2015年09月25日

前川みく「のあチャンが深刻な顔してる……」



高峯のあ「みくを弄り倒したい」



モバP「おいマジかアンタ」








のあ「いえ、貴方の言いたいことも、ええ、わかるわ」



モバP「わかってて出てきた言葉がそれですか」



のあ「確かにこの前の食事会で今までの事を謝罪し、興が乗ってノリでもう弄らないと約束したわ」



モバP「ノリと言ったか」



のあ「ええ。その場のノリよ」



モバP「言い切りますか」



のあ「なのに私はその約束をもう反古しようとしている。……そんな私を貴方は堪え性のない女と笑うでしょう」



モバP「いや、もうみくが不憫でならないと思ってますが」





のあ「思えば初めて会ったみくは、ただひたむきだったわ」



モバP「語り出しおったぞ」



のあ「私のいたずらの数々」



モバP「そんな可愛い言葉で済ますのかぁ……」



のあ「それらにおおげさな反応をしていても、最後は笑顔を見せてくれたわ」



モバP「笑顔にも種類があるんですが」





のあ「楽しみにしていたハンバーグの強奪」



モバP「己が罪状を自白し出した!?」



のあ「ロケ弁の内容を偽って教えたり、内容を魚一色に変えたり。打ち上げで執拗に寿司屋を押したこともあったわね」



モバP「食い物関係多いですね!?」



のあ「時にはレイナサマバズーカMK-IIによる寝起き強襲もあったわ」



モバP「勝手に人の名前付けてますが、製作も実行もアンタでしょうが!」





のあ「本気で泣かせたこともあるわ」



モバP「俺あなたが『あ、やべ』って顔したのあれで初めて見たんですが」



のあ「……私の愛の深さも困ったものね」



モバP「……こんな人にNGの三人恋愛相談したのか?小学生男子そのものだろ」



のあ「風の噂では、その後棟方愛海にも話を持ちかけたそうよ」



モバP「……何も考えてなかったのか、あの三人」





のあ「そんな私を許してくれたみくに、また愛おしさが増したわ」



モバP「言っておきますが、フォローしたの俺とアーニャですからね!アンタ放心して使い物にならなかっただろうが!」



のあ「手柄を主張するのは野暮よ?」



モバP「うるせぇよ!あの凶行防げなかった自分に、後悔しなかった日が無いわ!」



のあ「みくとアーニャと貴方、三人の絆が深まったのなら、道化を演じた甲斐があったというもの……」



モバP「それ絶対今思い付いただろ!?さらっと自分を上げるな!」





のあ「最近のみくは冷めた対応になったわね」



モバP「構ってちゃんにスルーは基本ですからね」



のあ「何をやっても『……また?』みたいな反応」



モバP「ファンの前では一瞬でアイドルに成れるみくニャンはアイドルの鑑」



のあ「あれだけやった私も悪いのだけど、とうとう不意討ちバズーカにも無反応」



モバP「……おい。もしかして余罪追及しないといけないレベルで裏で色々やってたのか?」



のあ「あの冷めたい目付きも、まあ、悪くないわね」



モバP「ちょくちょくネタを挟まないでくれます?アンタの性癖は知りません」





のあ「でも前の純粋だったあの娘が忘れられない……」



モバP「自分勝手過ぎる……」



のあ「十分日も置いたし、今こそ再び弄る時」



モバP「いや、待ってくださいよ!」



のあ「ここまで話して、まだ反対すると言うの」



モバP「むしろ何で賛同得られると思った」



のあ「だってあの娘、弄られてる時が一番輝いているわ」



モバP「それにはノーコメントですが、そうじゃなくて!」





のあ「?」



モバP「食事会したの昨日でしょうが!」



のあ「…………」



モバP「…………」



のあ「レッツゴー」



モバP「おい、待てぇ!」





のあ「どうあっても邪魔をするつもり?」



モバP「当然でしょうが!」



のあ「それは使命感かしら」



モバP「それもあります」



のあ「それ以外もあると言うの」



モバP「ええ。俺はのあさん。あなたも、そしてみくも好きなんです」



のあ「!」



モバP「その二人が、片方のすごく軽い思い付きで確実に仲違いするような真似、見過ごせるわけないでしょう!」





のあ「……二股発言とは恐れ入るわ」



モバP「いや、そういう意図の発言では」



のあ「しかも堂々アーニャを外すとはね。つまりそういうこと?」



モバP「そうじゃないって言ってるでしょう!聞けよ!」



のあ「よって罰を与えるわ」



モバP「何ですか、そのリモコン」



のあ「ポチッとにゃ」



モバP「のあぁぁぁぁぁぁ…………!?」











モバP「いってぇ……何で落とし穴が。……デカイモニター?何だこの部屋」



のあ『特に怪我も無いとは流石ね』



モバP「のあさん!」



のあ『その部屋は、もし貴方が私に反対した時のために作っていた場所よ』



モバP「……おい、もしかしてあの約束気持ち的に一晩すら保たなかったのか!?」



のあ『ちなみに制作はちひろよ』



モバP「何やってんの、あの黄緑!?」



のあ『凄いでしょう?本当に一晩でやってくれるとは思わなかった』





モバP「……いや、待ってください!あの人は、別の部署の俺にもドリンクを勧めてくれる良い人です!」



のあ『誤解しか産まない発言ね』



モバP「こんな他人に迷惑をかける事に、手を貸す人では……」



のあ『これも私のスキル、洗脳術の応用よ』



モバP「初耳なんですが!?」



のあ『切り札はたとえ近しい相手でも晒さないものよ』



モバP「いや、教えなかった理由絶対それじゃないですよね!?」





のあ『まあ貴方の言う通り、良い人だけあって簡単には堕ちなかったわ』



モバP「それはそれで何者なんですか、あの人」



のあ『夜も明けてきたから、そこで禁じ手を使わせて貰ったわ』



モバP「のあさんに呼ばれたの正午前だったから、この部屋作れた時間どんなに遅く見積もっても、半日ないんですか!?」



のあ『そしてあの人の中の悪魔を喚んだわ。お金を積めば何でもする悪魔をね』



モバP「なに抱えてるんですか、あの人!?」



のあ『約束した後に出てきた天使人格に、腕を持って行かれたのは誤算だったけど、既になされた契約は律儀に守ってくれたわ』



モバP「そのギプスファッションじゃなかったんですか!?」



のあ『貴方私を何だと思っているの』





モバP「くそっ、早く出ないと……!」



のあ『無駄よ。その部屋は、電気の流れ、モニターのオンオフ、空気の出入り、ドアの開閉、部屋同士の音声の中継、その他諸々全部このリモコン次第よ』



モバP「リモコンひとつに任せすぎだろ!どんな技術力だ!」



のあ『精々指をくわえて観ておくことね。あの娘の顔を』



モバP「み、みくーっ!のあさーん!」











前川みく「どうしたの、のあチャン。急に呼び出したりして。あとそのギプスなに?大丈夫なのかにゃ?」



のあ「いえ、昨日のことだけでは謝りきれてないと思ってね。……このギプスについては後で説明するわ」



みく「そんなことないのに。あの謝罪の言葉と食事会だけでもみくは十分嬉しかったよ?」



のあ(みくにゃんマジ天使)



みく「にゃ?」



のあ「いえ、何でもないわ。……だから、これを受け取ってもらえる?」



みく「お弁当?……もー!みくは食いしん坊さんじゃないにゃ!」



のあ「それはごめんなさい。でもせっかく作ったのだから、開けてくれるかしら」



みく「そう言うなら……これって」



のあ「そう、あなたの好きな」



のあ「ハンバーグを中心とした弁当よ」





みく「え?本当に貰って良いの?」



のあ「ええ、もちろん。召し上がれ」



みく「いただきまーす!……うん、とっても美味しいにゃ!」



のあ「そう。なら良かった」



みく「のあチャンってお料理も上手だったんだね!」



のあ「そんなことない。その弁当の犠牲がこの腕なのだから」



みく「ギプスの原因これ!?どんなお料理風景!?な、何だか悪いにゃ……」



のあ「恩着せがましかったかしら。私が勝手にやった事だから、気にしなくていいわ」





みく「ご馳走さまでした!ありがとう、のあチャン」



のあ「お粗末様。お詫びだから良いのよ」



みく「それでも言わせてほしいにゃ。とっても美味しかったし、その、とっても嬉しかったし。ね?」



のあ(みくにゃんのファン辞めてプロデューサーになります)



みく「……にゃ?」



のあ「いえ、なんでも。……そう言えば、新しく出来た猫カフェを知ってるかしら。後で皆と行きましょう」



みく「うん、行く行く!」



のあ「アーニャやプロデューサーには私から伝えておくわ」





モバP「みく出て行った。……何もない?」



のあ『……ニヤリ』



モバP「口に出して去って行きやがった……あ、ドア開く」



モバP「…………」







モバP「弄られたの俺かよっ!」



後でメチャクチャネコに絡まれた









17:30│高峯のあ 
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