2015年10月23日

小鳥「お月様の魔法」

9月9日から早1ヶ月近く経ってしまった……

時期はずれまくってますが小鳥さんssです。遅すぎるのをお許し頂ける方、お付き合いお願いします



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443975354



〜9月8日深夜〜





「……」



「……月が、綺麗ですね」



「……そこのあなた」



小鳥「貴音ちゃんかと思った? 残念でした、音無小鳥2X歳です!」イエィ

小鳥(でも明日でこの呼称ともお別れ。だって明日は誕生日、そして私はX0歳)



小鳥(友達は皆結婚して遊んでくれないから一人寂しく晩酌……迎えに来てくれる彼氏もいない……)



小鳥「はぁ……私だってこれでも若い頃はモテモテだったのになぁ」トボトボ



小鳥「ちくしょー!! お月様のバカヤロー!!」



小鳥「若返らせろー!」

(承知しました)



小鳥「ピヨ!? こいつ直接脳内に!?」



(その願い、叶えて差し上げましょう)カッ



小鳥「え、何この聞き覚えのある声……ひ、光が!?」ピカー



(どーん!)



……



小鳥「ん……ふぁあぁ……」



小鳥「あれ、朝? 私いつのまに家に帰ったのかしら……ってやば!? もうこんな時間じゃない!」



小鳥「あー、律子さんに怒られるぅぅぅ!!」ドタバタ



小鳥(お化粧する時間がない! こうなれば最後の手段、マスクつけて出勤よ!)



小鳥(お化粧は事務所の更衣室でさせて貰うわ!)



……



小鳥「お、おはようございまーす!!」



律子「おはようございます小鳥さん。今日は遅かったです……ね?」



小鳥「ごめんなさい、ちょっと寝坊しちゃって……」

律子「……あの、小鳥さん、ですよね?」



小鳥「えー、いくらすっぴんだからってそれはないですよ律子さん」



律子「え、いや……だって……」



小鳥「あ、ちょっと更衣室お借りしますね。プロデューサーさんや他の子達が来るまでにお化粧しとかなきゃ」ガチャッ



ギャー!?

……



律子「で、あなたは本当に音無小鳥さんで間違いないんですよね?」



小鳥「はい……」



律子「でもその見た目はどう見ても……」



小鳥(1X)「若返って、ますよねぇ……」



律子「小鳥さんは元が若々しかったですけど、これはどう見ても春香達くらい……16,7歳ってとこですかね」



小鳥「……」

律子「どうしてこうなったのか……何か思い当たることはありませんか?」



小鳥「……」



律子「……小鳥さん?」



小鳥「ぃぃぃいいいいいいいいよっっっっっっっっっっしゃぁっぁああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!」ピヨー



律子「うわっ!?」キーン

小鳥「すべすべのお肌、みなぎるパワー……若いってサイコー! ピッコロ大魔王もこんな気分だったのね!」ウヒョルン



律子「はぁ……小鳥さん、浮かれてる場合ですか」



小鳥「何言ってんですか律子さん! 浮かれる以外何があるってんですか!」



律子「身体は何ともないんですか?」



小鳥「ええ、むしろ絶好調! 蝶、サイコーよ!」

律子「何だか釈然としませんが……今日は特に来客の予定もありませんし、仕事はいつも通りお願いしますね」



小鳥「どーんと任せなさい! 今なら何だって出来る気がするわ! もう何も怖くない!」



律子(ダメだこの人、完全に調子に乗ってる……)

……



小鳥「〜♪」カタカタ



亜美「うーん、若ピヨちゃん可愛いねー」



真美「だね。若鶏だね」



亜美「若鶏のエヒフだね」

小鳥「律子さん、そう言えば今日はプロデューサーさんはどうしたんですか?」



亜美「あー、ピヨちゃんってば手に入れた若さで兄ちゃんをゆーわくしようとしてんでしょ!」



小鳥「なっ!? わ、私はただプロデューサーさん遅いなと思って……」



律子「プロデューサーさんなら、今日は直接TV局に打合せに行って、そこから美希とあずささんを拾ってから帰ってくるはずですよ」

律子「それより亜美、真美! 小鳥さんにからんでないで、アンタ達も仕事の準備しなさい。そろそろ出発でしょ!」



亜美真美「「はーい」」



小鳥(……そっか。この姿なら、プロデューサーさんも……振り向いてくれるかも)ドキドキ





……



P「ただいま帰りましたー」ガチャッ



美希「あふぅ……あんな朝早くから仕事なんて、テンション上がんないの」



あずさ「み、美希ちゃん? 10時はそんなに朝早くはないと思うわよ?」



小鳥「あ、お帰りなさーい」



美希「だ、誰なの!?」



小鳥「酷っ!」

……



美希「ふーん。不思議なこともあるもんなの」



あずさ「と言うことは、今は本当に私が最年長……」ブツブツ



P「あ、あずささん大丈夫です! まだ一番上には社長がいますから!」



美希「プロデューサーさん、その台詞は逆効果だって思うな」



小鳥「あ、あはははは……」



あずさ「」ブツブツ

P「ところで、二人はどうして事務所に戻ったんだ? 今日はこれで仕事終わりだろ?」



美希「ミキはカモ先生のとこ寄ってくの!」



あずさ「私は雪歩ちゃんとお茶する約束があるので……」ドヨーン



あずさ「雪歩ちゃん、今向かうわね……こんなおばさんといても楽しくないだろうけど」トボトボ

P「あ、あずささん!? あずささんまだ21じゃないですか! 美希、悪いがカモ先生のとこ行くついでに、あずささんを雪歩のとこまで送ってあげてくれないか?」



美希「あふぅ……良いけどかわりに次の仕事はもっとキラキラできるのお願いね」バタンッ







小鳥「だ、大丈夫ですかね……」



P「多分……美希はああ見えて結構面倒見良いですし」



小鳥「あ、お茶入れましょうか? 雪歩ちゃんほど美味しくはないでしょうけど」



P「ありがとうございます。さてと、仕事しなきゃな」カタカタ



……



P「……」カタカタ



小鳥(仕事終わった……これが若さか……)



小鳥「……」チラッ



P「ん、どうしたんですか音無さん?」



小鳥「い、いえ! 何でもないです!」



小鳥(うぅ……亜美ちゃんがあんな事言うから意識しちゃうわ……)ドキドキ

小鳥(でも、考えてみれば確かにこれは一生一度のチャンス。これを逃せば、もうX0歳の私にアピールチャンスは巡ってこないかもしれない……)



小鳥(やるのよ小鳥! 大丈夫、今のあなたは全盛期の力を取り戻してるんだから!)



小鳥「ぷ、プロデューサーさん!」



P「どうしたんですか、音無さん?」

小鳥「プロデューサーさんって、明日はオフですよね!」ドキドキ



P「そうですね。確か音無さんもですよね。人手不足なのに大丈夫なのかなぁ……」



小鳥「それでなんですが、よ//よよよよよよよよよよ////」



P「どうしたんですか音無さん!?」

小鳥(が、頑張れ私! やれば出来るきっと絶対!)



小鳥「良かったら////明日私とお出かけしませんか////」



小鳥(言えたぁぁぁあああああ!)



P「……」

小鳥(ど、どうなんですかプロデューサーさん……Yesか! Noか!)ドキドキ



P「良いですね。休みはいっつも部屋に籠もってばっかなんで、偶には外出ってのも」ニコッ



小鳥「ぴ」



P「ぴ?」



小鳥(ぴよっしゃぁぁあああああああ!!)



小鳥「それじゃ、明日15時に駅前集合でお願いします! お疲れ様です!」ビューン



P「……相変わらず楽しい人だなぁ」カタカタ

〜翌日〜



小鳥(気合い入れて早く来すぎたかしら……)



小鳥(っていうかこの格好ってどうなのかしら。昔酔っぱらった勢いでポチったティーンズ向けの服、今の私なら変じゃないわよね?)ドキドキ



P「あ、音無さん」



小鳥「ピヨッ!」



P「早かったですね。お待たせしちゃったみたいですみません」



小鳥「いえいえいえいえ! 私も今来たとこですから!」



小鳥(くぅ〜、これ一度言ってみたかったのよねぇ)

P「音無さん、何処か行きたい所とかありますか?」



小鳥「そうですね……せっかくなんで、プロデューサーさんにお任せしちゃいます!」エヘヘ



P「あはは、そりゃ責任重大だ。でも、俺も休みは家でゴロゴロしてばっかですから、あんまし期待しないで下さいね」

〜ゲームセンター〜



小鳥「うりゃ! とー!」



P「おー、上手いですね」



小鳥「ふふふ、これでも昔は結構やってましたからね! まだまだ亜美ちゃんや真美ちゃんにだって負けません!」



P「俺も学生時代は通い詰めてたんですけど……どうも腕が鈍っちまってまして」



小鳥(まあ私未だに時々通ってるし)

P「あ、でもクレーンゲームとかはまだ時々やるんですよ」



小鳥「私もです。欲しい物があるとついつい諭吉さんにまで手を出しちゃって……」



P「一度やり出すと取れるまでやめられないんですよね」



小鳥「そうなんですよ。お陰でいくらこのにっくき箱に貯金したことやら……」

P「音無さんのデスクに時々フィギュアが飾ってありますけど、やっぱりあれもゲーセンのですか?」



小鳥「げっ、気付いてましたか……」



P「そりゃまあ。というか、あれを見てたから今日ここに誘ってみたんですよ」



小鳥「あー……そうだったんですか」



小鳥(よく見ててくれて嬉しいような、年甲斐もない趣味がバレてて恥ずかしいような)

P「えっと……もしかしたら嫌でしたかね、ゲームセンター?」



小鳥(うっ、プロデューサーさんに勘違いされてるし……やっぱり私ってこういうのダメなのよね……)



小鳥(ってダメダメ! 今の私はティーンエイジャー! 強気で行くのよ音無小鳥!)



小鳥「そんなことないですよ。プロデューサーさんとなら、どんなとこだって楽しいです!」



P「そ、そうですか////」



小鳥(うわー、我ながらまた恥ずかしいコトを////しかしもう後には退けないわ!)

小鳥「ささ、次はあのゲームやってみましょうよ! アイドル育成ゲームですって!」



P「へぇ、こんなのもあるのか」



小鳥「敏腕プロデューサーの実力、見せて下さいよ!」



P「よーし、いっちょアイドルマスター目指しますか!」チャリンッ



ソコハパイタッチイッタクデス!



オトナシサンオチツイテ



……



小鳥「あー、楽しかったぁ」



P「あはは、喜んでもらえて何よりです」



小鳥「プロデューサーさんはどうでしたか? 私の趣味に付き合わせたみたいですけど……」ウワメヅカイ



P「っ! えっと、俺も楽しかったです///」

小鳥「あ、あの……」



P「どうしたんですか?」



小鳥(攻めるのよ私……今日は攻めて攻めて攻めまくるってきめたじゃないの!)ドキドキ



小鳥(こんな奇跡や魔法みたいなチャンス、もう一生ないんだから……)グッ



小鳥「あの、良かったらこの後、お食事に行きませんか?」ドキドキ



P「良いですね。何処に行きましょうか?」



小鳥「ワインが美味しいお店があるんです。そこに一緒に行きましょう!」



P(ワインって……大丈夫なのかな?)

〜レストラン〜



小鳥「このコースを二人分お願いします」



ウェイター「かしこまりました。お飲み物はどういたしましょうか?」



P「えっと……俺はこのワインで」



小鳥「私も同じ物をお願いします」

ウェイター「え!? あの、お客様……失礼ですが年齢の確認できる物等はお持ちでしょうか?」



小鳥「はい。どうぞ」つ免許証



ウェイター(少し顔が違うように見えるけど、免許証の写真ってだいたい変に写るし、何より見た感じはそっくりだし……)



ウェイター「失礼いたしました。お飲み物、すぐにお持ちいたします」

P「……大丈夫なんですか音無さん?」



小鳥「大丈夫ですって! 見た目は若返りましたけど、中身はX0さ……」ドヨーン



小鳥「そう、私はX0歳……」



P「ぜ、全然見えませんから大丈夫ですよ! 音無さんは十分可愛いです////」



小鳥「そりゃまぁ今は何故か若返ってますからね……」

P「そうじゃなくていつも……」ボソッ



小鳥「はぁ……すみません! 急にテンション下げちゃって。えっと、何でしょうか?」



P「っ//// な、なんでもないです!」



ウェイター「お待たせいたしました。お飲み物でございます」スッ



P「お、来た来た! さ、音無さん! 乾杯しましょう、乾杯!」



小鳥「? は、はい」



P「それじゃ、乾杯」



小鳥「ふふっ、乾杯」チンッ



……



小鳥「ピョヘヘヘヘ、社長が怖くて同人やってられるかーい!」ヒック



P「やっぱ大丈夫じゃなかったか……音無さんはあんまし意識してないみただけど、身体は今16歳くらいだもんな」ヨイショット



P「それにしても音無さん軽いなぁ。一人暮らしみたいだけど、ちゃんとご飯食べてるんですか?」



小鳥「うー……」zzzzzz

P「でも体重は軽くとも背中でしっかり主張する柔らかい物体……」



P「可愛いのに隙が多すぎですよ、音無さん」



P「ま、俺なんて意識してないってことなんだろうけどさ」ハァ



小鳥「zzzzz」ムニャムニャ

〜P宅〜



P「よいしょっと」



小鳥「zzzzzz」スピー



P「はは、よく寝てるなぁ」



小鳥「ぅーん」スゥスゥ

P「……運び賃って訳じゃないですけど」ナデナデ



小鳥「んっ……ふふ」スヤスヤ



P「綺麗な髪してるなぁ……」ナデナデ



小鳥「zzzzz」



P「音無さん。駆け出しの俺なんかをいっつも気遣ってくれて、営業先で怒られてへこんだ俺を優しく慰めてくれて、毎日楽しそうにアイドルの子達の話をしてて……」ナデナデ



P「そんな貴女に、俺はずっと助けられてきました」

P「落ち込んだ時、嬉しいことがあった時、何でもない時……貴女と飲みに行くのが、俺にとっての一番の楽しみなんですよ」



P「音無さん自身は……嫌かもですけど、俺は元の姿の方が好きです。今のまんまじゃ、お酒飲めないですしね」



P「……元に戻ったら、また飲みに行きましょうね」



P「おやすみなさい、小鳥さん」パチンッ

















小鳥(目を覚ましたらえらいコト聞いてしまった//////)

小鳥(えっと、これ私どうしたら良いんだろ////)カァァ



小鳥(でも、若い姿よりも元の方が良いなんて……どうしよう、嬉しすぎて頭が沸騰……ってこうやってすぐネタに走るのが私の悪いクセよね)



小鳥(お月様、わがままばっかり言ってごめんなさい)



小鳥(やっぱり私は元の音無小鳥が良いです)



小鳥(この人と、一緒に泣いたり笑ったりできる……隣に寄り添える、そんな大人の私でいたいです)



小鳥(なーんて。私もゲンキン……よ、ね……zzzz)

……



P「……しさん、音無さん!」ユサユサ



小鳥「んっ……うーん」ムニャムニャ



P「音無さん、起きましたか?」



小鳥「あふ……おはようこじゃいましゅ」ムニャ



P「寝ぼけてる場合じゃないですよ! 鑑見て下さい!」スッ

小鳥「ん? ……って、元に戻ってる!?」



P「はい! 元に戻れたんですよ! ……って、音無さんとしてはあんまし嬉しくないんでしたっけ」



小鳥「……ふふっ。良いんですよ、これで」



P「へ?」



小鳥「大人には大人の楽しみもあるって、解りましたから」フフッ



P「音無さん……」

小鳥「……ん、何か苦しいような……って////」



P「あっ////」



小鳥「ご、ごめんなさい。身体が元に戻ったらちょっと服が小さくて////」



P(胸やらお尻やらがえらい特盛り状態に……)タラー



小鳥「み、見ないで下さいー!」





















……



貴音「……」



響「貴音ぇ、何してんだこんなとこで」



貴音「響……いえ、人間とは、真面白いものだなと思いまして」フフッ



響「また妙なことを……ところで、こないだ貸した喪黒福造は面白かったか?」



貴音「はい。ですが、私は彼の様に人を陥れるのはやはり好きになれません」



響「だよなぁ。自業自得なとこもあるとは言え、やっぱり見ててかわいそうだぞ」



貴音「ええ。やはり、現実の世の中は、はっぴぃえんどと行きたいもの、ですね」ニコッ



おわり



08:30│音無小鳥 
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