2015年10月02日

岡崎泰葉「いえ、ダメです」 モバP「えっ」


 泰葉「…………」



 P「泰葉ちゃ」





 泰葉「ダメです」



 P「…………」



 泰葉「…………」



 P「……あ、そっか聞き間違いか! ごめんごめん!」



 泰葉「…………」







 P「撫でていい?」



 泰葉「ダメです」







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 P「何で」



 泰葉「何でもです」



 P「何でもって事」



 泰葉「何でもです」



 P「…………」



 泰葉「…………」



 P「……分かった」



 泰葉「……ふぅ」





 P「とりあえず撫でていい?」



 泰葉「ダメです」





 P「肇ちゃーん!」



 泰葉「…………」



 肇「どうかなさいましたか?」



 P「アタシ、泰葉ちゃんに嫌われちゃった……」



 肇「?」



 P「うう、ちっとも撫でさせてくれないんだよー……肇ちゃん、撫でてー」



 泰葉「…………」



 肇「それは、それは……ええと、こんな感じでしょうか」



 P「うん良い感じ……ひどい、ひどいよ…………ちらっ」



 泰葉「…………」



 P「ぐすっ…………ちらちらっ」



 泰葉「…………」



 肇「…………」





 P「ぐすっ…………撫でていい?」



 泰葉「ダメです」





 P「ダメだ。作戦会議しよう」



 肇「作戦会議」



 P「作戦会議」



 肇「なるほど」



 泰葉「…………」



 P「どうすればいいと思う?」



 肇「うーん……もっと間接的に言ってみてはどうでしょう?」



 P「間接的?」



 泰葉「…………」



 肇「はい。さり気なく、こう」



 P「なるほど」



 泰葉「…………」





 P「あー、なんかこう、手がとっても寂しいなー。お仕事が進まないなー」



 泰葉「…………」



 P「ちょうど、こう……ぱっつん頭とか、ちょうどいい具合なんだけどなぁ……」



 泰葉「…………」



 P「困ったなぁ。キーボードを叩き疲れちゃったんだよなー」



 泰葉「…………」





 P「いい?」



 泰葉「ダメです」





 P「ダメかぁ……」



 肇「お役に立てずすみません」



 P「いやいやかなり良い感じだったよ。ほんのもう一歩だね」



 泰葉「えっ」



 P「えっ?」



 泰葉「いえ」



 P「うーん……あ、そっか」



 泰葉「?」





 P「…………」



 泰葉「……!」



 P「……っ」



 泰葉「…………っ!」





 P「何で逃げるの!」



 泰葉「何で黙って撫でようとするんですか」



 P「いや許可取ろうとするからダメなのかなって」



 泰葉「許可があろうと無かろうとダメなものはダメです」





 P「もおぉー! 撫でさせて撫でさせてー!」



 泰葉「もっと大人らしくしてください、Pさん……」



 P「心はまだ女子高生だもん!」



 泰葉「もう……」



 P「触るだけ! 触るだけ!ねっ!?」



 泰葉「えー……?」



 蘭子「…………」



 アーニャ「…………」



 P「ほんのちょっとだけ! ちょっと触るだけだから!」



 泰葉「ちょっとって言ってもどうせPさ」





 蘭子「…………」



 アーニャ「…………」



 泰葉「…………」



 アーニャ「見ちゃダメです、蘭子」



 蘭子「何故」

   (なんで?)



 アーニャ「教育によくないです」



 泰葉「あの、どの辺から居ました?」



 アーニャ「ちょっと触るだけの辺りです」



 泰葉「違うの。違いますから」



 P「触っていい?」



 泰葉「怒りますよ」



 P「どうしろって言うのっ!」



 泰葉「いえ、どうしろとも言いませんが」



 P「むぅ……」



 蘭子「ふむ……甘美なる響きよ」

   (このクッキーおいしいなー)



 P「……! 蘭子ちゃん、ちょっと」



 蘭子「む?」



 泰葉「?」





 P「じゃ、お願い」



 蘭子「ククク……我が腕に抱かれる覚悟は出来たか!?」

   (撫でていいですか?)



 泰葉「否。我が魂は何物にも靡かぬ」

   (ダメです)



 P「……!?」



 蘭子「…………!?」



 泰葉「あ、確かにこのクッキー美味しい」



 P「この手も通じなかったかぁ」



 蘭子「あの、いまの」



 P「むむむ……」



 蘭子「あの」



 アーニャ「ヴォスヒティーティルニ……おいしいです」



 P「…………! アーニャちゃん、ちょっと」



 アーニャ「シトー?」





 P「じゃ、お願い」



 アーニャ「Могу ли я погладить вас?」



 泰葉「ニェート」



 P「……!」



 アーニャ「…………! ロシア語、分かりますか?」



 泰葉「いえ、分かりませんけど分かります」



 泰葉「…………あの」



 P「撫でていい?」



 泰葉「ダメです。……何で撫でたがるんですか?」



 P「えっ、可愛いから」



 泰葉「えっ」



 P「可愛いから」



 泰葉「そ、そうですか……」



 P「照れてる」



 泰葉「照れてないです」





 P「可愛い」



 アーニャ「かわいいです」



 蘭子「可憐」

   (かわいい!)



 肇「可愛らしいですね」



 P「撫でていい?」



 泰葉「ダメです」



 P「あれー?」



 P「こんな事もあろうかと助けを呼んでおきました」



 泰葉「普段どんな事を考えてるんですか」



 楓「どうも、助けです」



 泰葉「あ、おはようございます」



 P「じゃあお願いします」



 楓「はい。蘭子ちゃん、ちょっと」



 蘭子「え、また私?」





 楓「相変わらず抜群の撫で心地ですね」



 蘭子「ふわぁ……」



 楓「いいこ、いいこ」



 P「さ、泰葉ちゃんもどうぞ」



 泰葉「いえ、いいです」



 P「だよね」



 蘭子「くぅ……すぅ……」



 P「泰葉ちゃん、ケーキ好き?」



 泰葉「はい」



 P「ケーキ食べたくない?」



 泰葉「まぁ」



 P「じゃーん。何とテーブルの上にケーキが!」



 泰葉「ミルクレープですね」



 P「まま、どうぞどうぞ」



 泰葉「…………」



 P「…………」



 泰葉「…………」



 P「……食べないの?」



 泰葉「Pさんが右手を構えていなければ」



 P「バレた?」



 泰葉「Pさん、最近私を小動物か何かだと思っていませんか?」



 P「……そうだ! そういえば最近蘭子ちゃんってさ」



 蘭子「む? ふむ……ふむ、よいだろう」



 泰葉「?」





 仔猫「ニャー」



 泰葉「…………!」



 楓「おぉ。ふわふわですね。ふかふかです。いいこいいこ」



 P「最近飼い始めたんだって? いいこいいこ」



 蘭子「如何にも。未だ名も無き魔獣よ」

   (はい! 名前はまだないんですけど)



 肇「わぁ……ふふ、いいこ、いいこ」



 アーニャ「みんなに撫でられて、心地良さそうですね? いいこ、いいこ」



 泰葉「…………あ、あの。私も」







 P「ダメです」



 泰葉「…………!!」







 P「ほんと可愛いねー。ウチの子にならない?」



 蘭子「だ、ダメですっ!」



 仔猫「ミィ」



 P「ちぇー」



 楓「もう眠たそうですよ」



 アーニャ「さっきごはんを食べましたから」



 肇「寝顔もきっと可愛らしいんでしょうね」



 泰葉「…………」







 泰葉「…………ぐすっ……」



 P「…………!!!!」







 P「やっ、や、泰葉ちゃんっ!?」



 泰葉「ひくっ……ふぇぇん…………」



 P「ごごごごめんね!?私がぜんぶ悪かったの! ごめんなさい!」



 泰葉「ひっく……ぐすっ……」



 蘭子「は、はわわっ……うんと、えっと、どうしたら……!」



 アーニャ「アー……ンー…………はい、泰葉」



 仔猫「ニャッ?」



 泰葉「わぁっ。ふわふわ!」



 P「…………!?」



 泰葉「ふふっ、いいこいいこ♪」



 仔猫「ミー」



 P「……泰葉ちゃん」



 泰葉「どうかしましたか、Pさん?」







 P「撫でていい?」



 泰葉「ダメです」



 仔猫「フミィ?」







 P「ま、まだ手はあるもん! ケータイ取り出しポパピプペ……」



 泰葉「はぁ」





 奈緒「で、何でアタシが呼ばれたんだ」



 P「何となくこういうの得意かなって思って」



 奈緒「こういうのってどういうのだよ」



 P「たぶん褒めに褒めれば撫でさせてくれると思うんだけど」



 奈緒「……まぁ、いいけどさ」





 奈緒「あー……泰葉?」



 泰葉「はい?」



 奈緒「よく分かんないけどさ、プロデューサーに頭ぐらい撫でさせてやってもいいんじゃないか?」



 泰葉「うーん……」



 奈緒「それにほら、泰葉って…………す、すごく可愛いし、さ! 撫でたくなる気持ちも分かるよ、まぁ」



 泰葉「奈緒さん程ではないと思いますよ?」



 奈緒「なッ!? な何言ってっ、アタシが可愛いとかンな……!」



 加蓮「私は奈緒ってすごく可愛いと思うよ」



 凛「うん」



 奈緒「何でお前らが出てくるんだよぉ!」



 P「可愛い」



 泰葉「可愛いですね」



 一同『可愛い』



 奈緒「何なんだよもおぉぉぉ!!」



 P「こうなったら切り札を使うしかない!」



 泰葉「……その三色団子がですか?」



 P「いやこれは召喚具。という訳で行ってくるね」



 泰葉「はぁ」





 周子「むぐむぐいやエサに釣られた訳じゃないよもぐもぐ」



 P「畏れ多くも四代目シンデレラガールさんを連れて来ました」



 周子「よろ周子」



 泰葉「すっごい砕けてますね」



 P「という訳でお願いシンデレラ」



 周子「えーと何だっけ……四代目シンデレラガールの名において、泰葉ちゃんの頭を撫でさせなさーい」



 泰葉「…………」



 P「ふふふー。さぁ泰葉ちゃん、観念して……」



 泰葉「あの」



 P「んー?」





 泰葉「……シンデレラガールにそんな権限ありましたっけ?」



 周子「無いね」



 P「ですよね」





 泰葉「ふぅ……Pさん、権限っていうのはこうやって使うんです」



 P「へっ?」



 泰葉「周子さん、ちょっとお願いがあるんですが」



 周子「んー? シューコちゃんはタダじゃ動かないよー?」







 泰葉「芸歴」



 周子「  」



 泰葉「お菓子を買ってきて頂けませんか?」



 周子「ラジャー」



 P「  」







 周子「行ってきます」



 泰葉「あ、ちょっと待ってください周子さん」



 周子「?」



 泰葉「はい。余ったらお駄賃に取っておいてくださいね」



 周子「……え? かなり多くない?」



 泰葉「ええ。だって、皆さんの分ですから」



 周子「えっ」



 泰葉「お茶の時間はまだ先ですから。車に気を付けて、ゆっくり帰って来てくださいね?」



 周子「…………」



 泰葉「代わりに次は私が知ってるとっておきのお店の、買って来ちゃいますから」



 周子「…………」



 P「……あの、泰葉さん」



 泰葉「どうしました、Pさん?」



 P「その、撫でさせてもらっても宜しいでしょうか……?」







 泰葉「ダメです」



 周子「ダメー」



 P「買収されとる」







 P「むー。どうして急に撫でさせてくれなくなったの?」



 泰葉「…………」



 P「ちょっと、迷惑だった……かな」



 泰葉「ち、ちがっ……」



 P「えっ?」



 泰葉「…………もう18だもん。子供じゃ、ないもん」



 P「?」





 泰葉「……もう子供じゃないですっ! 身体がちっちゃくたって、一人前の女ですからっ!! 」



 P「…………」



 泰葉「…………」





 P「…………泰葉ちゃん」



 泰葉「……?」





 P「もうムリ撫でる」



 泰葉「あっ、きゃ! 髪が、わぷっ」



 P「めちゃんこ可愛いアンド可愛い」







 肇「可愛いですね」



 蘭子「可憐」

   (かわいー!)



 アーニャ「シンパチーチナ」



 楓「可愛がりたくなる可愛さですね」



 奈緒「……可愛いよなぁ」



 加蓮「キュート」



 凛「可愛い」



 周子「可愛いっす」







 泰葉「だれかたすけてー!」







 P「――ひっく、ぐすっ……うえぇん……」



 泰葉「……もう、Pさん。何で私の親より泣いてるんですか」



 P「だ、だってだって。あの、ひぐっ、あの泰葉ちゃ、泰葉ちゃんが白無垢でぇっ……ぐすっ」



 泰葉「そりゃ、結婚式ですから」



 P「こんなに、こんな、こんな綺麗な泰葉ちゃんが見られてぇっ、うえぇ、幸せだなぁ、ってぇ!」



 泰葉「…………Pさん」



 P「泰葉ちゃん、泰葉ちゃんっ…………!」



 泰葉「はい。あなたの、泰葉ですよ」



 P「ばかぁ……! もう、アタシの泰葉ちゃんなんかじゃ、ないでしょおっ…………」



 泰葉「……ふふ。そう、でした、ねっ」









 P「――幸せにっ。いっぱい幸せになってねっ! 結婚おめでとう! 泰葉っ!!」



 泰葉「――はいっ! ありがとうございますっ! Pさんっ!!」





 ― = ― ≡ ― = ―



 「――お久しぶり、泰葉」



 「ご無沙汰してます、Pさん」



 「おっと。おねむ中かな?」



 「ええ。先程ようやく寝付いた所です」



 「相変わらず天使みたいな寝顔だねー」



 「ふふ。将来はどんな子になるんでしょうか?」



 「泰葉の息子だし、俳優とか?」



 「それは……どうでしょう。好きにやらせてあげたいとは思いますが」



 「楽しみだねー」



 「ふふ。ええ、とっても」



 「……ね、撫でていい?」



 「もちろん。そっとですよ?」



 「やったー」







 「……私じゃなくて、この子の事ですってば!」



 「――あははっ!」







おしまい。







22:30│岡崎泰葉 
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