2015年09月15日

南条光「温泉だー!」


「温泉街に到着」



光「ん、なんだかゆで卵みたいなにおいがするな!」クンクン





モバP(以下P)「温泉の硫黄だな。ありがとな光、来てくれて」



光「こっちこそ、連れてくれてありがとね。それと、笛を使ったら必ずPの所に行くって約束を守っただけだよっ」



P「アニバーサリーの時に貰ったあの笛、おもちゃだと思ってたんだがな」ピーピーピー♪



光「晶葉に手伝って貰って作ったんだ。三回吹くとアタシのケータイにアラートが走るんだ!」ティロリロリン♪



P「それもうケータイ使った方が早くないか?」



光「あっ!」



P「そろって天然さんか」



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温泉街



ワイワイガヤガヤ……



光「賑やかだなぁ」



P「今日は縁日もやってるみたいだしな。お土産はそうだな、数が多い方がいいし、饅頭とかにしよう」



光「晴ちゃんと珠美ちゃんには木刀でいいかな?」



P「修学旅行か?」



光「梨沙ちゃんと千佳ちゃんにはキーホルダー……柑奈さんには一緒に食べる用のクッキー、あ、これ事務所全体と私用にも買っとこう、えっと……」ゴチャゴチャ



P「修学旅行か? というか、その調子で買って光のぶんは大丈夫なのか」



光「アタシの?」バリバリ



財布「(現実を)受け入れよ」



光「…………」サーッ



P「……出世払いでいいぞ」



光「……申し訳ない……!」グヌヌ





P「ところで、金魚すくいに型抜きとかいろいろあるけど、何かやってくか?」



光「先、急がないの?」



P「休暇なんだから、余裕はある」



光「うーん……なら!」ダッ



P「待てっ! 何処行くんだ!」



光「射的! 欲しい景品を見つけたんだっ!」



………………

…………

……



射的



ぱんっ



ぽと



店主「はい、残念賞のりんご飴」



光「くぅ。桁違いの強さだ……!」グヌヌヌヌ



P「あれ、どうしても欲しいのか?」



光「手に入れなきゃいけない理由があるから!」



P「ぬいぐるみだろ?」



光「ヘンか? おじちゃん、もう一回!」チャリン



店主「あとがつかえるからこれで最後ね」コト



光「ありがと! ちょい右……ちょい左……そこっ!」ビシュゥン!



ぬいぐるみ「フギャー!」ゴトッ



店主「おーあたりーー!」カランカラン♪



P「やった!」



光「アタシにかかればこんなもんだっ!」フンス!



P「凄い凄い。それにしても、光がぬいぐるみだなんて珍しいな」



光「嫌ったことはないぞ。それにこれ、晶葉へのおみやげなんだ。前から欲しがっててさ!」



P「晶葉の趣味か……じゃあ、光の欲しいのは? たとえばあのソフビとか気になるんじゃないか」



光「ええと、あれは……三つ持ってる」



P「なんと」





P(こんな日にも同僚のことを考える光はやっぱり光だ。嫌いじゃない、程度にしか思ってない物に二千円も使うんだから、その献身はとても強い。でも)



光「〜♪」もふもふ



光「……あ、Pも触ってみる? 触り心地いいぞ!」



P「お、どれどれ」もふもふ



P(顔埋めてニコニコしたりなんかしちゃって、案外気に入ってるんじゃないか?)



………………

…………

……



「散策の後、旅館にて」



光「和風だ! 和風だぞP! 畳敷きだ!」



P「旅館だしな。それに加えて、部屋風呂まである」



光「その部屋風呂が露天風呂だって言うんだから、贅沢極まりないね!」



P「どうする? 混浴……なんちゃって、な」



光「せっかくだから思いっきり羽根を伸ばしたいだろ? 二人入ったら狭くなっちゃうって」



P「光のサイズなら大丈夫だろ」



光「ち、ちっちゃくないってば!」



P「ほー、具体的にナンボ?」



光「アタシの成長は光より速い! 140cmはついに超えたぞ!」



P「で、何センチ?」



光「141cm!」



P「四捨五入無しで」



光「……140.5103cm……」シュン……



P「ダメじゃん」



光「言わないでくれっ!」



P「っていうか、ここはセクハラだと怒るところだろ?」



光「あ、そっか!」ポン!



P「遅い!」



光「しっかし、流石にチャンネル少ないなあ」ポチポチ



P「テレビ見に来たわけじゃないしいいだろ?」



光「みんなの活躍がここの周りの人に届かないの、アタシは悔しいんだ……」



P「ま、それは確かに」



光「お、でも、フルボッコちゃんの最終回だけは再放送されてるぞ!」



P「どんなんだっけ?」



光「えっと、悪鬼ーと合体しても人の心を失わなかった人たちをかき集めて一大フルボッコちゃん軍団を組織したレイナが、マジカルガールアスカと最終決戦する話だったはず!」



P「なんじゃそりゃ。部屋風呂以外にもたくさん温泉あるし、色々回ろうか」



光「なら、あのゆで卵の風呂がいい!」



P「硫黄な」



………………

…………

……



数十分後



「風呂上がりにて」



光「あー、とってもいい湯だった!」ホヤホヤ



P「光はコーラか?」



光「断然牛乳!」チャリン



P「だよな、っと」ガゴン!



光「サンキュッ! ……効果あるよね。毎日三本くらい飲んでれば、ちゃんと大きくなれるかな?」



P「そこはまぁ信心だろ。あと、足に負荷かけてるか?」



光「負荷?」



P「例えばバスケットボールって、よく飛んだり跳ねたりするだろ?」



光「あ、なるほどな! じゃあ帰ったら、縄跳びをメニューに加えよう!」



P「いや、ジャンプならここでも出来る。ほら、取ってみろー」ヒョイヒョイ



光「わっ!? 待て牛乳!」ピョンピョン



P「もっと高く飛ばないと取れないぞー」



光「ぬぬぬ……もっと高く、高く、高く、高く!」ピョンピョン





………………

…………

……



光「く……せっかく風呂に入ったのに、また汗かいちゃった……」ゼーゼー



P「せっかくの温泉だし、後でまた入ったらどうだ?」



光「うん、そうする」



P「それにしても、髪まとめると印象変わるな」



光「首の後ろが蒸れちゃうから……え、そ、そう?」



P「ああ、女の子らしくってよく似合ってるぞ」



光「あはは。ありがとっ」



P「たださ、光は髪を切らないのか?」



光「え?」



P「アクションの邪魔だし、トリートメントとか絶対大変だろ」



光「うーん……それもそうなんだけどさ、これもアタシの一部で、生きてるんだって思うと切る気が起きないんだ」



P「つまり、案外気に入ってるんだな?」



光「うん、そんな感じ!」



光「……似合う、か」ボソッ



P「光?」



光「何でもない! もう夕食だし、そろそろ行こっか!」





「夕食にて」



光「食べることすら修行にする! 素晴らしいな、精進料理って!」モグモグ



P「これ、普通の和食だと思うが……しかし、光ってこういうの好きなんだな」パクパク



光「手が込んでて美味しいからな!」



P「なるほどな。今後の参考にしとく」



光「参考って?」



P「また光と遊びに行く時の食事の傾向と対策にな。光が食べてるところあんまり見ないし」



光「あー……確かに、あまり機会無かったかも?」



P「光はいつもは何を食べてるんだ?」



光「魚肉ソーセージは好きだぞ! あとふりかけも!」



P「あ、戦隊関係は無しで。ライダーも」



光「……ま、毎週金曜日の夜は寮のカレーを食べてる……それとシリアル、あ、あとドリンクは好きだ!」



P「体に悪っ」



光「だ、だよなー……」



P「ところで、ゼンマイの天ぷら、気に入ったのか?」



光「とっても美味しい! 抹茶塩が特に気に入った!」モグモグ



P「よかったよかった」



「部屋に戻って」



P「光、風呂とかもう入らなくていいのか?」



光「もう時間だからな! それに、周りが真っ暗だし」



P「こんな日まで規則正しいな」



光「早寝早起きは大切だから!」



P「それだけじゃないんじゃないか?」



光「……うん。見てくれこのお布団! ふかふかのふわふわだ!」



P「おおっ、羽毛だ」



光「このお布団を早く試したいんだ……もう電気消していい?」



P「ああ、わかった。おやすみ」パチッ



光「おやすみなさい!」



P(……この布団の寝心地ははっきり言って最高だ。なるほど光だって早く眠りたがるわけだ。けど、それだけが光の早寝の理由ではない)



光「守ってやるからな〜♪」モゾモゾ



P(晶葉のお土産のはずのぬいぐるみを抱いて寝てる。やっぱり気に入ってるんじゃないか?)





「一晩ぐっすりの後、翌日」



P「荷物持ったか?」



光「うん、ゴミも全部持ったぞ。あー、楽しんだ楽しんだ!」



P「満足してくれたようで何よりだ」



光「とっても楽しかったよ! 今度はみんなを連れてあげたい!」



P「気に入ってくれたんだな……ところで光」



光「うん?」



P「これ、返すよ」スッ



光「これって……笛じゃないか。ケータイ使えばいらないから、返すのか?」



P「それもある。けど、これからはこれがいらない関係になりたいんだ」



光「どういうことだ?」



P「吹けば来るってことは、吹かないと会えないってことだろ?」



光「まー、それはそうだな」



P「だから、吹かなくても会ってる状態になりたいんだ。常に一緒に行動する、とかさ」



光「なるほどな。けど、アタシを待つ人がいると思うんだけど、そこはどうしよう?」



P「俺も付いてけばいいだろ。三歩後ろくらいから」



光「あはは、それは頼りになるなぁ。じゃあ、この笛受け取るね」



P「ってことは、つまり?」



光「うん! これからは、ずっと一緒にいよう!」



おわり



08:30│南条光 
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