2015年09月09日

「僕は佐久間まゆのプロデューサー」

モバマスSSです。まゆ誕生日おめでとう



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1441621034



まゆは赤い色が好きだ。





僕がまゆの担当になった時、前任の人のプロデュース記録にそう書いてあった。補足と付け加えて割りと小さい文字で。



なんでも運命の赤い糸というものを意識しているとか。



ロリータ系のモデルをやっていた彼女のイメージにぴったりだと思った。彼女はきっと夢見る乙女なんだろう。

前任のプロデュース記録を読む。



まゆにマフラーを編んで貰ったらしい。僕は少しだけ前任のプロデューサーのことを嫉妬した。



まゆの愛情がこもったマフラーをして、一緒に街を歩く。きっとそれは幸せなことだし、まゆとの繋がりを感じることが出来ただろう。まゆもきっと幸せだったはずだ。



でも今日から僕がまゆのプロデューサーだ。まゆはきっと僕にもマフラーを作ってくれるだろう。そう思うと前任のプロデューサーのことも許せる。



パラパラとプロデュース記録を見ていると。まゆが前任のプロデューサーの車に閉じ込められて半泣きになっていたということが分かった。



でも本人は前任のプロデューサーをおどかすためと言い張っていたそうだ。



僕にもそんなことしてくれるだろうか?



いやいや。僕はまゆが閉じ込められたら真っ先に助けに行く。プロデューサーなんだから当然だろう。そしてまゆは僕の胸で泣くんだ。





なんて妄想をしている場合じゃない。早く引き継ぎをしないと。

パラパラ捲っているとまゆのウェディングのページを見つけた。勿論本当にまゆが結婚した訳ではなく。そういう企画の撮影会だ。



どうやらまゆはブーケで花占いをしたらしく、まゆの周りには赤い花びらが散っていたらしい。教会のステンドグラスを背景に花占いをするまゆ。



僕はそこに歩いていく。まゆは僕に気がつき来てくれると分かってましたと言うんだ。そしていつか結ばれることを誓う。なんて素敵だろう。



まゆと僕は世間に後ろ指をさされても愛を叫び続ける。いつかみんなも認めてくれてまゆと僕は幸せな結婚をする。愛は永遠の絆になるだろう。



誰もが認めるオシドリ夫婦としていくつかのテレビ番組に出るんだ!





おやおや、いけない。仕事仕事。

まゆは前任のプロデューサーのためにお弁当を作ったらしい。



椎茸が足りなかったから輝子ちゃんの育ているものを使ったとか。まゆは後で輝子ちゃんに謝っていたらしい。全くいい子なんだなまゆって。まゆのお弁当は美味しかったって書いてある。





全く。生きていればぶん殴っているところだったな。

ハートがまゆの愛を示しているかもとも書いてある。前任のプロデューサーは愛されているな。



僕もそんな風に愛して貰えるだろうか?



いや、愚問だな。まゆは愛してくれるに決まっている。



まゆはプロデューサーを愛しているんだ。今のプロデューサーだって同じように愛してくれるはずなんだ。



次は…みんなで水着撮影か…流石前任のプロデューサーだ。





アイドルの生水着を…ゴクリ。いけないいけない。もう僕はプロデューサーなんだから。みんなの水着も平然と見るようにしないと。



ほう。みんなでバーベキューをしたとき、まゆは率先してみんなのまとめ役を引き受けたのか。まゆらしいな。



まゆは前任のプロデューサーと一緒にいたかったからだと二人きりになったときこぼしていたとか。



僕だったらまゆと一緒に準備してまゆとの初めての共同作業になっただろうに。まゆは全く可愛いな。



なになに?まゆは前任のプロデューサーと結ばれることと不幸が訪れると考えていたって?



まゆの言っていることは正しいかもしれないな。まゆが結ばれるのは前任のプロデューサーではなく、現プロデューサーに就任した僕の方なんだ。



まゆは先見の明があるということだろう。



へえ、その夜前任のプロデューサーとまゆは一夜を過ごしたのか。全く蜜月とは恐れ入った。まゆらしい間違いだ。







アイドルとプロデューサーがセックスするなんて言語道断。世間の人が見たらどんな風に思うんだろう。





ファンはまゆがそういうことを仄めかしてもまゆのことを信じていたんだから!これは裏切り行為だ!



許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない







おや、その続きにはまゆが前任のプロデューサーのところに夜行ったことを週刊紙に見つかったことを書いてあるな。



事務所のちひろさんの力で握りつぶして貰ったらしい。



それから十分に変装してからまゆが前任のプロデューサーの部屋に行くようになったと書いてあるな。



なんでも男装してくるとか。



ピンポーンとチャイムが鳴った。僕はまゆが来たのだと直感で分かった。急いでドアを開ける。



「ええと。Pさんの部屋ですよね」



まゆは黒縁の眼鏡を掛け、男物のジーンズを窮屈そうに履いていた。半袖シャツを着て帽子も被っている。これなら誰にも分からないだろう。



僕は入ってと言った。



まゆは入ると僕の部屋をキョロキョロと見渡した。この部屋に来るのは初めてではないのに何がそんなに気になるのだろうか?



「あのぉ…Pさんは?」



前任のプロデューサーのことが気になるらしい。今のプロデューサーは僕なのになんで気にするのだろう









「あなた誰ですか?」

おしまい

おまけ1



まゆ「あなた誰ですか?」



P「俺です」ベリベリ



まゆ「Pさん何やっているんですか?」



P「ちょっと俺の部屋に来たまゆのファンが俺を殺してプロデューサーに成り代わる的なイメージプレイを」



まゆ「じゃあ今夜はそういうプレイをしますかぁ?」



P「んー。まゆが寝取られるみたいだからヤダ」

まゆ「全くこんなに部屋を散らかして掃除する身にもなってくださいよぉ」



P「ははは。俺も手伝うよ」



まゆ「当然です。今回はPさんが悪いんですからね」



P「はい」



まゆ「その後は…まあ…私の誕生日なんですから…」



P「大丈夫。心得てるよ」

おまけ2





まゆ「Pさん一つ質問いいですかぁ?」



P「おうどうした?」



まゆ「この前男装したまましたことあるじゃないですかぁ」



P「それがどうした?」



まゆ「その時に『まゆの胸が小さくて本当に男に見えませんかぁ?』って聞きましたよね」



P「そんなこと気にしているのか?俺はまゆが大好きだよ」



まゆ「その時Pさん『美少年押し倒しているみたいで興奮する』って言いましたよねぇ」



まゆ「それ、どういう意味なんですかぁ?」



P「あっそれはな…」

まゆ「後一つ質問していいですかぁ?今見つけたんですけど、姫野かのん君のイメージビデオを持ってますよねぇ…」



P「まゆ違うんだ!」





まゆ「この二つはどういう意味なんですか?」



おまけ3





まゆ(今日は色々ありましたけど、Pさんとホテルの最上階のレストランで素敵な食事をして、その後は……)



まゆ(まゆ夢の中にいるみたいです)



まゆ(Pさんは星が輝く空を見ています)



P「後二時間で夜が明ける」



まゆ「夜が明けるとどうなるんですか?」



P「知らんのか?」





P「ちひろさんから事務所に来いと電話が来る」







22:30│佐久間まゆ 
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