2015年08月31日

佐久間まゆ「記憶喪失のプロデューサーさん…♪」

シンデレラガールズのSSになります



ちょっとだけえっちぃ要素があるので注意











SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440581074



「ただいま戻りました、プロデューサーさん」



「はい、あなたのまゆですよ♪」



「こんな時間ですから、もう事務所には誰も居ませんねえ」



「…プロデューサーさんと、まゆ以外には」



「それで、まゆだけ直帰でなくここに呼ばれた理由は」



「やっぱり、『あの日』のこと、…ですよねえ?」



「記憶を失くしたままなんて、辛いですからね」



「…わかりました」



「まゆが、説明しますね」



「あの日、何があったのかを」



「あれは撮影のお仕事を控えた夜でした」



「打ち合わせが終わって、衣装の合わせも終わって」



「翌日のお仕事に備えてスタッフさん達が解散した後です」



「最後に、ポーズ練習や調整をしておきたくて」



「プロデューサーさんにこっそりお願いしてみたんです」



「そうしたらプロデューサーさんは、少し悩んでから」



「『まゆは頑張りやさんだなあ』と、頭を撫でてくれました」



「…うふふ♪」



「それから、『少しだけなら良いか…』と呟いて」



「プロデューサーさんとまゆの2人っきりで」



「こっそり、こっそり、撮影会がはじまりました」



「着物をベースにスカートを合わせた衣装」



「遊郭を思わせる妖艶なセット」



「それだけに、プロデューサーさんも、照れちゃって」



「なかなか思うように調整ができなかったんですよね」



「大掛かりに現場を使うわけにもいかなくて、小さなライトだけ点けてのチェック」



「小さな光源が、余計に雰囲気を醸し出していたのかも知れませんね」



「座った姿勢から、少し足を上げただけで」



「大慌てで視線を逸らしちゃうのが、実はちょっとおかしくって」



「…それでいて、まゆにそんな『想い』を抱いてくれるのが嬉しくて」



「ついつい、からかっちゃいました」



「そんな時間も、やっぱり終わりがきちゃうんです」



「楽しい時間があっという間に過ぎちゃうのって、本当なんですね」



「『明日に響くといけないから』と、プロデューサーさんは終了を切り出しました」



「残念でしたけど、…まゆも、それ以上わがままを言うわけにもいきませんから」



「その日は、それでお開きになりました」



「…ううん、ちょっとだけ、違いますね」



「お開きになるところ、でした」



「長い時間ではないとはいえ、まゆはずっと座ったポーズで居ました」



「そんなまゆに、プロデューサーさんは」



「立ち上がるための手を差し伸べようと、まゆの方へ来てくれました」



「優しい優しいプロデューサーさんの手に甘えようと」



「まゆはじっと、待っていました」



「そのときです」



「プロデューサーさんの足元に、ライトのスイッチがあることを」



「まゆだけが気付いちゃったんです」



「その現場で、唯一の光源の、スイッチ」



「『プロデューサーさんが転んでケガをしてしまうッ!』」



「まゆが自分で立ち上がろうとしたときには、もう遅かったんです」



「…スイッチを踏んじゃって、真っ暗になる現場」



「同時に、ハデにすっ転ぶ音」



「そして」



「立ち上がろうと中途半端な姿勢のまゆのもとへ転がり移動してくる『モノ』」



「何が起こったのか、どんな状況なのか」



「プロデューサーさんより、まゆの方が先に気付いちゃいました」



「…もう、どんな状況だったか、予想がついてると思います」



「なりふり構わず慌てて立ち上がろうと、…脚を広げてちょっとはしたないまゆ」



「そのすぐ間近に、うつぶせの姿勢で倒れこんだプロデューサーさん」



「いわゆる、その…」



「ラッキーなんとか…の構図でしたね」



「あまりの出来事に、まゆは、思わず固まってしまいました」



「そんな中、まだ状況が理解できてないプロデューサーさん」



「その第一声は『まゆ、大丈夫かッ!?』でしたね」



「…その言葉で、まゆは落ち着くことができたんです」



「どんな状況にあっても、まゆを真っ先に気遣ってくれる」



「そんなプロデューサーさんが、嬉しくて、嬉しくて、愛しくて…」



「やっぱりプロデューサーさんは、まゆの、運命のヒトなんです、うふふ♪」



「っと、脱線しちゃいましたね」



「『はい、大丈夫ですよ』とお返事しながら」



「落ち着いたまゆは、ゆっくりと座りなおしました」



「プロデューサーさんの、おおきな背中が見えました」



「ついさっきまで、光源を背負った明るいまゆを見ていたプロデューサーさん」



「足元のスイッチに気付かなかったプロデューサーさん」



「片や、薄暗い中のプロデューサーさんをずっと見ていたまゆ」



「スイッチに気付いて、ライトが消えちゃう可能性に備えることができたまゆ」



「だから、この暗闇の中で」



「まゆだけが、プロデューサーさんを差し置いて」



「この空間の、支配者となりました」



「それは、イタズラ心の芽生えだったのかも知れません」



「まゆはまず、右足を上げました」



「プロデューサーさんの耳元で、スカートが衣擦れしちゃう音」



「そのまま、うつぶせのプロデューサーさんの左腕に足を引っ掛けました」



「…左足も、同じ」



「そうして両足が、プロデューサーさんの両腕を捕らえました」



「この辺りで、プロデューサーさんも違和感に気付いたのか」



「『まゆ…?』と呼びかけてくれましたね」



「でもまゆは、『うふふ』と笑みを返すだけで、足を止めずに」



「そのまま、お行儀悪く、プロデューサーさんを足で引き寄せました」



「さっきの状態が『ラッキーなんとか』であるならば」



「それより更に踏み込んだものになりましたね」



「引き寄せたために、必然的に、両膝を上げちゃったまゆ」



「いわゆる、『M字開脚』というポーズですね」



「そして、その中心部分に」



「ともすれば触れちゃいそうな、とっても、とっても近くに来た」



「…プロデューサーさんの、お顔」



「プロデューサーさんは言いました」



「あまり動かないようにして、離して欲しいと」



「ここまでくるとさすがに、どんな状況なのか理解できたんだと思います」



「でも、まゆは離しませんでした」



「…離して、あげませんでした」



「プロデューサーさんが必死で眼を閉じていたのに気付きました」



「どんな理由であれ、見ちゃうのは不誠実だと思ったんでしょうね」



「そんな、誠実を貫くプロデューサーさんも大好きです」



「まゆは教えてあげました」



「『大丈夫ですよ、ちゃんと見せパンを履いてますから』と」



「ウソじゃ、なかったんですよ?」



「この世界で、プロデューサーさんただ1人に見てもらうためのパンツですから」



「そう、『パンツ』」



「最近のオトコのヒトって、その呼び方が何よりクるんですよね?」



「下着や、ショーツじゃなく」



「『パンツ』」



「プロデューサーさんの好みを調べて、まゆが選んだ、パ・ン・ツ」



「そのパンツが眼の前に広がっているのに」



「眼を閉じて、必死に耐えるプロデューサーさん」



「仮にホントの見せパンであっても、見るわけにはいかなかったんでしょうねえ」



「プロデューサーさんは、そうヒトだって、まゆは知ってますから」



「下手に動いたら触れちゃうからと、じっとするしかできなくて」



「呼吸さえも『ソコ』に触れてしまわないように、押し殺して」



「だから、まゆが動くしかなくなって」



「思えば、随分とあられもない格好になっていると気付きました」



「だから、立てていた両膝を伸ばしました」



「それから、だらしなく開いた両足を、ゆっくりと閉じました」



「このときでしたよね」







「まゆの太股で、プロデューサーさんのお顔を挟んじゃったのは」







 

「プロデューサーさんの体が、強張っちゃうのがわかりました」



「呼吸はさっきよりも押し殺されて」



「吐息ですらそうなんですから、喋ることもできませんでしたよね」



「まゆはそのまま、捲れちゃっていたスカートを、裾を引っ張って正しました」



「そして」



「スカート越しに、ゆっくりと、プロデューサーさんの頭を撫でました」



「まゆはプロデューサーさんに呼びかけます」



「『ねえプロデューサーさん』」



「『プロデューサーさん1人きりなんですよ』」



「『まゆの、スカートの中に居るのは』」



「『だから、遠慮なんてしないで良いんですよ…』」



「両足にちょっと力を込めて、ぎゅっと、お顔を挟み込みました」



「プロデューサーさんの感触が、力を入れた分だけまゆに返ってきました」



「頭を撫でながらまゆは続けました」



「『そろそろ暗闇に眼が慣れる頃ですから』」



「『いま眼を開けたら、見れちゃうんですよ?』」



「『まゆの、パンツが』」



「その瞬間でした」



「パッと何かが光って、その眩さに思わずまゆは眼を閉じました」



「…消えたハズのライトが点いたと、理解するのに時間が必要でした」



「暗闇になる瞬間と、ちょうど正反対ですね」



「まさかプロデューサーさんが爪先でスイッチを押したなんて」



「あの暗闇の中、必死にまゆに抗いながら、その足でスイッチを探り当てるなんて」

「明るさのもとで改めて姿勢を確認しちゃって」



「まゆは急に恥ずかしさが込み上げました」



「思えば、大胆も大胆、はしたないなんてレベルじゃなかったです」



「最後にひと撫でだけしてから、ごめんなさいと呟いて、まゆは立ち上がりました」



「ふと、ライトを見ました」



「セットに合わせた、ぼんぼりのカタチのライト」



「これが点かなければ、もしかしたら…なんて、考えました」



「そうしたら、聴こえてきたんです」











「まゆの足元で、『あッ』と息を呑むのが」









 

「そうですよね」



「プロデューサーさんは、呼吸を抑えてましたからね」



「うつぶせの姿勢で」



「まゆの、パンツの眼の前で」



「あんな動悸が激しくなる中で」



「だから、まゆが離れたとき、呼吸を整えながら」



「寝返りをうつように、呼吸が楽な仰向けになりますよね」



「本当に、偶然のイタズラですね」



「プロデューサーさんが動いた先には、既にまゆが居ただなんて」



「さて、今度は明るい中で起こった出来事です」



「まゆもさすがに、状況を理解でしました」



「『プロデューサーさんに、パンツ、見られちゃいました』」



「…そうです、見られちゃった、そう思ったんです」



「せっかく、プロデューサーさんに見てもらうためのパンツを履いているのに」



「それも、さっきまで自分から見せようとしていたのに、…可笑しいですよね」



「暗闇の中で増幅された大胆さが、明るみで掻き消えちゃったんでしょうか」



「まゆは咄嗟に、スカートの裾を押さえました」



「風で捲れないようにするあれですね」



「まゆの生きてきた中で1番すばやい動きだったと思います」



「でも、真下から覗くプロデューサーさんには無意味で」



「遮ることができずに、パンツが丸見えだったと思います」



「覚えてます? このときはもう眼を閉じてましたか?」



「あのときのまゆは、そこまで気にかける余裕がなかったので」



「もう、『見られちゃった』と慌てふためくだけでした」



「そうして、恥ずかしさで足に力が入らなくなって」



「まゆはそのまま、へたり込んでしまいました」









「真下に居た、プロデューサーさんのお顔に、ぎゅうっと跨るようにして」







 

「何が起こってどんな状況だったか、なんて、頭ではわかっていました」



「でも、体が動かないんです」



「恥ずかしさだけじゃなくて、いろんな感情と、いろんな感覚が」



「グルグルと渦巻いて」



「それが余計にまゆから力を奪って」



「自分すら支えられなくなって、更にお顔に体重がかかって」



「太股で挟んだ時よりもっともっと感触が返ってきて」



「そしてまた力が入らなくて」



「そんな循環が、プロデューサーさんのお顔の上で行われてました」

「はい」



「『あの日』の出来事はこれでおしまいです」



「…実はあのあと、どうなったか、まゆもぼんやりとしか覚えてないんです」



「刺激の強い出来事があると、記憶ってトんじゃうものなんですね」



「それで正解なような、でも少し勿体無いような、不思議な気持ちです」



「ただ」



「真上から見下ろす、スカートから這い出たプロデューサーさんが」



「笑いかけてくれたことは覚えています」



「プロデューサーさんの方は、何か思い出しましたか?」



「…そうですよね、説明だけじゃ、なかなか記憶は戻らないですよね」



「随分と話し慣れてる? それはそうですよ」



「もう何度もお話ししたじゃないですか」



「そと都度、思い出してもらえるように推敲してみているんですが」



「なかなかうまくいかないようですねえ」



「やっぱり、今日もこのまま」



「状況の再現をするしかないですね…♪」



「とはいえ、もうソファに横になってくれているところ申し訳ないのですが」



「今日はあまり再現ができないかもしれません」



「ちょっと跨ぎますね、お顔のうえ失礼します」



「…ほら、『あの日』のとは違うパンツなんです」



「困りましたねえ?」



「これでも、プロデューサーさんの好みに合うように選んでいるんですが」



「…『やってみなければわからない』? ふふっ、そうですよね」



「それでは、…いきますね」



「よいしょ、っと」



「…どうです、思い出せそう、ですか?」



「まゆは、いろいろ思い出していますよ」



「あの時の恥ずかしさだけじゃなくて」



「プロデューサーさんが痛かったらどうしよう、苦しかったらどうしよう」



「まゆのことを…嫌いになっちゃったら、どうしよう、と」



「すごく、すごく、不安だったんですよ?」



「でも、あの時」



「プロデューサーさんは、笑いかけてくれました」



「その笑顔が、まゆを支えてくれたんです」



「ああ、今もその笑顔で、まゆの体重を支えてくれてますね」



「…うふふッ」



「いまは、記憶を戻すためにやっていますが」



「…プロデューサーさんが望むのであれば、まゆは」



「記憶が戻っても、…いつでも、座ってあげますよ?」



「プロデューサーさんがまゆを嫌いにならない以上に」



「まゆはどんなプロデューサーさんでも嫌いになったりしませんから」



「まゆに格好をつける必要なんて」



「…ふふ、そうですよね」



「どんな時でもプロデューサーが格好わるいとダメですよね」



「それにプロデューサーとアイドルが、そんな関係になっちゃいけませんね」



「野暮なコトを言っちゃいました」



「まゆはわかってますから、プロデューサーさん」



「まゆのために、格好をつけてくれているプロデューサーさんが」



「まゆを求めて、格好がつかないほどになっている」



「ソファの上、スカートの中、まゆの下で」



「それだけで、まゆは充分なんです」



「そうですね、プロデューサーさんの記憶のために、でしたね」



「記憶が戻るまでの間、仕方なくこうしてるんでしたね」



「仕方、ないですよね…♪」



「さて、プロデューサーさん」



「記憶は、どうでしたか?」



「…やっぱり、戻りませんでしたか」



「あんまり続けて、お仕事に響いてはいけないですし」



「また明日に、改めましょう」



「いつになるかわかりませんが、地道に続けていきましょう♪」



「それに、まだ試せていないこともありますからね」



「近しい状況で別方面からの刺激が、記憶を結びつけて呼び戻す」



「よくあるじゃないですか、何かのきっかけでスイッチが入っちゃうコトって」



「だから、再現だけでなく、もっといろんなことをしたいんです」



「体の向き、足の上げ方、体重のかけかた」



「まだ履いてない、…パンツ」



「いろんな刺激が、まだたくさんあるんです」



「どんなに永くかかっても大丈夫です」



「まゆは、ここに居ますから」



「まゆはずっと、そばに居ますから」



「まゆはもっと、…座って、跨って、ぎゅうーってしてあげますから」



「さ、明日の準備もありますし」



「今日はもう帰りましょうか」















「記憶喪失のプロデューサーさん…♪」







  おわり



12:30│佐久間まゆ 
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