2015年10月02日

棟方愛海「プロデューサーが捕まえようとしてくる」


・モバマスSS



・短い







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棟方愛海「はなしてー、はなしてよーっ」



モバP「いや、放したら逃げるだろうが!」



愛海「当たり前じゃん!」



モバP「いっそ清々しいな!?」



愛海「……しまった!」



モバP「いや、誤魔化せたところで放さないぞ!?この……暴れんな!」



愛海「大体さっき戻ってきたばかりなのに、なんであたしだけマストレさんの特訓なの!……直後にくるみちゃんを襲ったからだったーっ!」



モバP「わかってるなら、この!暴れんな!」





大沼くるみ「ふえぇぇん……ぷろでゅーしゃー……」



モバP「お前はこの泣きじゃくるくるみを見て何も思わないのか!」



愛海「……体を押し付けられるプロデューサーがうらやましい?」



モバP「…………」



愛海「…………」



モバP「お前……その駄目な正直さどうにかしないと、その内誰も寄り付かなくなるぞ?」



愛海「うん。さすがにあたしもどうかと思った」





モバP「ほら、行くぞ」



愛海「ま、待った!せめて、せめて制裁役は清良さん、真奈美さん、早苗さんの誰かに!」



モバP「他所のアイドルにそう何度も迷惑かけられるか!何より折檻だと互いのためにならないだろうが!」



愛海「そこをなんとか!」



モバP「…………その心は?」



愛海「マストレさんの特訓と違ってラッキースケベを望めるから!」



モバP「……それ聞いて俺が望み通りにしてやるとでも?」



愛海「思わないね!……あたしのバカ!」



モバP「馬鹿なのは知ってるわ!」



愛海「ひどい!」





モバP「あまり我が儘いうなら、あいつらの所に連れていくぞ」



愛海「!」







遊佐こずえ「ちえり……おとなり、いいー?」



緒方智絵里「大丈夫だよ、こずえちゃん」



こずえ「まだ……おはなしするのー……なれないのー?」



智絵里「う、うん。知らない人と話すのは、まだ結構緊張しちゃうかな……」



こずえ「こずえもなれないー……だから、きょうもー……こずえといっしょにおはなししよー……?」



智絵里「うん!今日は何のお話しよう……こずえちゃん?」



こずえ「こずえ……ちえりとおはなしするのー……すきー」



智絵里「えへへ、わたしもこずえちゃんとお喋りするの、好きだよ」





愛海「はなしてー!あたしは棟方愛海だよ!?」



モバP「お、おう?」



愛海「そんな欲望の塊のあたしが!あんな所行ったら解放前のも全部浄化されちゃう!それをわかった上でその所業なの!」



モバP「良いことだろうが!」



愛海「あたしから邪念を取ったら、男性の盆地を揉むしかない、健全なアイドルしか残らないよ!」



モバP「自分で邪念と認めるのか……。そしてそれ別に健全じゃないぞ?」



愛海「何も残らないって言いたいの!」



モバP「美少女っぷりとその類を見ない行動力が残るだろうが」



愛海「……そういう不意打ちは止めてよ!誤解しちゃう!」



モバP「今更俺とお前でどんな誤解が産まれるんだよ!」



愛海「……あったまきた!絶対逃げてやる!」



モバP「なんなんだ!」





三村かな子「あ、智絵里ちゃん、こずえちゃん。これ、今日作ってきたお菓子なんだ。良かったら食べてみてくれる?」



智絵里「ありがとう、かな子ちゃん」



こずえ「かな子ー……ありがとー」



かな子「お礼は食べて美味しかったら言ってね?」



大原みちる「かな子さん、あたしも貰って良いですか!」



かな子「うん、もちろん」



みちる「今度、あたしが作ってきたパンを一緒に食べましょうね!」



かな子「その時は、ちゃんと感想言わせてもらうね?」



櫻井桃華「お飲み物はわたくしに任せてもらいますわ」



かな子「いつもありがとう、桃華ちゃん」



桃華「いつも上質なお茶請けをいただけるんですもの。それはこちらのセリフですわ」



かな子「ふふ、ならおあいこだね」





愛海「……イケる」



モバP「は?」



愛海「今の食欲に囚われたあの空間なら、突破出来る!」



モバP「いや、多分行けねえよ!?空間拡がってるのか、さっきからお前から焼ける音してるし!……まず出来ても行かせるか!」



くるみ「お、おかし……」



モバP「ん?もう大丈夫なら、別に行っても良いんだぞ?」



くるみ「……ぷろでゅーしゃーが行かないなら、く、くるみも行かない。……一緒にいたいもん」



モバP「……なにこのかわいい生き物」



愛海「うがー!うーがーっ!」



モバP「いってぇ!?本当になんなんだ!」





愛海「そんなに行きたいなら行けば良いじゃん!この甘党プロデューサー!」



モバP「こっちだって涎が出るほど行きたいわ!けど、お前をマストレさんに引き渡した後も、期限今日までの仕事が有るんだよ!」



くるみ「く、くるみのせいで……ご、ごめんね、ぷろでゅーしゃー……」



モバP「いや悪いのはこいつだけ、この暴れ狂う猛獣だけだぞ!?」



愛海「遂に女の子を獣扱い!?」



モバP「うるせーよケダモノ!反省が見えんわ!事務所総出でくるみ慰める事態になったの、もう忘れたのか!今さっきのことだぞ!」



愛海「…………てへ」



モバP「マジかお前!?」





くるみ「で、でもぉ……くるみがどんくさいからぁ……」



一ノ瀬志希「ハスハスハスハス」



モバP「それは絶対にちが……うおぉ!?志希お前どっからわいた!?」



志希「ちゃんとただいましたよ?気付かなかったキミ達が悪いね!お茶会組は挨拶返してくれやのににゃあ?」



モバP「うっ、それは悪かった。すまん……」



くるみ「ご、ごめんねぇ、志希しゃん……」



愛海「……ごめんなさーい」



志希「良いけどね。隙だらけだからこそここまで接近出来たんだし」



モバP「おい」





志希「でもハスプロデューサーとハスハスアイドルがハスッハス取っ組み合ってるのにハスススス」



モバP「喋るか嗅ぐか、どっちかにしろ!」



志希「ハスハスハスハス」



モバP「喋れよ!」



志希「もー、実質一択とかわがままだにゃあ」



モバP「お前なぁ……」



志希「にゃはは!言い直すと、プロデューサーとアイドルが取っ組み合ってる横で、他のアイドルはお茶会してるってシュールな事務所だよね」



モバP「ぬぐっ」



志希「昔は皆ヤキモキしてたらしいじゃん?今はそんなこと全然無いらしいし。馴れってこわいね?」





愛海「結構不本意だ……」



志希「なら止めちゃう?」



愛海「なんで?あたしは両方大切だよ?」



志希「胸を張れることかなぁ。ま、そう答えると思ったけど」



モバP「?げっ、催促メールが。ほら、いい加減行くぞ!」



愛海「あ、せめて慈悲を……う、うわーっ!」



志希「いってらっしゃーい」



くるみ「が、頑張ってね愛海しゃん……」



志希「……キミがそれ言うのは微妙に違う気がするにゃあ」



くるみ「ふぇ?」





モバP「まったくアイツは。……これ今日で全部終わらせるのか」



千川ちひろ「聞いた話では、いつまでもイチャついてたPさんにも非があると思いますけど」



モバP「別にイチャついてたわけでは」



ちひろ「いつまでも問答無用で行動起こさなかったくせに、ですか?」



モバP「返す言葉も無い……」



くるみ「が、頑張ってね、ぷろでゅーしゃー」



モバP「おう、頑張る」



ちひろ「今だってくるみちゃん膝の上に乗せてますし」





モバP「……やっぱり駄目ですよね。妹はこうすると落ち着いたんですが」



ちひろ「妹さん年離れてましたっけ?」



モバP「いえ、年子です」



ちひろ「おい」



モバP「あ、兄離れは俺が中学上がった時に出来てますよ?」



ちひろ「……近しい年下の他人を妹扱いする自分こそ、妹離れ出来ていないんじゃあ」



モバP「はい?」



ちひろ「いえ、良いです。ある意味私には関係無いんで」





くるみ(いもうと……)



くるみ「……ふぇっ」



モバP「うお!?ちひろさんのことは気にするな!お前が満足するまで居て良いんだぞ!?」



ちひろ「おいこら」



くるみ「ち、ちがうのぉ……急に胸がチクチクしてぇ……」



モバP「胸が!?病気か!?」



くるみ「ふぇ!?くるみ病気なのぉ!?」



ちひろ「…………はぁ」





後日



モバP「……なんで並んでるんだ、お前ら」



愛海「プロデューサーの膝の上に座る順番待ちだよ?前にくるみちゃんだけ乗せてたって言うし」



モバP「当然の如く一番のりかよ。……実は構って欲しいだけなのか?」



愛海「……本当に、そう思う?」



モバP「だよな。お前に限ってそれは無いな」



愛海「……このっ!」



モバP「おい、揉むな」



愛海「ふんっ、そうだよ!ここならプロデューサーの盆地を特等席で揉めるからだよ!」



モバP「……なんなんだ」





智絵里「あ、あの。わたし達も」



こずえ「だめー……?」



モバP「それは良いけど、俺なんかの膝の何が良いんだ?」



智絵里「……むぅ」



こずえ「だめだめー」



モバP「なんだろう、何故か凄くクるな……」







かな子「あの、私も。……あはは、重いかもしれませんが」



モバP「……おい、もしかしてそんなろくでもない陰口叩く奴がどっかに居るのか?」



かな子「あ、いえ!そんなことは無いですよ?」



モバP「……なら良いんだけど」





みちる「この前は無理でしたよね!」



モバP「ああ、凄く残念だった」



みちる「そんなPさんのために作ってきたんです!一緒に食べましょう!」



モバP「天使かお前。でも机にはこぼさないでくれよ?」



みちる「フゴッ?」



モバP「早いよ。……あれ、デカイがひとつしかなくないか?」







モバP「桃華は誘い受けでくると思ったが」



桃華「現状を、子供である自分を受け入れることも、一人前のレディへの一歩だと思ったんですの」



モバP「そっか。偉いなー」



桃華「ふふっ、もっと撫でてくれても良いんですのよ?」





志希「ハスハスハスハス」



モバP「……お前も前置き要らないタイプかー」



志希「ハスス、ハスハスー(喋ってる時間が、もったいないしねー)」



モバP「せめて人語で喋ろうか」







くるみ「な、何度もごめんねぇ……」



モバP「遠慮するな。しょせんこんな若造の膝だぞ?」



くるみ「……ふぇぇん」



モバP(未だにわからん地雷が在るな)





ちひろ「最後は私です!」



モバP「なんでですか!成人女性を成人男性が膝の上に乗せてる絵面ってわりと酷いですよ!」



ちひろ「私なんかは駄目ですか?」



モバP「そう言うわけでは……もしかしてからかってますか?」



ちひろ「……本当に、そう思いますか?」



モバP「……ヤバい。不覚にもキュンと来た」







モバP「ひたひ、ほっへひっはふは。こふへ、ほほは……いてぇ。こ、こら。無言でパン口に押し込もうとするな、みちる。まずどっから出した。おい揉むな、愛海。こら嗅ぐな、志希。涙目にならないでくれ、くるみ、智絵里。その顔何か察してるなら、どうにかしてくれ、かな子。……いや、何言い出してるんですか、ちひろさん。俺が年上趣味なの今関係あるんですか。……あー、もう!」



モバP「なんなんだ!」







23:30│棟方愛海 
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