2015年09月16日

ひなた「お嬢さん方」

ひなた「伊織お嬢さん、ハンケチ落としたよぉ」



伊織「あら、ありがと。そうだ、ひなたはもうお昼食べた?」



ひなた「ううん、これからだけども」





伊織「そ! じゃあ一緒にランチしましょ!」



ひなた「え、えへへ。あたしオベントこさえてきたから……」



伊織「そう? なら私も何か買って来るわ、一緒に食べましょ」



ひなた「うん、それじゃお茶入れて待ってるねぇ」



伊織「行ってきまーす」



ひなた「行ってらっしゃい、気を付けてねぇ」



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千鶴「あら、ひなた。ひなたもお昼ですの?」



ひなた「千鶴お嬢さんもかい? 伊織お嬢さんが帰って来たら一緒に食べるんだぁ」



千鶴「ふふっ、それでお茶の準備をしていたんですのね。そうだ、せっかくだから」



ひなた「これ、コロッケ……?」



千鶴「お裾分けですわ、余……げふん、頂き物ですが! わたくし一人では食べきれませんもの、二人でお分けなさいな」



ひなた「ありがとねぇ、千早お嬢さんにはお世話になりっぱなしだわぁ。いつかお礼せねば」



千鶴「お世話だなんてそんな大それたものじゃありませんわ、おーっほっほっほっほ……げほっこほ!」



ひなた「ん、精肉・二階堂……千鶴お嬢さんとおんなし名前だねえ」



千鶴「げふんげふんごっほかはっ! ぐっぐぐぐ偶然ですわね、おほ、おほほはほはほはほっではわたくしはこれで!」



ひなた「あ、お茶一杯くらい飲んでいけば……行っちゃったべさ」

伊織「ただいまー♪」



ひなた「おかえんなさい、伊織お嬢さん」



伊織「何抱えてるの? ふんふん、こんなにコロッケばっかりどうしたのよ」



ひなた「千鶴お嬢さんがお裾分けしてくれたんだぁ、二人ではんぶんこっこしなって」



伊織「って言ってもこの量……結構あるわよ?」



ひなた「だねぇ、こったらたくさんは余しちゃうべ」



貴音「すんすん、何やら心踊る香りが」



ひなた「貴音お嬢さんもお昼かい?」



伊織「あんた犬じゃないんだから……」



貴音「いえ、お昼は済ませましたが少々小腹に空きが」



ひなた「よかったらお一つ」



貴音「良いのですか? ではお言葉に甘えて」



伊織「一つと言わずに好きなだけ持って行きなさいよ」



貴音「なんと。いいえ、そのようなはしたない真似は」



ひなた「半袋で足りるかい?」



貴音「重畳!」



伊織「正直よねえ」



ひなた「お茶淹れるねぇ」

伊織「ねえ、給湯室が日に日に調味料の展示会みたいになって行ってるのって」



貴音「とんかつそぉす、ぽん酢、まよ醤油、いずれも甲乙付け難く……はふ、はむ」



ひなた「なまら美味しいねぇ」



伊織「はぐ……ほんとに美味しいわね。けど勝手に」



貴音「伊織、ひなた! こちらのそぉすもまた新世界の開けるような!」



ひなた「うんうん、あたしこんなの初めてだわぁ!」



伊織「……別にいいけど。あむ、怒られるのはあんた一人よ?」



貴音「もぐ、もく。律子嬢も小鳥嬢も、一度胃袋を掴んでしまえば後は他愛の無い物でした」



伊織「はむ、もう食べさせた後だったのね」



ひなた「癖になるねぇ、あたしこの味大好き!」



貴音「喜んで頂けて何より。もぐ」



伊織「一人でいくつ食べる気よ?」

ひなた「ふぅ、今日も一日けっぱったー」



ひなた「……毎日楽しくて面白くって、なんだかまだ夢でも見てるみたいだべ」



ひなた「東京はおっかないとこだって聞いてたけども、あっちゃもこっちゃも良い人ばっかりだわぁ」



ひなた「みんな、みーんな、優しくって、めんこくって、キラキラしてて」



ひなた「あたしなんかが……」



ひなた「……」



ひなた「せーの、えい!」



ひなた「っふはー、ちっと強く叩きすぎたべさ、ひりひりするー……けど、落ち込んでる場合じゃないべ!」



ひなた「もっとけっぱらねば。あたしと仲良くしてくれるお嬢さん方に、不細工なとこ見せられないっしょや!」



ひなた「じいちゃん、ばあちゃん、見ててねぇ。あたし、一等めんこくはなれなくても、一等性根のある子になっからね!」



おわり



22:30│木下ひなた 
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