矢吹可奈「どうしよう、お家に帰れないです〜!」P「・・・」


ミリマスSSです。

プロデューサーはP表記。

ザ・ありきたり。

既視感たっぷりな感じなので、そういうのでも良い方はどうぞ。









SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1404203513





午後18時30分 駅





P「うわ、どうしよう・・・」



可奈「帰れなくなっちゃいましたね・・・」





「只今、大雨の影響で電車を見合わせております。復旧のめどは・・・」





P「まとまった雨が降るとは予報で言ってたけど、まさかこんなにとは・・・」



可奈「すごくザーザーって音立てて降ってます〜!」



P「これ・・・帰れるか?」







キラメキラリ♪



P「んっ、音無さんからだ。もしもし?」ピッ



小鳥『あっ、プロデューサーさん!今どこにいますか?』



P「今、駅で可奈を送ろうとしてたんですけど、電車が動いてなくて・・・」



小鳥『プロデューサーさん、実はこれからの予報見てもこの雨は続くみたいで・・・』



小鳥『おそらく今日は動かないと思います』



P「マジですか・・・そうだ、他のアイドルたちは大丈夫ですか?」



小鳥『はい。この時間までお仕事があった娘は可奈ちゃんだけで、他の娘たちはレッスンを早く切り上げたりして家に戻りました』



P「音無さんは?」



小鳥『実は社長に早く切り上げるように言われて、今家に着いたところです』



P「そうですか、皆無事に帰れて良かったです」ホッ







小鳥『プロデューサーさん・・・帰れそうですか?』



P「えっと・・・タクシーとバスは人であふれかえってて、いつ乗ることが出来るか分からないです」



P「ホテルも・・・たぶん空いてないかなあ」



小鳥『大雨洪水警報出てますからね、待ってるうちに道路が冠水したりする可能性も・・・』



P「確かに水が溜まってる所はもう溜まってます。そうなるといよいよ帰れなくなるな・・・」



小鳥『プロデューサーさんは今どちらの駅に?』



P「○○です」



小鳥『○○ってことは確かプロデューサーさん家近かったですよね・・・そうだ!』ティン



小鳥『プロデューサーさん!可奈ちゃんを泊めてあげたらどうです?』



P「ええっ!?た、確かに今この状況でベストな方法ですけど・・・」



小鳥『背に腹は代えられない状況ですよ?』



P「・・・」チラッ



可奈「うう・・・」ソワソワ



P(やっぱりこんな状況だと不安だよな・・・)



P「・・・最終手段、だな」







・・・・・







P「はい、はい・・・分かりました。勿論です!しっかり面倒見ます!はい、それでは」ピッ



P「ふぅ、これで社長に報告は済んだ・・・と。可奈、お母さんは何って?」



可奈「はい!プロデューサーさんだから大丈夫ね、って言ってました!」



P「それなら良かった」



P「よし可奈、行こうか。大体ここから10分くらい歩いたところに家があるけど大丈夫?」



可奈「はい!それじゃあプロデューサーさんのお家に出発進行〜♪」



可奈(なんとプロデューサーさんのお家でお泊りすることになりました!)



可奈(お母さんから『良かったね?』って言われたのは秘密です!えへへ・・・)







カチャ ガチャ



可奈「お、お邪魔します!」



P「ちょっと待ってな、今タオル渡すから」



可奈「ありがとうございます、結構足元とか濡れちゃいました・・・」エヘヘ



P「濡れて寒いのだったらお風呂沸かすぞ?」



可奈「そこまで濡れてないので大丈夫ですよ!」ニコッ



P「そっか、じゃあくつろいでていいぞー」



可奈「はいっ、ありがとうございます!」



可奈「・・・」キョロキョロ



可奈(ちょっとだけ緊張するなあ・・・)ソワソワ



可奈(お部屋綺麗だなあ、お掃除ちゃんとしてるからかな?)







グウゥ



可奈「!」バッ



P「おっ、お腹が鳴ったな」アハハ



可奈「はい、おなかペコペコです・・・」///



P「それじゃあ早速夕飯作るよ」



可奈「プロデューサーさん、私も手伝います!」



P「可奈はゆっくりしてたらいいよ、今日も疲れただろ?」



可奈「そんな・・・泊めてもらって、ご飯までご馳走してもらうなんて悪いです!」



可奈「それに私、お母さんの料理のお手伝いしてるんですよ?」



P「ん〜、じゃあお言葉に甘えてお願いしようかな」



可奈「はい!任せてください!」



可奈「プロデューサーさんとお手伝い〜♪美味しい料理できるかい〜♪」







P「可奈、ネギをみじん切りして」



可奈「はいっ」トントントン



P「お母さんの手伝いしてるだけあって手際はいいな」



可奈「ホントですか!?えへへ・・・ありがとうございます♪」



P(うん、思ってた以上に上手い)



P(以前サンドイッチ作ってくれた時は・・・うんあれは気にしないでおこう)



可奈「そういえばプロデューサーさん、今日は何を作るんですか?」



P「今日は・・・佐竹飯店流の麻婆茄子と炒飯だ!」



可奈「わあ、楽しみです!」



P「可奈、辛いのは大丈夫?」



可奈「一応食べられますけど、辛すぎると・・・」



P「それならちょっと辛さは控えめにしておくか」







P「次は茄子を頼む」



可奈「はいっ!」トンッ



可奈「プロデューサーさん、切り方はこんな感じでいいですか?」



P「ああ、完璧だ」



P「しかし、ホントに手際がいいな」



可奈「えへへ、そこまで褒められちゃうと照れちゃいます」テレテレ



P「お嫁さんでも十分やっていけるな」



可奈「ふえっ、お嫁さん!?」ザクッ



可奈「ああっ!茄子が変な形に切れちゃいました〜!」



P「あはは。変なこと言っちゃったな、悪い悪い」



可奈「むぅ・・・」///



可奈(この前のブライダルの写真撮影の時も『ドレス姿似合うぞ』って言われちゃったし・・・)



可奈(そんなこと言われると、意識しちゃうなあ・・・)///







P「可奈、そこの引き出しにお皿あるから出してくれる?」



可奈「分かりました!」スッ



P「ありがとう。あとは盛り付けを・・・よっと!」



P「よし、出来た!」



可奈「わあ!すっごく美味しそうです!」



P「早速食べよっか、お腹減ってるだろ?」



可奈「はい。ずっといい匂いがしてるからさっきからずっとお腹ペコペコです・・・」エヘヘ



P「飲み物はお茶でいい?」



可奈「大丈夫です!」







P「じゃあ・・・」



P可奈「「いただきます!」」



可奈「アムッ・・・ん〜っ!美味しいです!プロデューサーさん、すっごく美味しいですよ!」



P「あはは、喜んでくれて嬉しいよ」



可奈「私もこんな風に美味しく、ごはん作れるようになるのかなあ?」



P「大丈夫だよ、ちゃんと作れるようになるから」



可奈「でも、この前サンドイッチ作った時・・・」



P「あれは可奈のおっちょこちょこちょいが出たからだろ?」



可奈「もーっ!プロデューサーさんイジワルなこと言わないでください!」



可奈「今はちゃんと言えますよ!おっちょこちょこちょい!って・・・あれ?」



P(かわいい)







可奈「・・・ふう、ごちそう様です!」



P「いっぱい食べたな」アハハ



可奈「美味しかったのでついつい食べ過ぎちゃいました」



P「そうだ、杏仁豆腐買ってきたけど食べる?」



可奈「わあ!食べます!」



可奈「杏仁豆腐〜♪プルンとのどを通る〜♪」



P「ホントによく食べるなあ」



可奈「えへへ・・・」



P「食べ過ぎると、またあの時みたいになっちゃうぞ?」



可奈「むっ!プロデューサーさん、そういうのデリカシーが無いって言うんですよ?」プンスカ



P「分かってるよ、ゴメン。でもあの時のちょっと丸くなった可奈も可愛らしかったけど」



可奈「かわっ」カアァ



P「まあ、アイドルやってる今の可奈はもっとかわいいけどな?」



可奈「///」ボンッ







P「よし。ごはんも食べたし風呂に入る?」



可奈「そうですね!」



P「分かった。それじゃあ風呂入れてくるよ」スタスタ



可奈「はいっ」



可奈「えへへ・・・プロデューサーさん優しいな・・・」



オトメヨタイシヲイダケ♪



可奈「あっ、電話・・・志保ちゃん?」ピッ







志保『もしもし、可奈?』



可奈「もしもし?志保ちゃんどうしたの?」



志保『今日あなた仕事だったでしょ?それなのにこんな雨だからちょっと心配で・・・』



可奈「大丈夫だよ、ありがとう。えへへ、志保ちゃん優しいね」



志保『!・・・た、ただ気になっただけよ・・・それじゃあ、ちゃんとお家に帰ったってことね?』



可奈「違うよ?プロデューサーさん家に泊めてもらってるんだよ?」



志保『そう、プロデューサーさん家に・・・ええっ!?どういうこと!?』



P「可奈、10分くらいで風呂入るからなー」



可奈「あっ、分かりましたプロデューサーさん!」



志保『そこに今プロデューサーさんいるのね?ちょっと代わって!』



可奈「ええっ?う、うん、分かった」







可奈「プロデューサーさん、志保ちゃんが電話に出てほしいみたいです!」



P「えっ、どうしたんだ?・・・もしもし、志保?」



志保『プロデューサーさん、どういうことですか!?』



P「えっ、何が?」



志保『プロデューサーさんが可奈を家に泊めてるってことです!』



P「ええっと、それは・・・」



志保『ハッ!まさか、大雨を口実に可奈を連れ込んで・・・』



P「ち、ちょっと待て!」



P「ちゃんと理由を説明するから!」







P「実はな・・・」カクカクシカジカ



志保『な、なるほど、完全に可奈の行くあてが無くなったから、仕方なくプロデューサーさんが・・・』



P「そういうこと」



志保『す、すみません!変な誤解しちゃって・・・』



P「あのなぁ、俺がアイドルに手を出すとでも?」



志保『アイドルに小学生メイドの役をさせる方がですか?』



P「うぐっ・・・あ、あれはちょっと調子に乗っただけで・・・」



志保『クスッ・・・冗談です、分かってますよ。プロデューサーさんのこと信頼してますから』







志保『でもプロデューサーさん、今日は仕方ないですけど頻繁にアイドルを泊めたらダメですよ?』



P「勿論、分かってるよ。っていうか今日は本当に最終手段として使っただけだぞ?」



志保『でも、プロデューサーさんの家でお泊まりとかちょっと羨ましい・・・』ブツブツ



P「志保、何か言った?」



志保『ああっ、い、いや!何でもないです!』



『おねえちゃーん!』



志保『すみません、弟が呼んでるのでこれで失礼しますね?』



志保『可奈にもよろしく伝えておいてください』



P「ああ。志保もありがとう」



志保『はいっ、では』ピッ



P「志保とはよく電話するの?」



可奈「はいっ!最近は電話したり、メールしたりしますよ!」



可奈「昨日も志保ちゃんといっぱい電話でお話ししました!」



P(志保・・・)ジーン







P「おっ、そろそろお風呂入るぞ。先入っておいで」



可奈「ありがとうございます。それじゃあ準備を・・・あっ」



P「どうした?」



可奈「その、下着は買ったんですけど・・・パジャマ買い忘れちゃいました・・・」



P「あっ、マジか・・・そうだ、俺のジャージならあるけどそれ使う?」



可奈「いっぱいお世話かけちゃって、ごめんなさい」エヘヘ



P「大丈夫、大丈夫」



可奈「それじゃあ入って来ますね!」







チャプン



可奈「ふう、あったかい・・・」



可奈「あったかぽかぽか〜♪からだもほかほか〜♪」



可奈「・・・このお風呂にプロデューサーさん、入ってるんだよね」



可奈「あう・・・ちょっとドキドキしてきた・・・」カアァ



可奈「ハッ!変なこと考えちゃダメダメ!」



可奈「お風呂に入ると疲労も全快〜!気分も爽快〜!」



_________



〜♪



P「・・・楽しそうに風呂入ってるなあ」







ガララッ



可奈「プロデューサーさん、上がりましたよー!」



P「おー、今から入ろう」



P「って、ジャージがブカブカだな」アハハ



可奈「ウエストのところ目一杯縛らないとずり落ちちゃいそうです・・・」エヘヘ



P「お、おう・・・」



P(胸元も少しゆるい気もする・・・)



P「と、とりあえず俺は風呂に入ってくるから、テレビ見るなりしてゆっくりしてていいぞ?」



可奈「はいっ♪」







ピッ



可奈「確か今日は歌番組が・・・あった!」



可奈「あっ、春香ちゃんと千早ちゃん!」



可奈「わあ、やっぱり二人ともすごいなあ・・・!」



可奈「私ももっと頑張らないと!」





可奈「・・・あれっ、何か音がする?お風呂場から?」



〜♪



可奈「プロデューサーさん?」



可奈「お風呂場で楽しそうに歌ってる・・・」



可奈「えへ、何だかプロデューサーさんと一緒に住んでて・・・お嫁さんになったみたいだなぁ・・・」







P「ああ〜サッパリした」ガラッ



可奈「あっ、プロデューサーさん♪」パァ



P「ん?可奈どうした?」



可奈「いえ、何でもないです!えへへ・・・」



P「?」



P(よく分からないけどまあいいか、かわいいし)



P「そうだ、まだ眠くないか?」



可奈「まだ大丈夫です!」



P「そっか」





P「よっと」ゴトッ



可奈「パソコンですか?」



P「ああ。隣、座るぞ」スッ



可奈「は、はいっ!」ドキッ



可奈「あれっ、お仕事ですか?」



P「ん?まあな」



可奈「それならテレビ消した方が良いですか?」



P「いや大丈夫。いつも点けて仕事してるから」カタカタ



P「可奈は自由にゆっくりしてたらいいよ」



可奈「そ、そうですか・・・ありがとうございます」







P「そうだ可奈、歌番組の出演が決まったぞ!」



可奈「ホントですか!?やったあ!」



P「それこそ確かさっきまでやってた歌番組だったはず」



可奈「わあ!さっき、千早ちゃんと春香ちゃんが出てたやつですね!」



P「そうそう、って『千早ちゃん』に『春香ちゃん』?」



可奈「あっ、つい出ちゃいました・・・」カアァ



P「普段もそうやって呼べばいいのに、2人とも喜ぶぞ?」



可奈「でも、それ以上に尊敬してますから!」



可奈「そうだ!さっきの春香ちゃ、春香さんと千早さんのステージ凄かったですよ!」キラキラ



P「録画してるし、今度見ておくよ」クスッ







ザアァァ



可奈「雨が凄いですね」



P「そうだな、明日大丈夫かなあ・・・」



P「さっきから雷も遠くから聞こえるし」



可奈「そ、そうですね。怖いなあ・・・」ガタガタ



ピカッ ドオオォン!



可奈「ひゃああ!!」



P「うおっ!今のは落ちたな!」



P「停電しないよな・・・わぷっ!か、可奈!?」



可奈「怖いです!ま、真っ暗にならないですよね!プロデューサーさん!!」ギュウゥ



P「だ、大丈夫だから落ち着けって!」



ドオオォン!



可奈「ぎぃやああぁ!!」ギュウウッ



P「可奈、ちょっとそんなに抱きつかれると、く、苦しい・・・」







P(その後も雷が完全に遠ざかるまで可奈は離れない状態だった)



可奈「ご、ごめんなさい・・・怖くて・・・」



P「いいって、仕方ないよ」



可奈「あの・・・お仕事出来なかったんじゃ・・・」



P「いや、案外進んでるもんだぞ?もう少しで終わるし」カタカタ



可奈「そ、そうですか・・・」



P「・・・」カタカタ



可奈「・・・」ジー



可奈「!」ティン







可奈「プロデューサーさん、どうぞ」コトッ



P「ん?ああ、お茶か。ありがとう、丁度欲しかったんだ」



P「うん、美味い」ズズッ



可奈「雪歩さんのお茶には負けちゃいますけど・・・」



P「雪歩のお茶はもう別次元のものだからな」アハハ



P「でも、十分美味しいよ。ありがとう」



可奈「えへへ、喜んでくれて嬉しいです」テレテレ







P「・・・よしっ、終わったぁ〜」



可奈「お疲れ様です・・・ふわぁ・・・」



P「そろそろ眠くなった?」



可奈「ふぁい・・・」



P「俺もやること終わったら眠くなってきたな・・・そろそろ寝るか」



P「隣の部屋にベッドあるから、そこで寝て良いよ」



可奈「プロデューサーさんは・・・?」



P「俺?俺はそこのソファにでも寝るから良いよ」



可奈「ええっ、でもそれだとプロデューサーさんが・・・ダメですよ!ベッドに寝ないとちゃんと疲れが取れないです!」



可奈「私がソファで寝ますから!」



P「それだと本末転倒じゃないか?」



可奈「あっ、そうでした。うう・・・」



可奈「そうだ!」ティン





・・・







P「・・・それじゃあ、電気切るぞ?」カチッ



可奈「はいっ、お願いします」



P「でも良かったのか?流石に一緒に寝るというのは・・・」



可奈「大丈夫です!さっき志保ちゃんに『プロデューサーさんから何かされたら私に言うように』ってメールが来ました!」



P「あんにゃろ・・・いや、絶対に手は出さないけどさ」



可奈「それにプロデューサーさんですから」



P「それはどういう意味だ?」



可奈「えへへ、ナイショですっ!」







P「狭くないか?」



可奈「大丈夫です」



P「それならいいけど・・・」



可奈「あの、プロデューサーさん」



P「どうした?」



可奈「今日はいっぱい迷惑かけちゃってごめんなさい」



P「え?」



可奈「ただでさえお仕事でも色んな迷惑かけちゃってるのに、それなのにプロデューサーさんのお家まで上がって色んな事させちゃって・・・」







P「迷惑だなんて・・・そんなこと思ってるわけないだろ?」



P「今日だって料理手伝ってくれたし、お茶も入れたり・・・何より今日は楽しかったからな」



P「それに、仕事だってそんなこと思ってないぞ?」



可奈「ホントですか?」



P「それこそ、始めの頃の春香とか千早の方が大変だったし・・・俺が未熟だったってのもあるけど・・・」



可奈「そうなんですか?」



P「ああ、例えばだけどな・・・」







P「・・・というわけだ」



可奈「春香さんも千早さんも今はすごいのに、最初は大変だったんですね」



P「やば、結構言いふらしてしまったな。可奈、出来たら2人には秘密に・・・」



可奈「どうしましようかな〜♪言いふらそうかな〜♪」



P「あっ、このやろ」ペチッ



可奈「冗談ですよ、えへへ」



P「2人も最初は苦労したんだ、だから大丈夫だよ」







可奈「私も春香さんや千早さんみたいなアイドルになれますかね?」



P「・・・もちろん。俺が必ず連れて行ってあげるからな」



可奈「約束ですよ?」



P「ああ、約束だ」ナデナデ



可奈「あっ・・・」



P「悪い、撫でられるの嫌だった?」



可奈「いえ、気持ちが良いです・・・」エヘヘ



可奈「プロデューサーさん、良かったら私が寝るまで撫でてくれませんか?」



P「ああ、いいよ。ゆっくり寝なさい」ナデナデ



可奈「はい・・・プロデューサーさん、おやすみなさい」ニコ



可奈(えへへ、ホントに優しいなぁ)



可奈(プロデューサーさーん、だいすきですよー・・・)



可奈「・・・」スゥスゥ



P「・・・」ナデナデ



P「おやすみ、可奈」



_________

______

___







P「んっ、朝か・・・ってまだ5時か、少し早すぎたな」



P「でも昨日の大雨とはうって変わって晴れたな、これなら大丈夫そうだ」



P「って動けない・・・」



可奈「zzz・・・」ギュッ



P「寝てるうちに忘れてたぞ、可奈を泊めてたんだった」



P「でも・・・」



可奈「zzz・・・」ギュウゥ



P(ここまで抱きしめられると、その・・・体が細い分、数字の割に出てるところは出てるから・・・うん、柔らかいです)







可奈「ぷろでゅーさーしゃん・・・えへへ・・・」ムニャ



P「俺が出るとか・・・どんな夢を見てるんだか」



可奈「どこにも、いかないでくだしゃいね〜・・・」



P「・・・」



P「当り前だ、ちゃんとそばにいてあげるからな」ナデナデ



可奈「エヘヘ・・・」ムニャ



P「さて、俺ももう一眠りするか・・・」



_________

______

___







午前7時30分





「可奈・・・可奈、起きなさい」



可奈「むにゃ・・・んっ、プロデューサーさん?」



P「可奈、そろそろ起きないと遅刻するぞ」



可奈「ああ・・・ふぁい、おはようございます・・・」



P「それと、早く離れてもらわないと俺も起きられないんだけど・・・」ギュウゥ



可奈「え?・・・ひゃあ!」バッ



可奈「ご、ごめんなさい!!」カアァ



P「顔洗って、眠気でも覚まして」



可奈(さっきのでほとんど目が覚めちゃってるけど・・・うう・・・)///







可奈「と、とりあえず、顔をバシャってしてきます!」スクッ



スルッ パサッ



P「」



P(ズボンが落ちた・・・)



可奈「きゃあぁっ!!」



可奈「」クルッ



P「」サッ



可奈「み・・・見ました?」カアァ



P「い、いや、見てないぞ・・・」メソラシ



可奈「プロデューサーさんの好きな色って何ですか?」ニコッ



P「淡いピンク!・・・ハッ!」



可奈「やっぱり見てるじゃないですか〜!プロデューサーさんのばかあぁぁ!!」ポカポカ



P「ふ、不可抗力なのは仕方ないだろ!可奈、痛い痛い!!」



_________

______

___







事務所 午前9時





ガチャ



P可奈「「おはようございます!!」」



小鳥「おはようございますプロデューサーさん、可奈ちゃん」



可奈「あれ、みんなまだ来てないんですか?」



小鳥「ええ、可奈ちゃんが一番乗りよ?」



小鳥「それよりも可奈ちゃん、プロデューサーさん家のお泊りデートどうだった?」



可奈「で、デートだなんて!!」カアァ



P「そうですよ音無さん、変なこと言わないでくださいって」



小鳥「でも〜、一緒にご飯作ったりとか?どっちがベッドに寝るか言い争ったけど結局1つのベッドで一緒に寝ちゃったりしたんでしょ〜?」ニヤニヤ



P「な、何でそんなピンポイントに当てて・・・」



可奈「・・・あぅ」プシュー



小鳥「ふふ、これが妄想力ってやつですよ」フンス



P(ダメだこの大人なんとかしないと)







ガチャ



「「「おはよーございまーす!!!」」」



P「おっ、そうしてたら一斉に来たみたいだな?」



未来「あっ、可奈ちゃん来てたんだ!おはよう!」



可奈「うん!未来ちゃんおはよう!それに静香ちゃんも!」



静香「ええ。可奈、おはよう」



翼「プロデューサーさん、可奈ちゃん、おはようございまーす!」



P「おはよう、翼」







琴葉「だからあの後カラオケ行かないように言ったでしょ?雨降ってたし止めなさいって」



恵美「確かに帰りにびしょびしょになったけどさ、やっぱり少し歌って帰りたかったんだから良いじゃん?」





莉緒「う〜頭痛い・・・」



このみ「だから言ったのに、私とおんなじペースで飲んだら痛い目見るって・・・」





百合子「昨日読んだ小説に・・・」



瑞希「なるほど、面白そうですね。・・・わくわく」



杏奈「百合子さん、私も・・・読んでみたい」





春香「千早ちゃん、今日もお仕事一緒だって!」



千早「そうなの?それは楽しみね」クスッ





ガヤガヤ







P「結構集まってきたか?」



律子「そうですね。みんな、昨日の雨の影響を受けなくてよかったです」



ガチャ



志保「おはようございます」



P「おっ、志保も来たか。おはよう」



志保「おはようございます、プロデューサーさん」ニコ



可奈「志保ちゃんおはよう!」パアァ



志保「おはよう、可奈」ニコッ







雪歩「昨日はホントに雷が怖くて怖くて・・・」



真「そうだよね、ボクもちょっとだけ寝られなかったよ・・・」



春香「昨日の雨、凄かったもんねー」



春香「そういえば昨日、可奈ちゃん大丈夫だったの?私が帰る前に小鳥さんが心配してたけど・・・」



真「確か、プロデューサーと一緒に仕事行ってたよね?ちゃんと帰れた?」



可奈「実はプロデューサーさんのお家に泊めてもらって・・・」



春香「あっ、そうなんだ〜!」



「「「へっ?」」」



P「あっ」







春香「ぷ、プロデューサーさん!どういうことですか!?」



真「可奈をプロデューサーの家に泊めたって本当ですか!?」



P「し、仕方ないだろ!最後の手段として使ったんだ!」



静香「可奈!プロデューサーに何もされてないよね!?」



P「おいっ!俺をどういうやつだと思ってるんだ!?」



可奈「うんっ、何もされてな・・・あっ」カアァ



静香「!?・・・何かされたのね!?」



可奈「あの、その・・・ぱ、パンツ、見られちゃった・・・」///



P「」



静香「」



春香「」



志保「」



小鳥「!!」ガタッ







可奈「あうぅ・・・やっぱり思い出すと恥ずかしい・・・」///



静香「・・・やっぱりプロデューサーは変態でしたね」ジトー



春香「女の子のパンツ覗くとかサイテーですよ!プロデューサーさん!」



P「ちょっと待って!ちゃんと事情があるから!不慮の事態だったから!!」



志保「・・・」ジー



P「あ、あの〜志保さん?そうやって無言で白い目で見られるのが一番堪えるんですけど・・・」



志保「ヘンタイ♪」ニコッ



P「だから誤解だあぁ!誰か話を聞いてえぇ!!」



ギャーギャー







可奈「・・・でも、とっても楽しかったな、えへへ♪」







その後何かにつけて家に帰れない口実を作り、プロデューサーの家に泊まろうと図ったアイドルが続出したのはまた別の話





おわり







そしてさっき道場行ったら相手がウエディングの可奈ちゃん単騎だった・・・しにたい



23:30│矢吹可奈 
相互RSS
Twitter
更新情報をつぶやきます。
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: