2015年10月01日

モバP「みんながスーツを脱げと言ってくる」

P「TPO弁えろとか言ってくるんスわ。もうわけわかんないですよねちひろさん!」



ちひろ「寝ぼけたこと言ってないでTPO弁えてください」



P「あん?」





ちひろ「だいたいですね。プロデューサーさんは何でそう頑なにスーツを脱ごうとしないんですか」



P「まさか、ちひろさんまでスーツを脱げと言うんですか?」



ちひろ「だってプロデューサーさんってば運動するときも、海に行くときも、温泉はいるときもスーツじゃないですか。そのうち宇宙行くのにもスーツなんてことも」



P「さすがに風呂入るときにスーツはないです。まあ宇宙にスーツは菜々さんの時に実行してるのであしからず」



ちひろ「ほぉ。そこまで筋金入りとなるとみんなが必死脱がせようとする気持ちがよくわかりますよ」



P「言っておきますけど、最初からずっとスーツだったんじゃないんですよ。そう、あれは入社したての頃」



ちひろ「あ、回想ですか」



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P「いえ、口頭です。入社して丁度一月。社会人として初めて頂いた給料を手にホクホクと街に繰り出していました」



ちひろ「一人でですか?」



P「もちろん。そんな中、視界に知人が一人入り込んできたんですよ。ちなみにその人も一人でした」



ちひろ「へぇー」



P「給料も入ったばかりで懐が暖かいものですからご飯でもって思ったんですよ。そして話しかける。結果。誰ですかアナタ? ですよ」



ちひろ「知り合いなのに酷いですねその人」



P「しかも! 次の出社日に社内で会ったんですけど、その人は普通に接していたんですよ。それで思ったんですよ。あぁ、服装かって」



ちひろ「同じ会社の人なんですか? そんな人いるんですかね?」



P「アンタだアンタ! 何しれっと他人事のように言ってるんですか。ずっと疑問に思ってたんですけどなんですかその蛍光色の服装は。ひん剥いてペンライトの素材にしてあげましょうか?」



ちひろ「ひん剥く! 値段と売れる見込み次第ではいいかもしれませんね」



P「こいつツェ! まあそんなわけで誓ったんです。絶対にスーツを脱いでやるものかって」



ちひろ「そんな子供の意地っ張りみたいな理由で。でも私のせいでスーツ以外を着ないと言うなら……今度の休日出かけませんか?」



P「あん? 出かける?」

ちひろ「そうです。プロデューサーさんの私服を改めて見ることにより、スーツ以外を着れないトラウマを払拭しようと言うのです」



P「トラウマを植え付けた張本人がトラウマを取り除こうってのですか」



ちひろ「ついでに服を買いましょう。私が気付かなかったのはおそらくプロデューサーさんの選ぶ私服が合わなかったからです。私が一緒に選んであげます」



P「この人さり気に俺の私服を侮辱しやがったぞ。まあいいでしょう。今度の休日。出かけるとしますか」



ちひろ「お昼を一緒にしてから、買いに行く感じでよろしいですか?」



P「よろしいですよぉ。思えばこうしてちひろさんと休日出かけるのって初めてですね」



ちひろ「そうですね。覚悟していてくださいねプロデューサーさん。絶対そのスーツ脱がせてみせますから」



P「ハッハ。楽しみにしてますよちひろさぁん」











































卯月「プロデューサーさんがちひろさんとお出かけ……! みんなに伝えないと!」

未央「何だってー! プロデューサーがちひろさんとお出かけー!?」



卯月「そうなんですよ未央ちゃん!」



凛「それ、本当なの卯月?」



卯月「本当ですよ凛ちゃん。この耳でちゃんと聞きました! 間違いないです!」



凛「これは……ゆゆしき事態だね」



未央「そぉ? でもちひろさんとプロデューサーのデートってなんかこう……想像がつかない」



卯月「デートなんですか!? デート……」



未央「デート」



凛「……」

〜島村のデート〜



島村「プロデューサーさん! この服カワイイですね?」



P「ん? いいじゃないか。卯月に似合いそうだ」



島村「そんな……えへへ」



P「試着してみるか? 卯月が着ているところをぜひ見てみたいな」



島村「もう、プロデューサーさんったら」





〜本田のデート〜



本田「うぉりゃー!」



P「すごいじゃないか未央! ターキー! ストライク三連続だ!」



本田「ま、ざっとこんなもんかな」



P「だけどな、俺だって負けはしない。勝負はこれからだ! わぁああああああ!」



本田「どんどんきたまえ。今日は全力で楽しむんだもんね! わぁああああああ!」





〜渋谷のデート〜



渋谷「こら、ハナコ。勝手に行っちゃダメだよ」



P「そう言う凛も。何離れようとしてるんだ」



渋谷「あ、プロデューサー……手」



P「安心しろ。絶対に離さないから」



渋谷「……うん」





卯月「ウィンドウショッピング!」



未央「エンターテインメント施設!」



凛「公園」

卯月「エンターテイメント施設って……あの二人からはちょっとイメージつかないかな。もっと大人っぽい感じな気もしますけど」



未央「そう? それより公園って、公園でなにするのさ」



凛「色々あるよ。卯月のウィンドウショッピングって何かベタじゃない」



卯月「ベタって言うより、私が行きたいところと言うか」



未央「そう言う私も言ったら楽しいだろうなーってところだし。しぶりんは?」



凛「つまり……みんながプロデューサーと出かけたいところを言いあったってこと?」



三人「……」



卯月「そう言えば! ちひろさんがプロデューサーさんを脱がせてみせるとかも言ってました」



凛「脱がせる!?」



未央「脱がせるって……自発的に? それとも偶発的に?」



卯月「そこまでは聞こえませんでしたけど……」



未央「脱がせる」



凛「脱がせる……」





〜島村の妄想〜



ちひろ「暑いですねー」



P「残暑も厳しいですからねー」



ちひろ「上を脱いで少しでも涼しくしちゃいますね。プロデューサーさんはどうします?」



P「脱ぎますかな」



ちひろ「そうですよ。脱いじゃいましょう」





〜本田の妄想〜



ちひろ「あぁ〜いい汗かきました」



P「運動による健康的な汗をかきましたね」



ちひろ「あぁもう汗でびっしょり。脱いじゃいたくなりますよ」



P「男なんで、私は脱いじゃいますよ」



ちひろ「プロデューサーさん……意外とたくましい体をしていますね」





〜渋谷の妄想〜



自主規制





凛「今度の休日。あの二人をつけよう」



卯月「えぇ、何でですか?」



未央「しぶりんの言うことも一理ある。このことで私たちのプロデュースが疎かになる可能性がある以上、それを見極めるのも担当アイドルの役割!」



卯月「そうなの?」



凛「そうだよ」



未央「そうと決まれば! 今度の休日に計画を実行だー!」



三人「わぁー!」



















P「元気ですねぇあの三人」



ちひろ「若いっていいですねぇ」

休日



ちひろ「早く、着きすぎちゃいましたか」



ちひろ(これで、いいのかな? 勢いで誘っちゃったけど。私ってあんまり男の人と出かけて事ないし。変じゃないかな?)



P「ちひろさーん」



ちひろ「あ、プロデューサーさ」



P「先に来てたんですねー」



ちひろ「何でスーツを着てるんですかぁ!」



P「え、何のことですか?」



ちひろ「今日は! 私服を着てそれを私が見るって約束だったじゃないですか! そんなにスーツが好きなんですか? そんなに直射日光をため込みたいんですか!」



P「落ち着いてくださいちひろさん。これ、確かにスーツに見えるんですけど、実が内側が柄入りなんですよ。勝負服なんですよー」



ちひろ「……」



P「しかも! 薄手で通気性も良くなかなか着心地が……どうしたんですか?」



ちひろ「ごめんなさいプロデューサーさん。私の一言でアナタをそこまで狂わせてしまって」ポロポロ



P「何泣いてるんですか! 別に悪いことなんて。あ、大丈夫ですから。ちょっと、勘違いなだけで」



























凛「いきなり修羅場っぽいんだけど。何で?」

未央「ここからじゃ、あんまり会話は聞こえないからね。しまむー! ハイチーズ!」



卯月「ぶいっ」



凛「二人とも何モニュメントで記念撮影してるのさ」



未央「追跡調査って言っても、せっかく三人で遊びに来てるんだからこれくらいはって思ってね」



卯月「凛ちゃんも一緒に撮りましょう」



凛「わかったから引っ張らなくても」



未央「すいませーん。シャッターお願いします。イェイ」



卯月「ありがとうございます!」



未央「あとで二人に写真送っとくね」



凛「あ、二人が移動を開始した」



未央「ようし。行動開始。二人とも私の後に続けー。スッ」



卯月「わかりました。スッ」



凛「スッ……ん? あ、お店に入っていった」



卯月「フレンチ店ですね」



未央「よし、腹ごなしついでに入ろう」

P「落ち着きましたか?」



ちひろ「はい……お見苦しいところをすみませんでした」



P「と言うより、何で私だとわからなかったのが疑問ですよ」



ちひろ「正直言うとスーツ=プロデューサーさんな認識をしていたので」



P「私の本体はスーツなのか。まあいいでしょう。そのおかげで私は誰よりもスーツを愛するようになったんですから」



ちひろ「うぅ。本当に申し訳ないです」



P「今日は楽しみにしてますよ。頑張ってスーツを脱がせてみせてくださいね」























凛「スーツを脱がせて見せてください……!? 何の話してるんだろう……どうしたの二人とも?」



未央「少ない」



卯月「結構値段したのに」



凛「それはまぁ。フレンチは高いし量も少ないよ」



未央「これじゃあ腹ごなしになんないよ」



凛「さっきも思ったけど腹ごなしじゃなくて腹ごしらえじゃないの?」



未央「え? 腹ごなしって何かをする前に食べることじゃないの?」



凛「それまんま腹ごしらえ」

P「しかし、服を買いに行くとしてどこに行きましょうか」



ちひろ「プロデューサーさんはどこがいいですか?」



P「うーん……しまむらがいいんじゃないですか」



ちひろ「えぇ……」





















卯月「今プロデューサーさん私のこと呼んでました!」



未央「確かに呼んでたね『島村がいい』って」



凛「卯月がいいって何の話なんだろう。名字で呼んでるのが気になるけど」

ちひろ「せっかく服を買いに行くんですから。もっと、こう」



P「違う店ですか? あまり服も買いにいかないんで……」



ちひろ「しまむらは便利なのはわかるんですけどねー」



P「じゃああれですか。渋谷辺りですか? 渋谷は若者って感じがして何か……んーって感じで」



ちひろ「プロデューサーさんも十分若者ですよ……」





















未央「今度はしぶりんだって!」



凛「でも、若いからんーって感じだって」



卯月「どういう意味なんでしょうか?」

ちひろ「それでしたら今から私の行きつけのお店に行きませんか」



P「行きつけって、女性向けのブランド店ですか?」



ちひろ「男の人もいますよ」



P「それではまずそこに行ってみましょうか」



ちひろ「はい」















卯月「席を立ちましたよ」



未央「ちょっと待ってよ! 私が出てないよ! 本田は? 島村、渋谷ときて本田は?」



凛「知らないよそんなの。私たちも行くよ」



未央「本田〜」

P「ちひろさんの私服を見るのってほんとに最初の給料日以来ですよ」



ちひろ「私もそんなに休日に出掛けることもないですから。変じゃないですか」



P「変じゃないですよ。多分」



ちひろ「多分って」



P「私だって私服はスーツだけなので変に取り繕ってもボロが出るだけです。ですけど似合ってると思いますよ」



ちひろ「確かに……普段スーツしか着ない人に聞くことでもないかもしれませんね」



P「そう言うことですよ。ちなみに……今向かっているところ。妙な雰囲気がするんですけど」



ちひろ「そうですか? あ、到着です」



P「ちひろさん。私の持っている服はスーツだけです。何を選べばいいかなんてわかりません」



ちひろ「だから今からコーディネーターするんです」



P「コスプレショップでですか!? 完全に趣味の範囲じゃないですか。アンタの行きつけに従ってここですか!?」



ちひろ「私の趣味の一つはコスプレですから」



P「趣味の範疇じゃなくて完全に趣味じゃないですか!」





















未央「二人ともコスプレショップに入ってた!」



卯月「コスプレ? プロデューサーさんたちも私たちみたいに色んな衣装を着てみたいのでしょうか?」



凛「ちひろさんはともかく、スーツを愛してやまないスーツお化けのプロデューサーがまさか。何か目的があってはいたんじゃない」



卯月「目的?」



未央「目的かぁ」



凛「……」

〜島村の目的〜



ちひろ「この衣装もいいですね!」



P「あの、ちひろさん。私をここに連れてきたのは」



ちひろ「プロデューサーさんって背も高いですしスタイルもいいですから、似合うものも多いと思うんですよ」



P「つまり、着せ替え人形状態ですか?」



ちひろ「いえいえ。あくまでプロデューサーさんのためですよ」



P「ほんとですかねぇ」





〜本田の目的〜



ちひろ「これと……これ」



P「ちひろさん。持ってきた服……もしかして」



ちひろ「そうです。今度アイドルの皆さんがする仕事に合わせた服装をプロデューサーさんに着てもらいます」



P「そうすることでアイドルとの仕事についての理解をさらに深めようと言うのですね! さすがです!」



ちひろ「わかってるじゃないですか。では勘定お願いします」



P「え?」





〜渋谷の目的〜



ちひろ「よく似合ってますよ。P(ポチ)」



P(ポチ)「そうですか」



ちひろ「犬はそうですかなんて言いませんよ」



P(ポチ)「……わん」



ちひろ「それでは散歩に行きましょうか」



P(ポチ)「……わん」





凛「乗り込むよ二人とも」ギリィ



未央「うん! このままだとプロデューサーの懐が寒くなっちゃうよ!」



卯月「プロデューサーさんの服選び……スタイルいいからなぁプロデューサーさん」



凛「卯月!」



卯月「あ、はい! がんばります!」

P「しっかしまぁ。コスプレショップとか入るの初めてですよ。よく来るんですか?」



ちひろ「基本的に通販で買ってるので来ると言えば来る、来ないと言えば来ないです」



P「アイドルの仕事を常日頃見てますからコスプレショップに入っても何にも違和感ないですね」



ちひろ「と言うより常日頃からスーツの時点でコスプレですよ」



P「人のライフワークにケチつけないでください。寝間着型スーツもあるんですよ」



ちひろ「えぇ……」



P「結構小道具もありますね。お、この鞭。時子様に似合いそうだ。お土産に買っていこうかな」



ちひろ「ボンテージとかもありますよ」



P「あるんですか? 着てください。お願いです」



ちひろ「嫌です」

















凛「プロデューサーがちひろさんに鞭渡してる……まさか本当に?」カタカタ



卯月「未央ちゃん。これ見てください! にゃん♪」



未央「猫耳! みくにゃんのお株を奪っちゃったね」



凛「遊んでる場合じゃないよ! それに猫耳つければ猫キャラってのも安直だし」



卯月「安直……」



未央「みくにゃん……」



凛「別にみくを悪く言ってるつもりはないんだけど」

P「着てくれないことに絶望しました。ちひろさん本当に融通きかない」



ちひろ「嫌なものは嫌なんです」



P「ちぇー。しょーがない。と言うよりここにきて私服を買うもくそも……ん?」



ちひろ「どうしました?」



P「これ……ニュージェネレーションの、卯月と凛と未央の三人の衣装ですね」



ちひろ「本当ですね。こういう店にも置いてあるんですね」



P「何か、こういうのを見るとしんみりします。あの子たちの頑張った結果がきちんと出てるんだって。私も、報われると言いますか。感慨深いです」



ちひろ「プロデューサーさん。何ゴールした風に言ってるんですか。まだまだ先は長いんです。だからこそ、私たちが支える必要があるんじゃないですか?」



P「そう……ですよね」



ちひろ「そうですよ」























卯月「プロデューサーが私たちの衣装を手にしてますね」



未央「まさか、ちひろさんに着せようと言うのか!?」



卯月「着せるって、もしかして私たちよりちひろさんの方がニュージェネレーションに相応しいって」



凛「それはないと思うけど。そう言うプレイかも」



二人「プレイ?」

P「まあ、正直コスプレショップで物を買うつもりはないですし。そろそろ違う店行きましょうよ」



ちひろ「そうですね。では行きましょうか」



P「その前に、用を足したいと思いますので。厠に行ってきます」



ちひろ「わかりました……さて」

















凛「ん? ちひろさんがこっち向いた」



未央「偶然じゃない? あ、こっち見て笑ったよ」



卯月「笑顔のまま早足できましたー!」



ちひろ「何をしているんですか三人とも」

卯月「えっと、その」



未央「私たちはしぶりんの新たな魅力発掘調査隊です!」



凛「はい?」



未央「ほら、しまむーの手に猫耳! これをしぶりんに装着!」



卯月「え、あ、はい!」



凛「うわぅっ! ちょっと、」



未央「あとこの執事服とモノクルで……男装執事! 猫耳をワンポイントに萌え萌えな魅力を引き出そうと」



ちひろ「未央ちゃん。腹ごなしは食べたものの消化を手助けすることですよ。食事を腹ごなしと言うのは矛盾してますね」



未央「うぐっ!」



ちひろ「凛ちゃん。あなたたちの衣装を手にしたのはただ単にです。十五歳がプレイとか言っちゃダメですよ」



凛「う……」



ちひろ「卯月ちゃん。写真を撮ってもらってる時の笑顔、とてもかわいかったですよ。また私にも送ってください」



卯月「あうあう……」



未央「つまり……最初から気付いてた?」



ちひろ「はい」

三人「……」



ちひろ「別に怒ってるわけではないんですよ。ただ、何か言いたいことはあるんじゃないですか」



凛「ちひろさんは、プロデューサーと何をしていたんですか?」



卯月「もしかして、デートですか?」



ちひろ「デート? なるほど。そんなのじゃないですよ。プロデューサーさんがスーツしか着ていないので服を見ようって話になったんですよ」



卯月「この店でですか?」



未央「コスプレの衣装が私服なの?」



凛「それっておかしくないですか」



ちひろ「おかしくないです。気になるなら、一緒に来ますか?」



凛「一緒に……?」



三人「……」



卯月「やめておきます。後をつけていたことを考えるといたたまれないですし」



未央「しぶりんはこっちから納得させますから」



凛「私が反対する前提やめて」



ちひろ「そうですか。それなら」



P「おぉ! なんだ卯月に凛に未央! 偶然だな。お前たちも来ていたのか」



卯月「あ、プロデューサーさん。それは、その」



P「丁度よかった。今日ちひろさんと服買いに行く予定だったんだけど、一緒に来ないか」



ちひろ「え?」



P「若者視点の服装選びも大事だと思うんだ。な、頼むよ」



卯月「でも」



凛「いいよ。選んであげる」



未央「えぇ……」

P「あぁ……結構買ったな」



卯月「今日は楽しかったですね!」



未央「いやーいいもんだね」



P「お前ら俺を着せ替え人形か何かと勘違いしよってからに」



凛「まぁ、私も満足かな」



P「本当に……色々選んでもらったし。よし、このまま晩飯も食いに行こう。大所帯だから高いところはいけないけど」



ちひろ「プロデューサーさんのおごりですか」



P「ガキどもがいる以上出さなきゃダメでしょう。三人とも。好きなところを選びな」



卯月「ありがとうございます!」



未央「どうしようか。がっつりいく?」



凛「一応プロデューサーのことも考えて」



P「ふぅ」



ちひろ「お疲れ様ですプロデューサーさん」



P「こっちこそ。楽しかったですよ今日は」



ちひろ「買った服。ちゃんと着てくださいね。あとこれ」



P「ん? これって」



ちひろ「スーツならではのオシャレですよ」

次の日



未央「おはようございますー」



凛「おはよう」



卯月「おはようございます未央ちゃん」



P「やっと来たか。この後レッスンが入ってるから、準備したら三人とも向かってくれ」



未央「私が最後かー。お、プロデューサー。そのネクタイ。もしかして新調した?」



P「未央も気づいてくれたか。ああ。買ったばかりのものだ」



卯月「ネクタイが違うと全体のイメージも変わりますよね」



凛「それ、プロデューサーらしくていいと思うよ」



P「そうか。会社は絶対スーツだから、こういうオシャレが大事だよな。準備は済んだか? それじゃあちひろさん。行ってきます」



ちひろ「行ってらっしゃいプロデューサーさん」



おわり



23:30│モバマス 
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