2015年10月20日

喜多見柚「恋愛漫画を読み終わった」


ぱたん





柚「……むふー」





柚(面白かった)



柚(……ケド、途中振られちゃったヒロインの妹がなんだかかわいそうだったナー)



柚「前髪ぱっつんめだったし」テヘ



柚「……」



柚「とりあえず比奈サンにまた新しいの借りよっかなあ?」フーム





コンコン





柚「!はーい」





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ガチャ





P「おーい柚、そろそろ帰るから送って……」



P「……なんだ、勉強したいからこっちの部屋借りるねーって言っててマンガ読んでたのか」



柚「Pサンが柚のまねっこすると面白いね」



P「余計なお世話です」



P「あと、そんなんじゃあごまかされないからな」



柚「あれっ」



P「はは」



P「帰るぞ。準備してくれ」



柚「あ、準備はできてるよ。アリガト」



P「そっか」





ひょい





P「ん。カバン、重いな」



柚「あ」



P「いいよ」



柚「やさしい」



柚「なんだか王子様みたい!だね!」



P「マンガの読みすぎじゃないか?」カバングライデ…



柚(根に持ってる)



P「それに柚らしくないな。カバン重いの」



柚「Pサン柚への信用が低いね?」



P「普段の行いだな」



柚「普段の柚!明るい!」ペカー



P「明るいな」ウン





P「それにしても」



P「ふーん。今日はちゃんと勉強してたんだな。明日は雪かな」



柚「明るくない!」ガーン



柚「し、しっけいなー」



P「はは」



柚「柚は将来のことを重くマジメに考えてるんだよっ」



P「へえ」



P「どういう風の吹き回しだ?」



柚「読んでたマンガの主人公がそうしてたから!」ニパー



P「軽い」





P「やっぱり明日は晴れそうだな。いつもどおり」



柚「??そだねー、柚も明るくいつも通りだからねー」ペカペカ



P「そうだな」





柚「比奈サンたちは?」



P「下で待ってる」



柚「はーい」





柚「お待たせー」



柚「あ、比奈サン比奈サン。このマンガおもしろかったーアリガトー」



比奈「それはよかったス」



比奈「続きがあれば貸すんでスけどねー」



柚「ン。キレイにおわったといえばそうだけど、この先の話も読みたいね。ほのぼの」



比奈「ねー」





ばたん





楓「今日は何にしましょう?日本酒?ワイン?」



P「晩ご飯どこにしましょう、をお酒で決めようとするのはやめてください」



仁奈「朝ご飯にぎゅうにゅうかオレンジジュースかみたいなことでごぜーますか!」



楓「そうそう」



P「ちがうと思います」





柚「柚は牛乳かな!」



P「飯のほうを答えてください」



比奈「ポカリ」



P「起きぬけのリアルな水分補給やめて」



楓「プロデューサーは?」



P「コーヒーですかね」



柚「オジサンだ!」



P「やかましいわ」



仁奈「ココアのほうがおいしいですよ?」



P「たしかに」



楓「じゃあ今日は喫茶店でお夕食にしましょう」ポン



P「えっこの話繋がってたんですか?というかどう繋がりました?」



比奈「あ、喫茶店のサンドイッチ食べたくなってきたっス」



P「あーあーはいはい分かりましたよー」





ぶるるん・・・





柚「柚はナポリタンかなー」



P(ナポリタンは…どこの喫茶店にもあるか)ブロロ



仁奈「仁奈はぴざが食べてーでごぜーます」



P(ピザがおいしいというと…あっちか)ロロロ



楓「私はワインが」



P(ワインがおいしいとこは)ロロ…



比奈「それ、思うつぼっスよー」



P「はっ」ロロン





仁奈「ぴざには牛乳が一番でごぜーます!」



楓「もちもちだから合うのね」ニコ



比奈「…ど、どういう理屈でス?それ…」



P「もちもちといえば白いイメージだからじゃないか?」



比奈「なんで分かるんスか」パネェ





ぶろろん・・





柚「……」



P「?」





仁奈「もちは白いですよ?」モョトン



楓「もちは白いねー」



比奈「も、もちの話でしたっけ?」



仁奈「あと仁奈も白いですよ!ひつじさんです!めー」



楓「めぇめぇ♪」



比奈「こ、今度は仁奈ちゃんの話になったっスね?」





ぶろろろ





P「どうかしたか?」



柚「ううん。べつに」





柚「…………」



柚「……ただ」



P「?」



柚「なんとなく、これから柚はあの妹ちゃんみたいになるのか、ヒロインみたいになれるのかな……それとも、ひょっとしてもう……最後の主人公とヒロインみたいなことなのかなーって」



P「は?」





P「それ、なんのはなし……」





ぶおん





P「あ、ついた」



柚「わーいついたー!ナポリタン!」



P「おい、柚」



仁奈「ぴざー!」



楓「わーいん♪」



比奈「サンドイッチー」



P「ちょ、恥ずかしいから食べたいもの言いながら降りるのやめて」





柚「なーんでもないよ♪」



柚「おなかすいたーほらほらPサン。どーん」



P「あ、押すなって……」





からんころん





「いらっしゃいませ。二名様ですか?」



P「あ、いえ、えっと」



柚「……」ニマ



柚「五名サマです!」



おしまい





20:30│喜多見柚 
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