2014年03月29日

北条加蓮「ねえ、Pさん。」

─病室



北条加蓮「ねえ、Pさん。」



P「なんだ?」





加蓮「私もうすぐ死ぬんだね。」



P「バカなこと言うんじゃない。」



加蓮「嘘だよ。私知ってるよ。私はもうすぐ死ぬんだ。だから凛も奈緒も来ないんだ。」



千川ちひろ「それは違うわ。」



加蓮「何が違うの?二人は私に愛想を尽かした。だから来ないんだよ。」





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P「違う。凛と奈緒は大事な用があってまだ来れないだけなんだ。きっともうすぐ─」



加蓮「もうすぐもうすぐって、もう聞き飽きたよ!Pさんもちひろさんも、もうとっくに嫌になって



たんでしょ!?病気にばっかりなる私に、嫌気が差してたんでしょ!?もうこんな奴なんか─



P「加蓮、もうそれ以上は言うな!」



ちひろ「そうよ、そんな悲しいこと言わないで。凛ちゃんも奈緒ちゃんも、私達も、もちろん事務所



のみんなも、みんな加蓮ちゃんのことを待っているのよ。」



P「それに、加蓮にどうしても会いたいっていう世界レベルの人もいるんだ。二人はその人を迎えに



いっている。」



加蓮「嘘だよ!世界レベルの人なんか来るわけない!二人が居ない理由をでっちあげただけ─」



ガチャ







ヘレン「ハロー、加蓮。」



加蓮「本当だ!世界レベルだ!」



ヘレン「ええ、危うく今年はアジアレベルになりかけたけど、今年も世界レベルよ。」



加蓮「おめでとう!でも、どうやって世界レベルに?」



ヘレン「例えば、日本レベルの人がいるわよね?その人が日本レベルだったとしても、私は世界レベルなのよ。」



ヘレン「インターネッツの方では、私を地方出身だと言う人もいたけれど、とんでもないわ。」





ヘレン「私は世界レベルよ。」



加蓮「…うん。」



ヘレン「考えてみると、渋谷レベルから始めさせられたのよ。」



加蓮「…そうなんだ。」



ヘレン「あの頃が一番辛かったわ。いつも『あいつは何なんだ』という好奇の目で見られたわ。」



ヘレン「そんなときはいつも広島の教会で過ごしたのよ。」



加蓮「そうなんだ…。」





加蓮「世界レベルさん、握手、してくれない?」



ヘレン「ふふ…ええ。」





ギュッ…





ヘレン「頑張るのよ。」



加蓮「してくれたんだね。」







ヘレン「Cathy.」



キャシー・グラハム「はい。」



ヘレン「私は去年何レベルだった?」



キャシー「世界レベルです。」



ヘレン「今年は何レベル?」



キャシー「世界レベルです。」



ヘレン「よしんば私が佐賀出身だとしたら?」







キャシー「世界、レベルです。」









加蓮「世界レベルさん、私も、世界レベルになれるかな?」





ヘレン「…」





加蓮「…」







加蓮「…」





加蓮「…あの、世界レベ



prrrr prrrr



ヘレン「失礼。」





ピッ





ヘレン「もしもし。何、私をダンサブルじゃないという人がいる?それは誰…



ヘレン「沖縄の女ね。そんなにいっているのね。」



ヘレン「わかった、すぐに行くわ。」



ピッ



ヘレン「というわけで、失礼するわ。」

ガチャ







加蓮「…」













加蓮「頑張ろ。」







END



08:30│北条加蓮 
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